プロジェクトを円滑に進め、目標を達成させるために必要なプロジェクトマネジメントスキル。基礎知識や実践力を身に付けるために本を読もうとしても、「沢山の種類があって選べない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで、本記事ではプロジェクトマネジメントに関する書籍を、以下の3つの視点から紹介します。
ぜひ、プロジェクトマネジメントに関する書籍選びの参考にしてみてください。
これからプロジェクトマネジメントに取り組む初心者向けの本5選
これからプロジェクトマネジメントに取り組む初心者向けに、おすすめの本を5つ紹介します。
- マネジメント エッセンシャル版
- ポイント図解プロジェクトマネジメントの基本が面白いほど身に付く本
- マンガでわかるプロジェクトマネジメント
- 図解 これ以上やさしく書けない プロジェクトマネジメントのトリセツ
- プロジェクトマネジメントの基本 この一冊でわかる
マネジメント エッセンシャル版
本書は、アニメ「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」でお馴染みのピーター・F・ドラッカーによるプロジェクトマネジメントの入門書です。
ドラッカーは書籍の中で、「マネジメントの仕事は実践であり、成果を出すことである」と示しています。マネジメントにかかわる人が、中長期的な戦略に基づき役割を果たせるよう、解説された本として親しまれている書籍です。
ポイント図解プロジェクトマネジメントの基本が面白いほど身に付く本
著者は、大手マーケティング会社の出身で、複数企業の社外取締役も務める経営者。本書では、プロジェクト推進に必要なのは、知識と技術という「道具」と、道具を活用する「人間力」の両方を学ぶことだと解説しています。
右ページに解説、左ページに図・イラストを掲載しているため、直感的に理解しやすいのが特徴です。また、実例や具体例が豊富に盛り込まれているため、基礎知識だけでなく実践力もつきやすく、プロジェクトマネジメント初心者におすすめといえます。
マンガでわかるプロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメントと、プロジェクトマネジメントの知識体系のひとつであるPMBOK*の基本について解説された本です。本書は、マンガでストーリーに沿って解説される形式のため、視覚的にわかりやすいとして人気があります。
「5つのプロセス群」や「3つの知識エリア」をはじめとしたPMBOKの基本にも触れているため、プロジェクトマネージャー試験の受験を考えている方や、プロジェクトマネジメントの流れを体系的に把握したい方におすすめの一冊です。
*Project Management Body of Knowledge:プロジェクトマネジメントの知識体系
図解 これ以上やさしく書けない プロジェクトマネジメントのトリセツ
大手企業から官公庁まで、多様なプロジェクトに携わる経営コンサルタントが著者の本書。プロジェクトマネジメントの知識ではなく、実際の現場で使えるツールを解説しています。ストーリー・講義形式で具体例が豊富に織り交ぜられているため、初心者にもわかりやすい内容なのが特徴です。
この一冊を読むだけで、プロジェクトマネジメントに関する知識がゼロの状態でも「失敗しないプロジェクトの進め方」がわかる内容となっています。これからプロジェクトマネジメントに取り組む方におすすめの書籍です。
プロジェクトマネジメントの基本 この一冊ですベてわかる
「なぜプロジェクトにするのか」「どのような体制で実行するのか」など、プロジェクトマネジメントに求められるスキルを網羅的に学べるのが本書の特徴です。実際の製品開発や新規事業のほか、経営革新における活用事例をベースにしており、プロジェクトマネージャーだけでなくビジネスパーソンとして理解しておきたいポイントが詰め込まれています。
著者が実際に担当したプロジェクトを一例として解説しているため、実際の現場を想起しながら理解を深められるでしょう。
プロジェクトマネジメントの基礎知識はすでにあり、実践に生かした人向けの本5選
ここからは、すでにプロジェクトマネジメントの基礎知識を持ち、実践に生かしていきたい人に向けたおすすめの本を5つ紹介します。
- 担当になったら知っておきたい「プロジェクトマネジメント」実践講座
- プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本 組織力・コミュニケーション能力・リーダーシップ・キャリア構築力を全部鍛える
- 通勤大学 図解 PMコース2 プロジェクトマネジメント 実践編 第2版
- 改訂7版 PMプロジェクトマネジメント PMBOK®︎ガイド対応
- アジャイル型プロジェクトマネジメント
担当になったら知っておきたい「プロジェクトマネジメント」実践講座
本書は、プロジェクトマネジメントにおける具体的ツールを、「目標設定」「計画」「実行」の3つの視点から解説しているのが特徴です。プロジェクトの進捗に沿って、図を豊富に使いわかりやすく説明しています。
著者は、これまで約2000名以上を対象にPM研修事業を行ってきた会社に在籍している経営者。プロジェクトマネジメント現場のリアルな声を書籍に反映させており、体系的に学べると人気の一冊です。
プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本 組織力・コミュニケーション能力・リーダーシップ・キャリア構築力を全部鍛える
著者は、20年を超えるプロジェクトマネジメント歴を持ち、現在も大手企業のプロジェクトリードやサポートを手掛けています。筆者がこれまでに経験した成功例や失敗例などの知見を盛り込み、プロジェクトマネジメント全般のスキルが鍛えられるよう構成されているのが特徴です。
新規事業やDXに携わるマネージャーからキャリアアップを望むプロジェクトメンバーまで、あらゆる場面で活躍するビジネスパーソンにおすすめです。
通勤大学 図解 PMコース2 プロジェクトマネジメント 実践編 第2版
プロジェクトマネジメントの入門書としてロングセラーの書籍です。「実践編」は理論編の次のステップとして活用できるよう、実際のプロジェクトの各ステップに沿って解説されています。
1つのテーマに対し2ページの見開きで完結し、直感的に理解しやすい作りとなっているのが特徴。はじめてプロジェクトマネジメントを学ぼうとする方にもおすすめです。理論編とあわせて読むことで、プロジェクトマネジメントの知識やツールをより活用しやすくなるでしょう。
改訂7版 PMプロジェクトマネジメント PMBOK®︎ガイド対応
2021年発行の第7版(PMBOK7)に対応した内容で、複数のプロジェクトを統括して管理する「プログラムマネジメント」を対象としているのが特徴です。プロジェクトマネジメントについて、カテゴリーごとに解説されています。
ウォーターフォール型*プロジェクトの基礎知識が身に付く内容となっており、豊富な事例やフォーマットの活用が可能です。ウォーターフォール型プロジェクトの実践スキルを身につけたい方におすすめといえます。
*ウォーターフォール型:事前に計画した作業計画をもとにプロジェクトを進行させる手法
アジャイル型プロジェクトマネジメント
本書は、アジャイル型プロジェクト*の手法について学べる書籍です。プロジェクトマネジメントの全体像を捉えつつ、アジャイル型開発に重きを置くビジネスパーソンに向けた実践ガイドとなっています。
著者は、プロジェクトマネジメントやアジャイル開発など、多岐にわたる専門領域を持つ経営者。プロジェクトマネージャーとしてより実践力を磨きたい方のほか、プロジェクトマネジメント初心者にもおすすめの参考書です。
*アジャイル型:状況に合わせて柔軟に個別の開発を進める手法
さらにプロジェクトマネジメントのスキルを磨きたい経験者向けの本5選
ここからは、さらにプロジェクトマネジメントスキルを磨きたい経験者向けの本を5つ紹介します。
- 「組織マネジメント」実践論ーー4つの“経営機能”向上で成長をドライブ
- エグゼクティブ・リーダーのための100日間アクションプラン
- プロジェクトマネジメント:実践的技法とリーダー育成
- アート・オブ・プロジェクトマネジメントーマイクロソフトで培われた実践手法(THEORY/IN/PRACTICE)
- 「組織開発」を推進し、成果を上げる マネジャーによる職場づくり 理論と実践
「組織マネジメント」実践論ーー4つの“経営機能”向上で成長をドライブ
躍進する企業経営者の思考と手法を理論的側面から捉え、効果的な「組織マネジメント」の実践に向けたノウハウ本となっています。経営プロジェクトマネジメントの実践的内容に加え、経営現場の組織マネジメントの手法を体系的に学べるのが特徴です。
会社の成長や業績を上げるための経営マネジメントを学びつつ、経営者の視点を理解できる一冊となっています。経営者向けの書籍ですが、プロジェクトに携わるビジネスパーソン全員におすすめの本です。
エグゼクティブ・リーダーのための100日間アクションプラン
本書は、「リーダーの40%は、新たな役割に就いてから18か月以内にさまざまな理由で失敗している」という調査結果をもとに、プロジェクトリーダーが、リモート環境やハイブリッド環境など、働く環境を問わず能力を発揮するためのノウハウについて解説したものです。環境変化の多い社会においても、それぞれの環境で文化を構築し、リードするスキルに必要なアドバイスが織り交ぜられています。
多様な環境に身を置きながらも、チームの目標達成に向けプロジェクトに携わるリーダー層におすすめの一冊です。
プロジェクトマネジメント:実践的技法とリーダー育成
プロジェクト経験者から初心者までを対象とした本で、プロジェクトマネジメントに必要な知識を体系的に学べる内容となっています。各フェーズにおいて起こりうるトラブルなどのリスク克服方法や、実践的リーダーシップに関するノウハウが紹介されているのが特徴です。
プロジェクト進行にまつわる計画や管理手法のほか、プロジェクトリーダーの在り方についてもまとめられており、経験者だけでなくこれからプロジェクトマネージャーになる方にもおすすめの本といえるでしょう。
アート・オブ・プロジェクトマネジメントーマイクロソフトで培われた実践手法(THEORY/IN/PRACTICE)
プロジェクト進行の場において、「ものを成し遂げるためには何を行う(あるいは行わない)べきか」といった実用的視点での考え方について学べる書籍です。スケジュールやビジョンのほか、要求定義やトラブル対応まで多岐にわたる角度からプロジェクトマネジメントについて考察します。
プロジェクトマネジメントを技術論的視点から紐解いているため、プロジェクトマネージャーのみならず、プロジェクトメンバーにも活用できる内容です。
「組織開発」を推進し、成果を上げる マネジャーによる職場づくり 理論と実践
グループリーダーやチームリーダーといったミドルマネジャー向けに、「組織開発」の理論と手法をベースにした内容となっています。基礎編と実践編の2つで構成されており、各節の終わりには「セルフ・リフレクション」として自分自身を内省するためのチェック項目などが用意されています。
プロジェクトマネージャーだけでなく、プロジェクトメンバーにもおすすめな組織開発理論や手法についてまとめられているのが特徴です。
プロジェクトマネジメントの勉強には資格取得もおすすめ
ここまでは、プロジェクトマネジメントの書籍について紹介しました。プロジェクトマネジメントの勉強は、書籍以外に資格を取得するのもおすすめです。以下にプロジェクトマネジメントに関する資格についてまとめました。
資格を取得すると実力や知識の証明になるほか、年収やキャリアアップにつながる可能性があります。上記はあくまで一例ですが、自分のスキルを客観的にアピールしたり実力を評価したりしたい場合は、ぜひ資格の取得を検討してみると良いでしょう。
プロジェクトマネジメントのおすすめ本を参考に知識やスキルを身に付けよう!
今回は、プロジェクトマネジメントの基礎知識から実践力の習得まで生かせる、プロジェクトマネジメントの本を紹介しました。プロジェクトマネジメントは、チームの目標達成に欠かせない役割です。プロジェクトを円滑に進行し、計画立案や実行・管理を行うためには、プロジェクトマネジメントに関する知識やスキルの習得が必要となります。
女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)では、プロジェクトマネジメントの基礎を学べるプロジェクトマネジメントコースをはじめとした、全45以上の職種スキルが学び放題*です。
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