「自分らしい働き方を実現したい」「好きなことを仕事にしたい」と考えて、起業する女性が増えています。なかには、起業に憧れてはいるものの具体的なアイデアが思いつかず、一歩を踏み出せない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、女性ならではの視点を活かした起業アイデアの出し方や、おすすめの起業ジャンル、ビジネスを成功に導くためのポイントなどを解説します。記事を参考に、あなたにぴったりの起業の形を見つけてみましょう。
女性の起業アイデアの出し方のヒント7選
起業アイデアを出すために活用できる7つのヒントを紹介します。
「何から始めれば良いかわからない」という方は、ぜひ参考にしてください。

自分自身の問題やニーズを考える
日常生活のなかで「困った」と感じたことや、「こんな商品があったら良いのに」と思った体験は、起業のアイデアになります。ビジネスの多くは、誰かの悩みを解決することで成り立っているからです。
たとえば、「仕事で忙しいけれど、子どもには栄養バランスの整った食事を与えたい」というニーズから、幼児向けの宅配サービスを思いつくケースが挙げられるでしょう。自分が不満に感じていることや、世間で需要が高まっていることを洗い出して、起業アイデアになるものがないか考えてみてください。
トレンドに注目する
世の中のトレンドに注目することも、起業アイデアを出す方法です。たとえば近年では、健康志向の高まりからウェルネス関連のビジネスが注目されています。
トレンドは、人々の需要や関心が高まったときに生まれるものです。SNSやニュース、業界レポートなどをチェックし、これから伸びそうな市場を探してみると良いでしょう。
ニッチな市場を探す
大手企業が参入していないような、小規模ながらニーズがあるニッチな市場を探すのも戦略の1つです。大衆向けに売るビジネスではなく、あえて小さい規模で特定のターゲットに向けてビジネスを行います。
ニッチ市場なら競合が少ないため、価格競争に巻き込まれにくいのがメリットです。しかし成功事例が少ないため、将来性を判断しづらい点には注意しましょう。本当にビジネスチャンスがある市場なのか、見極めることが重要です。
海外のビジネスを調査する
海外ですでに成功しているビジネスモデルを日本で取り入れるのも、効果的な方法です。日本でまだ普及していないビジネスを始めることで、競合が少ない市場で起業できる可能性があります。また、すでに海外で成功しているビジネスなら、日本国内でも成功を期待できるでしょう。
たとえば、独自のコンセプトを掲げたフィットネススタジオは海外で人気を集めており、日本でも取り入れやすいビジネスといえます。海外のトレンドサイトやメディア、SNSなどを通じて情報収集し、日本の市場や国民性に合わせてアレンジできないか検討してみてください。
自分の好き・得意なことから考える
自分の「好き」や「得意」なことから、起業アイデアを考えてみるのもおすすめです。好きなことで起業すればモチベーション高く取り組めるため、クオリティの高いサービスや商品提供にもつながります。
たとえば、ハンドメイドアクセサリー作りが趣味なら、ネットショップを開設して起業を目指すこともできるでしょう。ビジネスは長期的に続けていく必要があるため、自分の好き・得意なことのなかから、世の中のニーズが高いものを探してみてください。
他の起業家の成功事例を参考にする
すでに成功している他の起業家の事例を参考にすることで、起業アイデアが浮かぶ可能性もあります。特に自分と似たような状況からスタートした人の事例を参考にすることで、具体的なビジネスモデルや成功への道筋を学べるでしょう。書籍やインタビュー記事、SNSなどを通じて、どのような経緯で起業し、どうやってビジネスを伸ばしたのか調べてみてください。
また、起業家が集まるコミュニティやオンラインサロンに参加するのもおすすめです。同じ志を持つ仲間と情報交換をしたり、先輩起業家から直接アドバイスをもらえたりする機会にもなります。
第三者に壁打ちする
自分1人でアイデアを考えようとすると、視野が狭くなることも。そこでおすすめなのが、信頼できる友人や家族、起業支援の専門家などに自分のアイデアを話して壁打ちをする方法です。
第三者の客観的な視点からフィードバックをもらうことで、自分では気づかなかった課題や新しい考えが得られる可能性があります。
【自宅で始める】女性向け起業アイデア4選
自宅を拠点にビジネスを始める女性も増えています。ここでは、在宅で始められる起業アイデアを紹介します。
それぞれの仕事について見ていきましょう。
Webデザイナー
Webデザイナーは、主にWebサイトのデザインやバナー画像などを制作する仕事です。女性ならではの感性や、ユーザー視点に立った細やかな気配りなどを業務に活かせます。
デザインソフトを契約・購入する必要がありますが、パソコンがあれば自宅で作業できるため、育児や介護と両立しやすいのが大きな魅力でしょう。最近では、コーディング不要でサイトを制作できるツールも増えており、未経験から学習を始めて独立する女性も増えています。
アフィリエイター
アフィリエイターは、自身のブログやSNSで企業の商品やサービスを紹介し、その成果に応じて広告収入を得る仕事です。初期費用をかけずに、低リスクで始められるのが魅力といえます。
コスメやファッションなど、自分の好きなジャンルや得意なテーマで情報発信できるため、楽しみながら続けやすいでしょう。家事や育児、本業の合間など隙間時間を活用してブログ記事を作成できるなど、自分のペースで仕事を進められる点も女性にとって大きなメリットです.
キャリアカウンセリング
キャリアカウンセリングは、自身の社会人経験や経歴を活かして、キャリアに悩む人の相談に乗り、支援する仕事です。共感力や傾聴力といった女性の強みを活かしやすい分野といえます。
Zoomといったオンライン会議システムを使えば、自宅にいながら相談対応が可能です。特に、結婚や育児といったライフイベントとキャリアの両立に悩んだ経験がある方なら、同じような境遇の女性に寄り添いつつ、説得力のあるアドバイスができるでしょう。
オンラインアシスタント・秘書
オンラインアシスタント・秘書は、スケジュール管理やメール対応、資料作成や経理といったバックオフィス業務を、オンライン上で請け負う仕事です。これまで事務や秘書などの経験がある女性は、培った知識やスキルを活かせます。
特別なスキルがなくても始めやすい業務から専門知識を要する業務まで幅広くあり、自分のスキルレベルに合わせて仕事を選べるのが魅力です。また、パソコンがあれば全国のクライアントと仕事ができるため、地方在住など地理的制約がある人も働きやすいでしょう。
【趣味を活かせる】女性向け起業アイデア3選
ビジネスを楽しく続けるなら、「好き」を活かせる分野を見つけることが大切です。ここでは、趣味や得意なことを仕事にできる起業アイデアをご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ハンドメイド作品販売
アクセサリーや小物、ベビーグッズなどの雑貨を制作し、ネットショップやフリマアプリで販売する仕事です。自分の「好き」や「得意」を存分に活かせる仕事をしたい人におすすめといえます。
「minne(ミンネ)」や「Creema(クリーマ)」のようなハンドメイドマーケットプレイスを利用すれば、誰でも簡単に始められるのも嬉しいポイントです。写真や商品説明文のクオリティによって売れ行きが左右されるため、マーケティングやライティングの知識を身につけておくと、軌道に乗せやすいでしょう。
料理・お菓子教室
料理やお菓子作りが得意な人は、教室を開講するのもおすすめです。自宅やキッチンのあるレンタルスペースを活用すれば、低コストで教室を開けます。競合が多いため、「働く女性向けの時短料理教室」のように独自のコンセプトを掲げることで、他の教室と差別化できるでしょう。
資格がなくても開講できますが、説得力を持たせるためにも「野菜ソムリエ」や「食育インストラクター」などの資格取得を検討してみてください。
イラストレーター
イラストレーターは、企業や個人から依頼を受け、イラストを作成する仕事です。SNSのアイコン作成や、Webサイトの挿絵、企業の広告用イラストなど、依頼内容は多岐にわたります。
女性ならではの柔らかいタッチのイラストや、共感を呼ぶコミックエッセイなどが描けると重宝されるでしょう。クラウドソーシングサイトやスキルマーケットに登録して実績を積んだり、SNSで作品を発信してファンを増やしたりすることで、初心者でも仕事の依頼を受けやすくなります。
【人気の美容系】女性向け起業アイデア3選
美容に関心を持っている女性におすすめなのが、以下の起業アイデアです。
興味のある分野がある方は、ぜひ詳しく見てみてください。
ネイルサロン・エステサロン
ネイルサロンやエステサロンの開業も、女性に人気の起業アイデアです。自宅の一室をサロンにすれば、初期費用や毎月のランニングコストを大幅に抑えられます。
サロンを開業するのに資格は必要ありませんが、「ネイリスト技能検定」や「認定エステティシャン」といった民間資格を取得すれば、顧客から信頼を得やすくなるでしょう。また、まつ毛エクステンションやシェービングなど、メニューによっては国家資格が必要なため注意が必要です*1*2。
ヘッドスパ・リラクゼーション
ストレス社会において、手技を使って心身の緊張をほぐすヘッドスパやリラクゼーション系のビジネスも需要が高い傾向にあります。特に、髪を濡らさないドライヘッドスパなら、美容師免許がなくても施術できるため、ハードル低く始められるでしょう。
アパートやマンションの一室でも開業でき、大掛かりな設備投資は必要ありません。また、女性の顧客は女性の施術者を希望することが多いため、女性起業家に向いている分野といえます。
パーソナルカラー診断
お客様に似合う色を診断するパーソナルカラー診断は、ファッションやメイクに活かせるサービスとして、美意識の高い女性を中心に人気を集めています。お客様が持つ美しさを引き出し、輝くきっかけを提供できるやりがいの大きな仕事です。
診断するための知識やスキルを身につけられるスクールも多く、比較的短期間で資格取得を目指せます。オンラインでも診断できるため、低コストで開業したい女性にもおすすめです。

成功した女性起業家の事例から学ぼう!
起業のアイデアが思い浮かばないときは、実際に起業した女性の例を参考にしてみましょう。ここでは、それぞれ異なる分野で活躍する3名の女性起業家を紹介します。
営業からフォロワー2万人のインフルエンサー&起業家になったささまるさん
元々は営業の仕事をしていたささまるさん。子育てとの両立に悩み、起業に憧れを抱くようになったそうです。起業をするために不可欠な自己発信力を身につけるため、SHElikesに入会を決意しました。
「ブランディングコース」を受講したことをきっかけに、自分の好きな味噌汁を軸に事業を計画し始めたといいます。その後はTikTokやInstagramといったSNS運用にも力を入れ、ファンを獲得!現在は「自炊のオンラインスクールHIMARI」を開業し、オンラインレシピ教室の開講やレシピ配信などを行っています。

ペットと飼い主のためのサービスで起業したケーナさん
会社員として働いていたケーナさんは、育休に入り自分と向き合う時間ができたことで、「スキルを身につけよう」と考えたといいます。何かを作るのが好きだったケーナさんはWebデザインに興味を持ち、SHElikesに入会しました。
Webデザイナーを目指していたものの、本当にやりたいことを考えたときに、「ペットの飼育放棄問題をどうにかしたい」と思ったそうです。家事や育児の合間を縫って学習を進め、ペットと飼い主のためのサービス「ペテトテ」を創りました。

副業起業でベビー服ブランドを立ち上げた後藤美緒さん
大学生時代から起業に興味があった美緒さんですが、実際に行動する勇気は出なかったそう。出産を経て、「もっと楽に着せられるベビー服があればいいのに」と思ったことが、起業への想いが再燃するきっかけとなりました。
そして、ベビー服のブランドを立ち上げたいと考えていたころにSHElikesの存在を知り、デザインやWebの知識をつけるために入会を決意!コーチングやイベントへの参加を通じてモチベーションを高め、憧れのベビー服のサービスで起業を叶えています。


女性がビジネスを成功に導くために押さえたいポイント
ここでは、女性が起業を成功させるために押さえておきたいポイントを解説します。
ビジネスを始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

まずは小さく始める
起業というと、店舗を構えたり従業員を雇ったりなど、大規模なイメージを持つかもしれませんが、まずは小さく始めてみるのがおすすめです。副業や週末だけ活動するなど、リスクの少ない方法でスタートしましょう。
たとえばモノを売るなら、「Shopify」や「BASE」といったネット販売プラットフォームを活用すれば、初期費用を抑えられます。小さくビジネスを始めることで、市場のニーズや顧客の反応の検証や軌道修正もしやすくなるでしょう。
人とのつながりをつくる
起業において、人とのつながりは大切です。仕事を受発注するうえで、周りからのサポートを得られれば、事業が円滑に進みやすくなります。たとえば、起業したばかりのときは新規顧客の獲得が難しく、集客に悩むこともあるかもしれません。
そのとき、他の起業家と知り合いになっていれば、どのように事業を進めていけば良いか、アドバイスをもらえる可能性もあります。セミナーや交流会などに積極的に参加したり、SNSで情報発信を行ったりして、人とのつながりを作ってみてください。
知識やスキルを身につける
起業すると、事業に関するすべての責任を自身で負うことになります。提供するサービスや商品に関する専門知識はもちろん、マーケティング、営業、法律といったビジネスに関わる知識も必要不可欠です。
書籍やオンライン講座で学んだり、専門家のセミナーに参加したりと、学び続ける姿勢が求められます。変化の激しい現代でビジネスを継続させるために、知識やスキルをアップデートし続けましょう。
たとえばSHElikesでは、各種Webスキルやブランディングなど、起業に必要な知識を体系的に学べます。20代はもちろん、40代以降で起業したいと思っている方や主婦など、幅広い女性に選ばれているスクールです。SHElikesが起業におすすめな理由については、以下の記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

女性の起業を支える制度を活用する
女性の起業を支援するための制度を活用するのもおすすめです。たとえば、日本政策金融公庫は女性や若者向けに低金利の融資制度「新規開業・スタートアップ支援資金」を提供しています*3。
また、全国の商工会議所やよろず支援拠点などでは、無料で経営相談に乗ってもらうことも可能です*4*5。こうした公的支援を積極的に活用することで、資金面や経営ノウハウの不安を軽減できるでしょう。
健康的な生活習慣を身につける
起業すると、つい仕事に夢中になって自分のことが後回しになりやすいです。しかし、生活リズムが乱れたり自己管理が疎かになったりすると、心身の健康を崩しやすくなります。計画通りに仕事を進めるのが難しくなり納期に遅れると、相手からの信頼を失う可能性も。
身体が一番の資本であることを忘れず、意識的に休息を取り、ワークライフバランスを保つことを心がけましょう。たとえば、「週末は完全にオフにする」「最低でも1日7時間以上の睡眠を確保する」といった自分なりのルールを決めることが大切です。
SHElikesで起業アイデアとスキルを学んでみよう
自分の好きなことや不満に感じていることと、世の中のニーズが合致したときに、起業アイデアは生まれやすいです。起業したいジャンルが明確になったら、すでに世の中に出ているビジネスと比較しながら、差別化できる点がないか考えてみましょう。
また、起業するとすべての業務を自分で行うため、幅広いスキルの習得が求められます。そこでおすすめなのが、女性向けキャリアスクールのSHElikesです。全45以上の職種スキルが学び放題なので、ブランディングやマーケティングなど、起業に必要な知識をまとめて身につけられます。
「まだ起業アイデアが明確になっていない」という方も興味がある分野を学ぶことで、方向性が定まるかもしれません。気になる方は、SHElikesの無料体験レッスンにお気軽に参加してみてください。


※出典
*1:厚生労働省「健衛発第0307001号」より
*2:厚生労働省「理容師・美容師制度の概要等について」より
*3:日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」より
*4:日本商工会議所「経営相談」より
*5:よろず支援拠点全国本部「よろず支援拠点とは」より