38歳・元事務職の2児ママがSNS総フォロワー40万人超えの爆速レシピクリエイターに!およねさんに聞く、固定観念から自分を解放してリスタートを切る方法【キャリアのお悩み相談室】

多くの女性が直面する、家庭と仕事の両立問題。現状にモヤモヤしていながらも、家族を思うとなかなか一歩踏み出せない……そんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?

今回お話を伺ったのは、“爆速レシピクリエイター”という一風変わった肩書きで活躍するおよねさん。35歳で2児を育てるワンオペママから、無資格・未経験で料理の世界に飛び込み、現在はテレビ番組や各種メディアにも出演する人気料理クリエイターです。

現在3歳の息子を育てながらフリーランスで活動している、SHEsharesライターの神田なりが、自分も家族も大切にしながらキャリアのリスタートを切る方法について、お聞きしました。

自己紹介

“爆速レシピクリエイター”として大活躍のおよねさん!昔から、料理がお好きだったのでしょうか?

祖母の影響で料理が大好きになりました。共働きの両親に代わり、祖母が夕食の支度を手伝わせてくれたんです。学生時代から料理家さんには漠然とした憧れを抱いていたし、気がついたらテレビのチャンネルを料理番組に切り替えていたくらい(笑)。

当時はただただ料理が楽しい!という感じだったのですが、まさか将来仕事にできるなんて、思ってもみませんでした。

現在の活動をスタートするまで、どのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか?

元々は料理とは無関係の領域で、会社員として働いていたんです。新卒で老人ホームに対して訪問医療や美容を提供するベンチャー企業に就職し、総合職として、新規サービス開発や人事の仕事などを8年ほどしていました。

27歳のときに結婚、翌年長女を出産したのですが、慣れない育児と残業は当たり前の過酷な仕事を両立するのは難しかった。育休復帰から半年ほどで退職し、残業や持ち帰り仕事もない環境を求めて、時短の採用アシスタントの仕事に転職したんです。

理想の環境に転職できたと思っていたのに、実際はモヤモヤした日々を送っていて……。

━一体どんなモヤモヤが、およねさんの心に宿ったのでしょうか?

仕事のやりがいの感じにくさや、理想と現実のギャップに悩んでいたんです。実は転職活動の際、憧れていた料理の道に進もうと、グルメライターへの転身やレシピ配信サービス企業への就職も検討しました。でも「なんの経験もないわたしなんかに、できるわけないよな」と挑戦できませんでした。

転職後に長男を出産したのですが、パートナーはずっと激務でワンオペ育児状態。育児と両立できるようにと仕事を変えたのに、結局以前よりもしんどい生活になってしまって……。結果的にその仕事も長くは続かず、オンライン事務の仕事に移ったんですけどね。

育児と仕事の両立への悩み、とても共感します。そんなおよねさんが、料理クリエイターの道を歩み始めたきっかけは?

それまで出世コースまっしぐらだったパートナーが、突然無職になってしまったんです。適応障害と診断され、動けなくなってしまって。相当、心も体も無理をしていたんだと思います。

当時はわたしもオンライン事務の仕事をストップし、社労士資格取得に向けた勉強に打ち込んでいたタイミングだったので、完全に収入ゼロの状況になってしまいました。

パートナーは仕事漬け、わたしは仕事とワンオペ育児に必死で、すれ違いの日々が続いていたんです。この機会に不安や将来について、きちんと向き合い話し合いました。なんでこんなに一生懸命頑張っているのに、お互い全然幸せじゃないんだろうねって。

話し合ううちに、お互いが自分自身に対して「こうあるべき」と、呪いのような価値観を押し付けていることがわかったんです。夫だから外に出て稼がなければいけない、妻だから家事育児をこなすのは当然だと。そこには自分たちが本当に望んでいる幸せがないことにも気付きました。

「自分たちの幸せを軸にして生き方を選択しよう」

そう2人で話し合った結果、半ば強制的にでもお互いが好きなことを楽しむ時間を作ろうということに!それぞれの趣味をテーマに発信をしてみようと、パートナーはファッション、わたしは料理についてSNSで投稿し始めました。

その投稿が、“爆速レシピクリエイター”およねさんの誕生につながったのですね。

最初は至って普通の餃子の作り方を投稿し、2投稿目の余った餃子のタネを活用した肉団子スープの動画が初めてバズったんです。動画のコメント欄には「この食材が余ったときは、どうする?」「ウチではこうしてるよ」といった各家庭のアイデアがあふれていて。

「みんなの料理の困り事を解決するのが、およねに求められているのかも」とハッとしました。

それから投稿を重ね、“爆速レシピクリエイター”という肩書きが誕生。おかげさまで、2冊のレシピ本を出版するに至りました。パートナーも休職から2ヶ月後には社会復帰し、今では本業のかたわら、およねの活動をサポートしてくれるようになりました。

デザイン・機能性など、およねさんの理想を詰め込んだオリジナルエプロンも販売中

世の中の声に耳を傾ける。“自分らしさ”を確立するまで

無資格・未経験での料理クリエイターへの挑戦。怖くはなかったですか?

怖かったですよ〜!今でも不安に思うときがあります。専門的に学んだ経験のないことを強みと思えることもあれば、ハンデだと捉えてしまうこともある。常に揺らいでばかりです。

ただそんな中でも、求められたことには全力で!のスタンスだけは崩さないようにしているんです。応援してくださる方は、わたしに何を求めているのか?レシピ作りも動画編集も、“およねらしさ”を届けるのを意識すれば、心の迷いが軽くなる気がします。

“およねさんらしさ”……。言葉にするのは簡単でも、理解するのはとても難しいのではないかと思います。どのようにして、ご自身に求められていることへの理解度を高めたのでしょうか?

最初は模索の日々でした。本に集録するレシピを出版社に提出したときも「もっと“およねさんらしい”レシピを!」と編集さんから伝えられ「わたしはわたしなんだけどな……」なんてへこんだり。

およねは自分であることに間違いはないけれど、世の中が求めている“およね”とリアルな“わたし”の区別がついていなかったんですよね。

迷いが晴れるきっかけになったのは、メディアに出演する機会が増えたこと。「“爆速レシピクリエイター”として、独創的な時短レシピを次々生み出している」と紹介していただいて、世の中が自分に向ける視線がどういったものか、理解できるようになったんです。

世間の声に耳を傾けるのは時に怖くもあるけれど、そこにはたくさんのヒントが詰まっているもの。世の中が自分に何を求めているかを理解すれば、“らしさ”に対するモヤモヤは薄れていくんじゃないかな、と思います。

自分にしかない“強み”を見つける意外な方法

未経験のキャリアに飛び込むことで、これまで積み上げてきたキャリアがリセットしてしまうのではないかなど、不安は感じませんでしたか?

少し前までは、私も過去のキャリアを手放す不安を感じていました。でも一見つながりのないキャリアでも、きちんと今に生きているなと実感する機会が、最近増えてきたんですよ。

例えば、ビジネスメール。当たり前のように「いつもお世話になっております。」から書き始めるけれど、こうしたビジネスマナーが身についているのだって、過去の会社員経験があったからこそ。当たり前のようにできていることのすごさって、自分では見えにくいです。

過去の経験が気付かぬうちに自分を支えてくれることは、この先もきっとあるんじゃないかなと思います。

私もフリーランスとして働いているのですが、すでに活躍している方の輝かしい功績を見て、自信をなくしてしまいます。自分だけの強みを見つけるコツを、教えてください!

「なんの苦労もなく、呼吸するようにできてしまうこと」を探すと、強みが見つかるんじゃないかな。

わたしだったら料理のレシピを考えるのは全然苦じゃないけれど、本を読むのはすごく苦手。本を読むのが強み?と思うかもしれないけれど、書評を書いたり書籍紹介のSNSアカウントを開設したりすれば、新たなキャリアを切り拓けるかもしれません。

複数の強みを掛け合わせたらもっと大きな強みになって、自分にしかないキャリアにつながるかもしれない。強みを見つけるために、日頃からパートナーや友人に「わたしのすごいところって何?」と聞いてみるのもおすすめです。

家族のためにも、自分の夢を大切にする

わたしもこどもを育てながら、憧れだったライターの仕事に未経験で飛び込みました。会社員という安定した環境を手放し、自分の夢を貫くのに、罪悪感を感じることがあって……。

家庭と夢とのバランスに、不安を感じるときもありますよね。でもわたしは、自分の夢も大切にできたら、家族みんなが幸せになれるはずと思っているんです。

わたし自身、内向的で繊細なタイプの長女が気に掛かって、自分の幸せなんて考えている暇はない!というタイプだったんです。でもパートナーが無職になり、長女どころではなくなってしまって(笑)。

気に掛けてあげられず、申し訳ないと思っていたんですが、それをきっかけに長女もたくましくなり、学校でもたくさん友達を作っていたんです。むしろ今まで、娘と関わりすぎていたのかな、と反省したくらい。

今では、こどもたちもわたしの仕事を応援してくれています。こどもたちの成長を信じて任せたり、託したりするのが、結果的に家庭にとってプラスになることもあるのだなと。もちろん、両親としてすべきサポートはしたうえで。

それぞれが大切なものを大切にできる状態が、家庭にとっては必要なのかなと思うようになりました。

とても勇気づけられます!とてもお忙しい毎日かと思うのですが、ご家族との時間はどのように作っていますか?

会社員時代と違い、土日や夜の時間帯にも仕事が入ることがあるので、前もって家族時間の予定を立てておくようになりました。ついこの前も、長男のリクエストで家族で旅館ステイを楽しんできたんですよ。

フリーランスだと特にそうだと思うのですが、メリハリを意識しないといつまでも仕事ができてしまうから、プライベートとの境界が曖昧になってしまいがち。家族との時間をきちんと作って、気持ちをリセットするタイミングを設けるようにしています。

夫婦で有意義なコミュニケーションを取るために、心がけていることは?

二人はまったく違う人間であって、愛情表現の仕方、受け取り方も異なることを意識するようになってから、会話の摩擦も減りましたね。よく仲良し夫婦だと思われるのですが、過去に離婚危機も経験しています(笑)。

お互い仕事や家庭に対する向き合い方も違っていて、相手への期待と現実へのギャップが生じやすかったんです。今でもたまに衝突しますが、パートナーからの小言もわたしを想っての愛情表現だと受け取り、彼もわたしの行動を褒めてくれるようになって、すごくいい関係になれたと思います。

一歩踏み出すために必要なのは、方向を見定める余白作り

現状を変えたいけれど、一歩踏み出せない。そんな方に向けて、何かメッセージをお願いいたします!

一歩踏み出せないときって、何から始めたらいいかわからないのが原因になっていることもあると思うんです。そんなときは、まずは日常に余白を作って、少しでもいいから環境を変えてみたり、小さく行動したりすることから始めてみてほしいなと思います。

発信を始める前のわたしは、料理に関する資格も、経験もありませんでした。ワンオペ育児で毎日限界寸前の状態で、どう現状を変えたらいいかもわからなかった。

そんなとき、パートナーが無職になったのをきっかけに、資格取得に対する固執を一旦手放し、夫婦で向き合う時間を作ったことで、自分が望んでいた夢に突き進む決意が固まりました。

当時は無意識でしたが、余白を作ったことで冷静に自分たちを見つめ直し、進みたい方向を見定めることができたんだと思います。

自分のやりたいことが決まったら、あとは正しい努力を重ねるだけ。自分の気持ちを整理する余白を作り、それから気持ち豊かに再スタートを切ってみてほしいです。

自分らしいキャリアを築くために、今日からできること

1. 好きなことを楽しむ時間を作る

パートナーが突然無職になったことをきっかけに、自分たちが望む幸せがなんなのかを立ち止まって考え、ワンオペ育児で疲弊する日常に余白を作るようになったおよねさん。心の赴くままに、やってみたいと感じることに身を投じるようになったことで、現在の仕事につながる一歩を踏み出したそう。

「昔から絵を描くのが好きだったな」「一度諦めた楽器を、もう一度始めてみようかな」そんな小さな「やってみたい」を大切にする時間を、作ってみるのもいいかも知れません。

2. 呼吸するようにできる「自分だけの強み」を考える

自分にとっては些細なことなのに、人から「すごいね」と言われたり、周りから頼られたりすることはありませんか?もしかすると、それはあなただけの強みなのかもしれません。

当たり前のようにできることだからこそ、自分ではなかなか気づきにくいもの。誰かから褒められたことを思い出したり、およねさんのように「わたしのすごいところって何?」と周囲に聞いたりして、あなただけの強みを探してみましょう。

3. 小さく行動してみる

およねさんの最初の一歩は、「自分の好きなことを楽しもう」という思いで趣味の延長からスタートした、Instagramでの動画投稿でした。いきなり大きなことを成し遂げようとしなくても大丈夫。小さく行動することで、初めて気づくことがあるかもしれませんし、たとえ自分は合わないと感じたとしても、それは失敗ではなく学びの一つです。

女性向けキャリアスクール「SHElikes」は、45以上の職種スキルが学び放題でさまざまなコースをつまみ食いで受講できます。空いた時間を使い、オンラインで受講を進められる動画学習コンテンツが充実しています。

受講生の中には、およねさんのように育児中の方や、専業主婦の方もおり、未経験からSNSマーケターや動画編集者になった方も。「自分の夢も、家族の幸せも諦めない」そんな想いを抱えている方は、ぜひ一度無料体験レッスンに参加してみてくださいね!

ABOUT ME
ライター なりー
一児の母兼、フリーランスライター。"何気ない人生にスポットライトを”がテーマ。インタビューの他にイベントレポート・SNS・HPなども執筆。編集、コミュニティ運営も。誠実に、一文にこだわり抜いた執筆を心がけています。ライティングのお仕事積極募集中です!
エディター 橋本 恵梨奈
フリーランス編集者・ライター | SHElikes卒業生 | ヘアケア商材を扱うECサイト運営会社で勤務後、独立 | ご自愛を基点に、心地よく生きる人を増やしたい🌿
カメラマン あき
フォトグラファー・デザイナー | SHElikesを活用し、時給最低賃金のパート事務員から、フリーランスのマルチクリエイターへ転身 | 小学生男児のママ

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