30歳で「からっぽの自分」に気づいた私の、やりたいことの見つけ方

30歳で「からっぽの自分」に気づいた私の、やりたいことの見つけ方
30歳で「からっぽの自分」に気づいた私の、やりたいことの見つけ方

漂いはじめた春の気配に、なんだか心がそわそわする時期ですね。「この春こそは変わりたい!」と意気込んでいる人も、多いのではないでしょうか?

私が憧れのライターへの一歩を踏み出したのも、2年前の春でした。でも、実は30歳まで自分のやりたいことに気づかないフリをして生きてきたんです。

今回は私なりの「やりたいことの見つけ方」を振り返って、どうして夢に向かって一歩踏み出せたのか考えてみたいと思います。

「やりたいことが見つからない」「夢を追いかけるのが怖い」いま、そんなふうに思っている人の背中を少しでも押せたら嬉しいです。

やりたいことに向き合えなかった5つの要因

まず、私がやりたいことに向き合うのを阻んだ要因を考えます。

1.「私には無理」という思い込み

子どもの頃、家や学校で新聞を書いて伝えることが大好きでした。みんなが反応してくれるのが嬉しくて、SNS投稿が日課になっていた時期も。でも、書くことを仕事にするということは、選ばれた人だけができる遠い世界の話だとぼんやり思っていました。

「私にはなんの才能もないし」「私にはライターで稼ぐなんて無理」そんなふうに、好きな気持ちにフタをしていたのでした。

2.完璧主義

完璧主義な性格も、やりたいことに向き合えない要因になっていたように思います。

「完璧にできない私を自覚したくない」そんな気持ちが、チャレンジしたい自分を抑えつけていました。年齢とともに、失敗を恐れる気持ちも大きくなっていったように感じます。

3.周囲からの評価を気にする気持ち

私はとっても周囲の評価を気にします。他人軸の評価で、自信のなさを埋めたくなるんです。

親の期待、友人からの見られ方、世間体…幼い頃から空気を読みに読んで、「なりたい自分」の表面に「周囲に求められる自分」をコテコテに塗りたくっていました。

4.現状維持の快適さ

一歩踏み出したいときに邪魔をしてくるのは、現状維持の快適さ。「いま、それなりに幸せじゃん?」と、日常から飛び出す怖さ・面倒臭さを肯定したい私が囁きます。

何度、誘惑に負けて考えるのを後回しにしたことか。現状維持は心地が良いんですよね。

5.選択肢や情報の多さ

世の中には情報が溢れています。日々飛び込んでくる情報の渦に巻き込まれて、自分にとって本当に必要なものがわからなくなりがちです。

自分軸がなかった頃の私は、注がれる情報すべてが魅力的に見えて「いま〇〇がアツいらしい」「〇〇の資格があると便利らしい」と周囲に振り回されていました。

私が「やりたいこと」を見つけるまで

30歳が私のターニングポイントでした。育休から復帰して慌ただしい日々。いつのまにか年次も上がって、増えてゆく一方の業務量。甘えたい盛りの息子を断腸の思いで長時間預けて、気力も体力もすり減らした結果、夫には行き場のないイライラをぶつけ…。

ボロボロの私は、朝7時すぎの駅のホームでふと足を止めました。

「あれ、いまの仕事、こんなになってまでやりたい仕事だっけ・・」

親の期待に応えたくて、周りにすごいと思われたくて、入社した第一志望の会社。これまでの私が、他人軸で人生を選択してきたことに気づいた瞬間でした。

1.【自己分析】閉じ込めてきた自分の気持ちを受け入れた

それから私は、「もっとワクワクする生き方があるんじゃないか?」そんなふうに自問自答しはじめました。

どうなりたい?何にワクワクする?どんなことが嬉しいと感じる?それはどうして?

ひとりで紙とペンを持って、何度も何度も自分に問いかけました。これまでの人生で「心が動いた経験」を拾い集めて、共通項を分析して…「書いて伝える仕事がしたい」という、ぼんやりした「やりたいことの芽」に辿り着きました。

「そんなの私には無理」という後ろ向きな気持ちを制して、はじめて自分の気持ちを認めてあげられた大きな一歩だったと感じています。

2.【自己開示】自分の夢を周りに伝えた

世間のものさしで「キラキラな私」に見られたくて、必死だったこれまで。自信のなさから、「素の自分では周りに愛されない」と思っている節がありました。

夫は、私が突然「ライターになりたい」なんて言ったらバカにするだろうか?もしうまくいかなかったら、周りの友人は去ってゆくだろうか?

怖かったけど、勇気を振り絞って伝えてみたんです。

「いいじゃん、やってみなよ」「向いてると思う!」

私の心配をよそに、大切な人たちはちゃんと受け止めて、背中を押してくれました。壁を作っていたのは自分だったのかもしれません。

3.【小さな行動からはじめる】SHE likesとの出会い

「やりたいことの芽」をみつけた私は、これまで完璧主義を言い訳にしてきた過去を反省して、小さな目標を立てていくことにしました。

「SNSやブログに投稿してみる」「本や記事を読んでみる」すぐにできるような目標でもいいんです。1つ1つ積み重ねていくうちに、少しずつ自信がついて「やりたいこと」に前向きになっていく自分に気がつきました。

そんなときに出会ったのが、女性向けのオンラインキャリアスクールSHE likes。Xで見かける受講生の前向きなコメントや、受講生同士が切磋琢磨する様子を見て、「こんなふうに励ましあえる仲間がいたら、もっと頑張れる気がする」と思ったのがきっかけです。

定額制で興味のある講座を”つまみ食い”できるシステムは、仕事や育児の合間に活動したい私のライフスタイルにぴったりでした。なかでも夢への歩みを続ける手助けになったのが、月1回のコーチング。私は月初にコーチングを受けて、前月の振り返りと今月の目標設定を行い、夢への進捗管理をしています。

「やりたいことの芽」を見つけたら、行動あるのみ

お話ししたとおり、私も最初は「書いて伝える仕事がしたい」というぼんやりした「やりたいことの芽」しか見つけていませんでした。

でも、小さなことでも行動してみることで、次にやりたいことが見えてきます。そのやりたいことをクリアすると、また新しいやりたいことが見つかります。

「やりたいこと」は常に行動によって更新されていくもの。自分の気持ちと向き合いながら、スモールステップを繰り返していくことが、私なりの「やりたいことの見つけ方」です。

今の自分を変えたい、やりたいことを見つけたいという人は、明日からちょっとだけ考え方や行動を変えてみませんか?

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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 やまだ ひろかさん)

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