マーケティング資格おすすめ10選 – 国家資格や転職に役立つ資格も紹介

マーケティング資格おすすめ10選 - 国家資格や転職に役立つ資格も紹介
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ライター Yuri Furukawa
名古屋芸術大学 音楽学部 演奏学科 ピアノコース卒業。在学中に伴奏ピアニスト、ピアノ講師としての活動を開始。卒業後はブライダル演奏やホールレセプションなど、音楽関連業を中心に精力的に活動。パンデミックをきっかけに自分らしい働き方について改めて考えるようになり、2021年より音楽業と並行してSEOライターとしての活動を開始。現在、さまざまなメディアのコンテンツ作成に携わっている。

Webマーケティングの需要拡大とともに注目されつつあるマーケティング資格。経営に関する幅広い知識を求められる国家資格から、マーケティングの基礎知識や特定の分析ツールに関する知識の習得を目的とした民間資格まで多くの種類が存在する中、どの資格が自分に合っているかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

本記事では、おすすめのマーケティング資格や資格を選ぶ際のポイントを解説します。独学での勉強が不安な方におすすめのオンラインスクールもあわせてご紹介しますので、ぜひ資格選びや勉強方法の参考にしてください。

マーケティング資格おすすめ10選

アクセス解析や競合調査、市場分析、SNS運用など、幅広い業務を含むマーケティング。関連資格にも、包括的なものからWebマーケティングに特化したものまで、さまざまな種類があります。ここでは、マーケティング関連の国家資格や、マーケティングに関する知識やスキルの証明となる10のおすすめ資格をご紹介します。

中小企業診断士(国家資格)

中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家のこと。「中小企業基本法」で中小企業者が経営資源を確保するための業務に従事する者、つまり経営コンサルタントとして位置付けられている中小企業診断士資格保有者を指します。主な業務は中小企業の現状分析と成長戦略のアドバイスとされており、この中にはマーケティングも含まれると考えられます。

中小企業診断士資格の取得には、中小企業診断士第1次試験・第2次試験への合格と、15日間の実務補修、または15日以上の実務従事が必要です。中小企業診断士には独占業務(特定の国家資格保有者のみが携わることのできる業務)はありません。それゆえ、取得することでマーケティング分野にとどまらず幅広い職種で活躍できる可能性が広がる国家資格ともいえるでしょう。

ちなみに、マーケティング分野に関連する資格の中で、国家資格は中小企業診断士のみ。この先ご紹介するその他の資格はすべて民間資格です。

主催団体一般社団法人 中小企業診断協会
受験方法会場受験
受験料第1次試験:14,500円
第2次試験:17,800円
公式サイトhttps://www.j-smeca.jp/index.html

マーケティングの国家資格を取得するメリットとは?

文部科学省の公式サイトには、国家資格について「法律によって一定の社会的地位が保証される、社会的信頼性の高い資格」と明記されています。*1 よって、マーケティング関連唯一の国家資格である中小企業診断士の取得も、信頼性の確保につながる可能性が高いと考えられるでしょう。

また、中小企業診断士試験の科目の一つである「企業経営理論」には、マーケティング戦略や消費者行動理論といったマーケティング理論も含まれています。経営に関する包括的な知識も求められるため学習範囲が広く、合格率も令和4年度の第1次試験が28.9%、第2次試験が18.7%*2 と決して高くはありませんが、取得を目指す過程で経営を支える専門家として必要な知識をひと通り身に付けられます。

以上のことから、マーケティングを含む経営のプロとして高い信頼を得られる点は、国家資格である中小企業診断士資格取得のメリットといえるでしょう。

マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティング・ビジネス実務検定は、特定の業種・業界にとらわれない共通のマーケティング知識の習得を目的とした検定試験です。マーケティング知識を体系的に学べるようA級・B級・C級の3つのレベルに分かれており、1つずつステップアップしていくことでマーケティングの基礎知識や実務に役立つ知識、時事情報、実務事例などを身に付けられます。

主催団体国際実務マーケティング協会(IMSSA)
受験方法A級:会場受験
B級・C級:Web受験
受験料A級:12,760円(税込)
B級:7,480円(税込)
C級:6,270円(税込)
公式サイトhttps://www.marke.jp/

マーケティング法務検定

マーケティング法務検定は、マーケティングを含む営業活動の担い手が違法・不当な行為を行うことのないよう正しい法知識を身に付け、判断能力を養うことを目的とした検定試験です。先にご紹介したマーケティング・ビジネス実務検定の試験分野の一つである「マーケティング法務科目」をより広く、深く掘り下げた内容となっています。

主催団体国際実務マーケティング協会(IMSSA)
受験方法Web受験
受験料ベーシック(C級):6,600円(税込)
アドバンス(B級):7,700円(税込)
公式サイトhttps://markelaw.jp/

ウェブ解析士

ウェブ解析士とは、ウェブ解析データを読み取り、正しく判断できるスキルを習得することを目標とした資格です。試験は、マーケティング解析をはじめとする8つの章で構成された「ウェブ解析士認定試験公式テキスト」から出題され、学習時間の目安はウェブ業界未経験者で2~4ヶ月(40~60時間)、経験者で1~1ヶ月半(15~30時間)とされています。

主催団体一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)
受験方法インターネット受験
受験料認定講座受講:33,000円 (公式テキスト4,400円+講座費用11,000円+試験費用17,600円)
試験のみ:22,000円 (公式テキスト4,400円+試験費用17,600円)
公式サイトhttps://www.waca.associates/jp/

マーケティング検定

マーケティング検定は、内閣府認定のマーケティング能力を測定するための試験です。レベル別に1~3級に分かれており、3級はマーケティング基礎の習得により業務成績を高めたい方、2級はマーケティングの基礎概念から応用までの理解度・習熟度を測りたい方、1級は最上位の資格取得によってキャリアアップをはかりたい方におすすめです。

主催団体公益社団法人日本マーケティング協会
受験方法会場受験(CBT方式)
受験料1級:14,850円(税込)
2級:9,460円(税込)
3級:6,600 円(税込)
※学生・会員割引あり
公式サイトhttps://www.jma2-jp.org/marken

Webアナリスト検定

Webアナリスト検定は、Webマーケティングにおいて重要なアクセス解析サービスであるGoogle Analyticsを体系的に学べる検定試験です。講師が実際の解析画面を用いて分析の具体的な方法や手順、考え方を解説する5時間の講義を受けることで、Google Analyticsを使用したことがない方でも順を追って体系的に学ぶことができます。

主催団体一般社団法人日本Web協会(JWA)
受験方法会場受験
※講座は対面またはオンライン
受験料講座+試験:22,325円(税込)※別途公式テキストの購入が必要
試験のみ:17,600円(税込)
再試験:5,500円(税込)
※試験主催社ごとに若干の相違あり
公式サイトhttps://www.jwa-org.jp/webanalyst/

IMA検定

IMA(Internet Marketing Analyst)検定は、サイト分析や広告運用を含むWebマーケティング全般の知識を徹底的に学ぶことで、全業種・全職種で生かせる実践的な知識を習得することを目的とした検定試験です。「Standard」と「Professional」の2コースが設定されており、いずれも添削付きの動画講義受講後に認定試験を受験する流れになっています。

主催団体一般社団法人IMA研究所
受験方法オンライン受験(講義+試験)
※試験のみの受験不可
受験料各コース:19,800円
公式サイトhttps://ima-kentei.jp/

ネットマーケティング検定

ネットマーケティング検定は、ビジネスの企画・立案に生かせるマーケティング知識を体系的・網羅的に身に付けることを目的とした検定試験です。試験は基礎的知識を問う基本問題と実際のシチュエーションを想定した事例問題の全40問で構成されており、実務としてインターネットマーケティングを捉えることができる内容となっています。

主催団体株式会社サーティファイ
受験方法Web受験
受験料6,000円(税込)
公式サイトhttps://www.sikaku.gr.jp/nm/

データ解析士

データ解析士は、Excelプログラムを操作しながら解析の原理や手法を理解する文部科学省認定の通信講座を修了後、認定試験に合格した人に与えられる資格です。複数のデータを統計的に扱う多変量解析に関する学習を通して、データ解析や市場調査、企業診断、経営分析などのマーケティング実務に役立つ知識を習得できます。

主催団体一般財団法人 実務教育研究所
受験方法通信講座
受験料入学金5,000円(税込)
受講料49,500円(税込)
公式サイトhttps://www.jitsumu.or.jp/

Google広告認定資格

Google広告認定資格は、Google 広告に関する基礎および上級レベルの知識を持った個人に 与えられる、Web広告のプロフェッショナルの証明となる資格です。「Google 広告ディスプレイ」や「Google 広告測定」など全11種の資格が設定されており、試験合格者にはGoogle 広告に関するスペシャリストであることの証明として明示できる認定資格証明書が授与されます。

主催団体Google
受験方法Webテスト
受験料無料
公式サイトhttps://skillshop.exceedlms.com/student/catalog/list?category_ids=2847-google

Webマーケティング資格についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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マーケティング資格を取得する上での注意点

マーケティング資格を現在の仕事や将来の転職・キャリアアップに生かすためには、資格取得の目的や資格の位置づけについて正しく理解することが大切です。ここでは、マーケティング資格を取得する上で注目すべき2つのポイントについて解説します。

目的を明確にする

マーケティング資格と一口に言っても、マーケティング全般の知識を問うものから特定の分野やツールに関する知識の習得を目的としたものまで、その内容はさまざまです。そのため「マーケティング関連資格」という大きな括りで捉えると、本当に必要な知識を得るまでに想定以上に時間がかかってしまう可能性もあります。

マーケティングの基礎を身に付けたい、あるいは法務に関する理解を深めたいなどの具体的な目的を明確にすることが、今の自分に最適な資格を効率的に習得する近道となるでしょう。

資格取得が必ずしも有利とは限らない

マーケティング資格は、マーケティング分野における知識やスキルの証明として、信頼度向上、さらには転職やキャリアアップに役立つ可能性があります。特に、中小企業診断士の場合は、資格取得者限定の求人広告も数多く見受けられます。

しかし、マーケティングの仕事において資格は必須ではないため、必ずしも有利に働くとは限りません。ただ、資格の取得がマーケティング職に対する自信につながることは十分に考えられるでしょう。

マーケティング資格の選び方のポイント

資格取得の目的を明確にしたあとは、自分に最適な資格選びに進みましょう。ここでは、マーケティング資格を選ぶ際に意識すべき3つのポイントをご紹介します。

自分のキャリアや目標に合うものを選ぶ

マーケティング業務は多岐にわたるため、知識の範囲・分野の異なる多くの関連資格が存在します。たとえば、マーケティング・ビジネス実務検定はマーケティング知識を体系的に学べる資格、マーケティング法務検定はマーケティングに関する正しい法知識を身に付けることを目的とした資格であり、両者の目的や生かせるシチュエーションは大きく異なります。

そのため、現在の業務に生かせる知識を身に付けられるか、あるいは思い描くキャリアや目標に合っている資格であるかを見極めて選択することが大切です。

認定機関の信頼性を確認する

国の法令等に基づいて行われた認定試験合格者に与えられる国家資格が信頼性の高い資格と言われることからもわかるように、認定機関の信頼性と資格の信頼性は深く結びついていると考えられます。

したがって、マーケティング知識・スキルの証明として就職や転職、キャリアアップに生かしたいと考えている場合は特に、資格の提示が信頼の向上につながるよう、主催団体が社会的評価の高い機関であるかを考慮して選ぶとよいでしょう。

カリキュラムや試験内容を確認する

検定試験前に受講する講座のカリキュラムや試験内容も、資格を選ぶ上での重要なポイントの一つです。資格は取得がゴールではなく、業績向上やキャリアアップにつながることではじめて意味を成します。

学業や仕事の合間に勉強を積み重ねた努力を最大限活用するためにも、認定試験に望む過程で業務内容やキャリアプランに合った知識を身に付けられる資格を選択しましょう。

マーケティング資格の勉強のコツ

ここからは、効率的にマーケティング資格の取得を目指すためのおすすめの勉強法を3つご紹介していきます。マーケティングだけでなく、プログラミングやWebデザインなどあらゆるWeb系スキルの習得に応用できる方法ですので、ぜひ参考にしてください。

スケジュールを立てる

効率的に資格取得を目指すために、学習のスケジュールを立てましょう。まずは、その資格の試験内容を把握し、いつまでにどの分野を学習するかを試験日から逆算して設定していきます。より深く学び安心して試験に臨めるよう、繰り返し復習したりアウトプットしたりする時間を考慮して計画を立てることをおすすめします。

実践しながら学ぶ

勉強した内容を机上の知識で終わらせないためには、実践を交えながら学習を積み上げていく方法が有効です。マーケティングの実務に学んだ知識を取り入れるのはもちろん、自身のブログやSNSを使ってアクセス解析や競合分析を行うのも、実践的な学びの一つといえるでしょう。

知識をアウトプットする

学んだ内容を資格取得のためだけでなく実践に生かせる知識として着実に身に付けるためには、積極的なアウトプットも重要です。レポートの作成や会議での意見交換、売上の仕組みづくりへの参加など、学んだ知識を外に出す機会を大いに活用しましょう。

独学が苦手な人におすすめのWebマーケティングの勉強におすすめのスクール3選

マーケティング資格の勉強は、本やWebサイト、YouTube動画などで独学で進めることも可能です。しかし、初めて学ぶ内容を自身で進めていくことに不安を覚える方は少なくないでしょう。ここでは、動画講義や添削を通してWeb業界未経験の方でもマーケティングについて安心して学べるおすすめのオンラインスクールを3つご紹介します。

マケキャン

マケキャンは、現役Webマーケターが講師を務めるマーケティングスクールです。3ヶ月でWebマーケターを目指す「転職コース」と、マンツーマンレッスンで実践的なスキルを身に付ける「学習コース」の2コースが用意されており、学習コースでは未経験の方でも専属講師やメンターによる手厚いサポートを受けながら学習を進められます。

特徴・オンライン個別指導 ※学習コース
・キャリアアドバイザーによる転職サポート ※転職コース など
受講費用学習コース:165,000円(税込)/275,000円(税込)/330,000円(税込)
転職コース:330,000円(税込)/657,800円(税込)
※プランにより異なる
受講期間の目安学習コース:4週間/8週間/9週間
転職コース:2ヶ月/3ヶ月
※プランにより異なる
公式サイトhttps://makecam.web-camp.io/

TechAcademy Webマーケティングコース

TechAcademyのWebマーケティングコースは、パーソナルメンターによるメンタリングや毎日のチャット・レビューサポートがついた、一人で学習するのが苦手な方におすすめのプログラムです。効果的で無駄のないトレーニングメニューを通して、Webマーケティングの基礎知識やGoogle Analyticsを利用したサイト分析、Web広告の運用に関する知識を効率的に身に付けられます。

特徴・週2回のマンツーマンメンタリング
・毎日19~23時までのチャットサポート
・回数無制限の課題レビュー など
受講費用185,900円(税込)~※4週間プラン(社会人)
受講時間の目安4週間/8週間/12週間/16週間
※プランにより異なる
公式サイトhttps://techacademy.jp/course/webmarketing

SHElikes

SHElikesは、パソコン一つで働けるクリエイティブスキルを幅広く学び、時間や場所にとらわれない働き方を実現するための女性向けキャリアスクールです。スタンダードプランでは、マーケティングの基礎知識を学べる「マーケティング入門」をはじめとする全45以上のコースが定額で学び放題。マーケティングの勉強をきっかけに他のWeb系スキルに興味を持った際にも、追加料金なしで気軽にチャレンジできます。

特徴・月1回のグループコーチング(オンライン)
・知識を生かしたお仕事チャレンジの機会*
・実践的なオンライン授業が受け放題**
受講費用ライトプラン:10,780円(税込)/月
スタンダードプラン:16,280円(税込)/月
公式サイトhttps://shelikes.jp/

*全会員にお仕事案件を保証するものではありません。
**スタンダードプランの場合

目的やキャリアプランに合ったマーケティング資格を選ぼう

マーケティング資格には、国家資格・民間資格含め、内容の範囲や分野の異なるさまざまな種類があります。資格を就職や転職・キャリアアップに生かすためには、取得する目的を明確にした上で、現在の業務に必要な知識やキャリアアップに役立つスキルを含むものを選択することが大切です。

マーケティング資格の勉強には、本や動画での独学の他、未経験の方でも効率的に学べるオンラインスクールの受講もおすすめです。SHElikesでは、「マーケティング入門」「SNSマーケティング」「コンテンツマーケティング」「広告運用」などのマーケティング関連知識を学べるコースをご用意しています。現場マーケターや動画プロデューサーによる実践的な学びを通して、マーケティング知識を身に付けてみませんか?

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※出典
※1:文部科学省「国家資格の概要について」より
※2:一般社団法人 中小企業診断協会「令和4年度の試験について」より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。