吹く風がひんやりと心地よい、秋。秋の夜長という言葉があるように、時間がゆったりと流れる雰囲気がなんだか好き、という方もいるのではないでしょうか。
開放的な夏が終わり、1年の折り返しを実感したとき。気持ちが落ち着くと同時に、ふと、変わりたい、と思うことはありませんか。新しいことを始めてみたい。そんな余裕が生まれるかもしれません。
大きなチャレンジでなくても、ちょっとした小さな習慣を取り入れてみる。それだけで、毎日が少しずつ心地よく変わっていきます。
モヤモヤを抱えた私が、秋に踏み出した一歩
私は、去年の秋に新しい挑戦を始めました。それは、女性向けキャリアスクール「SHElikes」の体験レッスンに参加し、入会を決意したことです。
SHElikesとは、全45種類の職種スキルが学び放題のオンラインスクール。体験レッスンを受けようと思ったのは、今の働き方にモヤモヤを抱えていたからです。
今も続けている事務職に、大きな不満はありません。ものごとをきっちりと終わらせたい性格に合っていて、「この業務が苦手でいやだなぁ」と思うこともほとんどありません。
ただ、「これが得意です!」と胸を張れる強みもありません。ずっとこの会社にいるつもりはないけれど、やりたいことも見つからない。何か変えたいのに、何から変えればいいか分からない。そんな日が続いていました。
一方で、勤務体制には確かな不満がありました。出勤が当たり前で、制度はあっても堂々とテレワークができる環境ではないこと。長年勤めても、お給料がアップしないこと。
そしてなにより、平日が固定休みのため、友達と休日が合わないこと。行きたい予定のために有休のやりくりをして、年度末には残数ギリギリ。そんな現実に悲しくなっていました。
友達と同じテンションで、華金を味わってみたい。土日に開催されるフェスやライブに、気軽に応募したい。だんだんと、そんな気持ちが強くなっていきました。
振り返れば、去年の秋は転職を意識し始めたターニングポイント。SHElikesの体験レッスンも、その一歩につながったのです。
小さな積み重ねが、毎日をキラキラに変える
入会という大きな決意をしてからは、だんだんと前向きになりました。それは、小さな習慣に支えられているから。小さな習慣はスキルの学習だけでなく、運動面、メンタル面の3つのポイントで変化しました。
少しずつでもコース受講をすることで、学びに意欲的になりました。まるで小さい子のように「なんで?どうして?どういうこと?やってみたい!」と好奇心が刺激され、新しいことに触れる時間が増えました。そのたびに、もっとチャレンジしてみたいとワクワクも大きくなっています。
ある日、シーメイトと呼ばれる現役受講生たちが開催する、オンラインイベントに参加しました。トークテーマは朝活。実際に取り組んでいることや、やりたい朝活をシェアする会です。そこで、多くの人が朝にヨガをしていると聞きました。
「朝から体を動かすのっていいなぁ!でも、ヨガはハードルが高いかも…」そう思った私は、小学生以来のラジオ体操を始めました。
子どもの頃は気づかなかったけれど、ラジオ体操はほどよく筋肉を伸ばしてくれます。朝からひとつ、大きな仕事を終えた私。体がさっぱりするだけでなく、モチベーションがぐんと上がります。
ラジオ体操のあと、ジャーナリングを取り入れました。ジャーナリングとは、自分の気持ちや考えを自由に書き出すこと。モヤモヤや願いをノートに残す時間です。
スラスラ書ける日もあれば、なかなか浮かばない日もあります。そんなときのために、毎日共通して書くことを決めました。今の気持ちと、なりたい理想の姿の片りん。人に語るのが少し恥ずかしい夢も、ノートには素直に書けます。そうすると、夢のために今日は何がしたいか、自然と見えてくるのです。
SNSを通じてシーメイトのみなさんと繋がっていることも、大きな支えです。日々の学習記録を見て、「みんなががんばっているから、私ももう少しがんばろう」と思えます。ギャルマインドで背中を押してくれるシーメイトの投稿を見て、モヤが晴れたこともあります。
少し前は、眩しい成果に焦って、私なんて全然ダメと落ち込んでいました。けれど、いまは人と比べない速度で進んでいます。それは、コツコツ習慣が身について、自信がついたおかげ。習慣が、私の足取りを一定にしてくれました。
気付けば、やりたいことが溢れる毎日。何もしていなかった去年と比べて、目の前の全てに価値があると思えて、キラキラしています。
完璧じゃなくても大丈夫、習慣は少しずつ
「今日もできた!」を獲得することで、その日1日なんでもできる気がしてきます。朝からやりたいことを叶えられたからこそ、「きっとほかのこともできるはず!」と気持ちが明るくなるからです。
もちろん、全くできないときもあります。寝坊してしまったり、なんだかやる気が出なかったり。気分にムラがあるのは当たり前です。
大切なのは、「毎日絶対に完璧にやらなきゃいけない!」と自分を縛らないこと。
たとえば、普段20分かけているジャーナリングを、5分だけにしてもいい。ラジオ体操は第一と第二を通してやりたいけれど、第一だけの日もできたと思っていい。
それでもできなかったときは、充電の日。きっと次の日に「ジャーナリングの時間が取れるかな」「ラジオ体操で体を動かしたいな、ちょっとだけ早起きしようかな」と思えるようになります。そうなったら、それはもう立派な習慣です。
できた日もできなかった日も、自分を認めることができる。そんな毎日が、今はとても愛しいです。
秋は、新しい自分に出会う季節
だんだんと涼しくなってくる秋は、新しいことを始めるのにぴったりな季節。
たとえば、秋の夜長に本を開くひととき。もしそこに、自分を見つめる習慣が加わったら。自分だけの小さな居場所ができて、特別な時間になるはずです。
たとえば、からっとした秋晴れの朝、窓を開けて運動する習慣が加わったら。夏とは違う澄んだ空気を吸い込んで、ワクワクした1日を始めることができそうです。
そうしたら、きっともっと特別な秋になる気がしませんか。
去年の秋、やさしい習慣を取り入れました。心を整え体を動かし、新たな学びを始めた私。ほんの少しの行動で、毎日がゆるやかに変わっていきました。秋は私にとって、貴重な一歩を踏み出すことができた大切な季節です。
この秋、あなたも小さな一歩を踏み出してみませんか。きっと来年の秋には、今とは違うあなたに出会えるはずです。
************
本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 りぴさん)
SHElikesについて
https://cutt.ly/cwv7g0aJ
自分らしいキャリアのヒントに出会えるメディア、SHEsharesはこちらhttps://shares.shelikes.jp/