「このまま今の仕事を続けてもキャリアアップできるのか不安」「副業に興味はあるけど、何から始めたらいいのかわからない」このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
近年、働き方の多様化が進み、本業以外にも才能を発揮できる「副業」という選択肢が注目されています。一方で、「副業に興味はあるけど、どのようなメリットがあるのか?」「どのような副業が自分に合っているのか?」などの疑問を持つ方もいるでしょう。
本記事では、副業のメリット・デメリットについて解説します。始める際の注意点や、初心者でも安心して始められるおすすめの副業についても紹介するので、ぜひ読んでみてください。
そもそも副業とは?
副業とは、「本業とは別に行う仕事」のことです。会社員やパート、フリーランスなど、どんな働いている方でも取り組むことができます。
副業と似た言葉に「兼業」がありますが、兼業は複数の事業や職を持つことを意味し、どちらが主でどちらが従かという区別がない場合にも使われます。
副業が注目されている理由
近年、正社員として働くサラリーマンの間で副業への関心が高まっており、企業側の体制も大きく変化しています。
なぜ今、副業が注目されているのでしょうか。その背景には、以下の3つの理由があります。
それぞれ解説します。
働き方の多様化が進んでいる
副業が注目されている理由として、働き方の多様化が進んでいることが挙げられます。コロナ禍でリモートワークが普及し通勤時間が減ったことで、本業以外の時間を有効活用できる機会が増えました。その結果、隙間時間を活用しやすくなったため、副業への関心が高まっています。
また、昨今ではかつての終身雇用制度も崩れつつあります。そのような背景もあり、多くのサラリーマンが「複数のキャリア」を持つことの重要性を認識するようになりました。
政府が副業を推進し、副業を解禁する企業が増加
2018年の副業元年以降、企業の副業への姿勢は大きく変化しています。経団連の2022年調査では約7割の企業が副業を「認める」または「認める予定」と回答していました。特に従業員5,000人以上の大企業では、8割以上が副業を認める方針となっています。*1
副業を推進している企業の事例として、サイボウズ株式会社やロート製薬などがあります。IT・ベンチャー企業から始まった副業解禁の流れは、現在では金融業界や製造業など幅広い業種に拡大している傾向です。
企業側にもメリットがある
副業はサラリーマン個人だけでなく、企業側にも多くのメリットをもたらします。企業が副業を許可することで、社員のスキルアップにつながります。副業で身につけた経験やスキルが本業の仕事にも活かされ、結果として企業側の強みが増えるでしょう。
また、副業でやりたいことを実現している社員は、仕事全体への満足度とモチベーションが向上している傾向です。さらに、「副業OK」の方針は、優秀な人材の確保・採用につながり、特にITエンジニアやクリエイターの獲得に効果的です。
社員が副業で異業種の人脈を広げることで新たなビジネスチャンスが生まれ、「柔軟な働き方を認める企業」というブランディングにも貢献します。副業を禁止せずやりたい仕事に挑戦できる環境を整えることで、退職リスクも軽減できるでしょう。
副業で得られる4つのメリット
副業で得られるメリットは、主に以下の4つです。
それぞれ解説します。
収入アップで経済的な余裕が生まれる
副業最大のメリットは、収入源が増えて経済的な余裕が生まれることです。本業の給与にプラスして副収入を得ることで、家計に余裕が生まれ、本業での収入が途絶えた場合のリスクヘッジになります。
副業収入は生活費の補填や貯蓄・投資に活用できるため、経済的・精神的な安定をもたらします。一般的には月数万円の副収入を得るケースが多い傾向ですが、プログラミングやデザイン、英語など専門スキルを活かした副業では月10万円以上を稼ぐ人もいます。
副業の種類や稼働時間によって収入は異なりますが、需要の大きいスキルを活かす副業は、高収入を得やすいでしょう。
スキルアップでキャリアの選択肢が広がる
副業をすることで、スキルアップやキャリアの選択肢が広がります。本業では得られない経験や実績を積み、個人名で仕事をすることで、会社員ではなく個人としての市場価値を高めることが可能です。
副業で得たスキルや知識は本業にも好影響をもたらします。副業での経験を本業の業務改善や効率化に活かすことで、昇進や評価につながるでしょう。
また、副業を本業にする人も少なくありません。例えば、副業でWeb制作をしていた方がフリーランスのWebデザイナーになることもあります。副業は新たなスキルを習得する機会となり、キャリアの選択肢を広げる可能性があります。
会社以外で自己実現の機会が得られる
副業は好きなことを仕事にすることで、自己実現の機会が得られる貴重な機会です。本業では収入や安定を優先してやりたいことを我慢している方でも、副業であればチャレンジできる場合があります。
趣味や得意分野を活かした副業であれば、楽しみながら収入を得られるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。例えば、絵が好きな方であればイラスト販売、料理が好きな方であればオンライン料理教室、という形で夢を実現できます。
このように、副業は自己実現や自己成長、精神的な満足感を得る大きなチャンスと言えるでしょう。
人脈が増えビジネスチャンスの機会が広がる
本業だけでは出会えない新たな人々と知り合うことができるのも、副業の大きなメリットです。副業関連の勉強会やコミュニティに参加すれば、同じ興味を持つ仲間とのつながりが生まれ、刺激を受けられるでしょう。
人脈が増えてさまざまな人たちとの情報交換できたり、クライアントとつながったりする機会も増えます。人脈の広がりは将来的なキャリアにも良い影響を与え、独立や起業、共同プロジェクトなど新たな可能性を開く機会にもなるでしょう。
副業を行う4つのデメリット
副業を行うことで発生するデメリットは、主に以下の4つです。
それぞれ解説します。
ワークライフバランスが崩れる恐れがある
ワークライフバランスが崩れる恐れがあるのが副業のデメリットの一つです。仕事が増えることによって、家族との時間や休息の時間が削られるリスクがあります。その結果、ストレスが蓄積し、精神的疲労を招くこともあるでしょう。
ワークライフバランスを崩さないようにするためには、スケジュール管理の徹底が重要です。無理のない範囲で時間を固定して副業を行うことで、プライベート時間を確保できるでしょう。
また、ライティングやSNS運用のように、効率化すれば作業時間を短縮できる副業を選ぶことも、ひとつの対処方法です。
本業に悪影響を及ぼす可能性がある
副業に時間とエネルギーを割きすぎると、本業に悪影響を及ぼす可能性があります。本業中に副業のことを考えたり、疲労から集中力が落ちたりする可能性があり、パフォーマンスの低下を招くリスクがあります。
また、副業が本業と競合する場合、職務規定違反となり、職場での評価低下やトラブルに発展する場合もあるでしょう。
悪影響を及ぼさないためにも、本業の勤務時間中は副業を持ち込まない意識が大切です。また、副業内容が本業をしている会社の規則に違反しないか事前に確認しましょう。体力的・精神的にも無理のない範囲で、本業と副業の両立を意識した自己管理が求められます。
副業収入は安定しない可能性がある
副業収入は本業給与と異なり、毎月の一定額が保証されていません。そのため、副業収入は安定しない可能性があります。
特にライティングや動画編集、デザインなどの単発仕事では、案件の有無で収入が大きく変動します。また、単価の低さや報酬支払いの遅延リスクもあるため、安定収入源として期待するのが難しい場合があります。
副業収入を安定させるためには、複数の収入源を持ち、リスクを分散することが効果的です。例えばライティングとSNS運用を並行して行うといった方法があります。
また、継続的な契約が得られる仕事を優先し、収入の変動が生活に影響しない範囲で副業を行うことも重要です。収入の不安定さを理解した上で、副業に取り組む必要があります。
確定申告などの税金管理の手間が増える
副業で年間20万円以上の収入があると、確定申告が必要です。本業では会社が年末調整しますが、副業分は自分で申告しなければならず、手続きの負担が増加します。*2
さらに収入増加に伴い住民税が上がるため、給与天引きの場合は会社に副業がバレる可能性もあります。状況によっては、国民健康保険や年金の負担増加も考えられるでしょう。
負担を減らすためには、副業の収入・経費を日頃からこまめに記録して確定申告に備えるのがおすすめです。会計ソフトを活用することで、手続きを効率化できます。また、住民税の納付方法を「普通徴収」にすることで、会社に影響を及ぼすリスクを軽減できます。
メリットを最大限に活かす副業選びのコツ
副業のメリットを最大限に活かす副業選びのコツは、以下の4点です。
それぞれ解説します。
自分のスキルや経験を活かせる副業を選ぶ
自身の持つスキルや職務経験を活かした副業は、準備時間が少なくスムーズに始められます。スキルレベルが高いほど単価も上がり、効率的に稼げる可能性があります。
例えば、「文章を書くのが得意」「デザインソフトが使える」など、今まで培ってきた強みがそのまま副業の武器になります。
自分の得意分野に合った副業を選べば、未経験分野よりも取り組みやすく収入面でも有利です。自分の強みが発揮できる副業をすることで、メリットを最大限に活かせるでしょう。
興味や情熱を持てる副業を選ぶ
興味や情熱を持てる副業を選ぶことで、楽しく仕事に取り組めます。これから副業を始めたいと考えている方は、まず自分が熱中できることをリストアップするのがおすすめです。その中から収入に結びつきそうなものを探しましょう。
料理が好きなら料理教室を開いたり、写真が趣味ならフォトストックサイトで写真を販売したりと、自分の「好き」を仕事につなげる方法が見つかります。自分が興味や情熱を持てる副業はモチベーション維持にもつながるでしょう。
無理なく続けられる副業を選ぶ
副業を成功させるには、無理なく続けられる副業を選ぶことが大切です。そのためには、本業との両立を念頭に置いて、適切な時間管理をする必要があります。
一例として、まず1週間のスケジュールを作成し、副業時間を明確に区切りましょう。時間を分けてメリハリをつけることで集中力も高まり、生産性が上がります。また、タスクの優先順位を決めて重要度の高いものから取り組めば、限られた時間でも効率良く進められます。
プライベートの時間を確保しつつ無理のないペースで続けることで、徐々に効率が上がり、中長期的にみてメリットが多いでしょう。
初期費用やリスクの少ない副業を選ぶ
副業を始める際には、できるだけ初期費用やリスクの少ない副業を選ぶのがおすすめです。最近では初期費用の負担が少なく気軽に始められる副業が豊富にあるため、余計な出費を避けつつ収入を得ることが可能です。
例えば、アンケートモニターやフリマアプリでの販売は、パソコンやスマホ、インターネット環境があればすぐに始められます。
低コストで始められる副業であれば、仮に思うように稼げなくても、金銭的リスクが少なくて済みます。初期投資が少ないことによってプレッシャーも軽減され、軌道に乗るまで継続しやすくなるでしょう。


副業を始める際の注意点
副業を始める際の注意点として、以下の4点が挙げられます。
それぞれ解説します。
会社の就業規則を確認する
副業を始める前に、勤め先の就業規則で副業が許可されているか必ず確認する必要があります。
企業によっては許可制や届出制を採用していたり、競業避止の観点から内容を制限しているケースも多くあります。社内規定違反は懲戒処分のリスクがあるため、禁止事項を事前に把握しておくことが重要です。
また、副業は本業に支障をきたさないよう注意しましょう。健康管理と時間管理を徹底し、本業のパフォーマンス低下を防ぐことが副業を続ける大前提となります。
確定申告を適切に行う
副業で年間20万円を超える収入を得た会社員は、自分で確定申告をする必要があります。住民税が増加することで会社に副業が知られる可能性もあるため、税金面の知識は事前に身につけておくことが大切です。また、こういったリスクを鑑みて、事前に本業先から副業の許可を取っておくことが大切です。
また、副業の内容や規模によって、開業届の提出や社会保険の扱いなど、追加の手続きが必要となる場合もあります。副業を長く継続するためには、税金・手続き関連の知識を備えておくことが欠かせません。適切に確定申告を行いましょう。
詐欺や悪質な案件に注意する
副業ブームに便乗して「誰でも簡単に稼げる」とうたう詐欺まがいのビジネスや、悪質な案件には注意が必要です。インターネットやSNS上には、多くの副業詐欺サイトが存在しています。過度に甘い話や高額な初期費用を要求するものには警戒し、安易に手を出さないようにしましょう。
副業は、信頼できる情報源や公式の副業サービスサイト、知人の紹介などから始めるのがおすすめです。安全性を確認できるルートを選ぶことで、被害を防げます。
本業に支障が出ないように時間管理を徹底する
本業に影響が出ないように副業を続けるには、時間管理の徹底が必要不可欠です。本業と副業の合計労働時間を法定内に抑え、日々のスケジュールを詳細に計画することで、時間の無駄を削減できます。
そのためには、タスクの重要性と緊急性を整理して優先順位を設定し、限られた時間を有効活用しましょう。スケジュール管理アプリやタスク管理ツールを活用することで、時間管理が容易になります。
健康維持のためにも定期的な休息時間の確保をしつつ、副業に取り組みましょう。
在宅でもOK!パソコンでできるおすすめ副業3選
在宅でのパソコン副業を検討している方に特におすすめしたいのが、Webデザイン、Webライティング、動画編集の3つです。これらの副業は需要が高く、適切に取り組めば安定した収入源となる可能性を秘めています。
Webデザイン
Webデザインは幅広い層から需要があるため、人気の副業のひとつです。Webデザインの副業案件には、バナーやWebサイトのデザインなどの仕事内容があります。
Webデザインは、デザインやイラストが好きな方や、見た目の美しさにこだわりたい方におすすめの副業です。
バナー制作で5,000円〜2万円、パソコン対応のランディングページで5万円〜20万円、Webサイト制作では40万円〜150万円のように、実績を積むほど高単価の案件が狙えるでしょう。

Webライティング
Webライティングも、参入障壁が低い副業のため、人気があります。パソコン一台あれば始められるため、初期投資がほとんど必要ありません。
Webライティングの案件には、SEO記事作成やブログ代行、商品レビューなどさまざまな種類があります。
Webライティングは、文章を書くのが得意な方や、未経験でも始めたい方におすすめです。
未経験では1文字0.3円〜0.5円、一般的なレベルで1文字1円〜3円、上級者で1文字5円以上の報酬が見込めます。特にSEOライティングでは、医療や金融、IT分野などの専門知識があると単価が上がりやすいのが特徴です。

動画編集
動画編集は、現在注目されている副業のひとつです。YouTubeやTikTok、Instagramリールなどの普及により需要が急増しています。動画編集の案件では、企業のプロモーション動画やウェビナー録画の編集などさまざまな依頼があります。
動画編集は、動画が好きな方や、トレンドに敏感な方におすすめの副業です。YouTuberやインフルエンサーとの継続案件が得られれば、安定収入にもつながるでしょう。
YouTube動画1本で8,000円〜、ショート動画で3,000円〜、企業紹介用ムービーでは120,000円〜が収入の相場です。



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※出典
*1 副業・兼業に関するアンケ―ト 調査結果
*2 所得税の確定申告|国税庁