起業スクールを検討しているものの、「どのスクールがおすすめ?」「どうやって選べばいい?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、おすすめの起業スクール7選を紹介します。また、比較のポイントや受講するメリットもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
起業スクールの選び方・比較のポイント
起業スクールの選び方・比較のポイントは、以下の5つです。
それぞれ具体的に説明します。
自分が求めるスキルや情報を得られるか
起業スクールを選ぶ際にまず確認したいのは、自分が学びたいスキルや知識を得られるかどうかです。起業に必要な内容は幅広く、たとえばビジネスプランの構築や資金調達、営業・マーケティング戦略、ブランディング、会計などがあります。
それらに付随して、デザインやSNS運用といった今流行りのWebスキルを学べるスクールを選べば、事業をさらに加速させる力を身につけられるでしょう。女性向けや学生向け、社会起業家向けといったターゲット別のスクールもあるので、求める環境にあわせて選んでみてください。

サポートの充実度
起業スクールを選ぶ際は、サポートの充実度も大切な要素です。たとえば、起業に欠かせない事業計画書の作成を具体的に指導してくれるプログラムや、融資・補助金の申請をサポートしてくれる仕組みがあると、初めて起業する人も安心でしょう。
また、在学中だけでなく、卒業後も起業に関する相談ができるスクールであれば、起業後に直面する問題にも対応できます。長期的に伴走してくれるスクールを選ぶことで、成功につながるかもしれません。
講師の起業実績
スクールの講師がどのような実績を持っているかも、スクール選びの重要なポイントです。実際に起業して事業を成長させている現役の起業家から学べれば、最新のビジネストレンドや実践的なノウハウを吸収できるでしょう。
経営コンサルタント、もしくはマーケティングや会計といった各分野の専門家が講師を務める場合もあります。公式サイトや口コミを通じて、講師陣の経歴や専門分野を確認し、自分の目指す方向性に合った指導を受けられるかをしっかり見極めることが大切です。
受講スタイル
起業スクールを検討する際は、通学型・オンライン型・ハイブリッド型の中から、自分に合ったスタイルを選ぶことが大切です。通学型は講師や仲間と直接交流できるためネットワークを広げやすい一方、通う手間やスケジュール調整が必要になります。
オンライン型は時間や場所を問わず受講できるため、忙しい人や地方在住の方に向いているでしょう。生活スタイルや学びやすさに合わせて選ぶことが、無理なく学習を続けるためのポイントです。
費用と期間
起業スクールの費用(入学金・月謝などを含む総額)や期間は、比較検討すべき重要なポイントです。数万円で受講できる短期集中型の講座もあれば、半年〜1年以上かけてじっくり学ぶ長期的な伴走型プログラムもあります。
短期型は効率的に学べる一方で、実践への落とし込みが難しい場合があるのが難点です。一方長期型は、費用は高めですが、継続的なサポートを受けられるのが強みでしょう。
なお、女性起業家を目指すなら、女性向けキャリアスクールのSHElikes(シーライクス)がおすすめです。選ばれる理由を知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。

【厳選】起業スクールのおすすめ7選!
おすすめの起業スクールは、以下の7つです。
- SHElikes(シーライクス)
- Borderless academy(ボーダレスアカデミー)
- CASH ENGINE(キャッシュエンジン)
- TSGビジネススクール
- LOCAL VENTURE LAB(ローカルベンチャーラボ)
- PRESIDENT ACADEMY
- パッションリーダーズ
1. SHElikes(シーライクス)
SHElikes(シーライクス)は、キャリアチェンジや起業を目指す女性向けのオンラインスクールです。Webデザインやマーケティングなど、50以上の職種スキルを幅広く身につけられます。
スクールを運営するSHE株式会社のCEOが講師を務める「起業コース」も用意されており、起業の流れや基礎知識、事業計画書の整理、会社運営のスキルなどを学べます。コース受講のほか、コーチングや仲間とつながれるコミュニティなど、サポート体制が充実しているのも魅力でしょう。
初めて起業にチャレンジする方や、事業運営の基礎をしっかりと固めて必要なスキルを身につけつつ事業検討したい方におすすめです。
スクール名 | SHElikes(シーライクス) |
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対象者 | 女性 |
費用(税込) | レギュラープラン:352,000円/12ヶ月分一括の場合 スタンダードプラン:16,280円/月 入会金:162,800円 |
期間 | 1ヶ月〜 |
学習形式 | オンライン |
サポート内容 | ・月1回のコーチング ・オンラインコミュニティ ・イベントやセミナーの開催 |

実際に起業を叶えた受講生も多数!
SHElikesから実際に起業を実現した受講生も多くいます。たとえば、副業としてベビー服ブランドを立ち上げた方や、本業を続けながらスキンケアブランドを立ち上げた方も!詳しくは、以下の記事を読んでみてください。



2. Borderless academy(ボーダレスアカデミー)
Borderless academy(ボーダレスアカデミー)は、社会課題の解決を目指す社会起業家を対象としたビジネススクールです。ソーシャルビジネスの作り方を体系的に学ぶ「集中講座」、3ヶ月でビジネスプランを完成させる「社会起業伴走プログラム」、創業後に黒字化を目指す「経営サポートプログラム」が用意されています。
将来起業したいと考えている方は、月額制のアカデミー会員からスタートしたのち、集中講座から順番に受講するのがおすすめです。月額制のアカデミーでは第一線で活躍する起業家の特別講義を受けたり、テーマ別のゼミに参加できたりします。
スクール名 | Borderless academy(ボーダレスアカデミー) |
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対象者 | 社会起業家 |
費用(税込) | アカデミー会員:3,300円/月 集中講座:55,000円 社会起業伴走プログラム:214,500円 経営サポートプログラム:11,000円/月 |
期間 | 集中講座:2日間 社会起業伴走プログラム:3ヶ月間 |
学習形式 | オンライン (社会起業伴走プログラムの1日程のみオフライン) |
サポート内容 | プログラムによって異なるサポート体制あり 集中講座: ・ボーダレス・カンパニオ各社の事業計画書を公開 ・資金面でのサポートあり ・コミュニティ |
3. CASH ENGINE(キャッシュエンジン)
CASH ENGINE(キャッシュエンジン)は、現役の起業家から学びながら、ゼロから実践を積み重ねていく起業スクールです。月5万円規模のスモールビジネスを立ち上げ、育てていくことに特化しているのが特徴です。
これまでに、Webデザインや動画編集といったクリエイティブ事業をはじめ、コーチング事業やスクール事業など、さまざまなビジネスが生み出されています。入会前には、現役起業家との90分間の無料相談を受けることができ、自分に合った学び方や事業の方向性を確認できるのも安心できるポイントです。
スクール名 | CASH ENGINE(キャッシュエンジン) |
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対象者 | – |
費用(税込) | ※要問い合わせ |
学習形式 | オンライン |
サポート内容 | ・現役起業家による伴走 ・実践9割のカリキュラム ・起業家コミュニティ |
4. TSGビジネススクール
TSGビジネススクールは、東京都が主催する無料の起業支援プログラムです。多様な分野の参加者が集まり「起業同期」としてつながれるため、都内で起業や事業立ち上げを目指す方にとって心強い環境が整っています。
提供されるプログラムは時期によって内容が変わりますが、公開コンテンツも充実しており、起業コンテストに参加して賞金や支援を得る機会もあります。ただし、応募には年齢制限など一定の条件が設けられているため、参加を検討する際は公式サイトで最新情報を確認しましょう。
スクール名 | TSGビジネススクール |
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対象者 | 都内で起業する人 |
費用(税込) | 無料 |
期間 | プログラムによって異なる |
学習形式 | オフライン・オンライン |
サポート内容 | プログラムによって異なる |
5. LOCAL VENTURE LAB(ローカルベンチャーラボ)
LOCAL VENTURE LABは、地域創生を志す起業家向けのスクールです。起業初心者向けに提供されるプログラム「ローカルベンチャーラボ」は、約6ヶ月間の実践型プログラムで、地域資源を活用しながら自分のテーマに基づいたビジネスを構想します。
応募には、地域でのフィールドワーク経験やプロジェクト実践経験のいずれかが求められるため、参加のハードルはやや高めです。しかし、その分すでに地域活動に取り組んでいる人や、地域創生に強い関心を持つ仲間と出会える貴重な機会となるでしょう。
スクール名 | LOCAL VENTURE LAB(ローカルベンチャーラボ) |
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対象者 | 地域創生がしたい人 |
費用(税込) | ローカルベンチャーラボ:198,000円 |
期間 | ローカルベンチャーラボ:6ヶ月 |
学習形式 | オフライン・オンライン |
サポート内容 | ・地域起業家との連携 ・メンター制度 ・フィールドワーク |
6. PRESIDENT ACADEMY
PRESIDENT ACADEMYは、10年先も成果を出し続けるために必要な「経営の型」を学べるビジネススクールです。これまで29年間で延べ33,000人以上の受講生を支援してきた実績があり*1、成功に欠かせない要素を体系的に学べます。
学習プランは、毎月1つの分野を順に学ぶプランと、12分野すべてを自分のペースで一括学習できるプランがあり、ライフスタイルに合わせて受講可能です。また、最新のセミナーだけでなく、過去のセミナーも視聴できるため、幅広い知識と実践的なノウハウを継続的に身につけられるでしょう。
スクール名 | PRESIDENT ACADEMY |
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対象者 | – |
費用(税込) | 月々じっくりプラン:19,800円/月 速習プラン:237,600円 入会金:33,000円 |
期間 | 2ヶ月〜 |
学習形式 | オンライン |
サポート内容 | ・最新/過去セミナーの視聴 ・「経営の定期点検」メール配信 |
7. パッションリーダーズ
パッションリーダーズは、次世代の経営者が業界の第一線で活躍する経営者から体験やノウハウを学べるコミュニティです。セミナーの開催やビジネスマッチング、ビジネスコンテストなど、実践的な活動が多く用意されています。
特にセミナーは経済産業省が後援しており、一流経済人や著名人が登壇し、成功事例や体験談をリアルな声で聞けるのが大きな魅力です。学びだけでなく、人脈形成や新しい事業機会の獲得にもつながる環境が整っているため、意欲的に成長を目指したい方に適したコミュニティといえるでしょう。
スクール名 | パッションリーダーズ |
---|---|
対象者 | – |
費用(税込) | 年会費:132,000円 入会費:55,000円 |
期間 | – |
学習形式 | オフライン・オンライン |
サポート内容 | ・交流活動(部会等) ・起業サポート |
起業スクールを受講するメリット・デメリット
ここでは、起業スクールを受講するメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。良い面だけでなく難点も把握したうえで、スクールを活用するかどうか検討しましょう。
メリット
起業スクールを受講するメリットとしては、下記が挙げられます。
- 人脈形成ができる
- 起業の「リアル」を学べる
- アイデアの創出につながる
- 効率的に体系的な知識が学べる
- モチベーションを維持しやすい
- 起業準備の進捗管理がしやすい
- 専門家から直接アドバイスを受けられる
起業スクールでは、同じ志を持つ仲間や現役経営者との交流を通じて人脈を築けるのが大きな魅力です。また、成功事例だけでなく失敗談や現場の苦労といった「リアル」を学べるため、独学では得にくい実践的な視点が身につきます。
講師やメンターといった専門家から直接アドバイスを受けられる環境も整っているため、起業に向けた一歩を着実に踏み出せるでしょう。
デメリット
起業スクールを受講するデメリットとしては、次のようなものがあります。
- 費用がかかる
- 時間的な拘束がある場合も
- 内容が自分に合わない場合がある
- 受け身になりがち
起業スクールは数万円〜数十万円が相場であり、比較的大きな費用がかかるのがデメリットです。また、通学やオンラインのライブ講義で受講する場合は、決められたスケジュールに合わせる必要があり、仕事や家庭と両立しにくいケースもあるでしょう。
さらに、カリキュラム内容や講師との相性が自分の求める学びと合わないと、十分な成果につながらない可能性も。受講前には公式サイトや口コミを参考にし、自分の目的や状況に合うかを慎重に見極めることが大切です。
起業スクールと合わせて検討したい支援サービス・公的機関
起業スクールと合わせて、以下の支援サービス・公的機関を活用するのもおすすめです。
それぞれ詳しく解説します。
商工会議所などの「創業塾」
商工会議所や自治体が主催する「創業塾」でも、起業に必要な知識を学ぶことができます。受講料は安価または無料で提供されることが多く、参加のハードルが低いのが特徴です。さらに、公的な支援であるため信頼性が高く、安心して受講できます。
修了者は「特定創業支援等事業」として認定される場合があり、この認定を受けると会社設立時の登録免許税の軽減や、日本政策金融公庫などの融資条件が優遇されるなどの特典があることも。
地域の経営者や専門家とのネットワークづくりにもつながるため、地域に根差したビジネスを展開したい方におすすめです。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は、国が100%出資する政策金融機関で、起業や創業期の資金調達を幅広くサポートしています。特に「新規開業・スタートアップ支援資金」は、実績がない人でも利用しやすく、最大7,200万円(うち運転資金4,800万円)まで融資を受けられるのが大きな特徴です。
融資審査では事業計画書の内容が重視されるため、スクールや創業塾で学んだ知識を活かすことで、より通りやすくなるでしょう。また、公庫の担当者に相談すれば資金繰りや経営計画に関するアドバイスも得られるので、ぜひ活用してみてください。
起業スクールを検討する際によくある質問
最後に、起業スクールを検討する際によくある質問をまとめました。
疑問を解消して、スクール選びの参考にしてください。
起業経験がなくても大丈夫?
本記事で紹介した起業スクールの多くでは、初心者向けに基礎からスタートするカリキュラムが設計されています。学びやすい受講スタイルやサポートが整っているスクールを選べば、経験がなくても取り組みやすいでしょう。
以下の記事では、未経験の主婦がスクールを活用して起業した成功例を紹介しています。リアルな事例を知ることで、イメージが膨らむかもしれません。ぜひ参考にしてください。

卒業後のサポートはあるの?
卒業後のサポートの有無は、起業スクールによって異なります。たとえば卒業生コミュニティや継続的なメンタリングを提供するスクールであれば、起業後も力になってくれるでしょう。
スクール自体に卒業後のサポートが付いていなくても、受講を通して出会う仲間と交流を続けることは可能です。共に学んだ同志を集めて、自分たちでコミュニティを形成しサポートや情報交換を継続している例もあります。
独学での起業は可能?
独学でも起業は可能ですが、情報収集や実務スキルを自分で補う必要があり、時間や労力がかかります。特に資金計画や法務、税務の知識は間違えると大きなリスクにつながるため、専門家や実務経験者から学べるスクールは効率的といえます。
地方在住でも受講できる?
最近ではオンライン対応の起業スクールも増えているため、地方在住でも問題なく受講可能です。動画講座やオンラインワークショップを活用すれば、自宅から全国の受講生や講師とつながることができ、地方からでも安心して起業準備を進められます。
スクールには会社員でも通える?
会社員の方でも通える起業スクールは多く、夜間や週末に開講しているプログラムや、オンラインで好きな時間に受講できるコースも増えています。その際は、働きながら無理なく起業準備を進められる環境が整っているかどうか、事前に確認すると安心です。
起業スクールで夢を現実に近づけよう!
起業スクールは、スキル習得や人脈形成、アイデアの創出をサポートし、さらに起業のリアルを学べる心強い存在です。自分に合ったスクールを選ぶことで、どの年代からでも起業に挑戦し、事業を成長させられる可能性が高まります。
たとえば、女性向けキャリアスクールの SHElikes(シーライクス) では、デザインやライティングといったWebスキルに加え、起業に必要な知識を幅広く学ぶことができます。起業初期は多くの業務を自分でこなす必要があるため、基礎的なビジネススキルを固めつつ、コーチングで自分の目標と向き合える環境は大きな支えとなるでしょう。
起業にはリスクも伴いますが、その分、自由と可能性にあふれた日々を過ごせるのも魅力です。夢を現実に近づけるために、まずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。


出典
*1:PRESIDENT ACADEMY より

