SHE株式会社(以下、SHE)では、デザインやマーケティングなど40以上の職種スキルが学び放題の女性向けキャリアスクールSHElikesを運営し、これまでに累計で7万名以上の方に受講をしていただいています。2023年7月には、SHElikesでスキルを身につけたリスキリング人材と即戦力となる人材を求める企業のマッチング及び人材の定着・活躍までを伴走支援するサービス「SHE WORKS」の提供を開始しました。
今回は、そんなSHElikes受講生1名を業務委託として採用いただいたバリューマネジメント株式会社(以下、バリューマネジメント)のマーケティング部に所属する2名に、今後の事業展望とそれに伴う採用の裏側、SHElikes卒業生を採用いただいた理由をお伺いしました。あわせて、実際に業務委託でお仕事をしているSHElikes受講生のTomoyoさんに、ジョインした理由や未経験からお仕事に繋げる秘訣をお聞きしています。
「日本の文化を紡ぐ。」という理念のもと、歴史的建造物やまち並みを宿泊施設、レストラン、結婚式場へと修復・再生し、後世に残す取り組みを展開。建造物を保有するオーナーや自治体への企画提案やまちづくり支援のBtoBビジネス、会場を運営し結婚式やレストラン、宿泊サービスを提供するBtoCビジネスの両側面を担っている。
マーケティング部 チーフ 竹ヶ鼻 怜奈
1993年生まれ。兵庫県出身。関西学院大学卒業。2016年にバリューマネジメントへ新卒入社し、ウェディングプランナーを4年ほど経験する。その後産休・育休を2回経て復帰。2022年10月よりマーケティング部に異動し、現在は結婚式を検討中のお客様に向けた集客をメインに行う。
マーケティング部 チーフ 青木 悠
1996年生まれ。千葉県出身。青山学院大学卒業。2018年に新卒でバリューマネジメントへ入社。マーケティング部に所属し、オウンドメディアを活用した自社集客を担当。施策の一環として、現在では集客の軸となっているイベントの立ち上げやLPの内製を継続して行っている。
マーケティング部 パートナーデザイナー Tomoyo
1989年生まれ。新卒で医療系ポータルサイトを運営する企業に入社し、営業とマーケティングを経験。その後ブライダル系ポータルサイトを運営する企業へ転職し、広告運用のディレクションを担当する。結婚を機に退職後、2022年9月にSHElikesへ入会。翌年2月にバリューマネジメントへジョイン。現在はフリーランスデザイナーとして活動中。
ニッチなジャンルでのビジネス展開であるがゆえ、デザイナーとの認識合わせが課題に
——バリューマネジメントの事業内容を教えてください。
弊社は「日本の文化を紡ぐ。」というビジョンのもと、お城や寺社仏閣、邸宅などの歴史的建造物を保全・活用する事業をメインに行っている会社です。
財源不足や老朽化により、歴史ある建物やまち並みの維持が困難な状況に陥っているという現状があります。弊社は、その保全と収益化を同時に行うことと、建造物自体が持続可能なサイクルを身につけて自走できるところまで一気通貫して支援しています。
——日本の文化を支える素敵な事業ですね!竹ヶ鼻さん、青木さんはそれぞれどのような業務を担っているのでしょうか?
2人とも、ウェディング事業のマーケティング領域を担当しています。私がメインで行っているのは、式場を検討している方に向けた集客です。具体的には、ウェディング情報を扱う媒体の活用や広告運用を行っています。
私は竹ヶ鼻の業務に付随して、自社サービスの運営も行っています。自社だけで運営できるイベントやサービスを立ち上げ、新たな集客チャネルを確立するのが目的です。
例えば「ジモコン」という弊社のサービスで、リモートで結婚式の打ち合わせが完結する仕組みを作りました。忙しくてなかなかオフラインの打ち合わせができない方や、上京して東京にいるけど地元で結婚式をあげたいという方に重宝されています。
▲Tomoyoさんが『ジモコン』のサイトのファーストビューを制作
——バリューマネジメントのウエディング事業として、どういったビジネス展望を描いていますか?
婚姻数の減少や少子化、さらに人口減少も進み、ウェディングのマーケット自体は縮小の一途をたどっています。
そこで弊社は、次世代の価値観に合わせた結婚式の提供がマストだと考えました。この先お客様となり得るZ世代を中心とした顧客に対する理解を深め、変容しつつある結婚式に対する価値観に合わせてプロダクトを創っていかなければならないと感じています。最終的には、そんな次世代のお客様の期待を超えるものを新たに作っていきたいです。
——新たな挑戦を控えるなかで、現在抱えている採用面の課題をお聞かせください。
外部のパートナー様とお仕事をするときの認識合わせに大きな課題感があります。デザイナー様とお互い「はじめまして」からスタートし、弊社側がイメージするアウトプットにマッチしたクリエイティブを生み出せる方とつながることが意外と難しく……。
弊社はウェディング業界のなかでもニッチなジャンルに分類される会場を数多く取り扱っているため、事業概要や各種プロダクト、施設ごとのターゲットや課題などの認識のすり合わせに都度工数がかかります。これは双方が心地よく仕事をするうえで解決したい点のひとつです。
SHElikes受講生採用の決め手は、深い事業理解と成果に貪欲な姿勢
——スキルだけでなく高い親和性のある人材を求めているなか、SHElikes受講生であるTomoyoさんを採用いただいた理由を教えてください。
ウェディング事業に対する理解と、成果にこだわる姿勢が決め手です。
Tomoyoさんにはブライダルに関する仕事に携わっていた経験があることから、ウェディング業界の特性と弊社が目指す先への理解がスムーズでした。社内の人間としてでなく、第三者の視点から事業を見ていただけることは、弊社にとっても大きなメリットだと感じましたね。
また、「顧客のニーズがどこにあるのか」を常に考えるTomoyoさんの姿勢にも強く惹かれたんです。マーケティングを担当している私たちにとって、クリエイティブはあくまで成果を出すための“手段”のひとつ。そのため、単に依頼したデザインを形にするだけでなく、マーケティング視点でクリエイティブを生み出せる方と働きたいなと思っていました。
Tomoyoさんは最初の面談時に、事業のポイントやペルソナ、どういったアプローチでユーザーに響かせたいのかなど、たくさん質問していただいて。デザインをアウトプットするまでの過程がとても丁寧な方だなという印象を受けたんです。「ビジネスを加速させるためにデザインがある」という考えを持っていたため、弊社とマッチするのではと思いました。
こういったデザインの考え方とお仕事への姿勢は、これまでのマーケティング・ディレクション経験を活かしつつ、SHElikesでデザインスキルを深めたTomoyoさんだからこその強みに感じています。
弊社では一緒にお仕事をする社外の方を「パートナー」と呼ばせていただいています。私たちとの仕事を通して、相手の方のキャリアアップにつなげたいという思いがあるからです。
面談時にTomoyoさんの今後のキャリアイメージやライフスタイルをお聞きしたとき、「一緒にお仕事をすることでお互いにとってプラスになり得るかもしれない」と感じたのも大きかったですね。
“マーケティングとしてのデザイン”を意識し、細かく情報収集
——それでは次に、実際にジョインされたSHElikes受講生のTomoyoさんに、バリューマネジメントの採用に応募した理由をお伺いさせていただきます。
これまで営業やマーケティング、ディレクションなど広く浅くさまざまな経験を積んできたなかで、「デザインを武器に戦っていきたい」と強く思っていました。そんなとき、SHElikesのお仕事募集でバリューマネジメントさんのペットウェディングのLP作成案件を見つけたんです。これまでのキャリアにも通ずる業界だったため、ぜひ力になりたいと思い応募しました。
——業務委託としてバリューマネジメントにジョインしたTomoyoさんですが、現在はどのようなお仕事をしていますか?
現在は式場ホームページのアップデートを担当しています。主に、トレンドやターゲットの変更に伴う内容修正がメインです。先方にイメージをお伺いしながら、コンテンツの並びやデザインを構想し、より式場の魅力が伝わるホームページに変更しています。
▲Tomoyoさんが『佐原商家町ホテル NIPPONIA』のLP全体を制作(一部抜粋)
——まさにデザインを“手段”としてお仕事をされているんですね!現在のお仕事に、シーライクスで学んだことはどのように活かされているのでしょうか?
SHElikesのWebデザインコースでは、デザイン制作にあたって必要な情報を整理するためのスプレッドシートが配布されています。クライアントの事業内容やターゲット、競合サイトの情報をまとめられるものです。
このシートを使って調査をしたからこそ、バリューマネジメントさんとの初回ヒアリングがスムーズに進んだのかなと思っています。デザイナーが集めるべき情報や収集の仕方について体系的に学ぶことは、独学では難しいんです。SHElikesは、実務を想定してコースが作られているので、ためになっていますね。
また、SHElikesでは実際の現場でよく使われているデザインツールや機能を重点的に学べるので、デザインスキルそのものも効率よく習得できました。入会からわずか5ヶ月でバリューマネジメントさんとのお仕事が決まったのも、SHElikesで学んだからこそだと思います。
これからも貪欲にインプットをしてデザインの幅を広げ、“マーケティングとしてのデザインの質”を高めていきたいです!
——それでは最後に、竹ヶ鼻さん、青木さんがTomoyoさんに期待することを教えてください。
今後も、Tomoyoさんらしい想いがのったデザインを期待しています。事業や理念に共感していただいている方からのアウトプットは、そこから伝わる熱量がまったく違うんですよね。社員と同じくらいの情熱を持ってプロジェクトに関わってくれるTomoyoさんと、一緒に良いものを作り上げられたら嬉しいです!
私は、Tomoyoさんの向上心と学習意欲の高さに今後も期待しています。自分ごと化して関わってくださるTomoyoさんには、これからもお客様のイメージとマッチするアウトプットを生み出していただきたいです。社員とパートナーという垣根を越えて密なコミュニケーションを図り、同じ土俵で仕事ができたら良いなと思います!
デジタル/クリエイティブ領域の案件受託はSHE WORKS
SHE WORKSは、40以上の職種スキルが学び放題の女性向けWEBスクールシーライクスで、Webデザインやマーケティングなどデジタル/クリエイティブスキルを身につけた、トレンドに敏感な女性たちによるクリエイティブサポート事業です。
デジタル/クリエイティブ領域の採用から、実際のサイト制作やコンテンツ制作など案件受託まで、幅広く対応しております。
デジタル/クリエイティブ領域のお困りごとがあれば、ぜひお気軽にSHE WORKSまでご相談ください。
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