面接や自己紹介の機会に「自己PRをしてください」と言われても、何を話せばいいのかわからない──そう思ったことはありませんか?
私も少し前までそうでした。
ずっと会社員なので、ネイリストやイラストレーターなど手に職をつけて何かを生み出せる友人をうらやましく思うこともしばしば……。私のように多くのひとが自己PRを見つけられないのは、自分に特別な才能や実績がないと思い込んでしまうからではないでしょうか。
しかし日常のなかにも、自分の長所や特技を発見できる瞬間がたくさんあるのです。今回は私の実体験をもとに、自己PRにつながる特技を見つける方法を3つご紹介します。
1.気づけば褒められていることを書き出す

最近、周りのひとから何か褒められたことはありませんか?
どんなに小さなことでもいいので、ちょっと思い出して紙に書き出してみましょう。私は最初に思い浮かんだことが「文章力」でした。
「文章をまとめるのが上手だよね」「SNSに投稿していたカフェがおいしそうだったから早速行ってきたよ」「お客様へ送るお礼状の文章をチェックしてほしい」……気づけばプライベートでも仕事でも、文章力を褒められたり頼られたりする機会が多かったのです。
もともと仕事で自社サービスの概要文作成や、口コミ返信を担当していたのですが、私自身にとっては特に苦労することがなかったため、これが特技であるという自覚はまったくありませんでした。
このように、自分では何気なくおこなっていることが、相手からするとすごい特技となりうるかもしれません。もし自分では思い浮かばない場合は、少し恥ずかしいかもしれませんが、家族や友人に聞いてみることをおすすめします。
「私の強みって何だと思う?」
このたったひとつの質問が、大きな自信に変わるかもしれません。
2.ついイライラしてしまうことを探す

「イライラは、自分の『強み』に気づくチャンスである」とは、 大谷翔平選手の言葉です。
イライラすることは単に悪いことだけではなく、じつは自分自身が大切にしている価値観の裏返しです。
たとえば、相手からの返信が遅いことにもやっとするひとは、自分が迅速な対応を心がけているからこそであるし、時間を守れないひとに腹がたつ場合は、自分がきちんと約束を守っているからこそです。
私自身は、周りのひとへの思いやりが感じられないときや、結果ばかりをみて過程へのねぎらいがないひとにとてもイライラしてしまいます。
その理由を考えてみたところ、昔から第一線で周囲を引っ張ってゆくよりも「ぶっちぎりの2番手」でいる方が得意だった自分が思い浮かびました。
ぶっちぎりの2番手とは、言い方を変えると「超強力な縁の下の力持ち」です。リーダーを支えながら全体を見渡し、チームメンバーをひとつにまとめるためには、思いやりやねぎらいが必要です。
それが得意であるということも、強みのひとつといえるのではないでしょうか。イライラすることをポジティブな意味に変換することは、自分自身が大切にしている価値観に気づくきっかけになります。
3.思い切って新しいことに挑戦してみる

「特技なんてない」と感じているときこそ、思い切って新しいことへの挑戦から見つけてみるのもひとつの方法です。失敗しても大丈夫。それはたまたま自分の特技ではなかったと分かるだけの話です。
私の場合は、褒められることが多かった文章力をもっと伸ばしたいと思い、2025年1月に女性向けオンラインキャリアスクールの「SHElikes」に入会しました。
ライティングを学ぶなかで、得意なジャンルについておもしろい発見がありました。エッセイ、インタビュー、SEOなどさまざまなレッスンがありますが、私が最初に興味を持ったのはエッセイです。
SNSでは日常のできごとを何年も書いてきたため、得意分野だと思っていたからです。しかし、受講を始めてみると、自分のなかから素材を引き出すのが意外と難しいうえに、決まりがあるわけではない分野なのでかえって迷子になり、うまく書けませんでした。
代わりに、レッスン受講の段階ではそれほど興味があったわけではなかったSEOライティングでは、高評価を得ることができたのです。
自分の興味がある分野と、他人から評価される分野は必ずしも一致しないのだと実体験を通して気づくことができ、新たな武器を手に入れた気分になりました。
いまでは副業でウェブライターとしても活動しており、まとめ記事の作成ではSEOライティングコースでの自信がとても活きています。
かけ合わせで新たな特技が生まれる

どれかひとつの方法で特技が発見できるだけでもうれしいのですが、それぞれをかけ合わせてみることで、新たな可能性や特技が生まれることもあります。
たとえば、1.の長所が「誰にでも対等に接することができる」、2.の価値観が「ひとの話を最後まで聞かないひとにイライラする」だった場合、3.の新たな挑戦として「コーチングの技術を身につける」というのはいかがでしょうか。
コーチングとは、誰かの悩みや課題に対して答えを与えるのではなく、自らのなかにある答えを引き出すコミュニケーション技術のことをさします。
「先生と生徒」というよりは、対等な立場で話をよく聴く力が求められるため、特技を活かせる可能性があると思います。私自身は、「周りのひとへの配慮」や「見えない部分に気づける力」を発揮できるのではないかと、SHElikesライターコミュニティのサポート隊に挑戦中です。
デザインなどの技術面では貢献できませんが、コミュニティイベントの企画運営の段階で、他のサポート隊のメンバーや会員さんの努力を見逃さずに応援したり、声をかけたりすることでは助けになれると考えています。
任期を終えた頃にはきっと、「仲間と一緒にコミュニティイベントを成功させた」という実績が、新たな挑戦に活かせる自信になっていることでしょう。
自己PRは、特別なスキルをもつひと握りのひとだけが見つけられるものではありません。周りのひとからの何気ない一言や過去の経験、小さな行動のなかにもきっと、ヒントはたくさん隠れているはずです。
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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 東江 眞琉子さん)
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