Webマーケティングとは?基本から最新動向まで

Webマーケティングとは?基本から最新動向まで
ABOUT ME
ライター jun
熊本学園大学卒業。在学中は商学を学び、卒業後は公務員に就職する。退職後は、フリーターをしながら副業でライター業に挑戦。現在はフリーランスとして活動し、WebメディアやLP制作など幅広い業務を対応している。
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

「Webマーケティングって何?」
「Webマーケティングって必要なの?」

特にWeb関連の仕事に携わり始めたばかりの方であれば、このような疑問もあるのではないしょうか?

Webマーケティングとは、オンライン上でビジネスの認知拡大や顧客獲得を図る戦略的なアプローチであり、商品・サービスを購入につなげるためには欠かせない手法です。

本記事では、Webマーケティングの初心者に向けて、Webマーケティングの基本について効果的な戦略や事例を交えて解説します。

Webマーケティングとは

Webマーケティングとは、SEOやSNSマーケティングなどの手法を活用し、オンライン上でビジネスの認知拡大や顧客獲得を図る戦略的なアプローチです。理解を深めるためにも、まずはWebマーケティングの基本について、言葉の意味や重要性を把握しておきましょう。

Webマーケティングの意味とは

そもそも、マーケティングとは商品やサービスが購入される仕組みを作ることを指します。Webマーケティングは、SEOやSNSを活用して、オンライン上で商品やサービスが購入されるような仕組みを作ります。Webマーケティングの手法には、以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • SEO
  • SNS
  • Web広告
  • メール
  • Webサイト運用
  • オウンドメディア運用

上記のような媒体を活用して、集客・購入・リピートを高めていくのがWebマーケティングにおいて重要です。

Webマーケティングの重要性

IT技術が進化を続けるなかで、インターネットは身近な存在となりました。このような背景から、Webを通じた商品やサービスの購入機会は増えており、Webマーケティングの需要が高まっています。

企業は自社の商品やサービスの購入を促すために、Webマーケティングを活用しようと動いています。しかし、Webマーケティングは専門的な知識や経験がなければ、効果的な運用ができません。このような点で、Webマーケティングは重要なスキルとして位置づけられています。

Webマーケティングとデジタルマーケティングの違い

Webマーケティングと似たような言葉で「デジタルマーケティング」が存在します。デジタルマーケティングとは、デジタル技術で生み出されたすべての分野におけるマーケティングを指しており、その領域は広範囲に及びます。具体的には、以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • デジタル広告
  • IoT
  • ビッグデータ
  • AI
  • VR・AR

一方で、Webマーケティングはデジタルマーケティングの手法の1つです。特に、Web関連の仕事に携わる方であれば、この違いには注意しておきましょう。

Webマーケティングの手法

Webマーケティングの手法には、代表的なもので以下の5つがあります。

  • SEO
  • SNSマーケティング
  • Web広告
  • メールマーケティング
  • Webサイト・オウンドメディア運用

それぞれに施策内容や期待できる効果に違いがあります。Webマーケティングでは、このような複数の手法を活用して、より高い効果が得られるように施策を講じていくのも大切なポイントです。

SEO

SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の略であり、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて自社のWebサイトを上位に表示させる施策を指します。Webマーケティングにおいては初歩的な手法です。

Webサイトを検索結果に表示させるためには、ユーザーニーズを満たすコンテンツの作成や使いやすいサイト設計の構築などの施策を講じる必要があります。

SNSマーケティング

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)では、自社アカウントや広告の運用で商品やサービスを訴求していきます。代表的なSNSはX(旧Twitter)やInstagram、TikTokが挙げられますが、各SNSの仕組みを理解したうえでSNSを運用する必要があります。

各SNSの特性を理解して運用できれば、商品・サービスの拡散効果が高く、効率良く認知拡大につなげることも可能です。

Web広告

Web広告とは、検索エンジンの検索結果画面やほかのWebサイト上に自社の広告を表示させる手法です。代表的なWeb広告は、以下のようなものが挙げられます。

  • リスティング広告
  • アフィリエイト広告
  • アドセンス広告

ターゲットや条件を絞って表示させる方法もあり、効果を検証しながら戦略を練られます。ただ、広告を活用するためにはマーケティングの知識だけでなく、広告運用の専門的な知識や経験も求められます。

メールマーケティング

メールマーケティングは、メールやLINEなどを活用して顧客と接点を持ち、最終的に商品やサービスの訴求につなげる手法です。配信先の顧客ニーズを掘り起こすような情報を提供していき、段階的に商品・サービスを訴求します。

特定の顧客に対して情報を発信できる特性上、商品・サービスの購買意欲の高いユーザーに直接的な訴求が可能です。少額なコストで運用できるため、費用対効果の良い手法として活用されています。

Webサイト・オウンドメディア運用

自社や商品・サービスの情報をWebサイトにまとめ、コンテンツや広告などで集客を図る手法がWebサイト・オウンドメディア運用です。SEOやSNSで集客力の高いメディアを作り上げれば、大きな収益も見込めます。

自社でWebサイト・オウンドメディアを抱えておけば、ほかのWebマーケティング手法と組み合わせられ、資産性の高い集客ツールとして活用できます。

効果的なWebマーケティング戦略

Webマーケティングの効果を高めるためには、以下のポイントが大切です。

  • ユーザーの行動分析
  • ペルソナの設定
  • コンテンツマーケティング

多くのWebマーケティング手法を知っていても、効果を出すためには上記のポイントを実践する必要があります。特に、Webマーケティングの初心者であれば、効果的なWebマーケティング戦略をおさえたうえで施策を検討しましょう。

ユーザーの行動分析

ユーザーが商品・サービスを購入するまでの行動分析は、最適なWebマーケティング施策を検討するうえで欠かせません。

  • どのような悩み・ニーズがあるのか?
  • どのような情報を求めているのか?
  • どのように情報を集めるのか?
  • どのようにアプローチすれば良いのか?

ユーザーの行動を分析すれば上記のポイントが理解でき、より顧客ニーズに焦点をあてた施策の実行が可能です。

これは「カスタマージャーニー」と呼ばれ、顧客の状況に応じて具体的な媒体や施策が決められます。また、段階的に施策を打ち出すため、それぞれの施策の効果検証を測りやすい点もメリットとして挙げられるでしょう。

ペルソナの設定

顧客の年齢・性別・職業・状況などを明確にして「ある人物=ペルソナ」を設定すれば、マーケティング戦略の方向性や施策が定まりやすくなります。これは「ペルソナマーケティング」と呼ばれる手法でもあり、商品やサービスの開発・設計でも活用可能です。

Webマーケティングにおいてもペルソナを活用すれば、選択すべき手法や提供するべき情報、また商品・サービスの訴求までの道筋を明確にできます。ペルソナを設定する場合、以下のような項目を決めておくのがおすすめです。

  • 年齢
  • 性別
  • 性格
  • 学歴
  • 職業
  • 年収
  • 家族構成
  • 趣味

ペルソナを設定するポイントは、具体的な設定を行う点にあります。そのペルソナが実際に存在している人物と同じくらいにイメージできれば、より効果的なWebマーケティング戦略につなげられます。

よくある間違いのなかには、マーケティング担当者が理想とするユーザー像でペルソナ設定をしてしまうケースがありますが、マーケティングにおいては見当違いであるため注意が必要です。

コンテンツマーケティング

コンテンツ(Webサイト記事・SNS発信など)はユーザーのニーズを満たすだけではなく、潜在的なニーズを掘り起こす役割も担っています。また、WebサイトやSNSアカウントそのものの信頼性も高められ、ユーザーに商品・サービスの必要性を訴求することが可能です。

Web分野においてコンテンツマーケティングは主流な手法であり、具体的にはWebサイトの記事やSNSの発信内容が挙げられるでしょう。集客だけに限らず、商品・サービスの購入に直接作用するケースもあり、活用次第では大きな効果が得られます。

また、コンテンツマーケティングはユーザーから見た自社や商品・サービスの印象を良くする効果もあるため、さまざまな手法のなかで活用されています。

Webマーケティングの事例

Webマーケティングは活用方法を誤れば、悪い結果にもつながります。そのため、Webマーケティング戦略を打ち出す際には、慎重に検討するようにしましょう。ここでは、Webマーケティングの成功事例と失敗事例を紹介します。

成功事例の紹介

Webマーケティングの成功事例として、サイボウズ株式会社が運営する「サイボウズ式」のオウンドメディアがあります。サイボウズ式は働き方や生き方の発信だけでなく、マネジメント論やキャリア論などの会社・組織に関する情報も発信しています。

外部メディアのコンテンツを紹介する施策やSNSを組み合わせた施策などを講じており、大型オウンドメディアとして成長を遂げました。サイボウズ式の事例は、Webマーケティングのなかでも「コンテンツマーケティング」の成功事例です。

失敗事例の紹介

一方で、Webマーケティングの活用方法を誤り、効果を得られない結果やマイナスのブランディングをしてしまう事例もあります。

例えば、自社の抱える商品・サービスのターゲットに対して、効果的でない手法でWebマーケティングをしてしまう場合です。このようなケースでは、ターゲットが明確でなかったり、目的やゴールが不明瞭であったり、また施策の順番が効率的でないなどの原因が考えられます。戦略・戦術を見誤れば、多くの予算を使ったとしても効果を得るのは難しいでしょう。

また、Webマーケティングはある程度の期間を要する手法が多く、短期的な利益を得るには向いていないケースがあります。Webマーケティングの特性を理解せずに、目先の利益だけを追い求めても効果を得られません。

このようにWebマーケティングの特性を理解したうえで、効果的な手法を選ぶことが大切です。

Webマーケティングの最新動向

SEOやSNSの仕組みがアップデートされれば、現在まで通用していたWebマーケティング施策が通用しない可能性があります。そのため、常にWebマーケティングの最新動向を把握しておかなければなりません。ここでは、Webマーケティングの動向について、現在と今後の見込みを解説します。

現在のトレンドと今後の見込みについて

現在のWebマーケティングのトレンドでは、特に動画マーケティング市場が広がりを見せています。またSNSでは、SNS内で商品・サービスの購入が可能となる「ソーシャルコマース」の仕組みが導入されつつあります。

今後の見込みはAIやビッグデータの活用によって、よりユーザーに合わせた情報を提供する仕組みの採用が予想されます。この仕組みが採用されれば、よりターゲットを絞った施策の実行が可能です。

このように時代の変化とともにWebマーケティングの内容は変化を遂げているため、常に最新動向をキャッチしておく必要があります。

Webマーケティングの資格

Webマーケティングの知識を深めるには、Webマーケティング資格の取得がおすすめです。Webマーケティング関連には、以下のような資格・検定があります。

  • マーケティング・ビジネス実務検定
  • ウェブ解析士
  • Webアナリスト検定
  • Google広告認定資格
  • 統計士・データ解析士

ある程度の学習を重ねれば、十分に資格取得が狙え、Webマーケティングの知識を深めるために活用できます。

※表内価格表示はすべて税込
※各資格の詳細は2023年8月時点の最新情報をもとに作成

マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティングの基礎を固められる資格としておすすめなのが「マーケティング・ビジネス実務検定」です。基本的なマーケティング理論を理解できるだけでなく、実例をもとにした応用可能な知識が得られます。

詳細
主催団体国際実務マーケティング協会(IMSSA)
受験方法A級:会場受験
B級・C級:Web受験
受験料A級:12,760円
B級:7,480円
C級:6,270円
取得までの勉強時間(目安)2〜6ヶ月
A級:80〜100時間
B級:60〜80時間
C級:40〜60時間
公式サイトhttps://www.marke.jp/

ウェブ解析士

ウェブ解析士は、Web分野にまつわるデータの分析を学べる資格です。集客や成約までの道筋を定量化し、より具体的・効果的な施策を検討するのに必要な知識・スキルが身につきます。

詳細
主催団体一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)
受験方法インターネット受験
受験料認定講座受講:33,000円
※公式テキスト4,400円+講座11,000円+試験17,600円
試験のみ:22,000円
※公式テキスト4,400円+試験17,600円
取得までの勉強時間(目安)15〜60時間
公式サイトhttps://www.waca.associates/jp/

Webアナリスト検定

Googleアナリティクス(GA4)を体系的に学べる資格が「Webアナリスト検定」です。実務に求められる知識・スキルを身につけ、細かいデータ分析を可能とします。

詳細
主催団体一般社団法人日本Web協会(JWA)
受験方法オンライン
受験料講座+試験:22,325円
試験のみ:17,600円
再試験:5,500円
※主催社によって料金が異なるため、詳細はお問い合わせのこと
取得までの勉強時間(目安)15〜20時間
公式サイトhttps://www.jwa-org.jp/webanalyst/

Google広告認定資格

Googleが提供する「Google広告認定資格」は、全部で11分野の知識が身につけられます。特に、Web広告に欠かせない知識が網羅されており、広告の効果検証に使えるスキルも身につきます。

詳細
主催団体Google
受験方法Webテスト
受験料無料
取得までの勉強時間(目安)30〜50時間
公式サイトhttps://support.google.com/google-ads/answer/9702955?hl=ja&visit_id=638256080378953897-3664925220&rd=1

統計士・データ解析士

文部科学省認定である社会通信教育の受講で取得できるのが「統計士・データ解析士」です。紹介した資格のなかでは最も難関な資格ではありますが、解析の原理や手法を理解でき、実践的な力が身につきます。

詳細
主催団体一般財団法人実務教育研究所
受験方法通信講座+スクーリング
受験料統計士:入学金5,000円・ 受講料54,800円
データ解析士:入学金5,000円・受講料49,500円
取得までの勉強時間(目安)4〜8ヶ月
公式サイトhttps://www.jitsumu.or.jp/

よくある質問

最後に、Webマーケティングに関するよくある質問をご紹介します。

Webマーケティングで失敗しないためには何をすべきですか?

Webマーケティングで失敗しないためには、SEOやSNSの発信対象となる「ユーザー」を意識した施策の検討や戦略立案が大切です。

Webマーケティングを始める際の注意点は?

WebマーケティングはSEOやSNSなどの仕組みに大きく影響されるスキルであるため、常に最新のニュースやトレンドには注意が必要です。

Webマーケティングの将来性はどうですか?

インターネットやスマートフォンの普及によってWeb市場は拡大しており、Webマーケティングの需要は高まり続けると予想されるため、将来性は高いといえるでしょう。

Webマーケティングのスキルを身につけ、新たなキャリアを

Webマーケティングのスキルは、Web関連の仕事に携わるためには必要不可欠なスキルです。ただ、身につけるだけでは意味がなく、実践に活かす方法も知っておかなければなりません。女性向けキャリアスクール「SHElikes」では、実践的なWebマーケティングの知識やスキルを身につけられる「Webマーケティングコース」が受講できます。

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。