「ロールモデルを見つけよう」
よく耳にする言葉だけれど、どうやって見つけるのかが分からない。
誰にでもあこがれる人はいるけれど、テレビの向こう側の存在だったり遠すぎたりして、自分ごとにしにくい。わたしはずっとそんなふうに思っていました。
けれど、身近にいる「なりたい自分の少し先を歩く人」を見つけ、その人たちから考え方やふるまいを学んでいくと、少しずつ現実が動きはじめました。
本当に変わるために必要だったのは、理想とわたしのあいだに橋をかけてくれる誰かの存在だったのです。
ここでは、わたしが実際にロールモデルを見つけるまでにたどった3つのSTEPをご紹介します。今日からすぐにはじめられるので、ぜひ試してみてください。
STEP1|自分の「好き」に正直になる
わたしは長年、ある専門職に携わりながらフリーランスで仕事をしてきました。
やりがいはあったけれど、年齢を重ねるほどに「この先どうなるんだろう」という漠然とした不安を抱えるようになりました。
「こんな稼ぎじゃ貯金もできないし将来が不安」
「わたしの本当にやりたいことって何だっけ?」
「どんな人生をわたしは歩みたいんだろう」
そんなモヤモヤを抱えて、不安や焦る気持ちがどんどん大きくなっていったのです。
子どもの頃から、手先を使って何かを作ることが大好きでした。時間を忘れて没頭することは、大人になっても変わりません。
けれど、社会人になると「人に喜んでもらうため」にがんばりすぎて、自分の気持ちを置き去りにしてしまうことがたびたびありました。
そこで自分に問いかけてみました。
「もし一生お金に困らないとしたら、何がしたい?」
出てきた答えはとてもシンプルで、「デザインの仕事がしたい」というものでした。
本音を認めることは、ロールモデル探しの最初の土台になります。なりたい自分の方向が分からないと、誰を手本にすればいいかも分からないからです。
ぜひ自分の「好き」をノートに書き出したり、素敵だなと思う画像を集めてビジョンボードを作ってみてください。または、本音を話せる友人に自分の気持ちを壁打ちしたりしてヒントを得てみるのもおすすめです。

STEP2|興味のあるコミュニティに参加する
方向が見えてきても、ひとりで走り続けるのはむずかしいものです。
わたしはちょうど1年前にSHElikesに入会しました。SHElikesには、デザインやライティング、動画編集など、さまざまなスキルを学べる環境があります。
デザインを中心に学びを深める中で、SHElikes内のいくつかのコミュニティに参加し、大きな転機をむかえます。そこで出会ったのが、さまざまな働き方や生き方を模索しながら、“本当にやりたいこと”を見つけてがんばる仲間たちだったのです。
現在わたしはフリーランスのウェブデザイナーとして、業務委託や個人の案件をいただきながらお仕事をしています。そうした未来を描けるようになったのは、同じように挑戦している人たちの存在がとても大きかったと思います。
年齢も経歴もまったくちがうけれど、「自分らしい生き方をしたい」という思いは同じ。
オンラインイベントに参加したり、リアルな拠点で会ったりするたびに、「わたしもがんばろう」と思えるようになりました。
価値観の近い仲間が集まる場所は、自分の背中を押してくれる場所でもあります。ひとりでは気づけなかった新しい可能性を見せてくれることもあり、それもまた成長を加速させてくれるのです。

STEP3|少し先を歩く“身近な人”をロールモデルにする
SHElikesに入会して1番驚いたのは、未経験からキャリアチェンジに成功している人がとても多いことでした。
実際にお話を聞いたり、登壇イベントで活躍されている人たちが、自分と同じく未経験でウェブデザイナーにキャリアチェンジして成功されています。
そんな姿を見たりするうちに、「わたしにもできるかもしれない」と思える瞬間が増えていきました。ロールモデルは、ひとりにしぼる必要はありません。
「あの人の行動力や笑顔を忘れないスタンスが素敵」
「この人の丁寧な仕事への姿勢を真似したい」
そんなふうに、憧れるところを少しずつ取り入れていけばいいのです。
「ちょっとがんばって意識すれば、わたしにもできるかも」
そんな小さい真似ごとからでも大丈夫。それをくりかえすと、自信が育っていきます。
小さな成功体験を積み重ねると、現実が望む方向へと一気に動き出します。
そして、成長するにつれてあこがれの対象が変わることもありますが、それはむしろ自然なことです。ロールモデルは人生とともに更新していいし、立ち止まるたびに見直せばいい存在なのだとわたしは思います。

ロールモデルを見つけて変化した私
ロールモデルを見つけてから、わたしの毎日は少しずつ変わっていきました。その人たちの習慣を真似してみることからはじめました。
「朝、どんなスイッチの入れ方をしてる?」
「仕事はどう選んでる?」
「モチベーションの維持ってどうしてる?」
「SNSではどんな発信をしてる?」
もともとフリーランスで仕事をしていたので、「全部自分でやらなきゃいけない」と、誰にも頼らずにひとりで何でも抱える癖がついていました。
でも、わたしが憧れるのは、周りをうまく巻き込みながら、よりよいクリエイティブを生み出している人。
そういう人たちがSHElikesにはたくさんいて、素敵な気づきをくれます。そして視野が広がり、思考も柔軟に。そのおかげで行動力や積極性も高まり、お仕事獲得につながっていったのだと思います。
まさかわたしも1年でキャリアチェンジできると思っていなかったので、ロールモデルを見つけることで得られるものは本当に大きいなとあらためて実感しています。
まとめ
今回は、ロールモデルの見つけ方について、3つのSTEPをお伝えしました。
1.自分の好きに正直になる
2.興味のあるコミュニティに参加する
3.少し先を歩く身近な人をロールモデルにする
ロールモデルは、未来の自分の仮の姿です。一歩近づくたびに、理想がゆっくりと形になっていきます。今日出会った誰かが、あなたの未来を大きく動かすかもしれません。
わたし自身、これからも誰かの背中を押せるきっかけになれるように進みつづけます。一緒に自分らしい働き方を叶えていきましょう。応援しています。
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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 hiroyoさん)
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