MAUとは?意味やDAUとの違い、重要指標とされる理由を解説!

MAUとは?意味やDAUとの違い、重要指標とされる理由を解説!

MAU(Monthly Active Users)とは、Webサービスやアプリにおいて一か月間の利用者数を示す指標です。

本記事では、Webサイトやアプリの利用状況を把握するうえで重要な指標の一つであるMAUの意味や使い方、類似用語であるDAUやWAU、YAUとの違いを解説します。

MAUとは

MAUとは、ソーシャルメディアやアプリなどのサービスで、月間のアクティブユーザー数を示す指標です。登録ユーザー数ではなく、実際にサービスを利用または活動があったユーザー数を把握することで、サービスの人気度を適切に測ることができます。

例えば、登録ユーザー数は多くても利用者が少ないサービスと、登録者は少ないものの利用者が多いサービスでは、後者の方が勢いのあるサービスだと言えます。

一般的に、アクティブユーザーは過去半年以内にサービスやアプリにログイン・利用したユーザーを示すことが多いとされています。MAUは月単位でアプリやサービスにログイン・利用したユーザー数を計測するため、よりリアルなアクティブユーザー数を把握することが可能です。

MAUとDAUの違い

DAU(Daily Active Users)は、一日あたりのサービスやアプリのアクティブユーザー数を示します。月単位のMAUに比べ短期的なアクティブユーザーを調べるDAUは、SNSや天気予報サービスのように、毎日利用してもらいたいサービスの指標として活用する場合が多いです。

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MAUとWAUの違い

WAU(Weekly Active Users)は、一週間でサービスを利用したアクティブユーザー数を示します。WAUは動画配信や漫画など、毎日は利用しないものの週に一度は開くと想定されるサービスで指標にするのが一般的です。サービスが習慣的に利用されているかどうかを確認する際に計測する点で、MAUと使用用途が異なります。

MAUとYAUの違い

YAU(Yearly Active Users)は、一年間でどれくらいサービスが利用されているかを示す指標です。DAUは1日のアクティブユーザーを示し、MAUは月単位、WAUは週単位の指標で、計測する期間がそれぞれ異なります。YAUの値が低い場合、そのサービスをまったく利用しない「休眠ユーザー」が多いとも受け取れることができます。

MAU・DAU・WAUの使い分け方

サービスやアプリの特徴にあわせて、MAU、DAU、WAUを使い分けて計測することが重要です。

MAUは、中長期的な成長やトレンドを読み取るのに適した指標です。定期的に利用されるものの、毎日使うわけではないサービスの分析に向いています。具体的には、ニュースメディアやブログなどのWebサービス、月に数回程度しか使わない金融アプリや旅行系サービスなどがこれに当てはまります。

一方、DAUは日々の変化を捉えるのに適しています。ユーザーの関与が非常に高く、毎日利用されるようなサービスの分析に向いています。SNSやゲームアプリなどでこの指標が活用できます。

WAUは、週次の変化を追跡するのに役立ちます。利用頻度が週単位で変動するサービスの分析に適しています。例えばECサイトや動画配信サービスなどがこれに該当します。

このように、MAU、DAU、WAUはそれぞれ異なる時間軸を持っているため、サービスの性質や利用頻度に合わせて使い分ける必要があります。適切な指標を選ぶことで、サービスの利用状況をより正確に把握することができるでしょう。

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MAUが重要指標とされる理由

MAUの数値が大きければ、それだけそのサービスやアプリが利用されていることを表します。MAUが重要指標とされる2つの理由を解説します。

順に見ていきましょう。

ユーザーの動向を把握しやすい

マーケティングやサービス改善の施策を打った際、MAUの変化を追うことで施策の効果を判断できます。MAUの中長期的な計測からトレンドを読み取ることができるため、サービスの利用状況を大まかに把握しやすくなります。

例えば、アプリ登録直後の1週間はキャンペーンを行ったためアクティブユーザー数が多かったものの、キャンペーン後はほとんどが非アクティブになったというケースを考えてみましょう。このケースでDAUやWAUを計測してしまうと、キャンペーン期間中に1度しか使わなかったユーザーをアクティブと捉えてしまい、正しく利用動向を把握できません。

計測の対象期間が1か月であるMAUは、ユーザー動向を把握し、適切なマーケティング戦略を立てるうえで有用な指標と言えます。

施策の実行に役立てられる

MAUの変化を計測・分析することで、マーケティングやサービス改善施策の効果検証に役立ちます。非アクティブユーザーをもう一度アクティブユーザーに戻すための施策に取り組む際、MAUを計測すれば、施策の効果を評価できます。

例えば、月間登録者数が右肩上がりに推移しているのにMAUが横ばいであれば、新規登録者ではなく既存登録者向けの施策を行う必要があるでしょう。このように、MAUを計測することで、施策実行有無の判断が可能になります。

マーケティング戦略立案から施策実行フェーズにおいて、MAUは必ずおさえるべき重要指標といえるでしょう。

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MAUの活用・計算方法

MAUを活用する際は、MAU単体で確認するだけでなく、DAUやDLなどの数値とあわせて計測すると効果的です。ここでは具体的な計算方法について解説します。

DAU/MAU比率

DAU/MAU比率とは、1日のアクティブユーザー数であるDAUを1か月のアクティブユーザー数を示すMAUで割った値のことです。この比率は、サービスやアプリにおけるリピーターの割合を示すもので、値が高いほど、コアとなるリピーターユーザーが多いことを意味します。

一般的に、DAU/MAU比率が20%程度であれば健全なユーザー構成と考えられています。20%を超えるとリピーターが多く、10%を下回るとリピーターが少ないと判断されます。

また、DAU/MAUは「ユーザーの関与度」や「エンゲージメント」を測るうえでも重要な指標です。比率が高ければ高いほど、ユーザーがサービスに深く関わり、熱心に利用していると解釈できるでしょう。

MAU/DL(ダウンロード数)

MAUをDL(ダウンロード数)で割った値であるMAU/DLは、比率が高いほどアプリの定着率が良い状態であることを示します。

例えば、とあるアプリでMAUが50万人、100万DLのケースを見てみましょう。

  • MAU = 50万人
  • DL = 100万ダウンロード 
  • MAU/DL = 50万/100万 = 0.5 = 50%

上記の例では、ダウンロードした人の50%がアクティブユーザーになります。MAU/DLが高いほどアプリの魅力度が高く、ユーザーの満足度が高いことが推測できます。この指標はアプリ運営における重要な分析材料となり、マーケティング施策の立案などに役立てられます。

MAUを使用する際の注意点

MAUをマーケティング戦略で使用する際の注意点を3つ解説します。

それぞれ見ていきましょう。

アクティブユーザーの定義を明確にする

アクティブユーザーの定義が曖昧なままMAUを計測すると、数値に実態を正しく反映できない恐れがあります。

例えば、単にサイトにアクセスしただけをアクティブとしてカウントすると、利用者数を過大評価してしまう可能性があるでしょう。サイトにアクセスして特定のページを開く、特定の行動をすることをアクティブユーザーとするなど、適切に定義しましょう。

ローンチ直後は正確な評価につながらない

サービスのローンチ直後は、MAUを正確に評価することが困難です。ローンチ初期は、新規ユーザーの流入や離脱が激しく、MAUの値自体が安定しづらい可能性があるためです。また、ユーザーの定着率が不明であれば、一時的な利用と継続利用を判別できず、MAUの実質的な意味が掴みづらくなります。

さらに、サービスが完成途上であり、機能追加や大幅な変更により、利用者数や利用行動が変化する可能性もあるでしょう。ほかにもキャンペーンなどのプロモーション施策の影響を強く受けるため、自然な利用状況を反映していない可能性がある場合は、MAUの評価につながりにくいと言えます。

ユーザーの質までは把握できない

MAUはあくまでもユーザー数を示す指標であり、ユーザーの行動や満足度などの質的な側面は把握できない点に注意が必要です。ユーザーがどのような行動を経て購買に至ったのかという情報や、年齢や性別・居住地などの属性情報はMAUでは確認できません。

さらに、ユーザーが何に関心を持ち、どういったニーズを抱えているかまで読み取ることはできないため、MAUの計測だけでなく質的な調査・分析を行う必要があるでしょう。

MAUをマーケティング戦略に活用しよう

MAUはサービスやアプリの月間アクティブユーザーを把握する重要指標です。MAU単体で確認せずに、DAU、WAU、YAUやDLなどの指標と組み合わせて分析を行いましょう。また、MAUはあくまでも定量的な指標にすぎません。ユーザーの質を評価するための施策を検討しながら、MAUを上手くマーケティング戦略に活用していきましょう。

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ライター Satsuki Yokouchi
採用コンサルタント/HR専門の編集者・ライター/社労士アシスタントとして活動する複業フリーランス。パーソルキャリアで求人広告営業、人材系スタートアップにて子育て世代や外国籍向け人材事業を経験。生命保険営業やカフェ店長、Webディレクターなど、異業種の経験も豊富に持つ。
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。