「ながら習慣」ときいて、あなたはどんな印象を持ちますか。
効率的だ、と好感をもつ方もいれば、ひとつのことに集中すべきだ、と憤慨する方もいるでしょう。「そんなに生き急がなくてはいけないのか」と、げっそりする方もいるかもしれません。
私は「ながら習慣」について、上っつらで物事を処理しているような軽薄な印象を持っていました。ひとつのことを真剣に極めるべきだ、と思っていたからです。
しかし最近、ライフスタイルの変化によって、ものごとの進めかたや時間の使いかたを見直す必要にせまられたのです。
行動の質を保ちつつ「ながら習慣」で効率よく、やりたいことを我慢せずに楽しむ。そんな方法はあるのでしょうか。
「1年で2週間」を、あなたはどう使う?

あなたは、通勤にどれくらいの時間をかけていますか。家から職場まで15分、という方もいれば、1時間以上かけて通っている方もいるでしょう。
令和3年に総務省が実施した「社会生活基本調査」によると、日本の平均通勤時間は往復で1時間19分。1年間で、約2週間もの時間を通勤だけに費やしている計算になります。
時間を有効活用したいのなら、この数字は見逃せません。
そこで今回は、通勤電車でできる「ながら習慣」で心を豊かにするアイデアを3つ、ご紹介します。
①インプットの時間にする

スキルアップのために勉強や読書を習慣づけたくても、時間の確保が難しいですよね。しかし、通勤時間をインプットの時間にすれば、毎日の行動に学びを重ねることができます。
とはいっても、せまい空間でノートをとるのは至難の業。満員電車の場合は、テキストを開くのも困難です。そもそも、憂鬱な朝や疲れきった退勤後に勉強などしたくないよ、という声も聞こえてきそうですね。
私たちは「勉強」というと、机に向かって必死に努力する姿を想像しがちです。しかし、社会人の学びとはいわゆる勉強だけではなく、幅広い手段で自分の興味を追求することなのです。
動画や音声配信で興味のあるテーマを掘り下げてみるのはもちろん、ジャンルを問わず読書を楽しむことは人間的な深みをもたらし、人生にプラスの影響を与えるでしょう。
私は普段、通勤時間にマインド系のポッドキャストやYouTubeを楽しんだり、好きな小説を読んでリフレッシュしたりしています。もちろん、聞き流してしまったり、あまり集中できなかったりするときもありますが、続けることで確実にポジティブな影響を受けると実感しました。
現代は、媒体や内容など、多種多様なコンテンツであふれています。自分に合うものを探し、すてきな自分へとアップデートしませんか。
②思考をリセットさせる

「職場に着いたら、あの書類を確認しなきゃ」
「帰ったら夜ごはんをつくらなきゃ」
など、日々のタスクに追われていませんか。
現代を生きる私たちは、とにかく忙しいですよね。意識しないと、心の休憩時間さえとれないものです。これでもかと舞いこむ予定に、常時フル回転の思考。通勤電車は、そんな体と心を休める絶好のチャンスです。
座っていても、立ったままでも、ぜひそのまま目を閉じて電車のゆれに身をまかせ、呼吸の音に集中してみてください。目的地に着くころには頭がすっきりし、気力がみなぎるのを感じられますよ。
ちなみに、頭を休ませ、思考をクリアにできることでも知られている「瞑想」では無理に思考を消そうとせず「こんなことを考えているんだな」と眺めるだけでもいいようです。
瞑想に抵抗のある方も、このプチリセットタイムなら気軽に試せるのではないでしょうか。その後の時間をパワフルに過ごすことができますよ。
③SNSタイムにすると割り切る

SNSの最大のデメリットは、無限に楽しめてしまうことですよね。何時間もダラダラとスクロールを続け、後悔した経験のある方も多いはず。
しかし、SNSは今や生活の必需品。ビジネスで活用する機会も増えているため、きっぱり辞められないところも悩みどころです。
そんなあなたは、あえて通勤時間はSNSの時間にすると割り切ってみるのはいかがでしょうか。
移動時間は、必ず終わりが来ます。SNSは通勤電車でしか見ない、と自分に課すことで、そのほかの時間を本当に望むことに使えるようになりますよ。
私も、1日に何時間もSNSを眺めていた過去があります。そこで「通勤電車ルール」を試したところ、SNSを見る快感はそのままに、無理なくスクリーンタイムを減らすことに成功しました。
やりたいことがあるのにスマホから離れられない、という方は、ぜひ試してみてくださいね。
「ながら習慣」とは、不完全さを許していくこと

今回ご紹介した3つの「ながら習慣」。あなたは、これらの共通点に気が付きましたか。
それは、完璧を求めないこと。準備万端でなくても取り組んでいいのです。私は「ながら習慣」を身につける過程で、きちんと時間を確保しなくても、楽しめることはたくさんあるのだと気付きました。
たとえば、趣味である読書。世界観に没入したいため、ゆっくり時間をとって楽しみたいと思っていました。
しかし、今までのようにまとまった時間がとれなくなり、仕方なく通勤のおともにすることに。結果、すきま時間でも胸の高鳴りは変わらず、さらに続きを読む楽しみもできました。
完璧でなくても、人生の充実感を高めることはできるのですね。瞑想に関しても、きちんと時間を確保して座り、頭をからっぽにできないと嫌だと思っていたのですが「電車瞑想」でも十分な効果があることに気づきました。
「ながら習慣」で心を豊かにするとは、不完全さを許容する寛容さを身につけることかもしれません。環境が整うのを待たず、今、自分のために行動してあげてください。「ちりも積もれば山となる」の言葉のとおり、「ながら時間」も続けていけばたしかな変化がありますよ。
さあ、あなたも「ながら時間」で、気軽に人生の色どりを増やしてみませんか。
通勤時間に、かしこく楽しくスキルアップ
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私もこのイベントのアーカイブ放送を、通勤途中によく楽しんでいます。学習に役立つヒントをもらうことも多く、まさに気負わず楽しく「ながら学習」で知識がついていると実感しています。
あなたもSHElikesで、気軽に「ながら習慣」をはじめてみませんか。
【参考文献】
・株式会社スマトリ|「通勤時間の平均はどれくらい?都道府県別ランキングと短縮のコツ解説」スマトリ先生の不動産講座|2025年7月
・ejim|「瞑想[各種施術・療法 – 一般]」|2023年2月
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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 すてふぁにーさん)
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