新しいことをはじめる、と決めた瞬間、心がはずむような高揚感がありますよね。
けれども、そのときめきを最後まで持ちつづけられる人は、そう多くありません。
ダイエットや資格の勉強など、意気込んではじめたのに「今日はいいや」と後まわしになり、気づけば忘れてしまった……そんな経験はありませんか。
なぜ、人はやる気を保つことができないのでしょうか。
「やる気」は行動から生まれる

人間はもともと「変化を嫌う」生き物です。脳には「現状維持バイアス」と呼ばれる仕組みがあり、いつも通りの行動をしていると安心します。しかし一方で、新しい挑戦にはストレスや不安を覚えてしまうのです。そのため「やらなきゃ」と頭では分かっていても、心と体がブレーキをかけてしまいます。
このブレーキを乗り越える方法は、いかに最初の一歩を軽くするかを工夫することです。 たとえば語学学習なら「今日は1ページだけ読む」「アプリを開く」など。運動なら「ランニングシューズを履く」「ストレッチを1分間する」など、簡単にできる行動でいいのです。最初のきっかけさえ作れば、脳は「動きはじめたなら続けよう」と自然にスイッチを入れてくれます。
しかし、その「最初の一歩」でさえ、なかなか取りかかれないものですよね。本を開いてたった1ページ読む。それさえ重く感じてしまうのだとしたら、どうすればよいのでしょうか。
それは、取り組むまでのハードルを極限まで下げて自動化することです。空き時間にネットサーフィンをするように自動的にはじめることができれば、やる気はあとからついてきますよ。
今回は、私が実際に試して効果を感じた「行動を自動化するコツ」を3つご紹介します。
1.やることと時間をセットにする

行動を習慣にするには「いつ、何をやるか」を明確にすることがポイントです。
たとえば、
・朝の通勤電車では英語の動画を見る
・ランチのあとは読書をする
・お風呂がわくまでの時間に日記を書く
など、すでにある日常の行動と、新しい習慣を結びつけるのがコツです。そうすると「やらなくちゃ」ではなく、自然と体が動いてくれます。
また、時間を見つけるヒントとして、ついついスマホに手がのびてしまう時間を洗い出すのもおすすめです。まとまった時間を確保するのは難しくても、日々のすきま時間は探せば案外あります。それらの時間とタスクを結びつけると、驚くほど物事が進みますよ。
2.必要な道具を用意しておく

次に大切なのは、環境を整えることです。
私は以前、朝にストレッチをする習慣をつけたいと考えていました。けれども、忙しい朝にはつい忘れてしまったり、布団から出るのが面倒でやらなかったりと、なかなか続けられないことに悩んでいたのです。
そこで、夜寝る前にヨガマットを床に敷いてから寝ることにしました。すると、朝起きてすぐに目に入ることで「やらない理由」を考える前に体が動くようになりました。
あなたも、ぜひスムーズに行動にうつすためにできる準備をしてみてください。
たとえば、
・勉強したいなら、デスクにパソコンとノートをセットしておく
・スマホで学習するなら、スマホのトップ画面に勉強用のアプリをまとめて配置する
・植物に水やりしたいなら、水差しを近くに置く
など、小さな工夫で、「行動へのスイッチ」を入れやすくなります。
3.強制的にやらざるを得ないしくみをつくる

それでも続けられないことってありますよね。例えば、運動や勉強、自炊など「いいことだと分かっているけれど続かない」ことは、あなたにもひとつはあるのではないでしょうか。
そんなときは、終わりのある時間を自分で作りだすのが有効です。
たとえば、私は運動を習慣にするために、シャワーの時間を夜から朝に変えてみました。
「シャワーを浴びないと仕事に行けない」という状況をつくることで、運動してシャワーを浴びる、という一連の流れが自然とルーティンになったんです。
ほかにも、
・片付けの習慣をつけるために、定期的に友人を家に呼ぶ
・資格の勉強を習慣化するために、図書館の学習コーナーやコワーキングスペースを予約する
・美容や健康を意識したいなら、好きなアイドルのコンサートまでの期間、自分磨きにはげむ
など、工夫次第でゴールはいくらでも生み出せます。
あなたにも、習慣化したいけれども腰が重い、とかかえているタスクはありませんか?
ぜひここで、終わりのある時間を作りだしてみてください。
私が続けられた理由:SHElikesとの出会い

この「終わりのある時間」を生みだす方法を、私は多方面で活用しています。
たとえば、勉強。学ぶ意欲はあっても、なかなかモチベーションが続かないものですよね。
そこで私は、女性のためのキャリアスクール、SHElikesに入会しました。SHElikesはオンラインスクールなので、ライティングやデザイン、マーケティングなど、50種類以上の職種・スキルがいつでもどこでも学び放題。
このSHElikesは通常、サブスク型のキャリアスクールです。しかし現在は、レギュラープランという補助金が活用できる1年間のプランがあります。私はこの「レギュラープラン」でSHElikesに入会しました。
つまり、1年間の時間制限を自分自身に課したのです。もちろん、長期間なので途中で学習が進まなくなる時期もありましたが、それでも定期的に「あと数か月しかないから、学べるだけ学ぼう。そして将来に役立てよう」と、自分をかり立てる大きな理由になってくれました。
そしてさらに、拠点開放というものも活用しています。
これは、銀座・名古屋・梅田にあるSHElikesのオフィスに、シーメイト(受講生)が自由に出入りできる時間のこと。シーメイト同士の交流をしてもよし、一人で作業をしてもよし。この時間に、私は日々の学びを生かした制作活動をすることが多いです。
白とピンクを基調とした素敵な拠点では、パソコンを開いて優雅にデザインを作成したり、自分の思いをつづったりしたい。だから、それまでに必要なコース受講は済ませておこう!と、ゴールに向けて勉強がはかどります。
そして日々の勉強は、すきま時間を活用して進めてきました。SHElikesのコース動画は10分〜20分程度に分割されていることが多いため、通勤電車やお昼休みに気軽に取り組めるところが特徴です。1レッスンが短いため気負わずに始められ、いつのまにか勉強する習慣が身についていました。
習慣が未来をつくる

習慣化のコツは、仕組みをつくることです。スムーズに行動にうつせるようにする。続けやすい環境を整える。これさえ意識すれば、三日坊主は自然と卒業できます。
人生をつくるのは、日々の小さな習慣です。あなたはこれから、どんな習慣を身につけたいですか。そしてその習慣は、どんな未来に連れていってくれるでしょうか。
今日からできる小さな一歩が、あなたの人生を変えるきっかけになるかもしれません。
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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 すてふぁにーさん)
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