SNSマーケティングの戦略の立て方7ステップ – 成功事例から学ぼう!

SNSマーケティングの戦略の立て方7ステップ - 成功事例から学ぼう!
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ライター shin
航空系の会社に勤務した後、フリーランスとしての活動を開始。現在は主にWebメディアに携わりつつ海外を転々としている。

SNSのユーザー数は増加しているため、SNSマーケティングを実施しようとする企業は多いでしょう。しかし、以下のような疑問を持つこともあるのではないでしょうか。

「SNSマーケティングの戦略はどう立てればよいの?」
「SNSマーケティングを行うことで得られるメリットとは?」

そこで、本記事ではSNSマーケティングの戦略の立て方を分かりやすく解説。また、SNSマーケティングのメリットやSNSマーケティングに成功した企業の戦略事例も紹介します。

最後までチェックし、SNSマーケティングの戦略を立てる際の参考にしてみてください。

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SNSマーケティングにおいて戦略が重要な理由

SNSマーケティングをするうえで戦略が重要な理由は、主に以下の2つがあります。

  • SNSの利用者数が増加している
  • 商品やサービスを購入する際の情報収集にSNSが使われている

まず、SNSの利用者数の増加が理由としてあげられます。総務省によるとSNSの利用者数はほぼすべての年齢で増加傾向にあり*1、2027年にはユーザー数が1億1,300万人に達すると予測されています*2

また、消費者庁の調査によると、SNSユーザーの35%は商品やサービスなどに関する情報収集を目的としてSNSを利用しているそうです*3

以上のことから、今後も多くの企業がSNSを活用したマーケティングに参入するでしょう。そのため、競合がひしめくなかでSNSマーケティングで成果を出すには、戦略を練る必要があります

SNSにおける戦略策定7ステップ

それでは、SNSマーケティングの戦略の立て方を解説します。結論としては、以下の7ステップで戦略を策定します。

  1. SNSの運用目的を明確にする
  2. ペルソナを設定する
  3. 適切なSNSを選ぶ
  4. KGI/KPIを設定する
  5. 施策を立案する
  6. 大枠の投稿コンテンツを決める
  7. 実行・分析・改善を行う

各ステップを詳しく見ていきましょう。

1. 運用の目的を明確化する

まず、SNSを運用する目的を明確にします。SNSマーケティングを通じて何を達成するのかをはっきりさせましょう。例としては、「売上をアップさせる」「知名度を高める」「ブランドイメージを定着させる」などがあります。

また、目的に加えて現状の課題も洗い出しておくとよいでしょう。なぜなら、課題を整理することで具体的な目標を立てやすくなるからです。

2. ペルソナを設定する

続いて、ペルソナを設定します。ペルソナとは、商品やサービスの訴求対象となる人物像のことです。性別や年齢に加えて職歴、ライフスタイル、家族構成、趣味なども含め、詳細に設定します。

ペルソナを決めると顧客のニーズや特性が具体化するため、アプローチしやすくなるでしょう。また、訴求対象を細かく設定しておくと、マーケティング担当者が変わったり複数人で運用を行ったりする場合も、どのような投稿をしていくべきかなどの方向性が明確になります。

3. 適切なSNSを選定する

次は、マーケティングをするうえで適切なSNSを選定します。SNSによって特徴が異なるため、マーケティングの目的と相性のよい媒体を選ぶようにしてください。

たとえば、ファッションアイテムのブランドイメージを定着させたい場合はInstagram、情報の拡散を通じて知名度を高めることが狙いならX(旧Twitter)が適しているでしょう。

4. KGI/KPIを設定する

続いて、KGIとKPIを設定します。

  • KGI:「Key Goal Indicator」の略で、SNS運用のゴールや目的を指す
  • KPI:「Key Performance Indicator」の略で、目標を達成するための中間的な指標を指す

SNSの運用方針を明確にするため、KGIやKPIは具体的に設定するのがおすすめです。たとえば、KGIは「ECサイトの売上を前年比の200%にする」、KPIは「半年間でECサイトの訪問者数を2倍にする」のように数値を用いるとよいでしょう。

5. 施策を立案する

KGIとKPIを設定したら、施策を立案します。SNSマーケティングの目的や商品・サービスの特徴に適した策を講じましょう

具体例としては、「情報の拡散により認知度をアップさせるため、ハッシュタグを活用したキャンペーンを行う」「写真や動画だけではサービスの具体的な内容をユーザーに届けにくいため、インフルエンサーに体験談を紹介してもらう」などがあげられます。

6. 大枠の投稿コンテンツを決める

次は、投稿コンテンツの大枠を決めましょう。大枠があると投稿に一貫性が生まれたり、投稿のネタ出しがしやすくなったりし、投稿をコツコツと継続しやすくなります。

たとえば、コスメ用品を手がける企業のアカウントなら、「商品の紹介」「スキンケアに関する豆知識」「イベントやキャンペーンの案内」などの投稿コンテンツを決めておくと投稿がしやすくなるでしょう。また、オリジナルのハッシュタグを作成し、自社の商品やサービスに関する投稿をユーザーに促すのもおすすめです。

7. 実行・分析・改善

SNSにコンテンツを投稿したら、分析と改善を繰り返します。「フォロワー数やエンゲージメント率はどのように変化しているか」「フォロワー数が伸びない要因はどこにあるのか」などをチェックしましょう。

定期的に数値を用いた振り返りを行い、見えてきた課題についての改善策を講じる必要があります。ただし、SNSマーケティングの効果が出るには時間がかかることが多いため、長期的な視点を持つことが大切です。

戦略的なSNSマーケティングによって得られるメリット

ここでは、戦略的なSNSマーケティングによって得られるメリットを紹介します。結論からいうと、以下の4つがあげられます。

  • 企業や商品の認知度向上が期待できる
  • 集客につながる
  • 口コミを獲得できる
  • 広告コストを削減できる

各メリットを詳しく説明します。

企業や商品の認知度向上につながる

1つ目のメリットは、企業や商品の認知度アップにつながることです。SNSでは、戦略的なマーケティングを行えば多くの潜在顧客にリーチしやすくなります。

たとえば、X(旧Twitter)でユーザーにリポスト(旧リツイート)を促したり、指定のハッシュタグをつけて投稿してもらったりすることで、多くのユーザーに企業や商品、サービスを知ってもらえる可能性が高まります。

集客に貢献できる

集客に貢献できるのも、戦略的なSNSマーケティングによって得られるメリットの1つです。前述の通りSNSの利用者数は増加傾向にあるため、SNSを活用することで多くのユーザーにアプローチできます。

有益な情報を発信したり、ユーザーに「この商品を使ってみたい」と思ってもらえるようなコンテンツを作ったりすれば、集客数のアップが見込めるでしょう。

口コミを獲得することができる

戦略的なSNSマーケティングを実施すると、口コミを獲得できます。ユーザーの体験談を得ることで、第三者の視点で商品やサービスの紹介が可能です。

また、SNSにはコメント欄やリプライ機能があるため、ユーザーの声をリアルタイムで把握したりコミュニケーションをとったりできます。ユーザーと良好な関係を築ければ、ブランド力の向上やファンの獲得が期待できるでしょう。

広告コストを削減できる

広告コストを削減できるのも、戦略的なSNSマーケティングのメリットだといえます。フォロワー数が少なくても、投稿が拡散されれば費用をかけずに多くのユーザーにアプローチができます。

また、知名度が高まりSNSアカウントのフォロワー数や閲覧者数が増えれば、新商品やキャンペーンなどを周知する際、SNSに投稿するだけでも十分な宣伝効果が得られると考えられます。

【媒体別】企業の戦略的なSNSマーケティングの成功事例

最後に、企業の戦略的なSNSマーケティングの成功例を紹介します。今回は、以下3つの媒体での事例を見てみましょう。

  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • Facebook

これからSNSマーケティングの実施を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

X(旧Twitter)の成功事例

X(旧Twitter)を活用してSNSマーケティングに成功した企業の1つは、「株式会社ローソン」です。同社はフォローやリポストをすることで商品や割引券が当たるキャンペーンを定期的に実施しており、フォロワー数や閲覧数を増やしています。フォロワー数は約800万人で、大手コンビニエンスストアのなかでトップクラスです(2023年11月現在)。

また、「対象商品を1つ買うと、特定の商品が無料になるチケットをもらえる」というイベントも随時SNSで告知しています。ユーザーに来店を促すため、効果的にSNSを活用していると考えられます。

Instagramの成功事例

「株式会社資生堂」は、InstagramでのSNSマーケティングに成功した企業の1つです。同社は公式のInstagramアカウントとは別に現役の美容部員が個人アカウントを開設し、美容に関する情報の発信やコメントへの対応などを行っています。

企業ではなく美容部員のアカウントでユーザーとコミュニケーションをとることで、店頭と同じような接客をオンライン上で実現させています。フォロワーが4万人以上もいる美容部員も誕生しており、SNSを活用して多くの顧客にサービスを提供しているといえるでしょう。

Facebookの成功事例

Facebookマーケティングの成功事例としてあげられるのは、「日本政府観光局」が運営している「Visit Japan」です。世界中に多くのユーザーがいるFacebookで日本各地の美しい風景や日本の文化などを英語で紹介することで、外国の方に日本の魅力を伝えたり、日本への旅行を促したりしています。2023年11月現在、フォロワーは約60万人もいます。

また、コメントに積極的に返信することで、世界中のユーザーとコミュニケーションをとっています。ターゲット層を明確にし、適切なSNSで効果的なマーケティングを行っているといえるでしょう。

戦略をしっかり立てて、SNSマーケティングを成功させよう

SNSマーケティングを成功させるためには、戦略が欠かせません。本記事で紹介した戦略の策定方法や企業の成功事例を参考にし、SNSマーケティングに取り組んでみてください。

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※出典
*1:総務省「令和3年通信利用動向調査の結果」3 SNSの利用動向(個人)より
*2:総務省「令和5年版 情報通信白書」第2部 情報通信分野の現状と課題より
*3:消費者庁「SNSの動向整理」3.2 SNSの利用目的より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。