「今よりももう少し収入を増やしたい!」「本業とは違う環境で働くことでスキルアップを図りたい!」と考え、副業に関心を抱く方もいるでしょう。
この記事では、副業に関心があるけれど始め方がわからない方に向けて、具体的なステップやおすすめの副業について解説していきます。この記事を参考に、ぜひ副業に挑戦してみてください。
副業の始め方4ステップ
本業やプライベートに支障を出すことなく目標を達成するために、副業の始め方や必要なことをチェックしておくのがおすすめです。それでは、副業を始めるために必要なことを4つのステップに分けてみていきましょう。
- 自己分析と目標設定をする
- 副業の種類を選定する
- 計画を立てて準備する
- 案件を探す
1.自己分析と目標設定をする
どのような目的で副業を始めたいのかによって、選択すべき副業や身につけておきたいスキルは異なります。「副業に挑戦してみたい!」と思ったら、まず何のために副業を始めるのか、目標・目的を明確にしましょう。
例えば、「毎月5~10万円の副収入を得たい」といったように金額面を目標とする場合、仕事の受注のしやすさや報酬の相場を考慮して副業を選択する必要があります。一方で、「スキルを磨くために副業を始めたい!」「将来的に自分の好きなことで独立したい!」という方は、仕事内容を重視して案件を選ぶことが重要です。副業によってどんな自分になりたいのかを考えつつ、目標を設定しましょう。
2. 副業の種類を選定する
副業を始める目的が定まったら、実際に取り組む副業の種類を選びます。挑戦したい仕事内容のほか、報酬形態・金額や仕事をする場所・時間の自由度など、自分が優先したいことを考慮しつつ総合的に検討することが大切です。
報酬形態については、大きく時間労働型と成果報酬型の2種類に分けられます。時間労働型は働いた時間分だけ必ず報酬を受け取れますが、使える時間にはどうしても限界があるでしょう。成果報酬型は、デザインやライティングなどの成果物を納品することで報酬が発生するので、うまくスケジュールを管理して仕事を進められるようになれば収入アップが狙える可能性が高いといえます。
ただし、成果報酬型は自分で仕事を獲得し続ける必要があるので、最初のうちは大きな収入につながらないことも少なくありません。また、決まった場所に赴いて仕事をしたいのか、自分の好きな場所で作業したいのかなど、働き方についてもチェックするようにしてください。事前に立てた目標を軸に、優先したいことを確認しながら副業を選んでいきましょう。
3. 計画を立てて準備する
副業を始める目標を立て、どんな副業に挑戦したいかが決まったら、計画を立てて準備を進めていきます。副業で求められるスキルは、プログラミングやデザイン、ライティングのように仕事内容に直結するものから、マーケティングや営業・集客などビジネスをするにあたって必要なものまでさまざまです。
そこで、目指したい目標や副業内容によって、必要なスキルやさらに伸ばすべきスキルを洗い出していきましょう。自分に必要なものがわかったら、それらを身につけるためのスケジュールを立ててみてください。パソコンやインターネット環境、ソフトウェアなどの副業に必要なツールも揃えていきます。
いざ実際に副業に挑戦するときも、高いスケジュール管理能力が求められます。1日のなかで副業に取り組む時間を決めておくなど、本業に影響を及ぼさないようにする必要があります。本業の繁忙期などのタイミングを見極め、せっかく始めた副業が滞らないようにすることも大切です。
柔軟に計画を管理し、副業と本業をうまく両立することができれば、収入アップや自己実現など、理想に近づくことができます。
4. 案件を探す
副業を始めるなら、自分で仕事を獲得しなければなりません。ライターやデザイナーなどの仕事に未経験から挑戦する方は、まずクラウドソーシングサイトを利用してみるのがおすすめです。クラウドソーシングサイトでは、クライアントが公開している案件に応募したり、コンペ形式の案件に実際の成果物を応募したりすることができます。最初はなかなか決まらないかもしれませんが、自己PRの書き方を工夫するなど、試行錯誤してみるとよいでしょう。
ある程度ポートフォリオが溜まってきたら、求人サイトを使って企業が公開している業務委託案件の募集を探して直接応募したり、SNSを使って集客してみたりするのもよいでしょう。いずれの場合も、自分のスキルや実力を上手にアピールすることで、採用される可能性が高まります。
副業のメリット5つ
副業を始めることには、さまざまなメリットがあります。主なメリットとしては、次の5つが挙げられるでしょう。
収入がアップする
副業を始めると、会社からの給料に加えて報酬を得られるようになります。収入を増やすことができれば、将来のために貯金をしたり、趣味や好きなものにお金を使ったりと、毎日をより充実させることができるでしょう。
うまくスケジュールを調整して仕事をたくさん引き受けたり、単価をアップさせたりすることで、さらに収入を増やせる可能性もあります。
スキルが向上する
副業では、仕事そのものをおこなうためのスキルだけでなく、企業への営業に必要なコミュニケーション力や、自己管理能力、クライアントが求める以上のものを実現する提案力が必要になります。また、フリーランスとして働いている人が多いWebライターやWebデザイナーなどの仕事では、マーケティングをはじめとする幅広い周辺知識を身につけておくことで、より精度の高い仕事をすることが可能になるでしょう。
このように、副業を通して幅広い知識やスキルを習得することで、自身のビジネススキルの底上げができます。副業で身につけたスキルも本業で活かすことができるので、キャリア全体をみても大きなメリットになるでしょう。
新たなつながりが生まれる
社会人になると、毎日職場と家を往復する生活になり、「新しい出会いや人とのつながりが少なくなった……」と悩む方も少なくありません。
人との出会いやコミュニケーションを通じて、視野を広げることができます。最近では、さまざまな世界に触れることで視野を広げられるというメリットに着目し、副業を解禁している企業もあるようです。副業での出会いが本業でのコラボレーションにつながることもあり、大きなメリットの1つといえるでしょう。
キャリアが多様化する
副業で仕事を続けていくと、徐々に安定して仕事を受けることができるようになでしょう。独立や起業の道が見えてくれば、将来の選択肢もひろげることができます。また、結婚や転勤、親族の介護などのライフイベントと仕事の両立に悩む人も多いでしょう。パソコンさえあればどこでも仕事ができる副業を選択してスキルを身につけられれば、ライフスタイルに合わせて働き続けることができます。
生活が充実する
副業を続けていくと、自分の力で収入を得たという実感が得られるので、やりがいを強く感じられる方もいるかもしれません。
自分がやりたい仕事で生きていくことができるようになれば、なりたい自分にぐっと近づけるのではないでしょうか。また、副業では自分次第でいくらでも仕事の幅を広げられるので、「どんどん挑戦するのが好き!」という方も日々成長を感じられる働き方といえます。
副業のデメリット3つ
本業をしつつ副業に挑戦する場合、デメリットもあることは否めません。副業を成功させるためにも、あらかじめどのようなデメリットがあるのかをおさえておきましょう。
時間管理が難しい
「副業に挑戦してみたい!」と考える方のなかには、会社員としても仕事を頑張っている方が多いのではないでしょうか。ただでさえ忙しいなかで時間を捻出しようとすると、生活リズムが乱れてしまうこともあるかもしれません。
日々のスケジュールをしっかりと管理できていないと、副業を進めたい週末を体力回復に費やさなければならなくなったり、締め切り直前に徹夜で仕事をすることになったり、無理をしなければならない状況に陥ってしまいます。
作業時間やタスクを管理して、副業を含めた業務時間の管理をしっかりできるように準備しましょう。
本業に悪影響が出る場合がある
副業によって疲れが溜まってしまい、本業に身が入らなくなってしまっては本末転倒です。副業を始める場合でも、まずは本業を優先することを念頭におきましょう。
会社に副業が認められているとしても、本業がおろそかになると「副業をしているからではないか?」と考えられてしまう可能性があります。会社の繁忙期や業務量に合わせて副業を調整するなど、自分でスケジュールをコントロールしましょう。
雇用保険の適用対象外になる場合がある
雇用保険は、非正規雇用であっても条件を満たしていれば加入する義務があります。雇用保険は複数の会社で加入することができないので、本業の会社で加入することが多いでしょう。
注意しておきたいのは、副業をする場合、雇用保険の適用対象外になる可能性がある点です。雇用保険に加入している本業の会社を退職する際、本来であれば雇用保険にもとづいて失業保険を受けることができますが、副業の収入があると働いているとみなされて、失業保険の支給額が減額される場合もあります。
副業に取り組む準備として、雇用保険に関わる手続きもしっかり把握しておきましょう。
副業を始める際の注意点
働き方改革の推進に伴う副業・兼業の解禁や、ITを活かした柔軟な働き方の広がりなどにより、副業を始めるハードルは下がってきているといえます。注意すべきポイントをしっかりとおさえ、目標を達成するために着実に副業を進めていきましょう。
勤務先の副業可否を確認する
まず、本業の勤め先が副業を禁止していないかを確認しましょう。会社員として働いている場合、競合になるような企業での副業でなければ可能といった条件が設定されていたり、事前の申告・承認取得が義務化されていたりすることが多いです。就業規則で副業をすることに制限がある場合は、その規則が設けられている理由を考えて働き方を決めることが大切です。
本業とのバランスや時間の使い方、体調管理について考えることも忘れないようにしましょう。
就業規則や会社の方針をしっかり確認し、周囲や直属の上司にあらかじめ相談しておくとよいでしょう。
納税の責任を理解する
所得が増えれば、その分税金が発生し支払う義務があります。本業では会社がまとめて手続きをしており、税金について考えたことがない方もいるかもしれませんが、副業をした場合、所得額によっては確定申告が必要になる可能性もあります。
ちなみに副業をする場合、会社員としての給与所得と副業での所得を合計し、確定申告をおこなうことになります。副業は原則として雑所得に該当し、雑所得は赤字で申告することはできないため、給与所得との損益通算はできません。
給与所得と損益通算するためにはおこなっている副業が事業所得として認められる必要があります。事業所得として認められる基準は、一般的に下記にあてはまるかどうかになります。
- 事業として客観的に成立しているか
- 反復継続性があるか
- 営利性・有償性があるか
- 自己の計算と危険において独立して遂行する業務か
事業所得として認定される基準はかなり厳しいため、副業で赤字が出ても給与所得と損益通算すればいいと意識を持つことは危険です。副業でもしっかり稼ごう、利益を出そうという意識で取り組むことが大切です。
時間管理を徹底しオーバーワークに注意する
副業で無理をしてしまうと、十分な休息がとれず疲れがたまり、本業に影響が出てしまいます。本業やプライベートの時間を含む自分のライフスタイルに合わせて副業の仕事量を調整することが重要です。
副業を始める前に自分のスケジュールを見直す必要があるでしょう。あらかじめ1日のなかで副業に費やす時間を決めて時間配分をすることで、本業と副業を両立しストレスなく取り組むことができるでしょうか。
1日のスケジュールだけでなく、1か月や半年といった中長期の計画も見据え、本業の忙しい時期に合わせて調整することも大切です。自分のキャパシティを考慮しつつ、計画的に副業に取り組みましょう。
情報セキュリティを守る
ライターやデザイナーのような副業をする場合、自分のパソコンやインターネット環境を使って仕事をすることが多いでしょう。副業として企業から業務委託を受ける場合は、クライアントの情報を扱うことになります。セキュリティを万全にし、日頃から注意することが大切です。
また、カフェやコワーキングスペースに出かけて仕事をする場合、Wi-Fiのセキュリティが脆弱だったり、隣の席の人にパソコンの画面を見られてしまったりというリスクもあります。
VPNの利用やウイルスチェックを怠らず、パソコン画面にも横から見えないような保護フィルムを貼るなど、取引先に不利益を与えないよう対策をとるようにしましょう。
信頼できる副業を選ぶ
副業に挑戦する人が増え、手軽に始められるようになった分、副業を仲介する企業や業務を発注する企業の質もさまざまです。
仕事をしたにもかかわらず予定通りの報酬が得られなかったり、ポートフォリオとして公開できないような内容だったりと、トラブルが発生するケースも少ないとは言い切れません。自分自身が詐欺被害に遭ってしまったり、犯罪行為に加担してしまったりする恐れもあります。複数の情報源を確認し、多角的に情報を集めることが大切です。
在宅でできるおすすめの副業5選
「家にいる時間を効率的に活用して副業がしたい!」という方もいるのではないでしょうか。ここからは、在宅でできるおすすめの副業を紹介していきます。専門的なスキルや知識がなくても始められるものもあるので、自分に合った副業を探してみましょう。
データ入力
データ入力は、アンケート結果や商品の詳細、領収書や名刺の情報などをエクセルやワードに入力する作業です。
基本的なパソコンスキルは必須ですが、正確なタイピングさえできれば専門知識はほとんど必要ありません。タイピングスキルの向上を見込むこともでき、好きな時間に自分のペースで進めることができます。
ただし、報酬が低い案件も多いため、たくさんの金額を稼ぐのは難しいかもしれません。
動画編集
動画編集は、撮影した映像や音声を編集したり、動画を魅力的に見せるための演出を施したりする業務です。
YouTube・TikTokといった動画中心のSNSの流行によって企業プロモーションでも動画が積極的に取り入れられるようになり、動画編集者の需要は増え続けているといえます。また、YouTuberとして活動し、視聴者が増えてくると広告収入も増え、イベント出演やグッズ制作といった動画制作以外の仕事も舞い込んできます。
プロ向けの動画編集ソフトは機能が豊富で、使いこなせるようになるまでに時間がかかることも多いですが、十分な収入を目指せる副業といえるでしょう。
SNSマーケティング
SNSマーケターは、X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSを活用してマーケティング活動をおこなう仕事です。最近では、商品を購入する前にSNSで検索する人が増えており、マーケティングの手段としてSNSを活用する企業も増えています。
SNSマーケターは、ユーザーからどういった企業として見られたいのかを踏まえてSNSに投稿する内容を考えたり、ユーザーの反応を数値で確認して、改善を行います。
SNSは今後も需要の高まりが期待できるマーケティング手法です。一度経験を積めば、仕事を獲得する上で役立つスキルになるでしょう。
Webライティング
Webライターは、ライティングの技術やSEOの知識を駆使し、Webに掲載されるコンテンツを執筆していきます。
始めやすい仕事ではありますが、しっかりと稼ぐためには、さまざまなスキルを身につけておくことが必要です。文章を書くスキル以外にも、媒体への営業に必要なコミュニケーションスキルやリサーチ力、SEOなどのマーケティングの知識などを身につけておくとよいでしょう。さらに、自分が得意とする分野や専門知識があれば、より仕事を獲得しやすくなります。
Webライティングの副業の場合、最初のうちは多くの報酬が得られないこともありますが、実績を積むことでステップアップを目指すことができます。パソコンがあれば自宅で好きな時間に働けるので、仕事量の調整もしやすい副業です。
アフィリエイト
アフィリエイトは、長期的に考えて収入が得られる仕組みを作りたい方におすすめの副業です。
アフィリエイトでは、自分のブログやWebサイトを通じて商品を紹介し、その商品が売れることで自分にも収益が入ります。まとまった収益が発生するまでには時間がかかりますが、うまくいけば高収入も見込める副業です。
時間がかかるとはいえ、初期費用が少なく初心者でも始めやすいのが特徴です。作成した記事は残るため、うまくいけば継続的に収入を得ることができます。記事を書く際も趣味や本業を活かすことができるので、「好きなことについて文章を書いてお金を稼ぎたい!」という方は特に楽しめるでしょう。
副業の始め方をチェックして目標達成に近づこう!
この記事では、「副業の始め方がわからない……」という方に向けて、具体的なステップや業務内容、メリット、デメリット、注意点などを解説してきました。最近では手軽に始められる副業も増え、さまざまな働き方が広がってきています。副業で達成したい目標を定め、自分が挑戦したい仕事を探してみましょう。
とはいえ、「どんな副業が向いているのかわからない!」と悩んでしまう方もいるでしょう。女性向けキャリアスクールのSHElikes(シーライクス)では、ライティングやデザイン、マーケティングなどの幅広いスキルを学ぶことができます。全45以上の職種スキルのなかから自分に合うものを見つけることができるので、ぜひ無料体験レッスンに参加してみてください。
女性向けキャリアスクールSHElikes無料体験レッスンはこちら