キャリアアップや転職に向けて、資格取得を目指す方も多いでしょう。特に今後も成長が予想されるIT業界でニーズがある資格を取得しておくことは、これからのキャリア形成に役立つかもしれません。
IT系の資格とひと言でいっても、プロのエンジニアが受験するような難易度の高いものから未経験者向けの易しいものまでさまざまあります。IT系の資格取得を目指すなら、自分のレベルや受験目的に合った試験を選択することが重要です。
本記事では、IT系の資格を難易度別に解説します。資格を選ぶ際の注意点もまとめたので、これからIT系の資格取得を目指す方はぜひ最後までチェックしてみてください。
IT資格を取得するメリット

IT系の資格を取得することには、さまざまなメリットがあります。具体的にどんなメリットがあるか知ったうえで、資格取得を目指すとよいでしょう。
スキルを客観的に証明できる
資格取得のメリットとして、スキルや知識があることを客観的に証明できる点が挙げられます。特に未経験からIT系の職種を目指す場合は、就職・転職の際に相手に自分の能力や実務でどう貢献できるかを伝えるのが難しい傾向にあります。
資格を取得することで、試験に合格できる実力があることを対外的に証明でき、自己アピールにつながるでしょう。
資格手当がもらえる可能性がある
会社員の場合、スキルアップのために資格を取得することで、給料とは別に手当を受け取れる可能性があります。
また企業内の評価においても、資格の取得は有効なアピールポイントになるでしょう。人事評価が向上すれば、結果的に年収アップにもつながるかもしれません。
専門知識が身につく
通常資格試験に合格するには、定められた範囲を満遍なく学ばなければなりません。そのため、資格取得を目指して学習することは、該当分野の知識やノウハウを体系的に学べる良い機会になります。
特に未経験職種へ転職する際は、足掛かりになるでしょう。また、すでにIT系の職種に就く方が資格取得により知識を深めれば、キャリアアップにつながることもあるかもしれません。
【一覧表】おすすめのIT資格
IT資格のおすすめ20選を一覧でまとめました。初心者は難易度の低いものから挑戦すると良いでしょう。資格選びの参考にしてみてください。
難易度 | 資格名 | 合格率 | 出題範囲 | 勉強時間(目安) |
---|---|---|---|---|
易しめ | 情報検定(J検)3級 | 非公開 | ・情報活用試験(3級) パソコンやインターネットの基礎 情報機器の基本操作 情報モラル など ・情報システム試験 ・情報デザイン試験(初級) |
50時間 |
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) | 非公開 | ・Excel 365(アソシエイトレベル) ワークシートやブックの管理 セルやセル範囲のデータの管理 テーブルとテーブルのデータの管理 数式や関数を使用した演算の実行 グラフの管理 など ・Word 365(アソシエイトレベル) ・PowerPoint 365(アソシエイトレベル) ・Outlook 365 |
60〜90時間 | |
日商PC検定 3級 | 82.7%(2023年度) | ・3級(知識科目) ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークに関する基礎知識 電子データ、電子コミュニケーションの特徴と留意点 ・3級(実技科目) |
30〜40時間 | |
パソコン技能検定Ⅱ種試験 | 非公開 | ・3級(一般) 簡単な図表を含んだ文書作成 縦横合計と平均などの簡単なデータ集計 棒・線グラフ ・2級(ビジネス中級) |
30~60時間程度 | |
やや易しめ | ITパスポート試験 | 49.6%(令和6年11月度) | ・ストラテジ系(経営全般) 経営戦略、技術戦略マネジメント ビジネスインダストリ システム戦略、企画 ・マネジメント系(IT管理) ・テクノロジ系(IT技術) |
100〜150時間 |
Webクリエイター能力認定試験 | 87.4%(2023年度平均合格率) | 制作環境 Webサイトの構成と設計 HTML CSS ビジュアルデザインと配色 ビジュアルデザインと配色 |
スタンダード:24時間 エキスパート:38時間 |
|
PHP技術者認定試験 初級 | 非公開 | ・PHP5技術者認定初級試験 テキストと数の操作 判定と繰り返しについて 配列の操作 関数 Webフォームの作成 データベースに情報を保存 クッキーとセッションでユーザを記憶 日付と時刻の取り扱い ファイルの操作 XMLのパースと生成 デバッギング クラスとオブジェクト(クラス定数も含む) 日本語処理 など |
100時間(未経験の場合) | |
AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト | 非公開 | セキュアなアーキテクチャの設計 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 パフォーマンスなアーキテクチャの設計 コストを最適化したアーキテクチャの設計 |
50時間 | |
普通レベル | 基本情報技術者試験 | 41.9%(令和6年度の平均) | プログラミング全般 プログラムの処理の基本要素 データ構造及びアルゴリズム プログラミングの諸分野への適用 情報セキュリティの確保 など |
50〜200時間 |
応用情報技術者試験 | 28.5%(令和5年度秋期) | 経営戦略 情報戦略 戦略立案・コンサルティングの技法 システムアーキテクチャ サービスマネジメント プロジェクトマネジメント ネットワーク データベース 組込みシステム開発 情報システム開発 プログラミング 情報セキュリティ システム監査 |
200〜500時間 | |
C言語プログラミング能力検定試験 | 非公開 | ・3級 整数定数 文字定数 文字列リテラル 演算子 型指定子 変数 基本制御文 プリプロセッサ機能 ライブラリ関数 など |
100〜150時間 | |
G検定(ジェネラリスト検定) | 73.39%(2024年第6回) | 【技術分野】 人工知能について 機械学習・ディープラーニングの概要 ディープラーニングの要素技術 ディープラーニングの応用例 AIに必要な数理・統計知識 など 【法律・倫理分野】 |
30〜50時間 | |
難関レベル | プロジェクトマネージャ試験 | 13.5%(令和5年度秋期) | プロジェクトの立ち上げ・計画 プロジェクトの実行・管理 プロジェクトの終結 |
100〜300時間 |
システムアーキテクト試験 | 15.0%(令和6年度春期) | 契約・合意 企画 要件定義 運用・保守 など |
100〜200時間 | |
ネットワークスペシャリスト試験 | 15.4%(令和6年度春期) | ネットワークシステムの企画・要件定義・設計・構築 ネットワークシステムの運用・保守 ネットワーク技術 ネットワークサービス活用 ネットワークアプリケーション技術 ネットワーク関連法規・標準 |
50〜100時間 | |
情報処理安全確保支援士 | 15.1%(令和6年度秋期) | 情報セキュリティマネジメントの推進又は支援 情報システムの企画・設計・開発・運用におけるセキュリティ確保の推進又は支援 情報及び情報システムの利用におけるセキュリティ対策の適用の推進又は支援 情報セキュリティインシデント管理の推進又は支援 |
200〜600時間 | |
超難関レベル | ITストラテジスト試験 | 15.8%(令和6年度春期) | 業種ごとの事業特性を反映し情報技術(IT)を活用した事業戦略の策定 業種ごとの事業特性を反映した情報システム戦略と全体システム化計画の策定 業種ごとの事業特性を反映した個別システム化構想・計画の策定 事業ごとの前提や制約を考慮した情報システム戦略の実行管理と評価 |
150〜200時間 |
システム監査技術者試験 | 16.4%(令和5年度秋期) | 情報システム・組込みシステム・通信ネットワーク システム監査の実践 システム監査人の行為規範 システム監査関連法規 |
200〜300時間 | |
データベーススペシャリスト | 18.5%(令和5年度秋期) | データベースシステムの企画・要件定義・開発 データベースシステムの運用・保守 データベース技術 |
200〜500時間 | |
ITサービスマネージャ | 15.2%(令和5年度春期) | サービスマネジメント サービスマネジメントシステムの計画及び運用 パフォーマンス評価及び改善 サービスの運用 ファシリティマネジメント |
100〜150時間 |
【難易度ランキング別】IT資格おすすめ20選!
ここからは、上記の一覧表で紹介したおすすめのIT資格について、さらに詳しく解説します。難易度別に分けてまとめたので、自分のレベルに合わせて選択してみてください。
易しめ
まずは、これからITの知識を身につけたい方におすすめの資格を4つ紹介します。
1. 情報検定(J検)3級
「情報検定(J検)」は、情報を扱う人材に必要とされる能力を総合的に評価する、文部科学省後援の民間検定試験です。情報社会に必要とされる能力を「情報活用試験」「情報システム試験」「情報デザイン試験」の3つの体系に分け、それぞれの評価基準を策定しています。
このうち「情報試験」は、情報を使う能力を総合的に評価する試験です。試験のレベルには1〜3級があり、3級はすでに環境設定されたパソコンを使用できる人を対象としています。パソコンを持っていて基礎知識を身につけたい方におすすめの資格試験です。
合格率 | 非公開 |
---|---|
出題範囲 | ・情報活用試験(3級) パソコンやインターネットの基礎情報機器の基本操作 情報モラル など ・情報システム試験 ・情報デザイン試験(初級) |
勉強時間(目安) | 50時間 |
公式サイト | https://jken.sgec.or.jp/ |
2. MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
「MOS(マイクロオフィススペシャリスト)」は、Microsoft社が提供するOffice製品の利用能力を証明できる世界共通の資格認定制度です。学生から社会人、シニアまで幅広い年代の方が受験しています。試験は「Word」や「Excel」といった各アプリケーションを用いて、Windowsのパソコン上で行われます。
試験レベルは、一般レベルの「アソシエイトレベル」と上級の「エキスパートレベル」の2種類です。アソシエイトレベルは、基本的な機能を使って一般的なビジネス文書や表計算を作成し、変更・印刷などの作業ができるレベルとなっています。仕事でOffice製品を使用する方は、腕試しや基礎知識の習得として受験してみると良いでしょう。
合格率 | 非公開 |
---|---|
出題範囲 | ・Excel 365(アソシエイトレベル) ワークシートやブックの管理 セルやセル範囲のデータの管理 テーブルとテーブルのデータの管理 数式や関数を使用した演算の実行 グラフの管理 など ・Word 365(アソシエイトレベル) ・PowerPoint 365(アソシエイトレベル) ・Outlook 365 |
勉強時間(目安) | 60〜90時間 |
公式サイト | https://mos.odyssey-com.co.jp/ |
3. 日商PC検定 3級
「日商PC検定」は、商工会議所によって実施されているパソコン関連スキルを問う検定です。企業実務に携わる人材を対象とし、ビジネスの現場で重要なパソコンスキルやネットワークを活用した事務処理能力を測定していきます。
受験級は、1級、2級、3級、Basicの4段階です。3級は、企業実務に必要とされる基本的なIT・ネットワークの知識やスキルが問われるため、初心者の方も挑戦しやすいレベルといえるでしょう。
合格率 | 82.7%(2023年度) |
---|---|
出題範囲 | ・3級(知識科目) ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークに関する基礎知識 電子データ、電子コミュニケーションの特徴と留意点 デジタル情報、電子化資料の整理・管理 電子メール、ホームページの特徴と仕組み 情報セキュリティ、コンプライアンスに関する基礎知識 など ・3級(実技科目) |
勉強時間(目安) | 30〜40時間 |
公式サイト | https://www.kentei.ne.jp/pc |
4. パソコン技能検定Ⅱ種試験
パソコン技能検定Ⅱ種試験は、総合的なパソコン活用能力を証明する資格で、パソコンスキルの基礎から応用までを学べます。主な出題範囲は文書作成や表計算、データベース操作など、日常業務や学習で役立つパソコンスキルがメインです。
試験レベルは全部で6つ。中学生〜一般が対象の3級は、簡単な図表を含む文書作成やデータ集計、グラフ作成が中心です。2級や1級になると、より複雑なデータベース活用や高度な計算処理が求められます。自身のスキルレベルに合わせて挑戦しやすいのが特徴です。
合格率 | 非公開 |
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出題範囲 | ・3級(一般) 簡単な図表を含んだ文書作成 縦横合計と平均などの簡単なデータ集計 棒・線グラフ ・2級(ビジネス中級) |
勉強時間(目安) | 30~60時間程度 |
公式サイト | https://www.joho-gakushu.or.jp/pc/ |
やや易しめ
「せっかく勉強するなら基礎からしっかり固めていきたい」「少しずつステップアップしていきたい!」という方は、やや易しめの資格を受験するのがおすすめです。
5. ITパスポート試験
「ITパスポート試験」は、情報処理に関するエントリーレベルの試験で、年間を通じて随時実施されています。IT関連の分野で共通する基礎知識を習得していることを証明できるもので、情報処理系の資格のなかでは比較的合格しやすい試験です。
試験では、現在の情報技術社会でITに携わるビジネスパーソンに必要とされる基礎知識が問われます。IT業界への就職や転職を考えている未経験の方はもちろん、ITを活用した業務に携わる機会がある方は、ぜひ挑戦してみてください。
合格率 | 49.6%(令和6年11月度) |
---|---|
出題範囲 | ・ストラテジ系(経営全般) 経営戦略、技術戦略マネジメント ビジネスインダストリ システム戦略、企画 ・マネジメント系(IT管理)
・テクノロジ系(IT技術) |
勉強時間(目安) | 100〜150時間 |
公式サイト | https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html |

6. Webクリエイター能力認定試験
「Webクリエイター能力認定試験」は、デザインやコーディングなどWebクリエイターとして身につけておきたいスキルがあるかを認定することを目的としています。Web業界でクリエイターとして働きたい人におすすめの試験です。
認定基準にはスタンダード(初級)とエキスパート(上級)の2種類。いずれも実技試験がメインですが、エキスパートのみ知識問題も問われます。スタンダードを受験する方は、最低限の知識を身につけて実践できるよう練習しましょう。目安の勉強時間が少なめなので、働きながら資格取得を目指したい方も比較的挑戦しやすいです。
合格率 | 87.4%(2023年度平均合格率) |
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出題範囲 | 制作環境 Webサイトの構成と設計 HTML CSS ビジュアルデザインと配色 ビジュアルデザインと配色 |
勉強時間(目安) | スタンダード:24時間 エキスパート:38時間 |
公式サイト | https://www.sikaku.gr.jp/web/wc/ |

7. PHP技術者認定試験 初級
「PHP技術者認定試験」は、プログラミング言語「PHP」の専門知識が評価される試験です。上級は難易度が高い資格ですが、初級はITパスポート試験などと同じくらいのレベルといわれています。
IT業界への就職を目指す学生や社会人1〜2年目の方など、これからPHPを使って仕事をしていこうと考えている方におすすめの試験です。上級・準上級試験は3年程度の実務経験を有するエンジニアを対象としており、実用的なプログラミングスキルも問われます。自分のキャリアに合わせてステップアップを目指すのもよいでしょう。
合格率 | 非公開 |
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出題範囲 | ・PHP5技術者認定初級試験 テキストと数の操作 判定と繰り返しについて 配列の操作 関数 Webフォームの作成 データベースに情報を保存 クッキーとセッションでユーザを記憶 日付と時刻の取り扱い ファイルの操作 XMLのパースと生成 デバッギング クラスとオブジェクト(クラス定数も含む) 日本語処理 など |
勉強時間(目安) | 100時間(未経験の場合) |
公式サイト | https://www.phpexam.jp/ |
8. AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト
「AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト」は、AWS(アマゾン ウェブ サービス)のシステム設計や構築能力を証明する資格です。AWSサービスを活用して信頼性やコスト最適化を考慮したシステム設計ができるスキルが問われます。
AWSの使用経験が1年以上あり、かつ基本的なシステム設計スキルを持つ方に最適な試験です。資格を取得すると、クラウドアーキテクトとしてのキャリアアップや、AWSを活用したプロジェクトの成功に繋がる知識が身につくでしょう。
合格率 | 非公開 |
---|---|
出題範囲 | セキュアなアーキテクチャの設計 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 パフォーマンスなアーキテクチャの設計 コストを最適化したアーキテクチャの設計 |
勉強時間(目安) | 50時間 |
公式サイト | https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/ |
普通レベル
普通レベルのIT系の資格には、民間資格が多くあります。IT業界での知名度や自分が携わりたい業務との関係性など、仕事に活きる資格かどうかをじっくり見極めて受験するのがおすすめです。
9. 基本情報技術者試験
「基本情報技術者試験」は、基本的なITの知識を身につけられるITエンジニアの登竜門のような国家資格です。ITを活用したサービスやシステムなどを作る人材に必要な基本的知識や、実践的な活用能力を身につけているかどうかが問われます。
試験範囲は、プログラミング全般から情報セキュリティなど幅広い点が特徴です。2023年4月から試験制度が変わって通年実施となり、より受験しやすくなりました。ITエンジニアになりたい方は、足掛かりとして受験してみると良いでしょう。
合格率 | 41.9%(令和6年度の平均) |
---|---|
出題範囲 | プログラミング全般 プログラムの処理の基本要素 データ構造及びアルゴリズム プログラミングの諸分野への適用 情報セキュリティの確保 など |
勉強時間(目安) | 50〜200時間 |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html |

10. 応用情報技術者試験
「応用情報技術者試験」は、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格で、ITエンジニアとして中級以上のスキルを証明する試験です。前述した「基本情報技術者試験」から発展した内容が問われます。たとえば、ITを活用した戦略立案や信頼性の高いシステム構築など、実務で必要な応用的な知識と技能の学習が必須です。
応用情報技術者試験はIT業界での認知度が比較的高く、キャリアアップに繋がる資格として注目されています。資格取得後は、リーダーシップを発揮し、プロジェクト全体を指導する立場を目指せるでしょう。
合格率 | 28.5%(令和5年度秋期) |
---|---|
出題範囲 | 経営戦略 情報戦略 戦略立案・コンサルティングの技法 システムアーキテクチャ サービスマネジメント プロジェクトマネジメント ネットワーク データベース 組込みシステム開発 情報システム開発 プログラミング 情報セキュリティ システム監査 |
勉強時間(目安) | 200〜500時間 |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html |
11. C言語プログラミング能力検定試験
「C言語プログラミング能力検定試験」は、C言語を駆使して言語処理系やユーティリティなどの応用プログラムを作成する能力が認定される民間検定試験です。UNIXの開発言語であるC言語は記述の自由度が高く、互換性にもすぐれていることから、需要が高いとされています。
レベルは1〜3級に分かれており、各等級ごとにC言語のプログラミングスキルを証明可能です。資格取得を通して現場での実践力を養えるため、プログラマーを目指している方の受験が多い傾向にあります。
合格率 | 非公開 |
---|---|
出題範囲 | ・3級 整数定数 文字定数 文字列リテラル 演算子 型指定子 変数 基本制御文 プリプロセッサ機能 ライブラリ関数 など |
勉強時間(目安) | 100〜150時間 |
公式サイト | https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/ |
12. G検定(ジェネラリスト検定)
「G検定(ジェネラリスト検定)」は、JDLA(日本ディープラーニング協会)による一般ビジネスパーソン向けの民間検定試験です。JDLAは事業活用する人材(ジェネラリスト)と、ディープラーニングを実装する人材(エンジニア)の育成を目指す機関として試験を実施しています。
G検定は、ディープラーニングに関する基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して事業応用する能力を持つ人材を育成するために創設されました。資格取得を通して、AIをビジネスに活用するための基礎知識を網羅的に身につけられます。エンジニアを目指す方だけでなく、これからの時代にビジネスに挑戦するすべての方におすすめできる検定です。
合格率 | 73.39%(2024年第4回) |
---|---|
出題範囲 | 【技術分野】 人工知能について 機械学習・ディープラーニングの概要 ディープラーニングの要素技術 ディープラーニングの応用例 AIに必要な数理・統計知識 など 【法律・倫理分野】 |
勉強時間(目安) | 30〜50時間 |
公式サイト | https://www.jdla.org/certificate/general/ |
難関レベル
次に紹介するのは、ITスキルやキャリアのステップアップとして受験したい難関レベルのおすすめ資格です。
13. プロジェクトマネージャ試験
「プロジェクトマネージャ試験」は、その名の通りプロジェクトマネジメントに関する知識が問われる試験です。プロジェクトを取り巻く環境変化やステークホルダーのさまざまな要求に柔軟に対応しつつ、プロジェクトを確実に成功に導くマネージャーを目指す方におすすめの資格といえます。
さまざまなITサービスが開発される現場において、プロジェクトマネジメントは重宝されるスキルの一つです。取得していることで重要なビジネススキルを持った人材であることを証明できるので、キャリアアップはもちろん就職・転職に有利に働く可能性もあるでしょう。
合格率 | 非公開 |
---|---|
出題範囲 | ・3級 整数定数 文字定数 文字列リテラル 演算子 型指定子 変数 基本制御文 プリプロセッサ機能 ライブラリ関数 など |
勉強時間(目安) | 100〜150時間 |
公式サイト | https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/ |

14. システムアーキテクト試験
「システムアーキテクト試験」は、システム開発における設計や開発などに携わる上級システムエンジニアを対象とした試験です。
システム開発の上流工程を主導する立場として、必要な知識を身につけていることを証明できます。試験では知識に基づいて的確な分析を行うなど、業務ニーズに適した情報システムを設計できる力が問われます。システム開発の専門性を高めたい方におすすめの試験です。
合格率 | 73.39%(2024年第4回) |
---|---|
出題範囲 | 【技術分野】 人工知能について 機械学習・ディープラーニングの概要 ディープラーニングの要素技術 ディープラーニングの応用例 AIに必要な数理・統計知識 など 【法律・倫理分野】 |
勉強時間(目安) | 30〜50時間 |
公式サイト | https://www.jdla.org/certificate/general/ |
15. ネットワークスペシャリスト試験
「ネットワークスペシャリスト試験」は、コンピュータネットワークに精通していることを認定する国家試験です。
合格すれば、ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアとしてネットワークの固有技術やサービス動向などに精通していることが証明できます。資格合格を通して、ネットワークの目的に応じたシステムをどんな規模でも安全に構築して運用できる技術を身につけられます。
合格率 | 13.5%(令和5年度秋期) |
---|---|
出題範囲 | プロジェクトの立ち上げ・計画 プロジェクトの実行・管理 プロジェクトの終結 |
勉強時間(目安) | 100〜300時間 |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pm.html |

16. 情報処理安全確保支援士
「情報処理安全確保支援士」は、サイバーセキュリティ分野での高度な知識とスキルを証明する国家資格です。サイバー攻撃の増加に伴い、セキュリティ対策の専門家の需要が高まるなか、2016年10月に誕生しました。
情報処理技術者試験の最高難易度に位置付けられており、合格率は低く推移しています。その分、取得すれば高い専門性を証明できるでしょう。また、セキュリティコンサルタントやリスク管理者としてキャリアの幅を広げることも期待できます。資格登録には試験合格後の申請が必要であり、登録完了後に「士業」として正式に名乗れる点も魅力です。
合格率 | 15.0%(令和6年度春期) |
---|---|
出題範囲 | 契約・合意 企画 要件定義 運用・保守 など |
勉強時間(目安) | 100〜200時間 |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sa.html |
超難関レベル
最後に、IT系の資格のなかでも最難関といわれるものをみていきましょう。専門的な技術の習得を要するものは難易度が高い傾向にあります。
17. ITストラテジスト試験
「ITストラテジスト試験」は、高度なIT人材として確立した専門分野をもっているかどうかが問われる試験です。そのため、企業のCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方が受験する傾向にあります。
情報処理やITに関する基礎的な知識はもちろん、それらを活用したプロジェクトの策定能力や実行力も問われます。情報処理技術者試験の最高難易度に位置付けられており、合格率も比較的低いです。
合格率 | 15.4%(令和6年度春期) |
---|---|
出題範囲 | ネットワークシステムの企画・要件定義・設計・構築 ネットワークシステムの運用・保守 ネットワーク技術 ネットワークサービス活用 ネットワークアプリケーション技術 ネットワーク関連法規・標準 |
勉強時間(目安) | 50〜100時間 |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/nw.html |
18. システム監査技術者試験
「システム監査技術者試験」は、情報システムを監査するための知識や技術が評価される試験です。監査を担当する職務や情報システム責任者など、情報システムにかかわるリスクを分析してコントロールを検証・評価する業務に必要な知識が問われます。
合格することでシステム監査人補の認定を受けられたり、システム監査に関する職務に就きやすくなったりするでしょう。難易度の高い資格試験のため、一部のIT系資格試験の免除制度の対象となるといったメリットを受けることも可能です。
合格率 | 15.1%(令和6年度秋期) |
---|---|
出題範囲 | 情報セキュリティマネジメントの推進又は支援 情報システムの企画・設計・開発・運用におけるセキュリティ確保の推進又は支援 情報及び情報システムの利用におけるセキュリティ対策の適用の推進又は支援 情報セキュリティインシデント管理の推進又は支援 |
勉強時間(目安) | 200〜600時間 |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sc.html |
19. データベーススペシャリスト
「データベーススペシャリスト」は、企業や組織でのデータ管理・運用を専門とし、高度なデータベース設計スキルを持つことを証明する国家資格です。情報処理技術者試験のなかで最も専門性の高い試験区分の1つとされ、経済産業省が認定しています。
試験では、データベースの設計や開発、運用・保守に必要な知識が問われます。合格すれば、データベース管理者やインフラエンジニアとしてのスキルを有することを証明可能です。高度なIT人材としてキャリアアップしたい方におすすめの資格試験といえるでしょう。
合格率 | 15.8%(令和6年度春期) |
---|---|
出題範囲 | 業種ごとの事業特性を反映し情報技術(IT)を活用した事業戦略の策定 業種ごとの事業特性を反映した情報システム戦略と全体システム化計画の策定 業種ごとの事業特性を反映した個別システム化構想・計画の策定 事業ごとの前提や制約を考慮した情報システム戦略の実行管理と評価 |
勉強時間(目安) | 150〜200時間 |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html |
20. ITサービスマネージャ
「ITサービスマネージャ」は、ITサービスの運用・管理に関する高度な知識とスキルを問う国家資格です。試験では、ITシステムの導入や保守、障害対応、サービス改善計画の策定など、システム運用のプロフェッショナルに求められる総合力が問われます。
資格を取得すれば、ITサービス管理者やシステム部門のリーダーとしての信頼性向上が期待できるでしょう。資格保有が昇格や手当の条件となる企業もあり、キャリア形成の大きな武器となるかもしれません。
合格率 | 16.4%(令和5年度秋期) |
---|---|
出題範囲 | 情報システム・組込みシステム・通信ネットワーク システム監査の実践 システム監査人の行為規範 システム監査関連法規 |
勉強時間(目安) | 200〜300時間 |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/au.html |
資格を取得するうえでの注意点
ここまでみてきたように、IT系の資格は難易度も種類も多岐にわたります。ここでは、受験する資格を決める際の注意点を見ていきましょう。
マイナーな資格は避ける
IT業界でもあまり知られていないようなマイナーな資格の場合、せっかく合格しても就職・転職活動でアピールポイントにできない可能性があります。企業の選考を突破するための足掛かりとして資格を取得する場合は、マイナー資格は避けたほうが良いでしょう。
ただしマイナーな資格であっても、「どうしてもこの分野について勉強したい!」と思う方もいるかもしれません。そのような目的の場合は、資格を取得することでキャリアにプラスに働く可能性もあります。
職種に合ったレベルのものを選ぶ
IT系の資格を取得することは、企業やIT系の業種への就職・転職がしやすくなったり、ポジションアップに役立ったりなどメリットはたくさんあります。しかし、取得した資格が希望の職種のレベルに合っていないと、評価の対象にならない可能性も。
資格について調べるだけでなく、希望の企業や職種についても十分にリサーチし、必要とされる資格を効率良く取得するようにしましょう。未経験からIT系の仕事を志している方は、基礎的な資格からチャレンジしたあと、習熟度に合わせて受験する資格の難易度を上げると良いかもしれません。
無作為に資格を取らない
特にITエンジニア向けの資格は、それぞれの領域に特化したものが多い傾向にあります。これらを無作為に取得するのは、あまり効率的ではありません。大切なのは、「転職先やクライアントに対して自分の専門性をアピールできる資格を取得すること」です。
IT業界のなかでもどの分野に興味関心があり、どの資格を取得するのが自分の強みになるのかを検討してみてください。そのためにも、まずは将来のキャリアプランを立て、希望職種に合った資格を探してみましょう。
IT資格を取得するためのおすすめ勉強法
IT系の資格取得には、一定の時間と労力が必要不可欠です。闇雲に学習を進めても、合格するのは難しいかもしれません。そこで、資格取得に向けておすすめの勉強法を3つピックアップしました。
自分に合った方法を組み合わせて効率良く学習を進めてみてください。それぞれ詳しく解説します。

公式から販売中の参考書を活用する
本記事で紹介した資格試験の多くは、公式がテキストや参考書を販売しています。信頼性が高い学習教材の一つなので、ぜひ活用してください。試験主催者や認定団体によって作成された公式テキストは、試験範囲をカバーしており、出題傾向を把握するうえで有効です。
また、一部の試験では過去問と類似した問題が出題されることもあるため、公式テキストでの学習がより効率的といえます。試験の傾向を掴むためにも、公式テキストや問題集がある場合は積極的に活用しましょう。

過去問や予想問題を繰り返し解く
資格試験の対策では、過去問や予想問題を繰り返し解くことが重要です。出題形式や試験の傾向理解に繋がり、実際の試験での対応力を高められます。また試験本番を想定して過去問を解くことで、適切な時間配分ができるようになるでしょう。
特に直近の過去問は本番に近い内容が出題されている可能性が高いため、復習に活用すると効果的です。過去問の解答後は間違えた箇所をしっかり分析し、関連する知識を補強してください。過去問を繰り返し問いて試験の全体像を掴み、準備を進めましょう。
スクールを活用する
効率良く資格取得を目指すなら、該当のIT系の知識が学べるスクールを活用するのも一つの方法です。プロの講師から教われる、かつ質問できる環境であれば、独学で陥りがちな「理解できないまま進む」というリスクを軽減できます。加えて、好きな場所から学習を進められるオンライン形式であれば、仕事や家事などで忙しい方も受講しやすいでしょう。
たとえばオンラインキャリアスクールSHElikes(シーライクス)なら、IT系含む45以上の職種スキルがオンラインで学べます。補助金を活用できる転職に特化した「レギュラープラン」であればキャリアカウンセラーによる1on1サポートもあり、資格取得後のキャリアステップを相談することも可能です。
未経験からIT系職種に就きたい方は、ぜひ一度無料体験レッスンに参加してみてください。
難易度やジャンルを知って自分にあったIT資格取得を目指そう
IT系の資格には、専門とするジャンルや難易度ごとにさまざまなものがあります。自分が目指したいキャリアを考え、そこから逆算して必要な資格の取得を目指しましょう。
IT系スキルの習得は資格取得でも可能ですが、知識に加えて実務レベルのスキルを身につけるなら、それ相応の学習が必要不可欠です。特に、未経験からIT系スキルを効率良く身につけたい方は、スクールの活用をおすすめします。
たとえば、女性向けキャリアスクールSHElikesでは、IT業界での業務に役立つ全45以上の職種スキルを学習可能です。補助金を活用できる転職に特化したプランもあるので、キャリアチェンジしたい方にもおすすめといえます。興味のある方は、ぜひ無料体験レッスンに参加してみてください。

