働き方の多様化やリモートワークの普及などから、「自宅で仕事がしたい」と思う方はいるでしょう。しかし、以下のような疑問を抱くこともあるのではないでしょうか。
「家でできる仕事にはどのようなものがある?」
「主婦・主夫でもできる仕事はある?」
そこで、本記事では家でできるおすすめの仕事を種類別に紹介します。また、仕事の選び方や在宅ワークをする際の注意点なども解説します。
家でできる仕事を探している方や在宅ワーク初心者の方は、ぜひチェックしてみてください。
クリエイティブ・IT・Web系の家でできる仕事
まずは、クリエイティブ・IT・Web系の家でできる仕事を紹介します。
- イラストレーター
- 写真撮影
- ライター
- マーケター
- 動画編集
- SNS運用代行
- Webデザイナー
- エンジニア
- コンサルタント
- カスタマーサポート
- バックオフィス
- 配信者
それぞれの仕事内容を詳しく説明します。
イラストレーター
イラストレーターは、企業や個人からの依頼を受けて絵を描くのが主な仕事です。たとえば、雑誌やチラシのような紙媒体に掲載するイラストや、Webサイトのロゴ、広告用のイラストなどを制作します。フリーランスや副業でイラストレーターをすれば、自宅で仕事ができるでしょう。
なお、イラストのスキルをアピールするためにはポートフォリオが必要だといえます。自分の作品は、SNSやクラウドソーシングサイトのプロフィールなどに掲載するのがおすすめです。
写真撮影
写真撮影は、クライアントからの依頼をもとに写真を撮影する仕事です。料理やアクセサリー、インテリアなどを撮影する仕事なら、家でできるといえます。
小規模の案件であれば、スマートフォンのカメラで対応できる場合もあるでしょう。ただし、フォトグラファーとして本格的に活躍するためには、カメラを用意して写真撮影スキルも磨く必要があります。
ライター
ライターは、Web上に掲載されるコンテンツや雑誌の記事などを執筆する仕事です。ライターにはさまざまな種類があり、Webライターやシナリオライター、コピーライターなどがあります。ライティングの経験を積めば、編集者や校正・校閲者として働くことも可能でしょう。
ライターになるためには、文章力はもちろん情報収集力も身につける必要があります。なぜなら、記事を書くために必要な情報を適切に集められなければ、読者に誤解を与えてしまう可能性があるからです。
マーケター
マーケターは、商品やサービスの販促や、企業やブランドの認知度アップなどに向けた取り組みを行います。WebマーケターやSNSマーケターなら、家で仕事ができるでしょう。
市場調査やマーケティング戦略の立案、効果測定と分析など幅広い業務を担当するため、論理的思考力や情報収集力、データ分析力など、さまざまな知識やスキルが必要です。
動画編集
動画編集は、動画広告やYouTubeにアップするコンテンツなどの制作を担います。音楽の挿入やエフェクトの追加などを通じて、魅力的な動画を作成します。
パソコンがあればできるため、動画編集者になれば家で仕事ができるでしょう。動画編集者の仕事内容やなり方については以下の記事で解説しているので、チェックしてみてください。
SNS運用代行
SNS運用代行は、個人や企業のSNSアカウントの運用を代わりに行う仕事です。依頼内容によって担当する業務の範囲はさまざまですが、投稿するコンテンツの企画や作成、投稿の分析、コメントへの対応などを担います。
SNSが普及した昨今では多くの企業がビジネスにSNSを活用しているため、SNS運用代行の需要は高いでしょう。なお、SNS運用代行を仕事にするには、マーケティングやデザインなどのスキルを習得する必要があります。
Webデザイナー
Webデザイナーは、クライアントからの依頼を受けてランディングページ(LP)やWebサイトなどを制作します。基本的にはパソコン1台で作業ができるため、自宅で仕事ができる職種です。
Webデザイナーに必要なスキルは、PhotoshopやIllustratorのようなツールを使いこなすスキルや、HTML・CSSのコーディングスキルなどがあげられます。なお、在宅Webデザイナーになる方法は以下の記事で解説しています。
エンジニア
エンジニアは、システムやソフトウェア、アプリケーションなどを開発します。システムエンジニアやプログラマーはパソコンがあれば仕事ができる場合が多いため、自宅で働けるでしょう。
エンジニアになるためには、プログラミングの知識やスキルが必要不可欠です。以下の記事ではおすすめのプログラミングスクールをまとめているので、ぜひ目を通してみてください。
コンサルタント
コンサルタントは、個人や企業が抱える課題の解決をサポートをします。WebやITなどに関するコンサルティング業務なら、在宅で仕事ができる可能性は高いでしょう。また、コンサルタントの仕事は報酬が高くなる傾向にあるのも特徴です。
ただし、コンサルティングを仕事にするには専門的な知識の習得が求められます。加えて、論理的思考力やコミュニケーション力なども必要です。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、商品やサービスに関する顧客からの問い合わせに電話やメールで対応する仕事です。場所に縛られずに問い合わせ対応ができる環境が整っていれば、自宅で仕事ができるといえます。
カスタマーサポートの仕事では苦情や不平不満の対応をすることも求められるため、精神力の強さが必要でしょう。また、コミュニケーション能力も大切です。
バックオフィス
バックオフィスとは、総務や経理、法務など主に事務関係の仕事を指します。データの集計や入力のようなリモートでもできる業務内容なら、在宅で仕事ができるでしょう。
また、オンライン秘書もおすすめです。オンライン上で企業や個人事業主の業務をサポートする仕事で、たとえば書類作成やスケジュール管理、メールの仕分けなどを担当します。
配信者
配信者は、録画した動画をYouTubeのようなプラットフォームにアップロードしたりライブ配信をしたりします。動画広告や投げ銭(視聴者が配信者にお金を送ること)などを通じて収入を得ます。
録画した動画を投稿する場合は、動画編集スキルが必要です。主にライブを行う「生配信者」や「ライバー」として活躍を目指したい方は、トーク力が求められるといえます。
内職として家でできる仕事
続いて、内職として家でできる以下5つの仕事を紹介します。
- シール貼り
- 梱包・袋詰め
- アンケートモニター
- ハンドメイド販売
- データ入力・文字起こし
各仕事を詳しく説明します。
シール貼り
シール貼りは、郵便物や商品などにシールを貼る仕事です。材料が自宅に届く仕事を選べば、家で内職を進められます。
シール貼りは単純作業であるため、スキルを身につけなくてもすぐに始められるでしょう。ただし、一定の収入を得るためには数をこなす必要があるうえ、細かな作業をコツコツと続ける忍耐力も求められます。
梱包・袋詰め
梱包・袋詰めは、商品をパッケージや袋などに入れていく仕事です。シール貼りと同様に、材料を自宅に届けてもらえれば家で作業ができます。
梱包・袋詰めの仕事をするために特別なスキルを身につける必要はないでしょう。ただし、手先の器用さや忍耐力は求められます。
アンケートモニター
アンケートモニターは、商品やサービスを利用してアンケートに回答する仕事です。実際に利用して感じたことや、改善してほしい点などを伝えます。
スマホがあれば仕事ができるうえ、すきま時間を活用してアンケートへの回答ができるため、家事や子育てが忙しい方に向いているといえます。アンケートモニターの仕事は、マクロミルや楽天インサイトなどに登録するとスムーズに始められるでしょう。
ハンドメイド販売
ハンドメイド販売は、雑貨やアクセサリー、こども服などを作ってオンライン上で販売する仕事です。材料やキットを揃えれば、自宅で製作を進められます。作品は、ネットショップやフリマアプリなどで販売するのが一般的です。
作品の認知度が高まってファンが増えれば、高収入を目指すことも不可能ではないでしょう。自身の作品を多くの人に知ってもらうためには、SNSの活用がおすすめです。
データ入力・文字起こし
データ入力は、クライアントからの依頼を受けてデータをExcelや特定のフォーマットに入力していく仕事です。文字起こしは、セミナーやインタビューなどの録音を文字に起こします。
どちらもパソコンがあればできるため、自宅で仕事ができるでしょう。タイピングが得意な方に向いている仕事だといえます。
店舗や教室を家に構えてできる仕事
店舗や教室を家に構えてできる仕事もあります。おすすめは、以下の4つです。
- 飲食店経営
- 学習塾や講師
- サロン
- 占い師
それぞれの仕事を詳しく見ていきましょう。
飲食店経営
自宅で飲食店をオープンすれば、家で仕事ができます。自宅を飲食店にするメリットの1つは、テナント料がかからないため毎月の固定費を削減できることです。
料理が得意な方は、飲食店経営を検討してみてください。ただし、飲食店を始める際は食品衛生責任者資格を取得する必要がある点は押さえておきましょう*1。
学習塾・講師
自宅を学習塾にして、講師として働く方法もあります。英会話や書道、楽器、プログラミングなど特定の分野に関する深い知識やスキルがある方は、講師の仕事を検討してみるのもよいでしょう。
なお、パソコンやWebカメラなどを用意すれば、オンラインレッスンも可能です。
サロン
自宅でサロンを開くのもおすすめです。知識やスキルがあれば、ネイルサロンやエステサロン、マッサージサロンなどを開業できるでしょう。
ただし、自分でサロンをオープンする前に、スキルを磨くためにほかのサロンで修行したほうがよい場合もある点は押さえておいてください。
占い師
占い師は、手相やタロットなどで相手の悩みを解決するためのアドバイスをしたり未来を予言したりします。最近では電話やビデオ通話、チャットなどを通じて占いができるため、自宅で仕事ができるでしょう。
占いを仕事にするためには、独学やスクールで占いに関する知識を身につける必要があります。人気の占い師になれれば、高収入を目指せるかもしれません。
迷った際に確認したい家できる仕事の選び方
家でどの仕事をするか迷う場合は、以下の3点を意識するようにしてみてください。
- 理想の働き方を明確にする
- 目的に合った求人サイトで仕事を探す
- これまでの経験やスキルを洗い出す
それぞれを詳しく説明します。
理想の働き方を明確にする
どの仕事をするか迷ったときは、理想の働き方を明確にしてみましょう。たとえば、雇用形態ごとの特徴を把握することで、自分に適した仕事が見えてくるかもしれません。
- 正社員:収入が安定しやすく、福利厚生も充実している。ただし、勤務時間が決まっていたり、場合によっては出社が必要であったりする可能性もある。
- フリーランスや個人事業主:時間や場所に縛られずに働ける可能性が高く、業務量や仕事相手を自分で決められる。ただし、正社員と比べて収入は不安定で、収入はスキルや実績に比例するといえる。
- パート・アルバイト:業務量を調節しやすく、収入も比較的安定させやすい。長期契約となるケースもある。ただし、正社員と比べて給料は安くなる傾向にあり、ボーナスも基本的にはもらえない。
安定した働き方をしたい方には、正社員が向いています。正社員のなかでもフルリモートで働ける求人を、就職や転職サイトで探してみてください。
仕事量を柔軟に調整しつつ安定した収入を得たい方は、パートやアルバイトとして働くのがよいでしょう。カスタマーサポートや事務スタッフなどの仕事なら、フルリモートで仕事ができるといえます。
フリーランスや個人事業主は、自由な働き方をしたい方に向いています。また、スキルを磨いて高収入を目指したい方にも適した働き方でしょう。
目的に合った求人サイトで仕事を探す
どの求人サイトが自分の目的に合っているかを確認するのも、仕事選びに迷ったときにおすすめです。求人サイトにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
たとえば、クラウドソーシングサイトには小規模の案件や未経験可の仕事が掲載されている場合が多く、すきま時間でできる仕事を探しているときに便利です。一方で、dodaやindeedのようなサイトなら、フルリモートで働ける正社員や業務委託の求人を見つけやすいといえます。
また、ハローワークを利用するのもおすすめです。ハローワークなら、仕事探しに加えて就職相談などのサポートも受けられます。
これまでの経験やスキルを洗い出す
仕事選びに迷ったら、これまでの経験やスキルを洗い出すのもよいでしょう。やりがいを感じたことや身につけたスキルなどを書き出すことで自分の価値観や強みが明らかになり、自分に適した仕事が見えてくるかもしれません。
また、自分の価値観や長所などを把握して自己分析をすることで、就職や転職活動の際に自己PRや志望動機に説得力を持たせられるでしょう。
家でできる仕事に関するよくある質問と回答
最後に、家でできる仕事に関するよくある質問と回答を紹介します。今回は、以下の3つを見てみましょう。
- 在宅ワークをする際の注意点は?
- 高収入を目指せる職業は?
- Web系の仕事は未経験・スキルなしでも始められる?
仕事探しを始める前に、各内容をチェックしてみてください。
在宅ワークをする際の注意点は?
在宅ワークをする際の注意点は様々ですが、主に以下の3つがあげられます。
- セキュリティに気をつける
- オンとオフをはっきり分ける
- 運動不足に注意する
まず、セキュリティ面に注意することが大切です。セキュリティの安全性の低さが原因で情報漏洩したり、USBメモリを紛失したりすると、勤務先の企業や取引先に重大な被害を与えてしまいます。
また、オンとオフの区別をしっかりつける必要もあります。在宅ワークのメリットの1つは通勤の必要がないことですが、仕事とプライベートが同じ環境だとメリハリをつけるのが難しくなるでしょう。仕事中にだらけてしまったり労働時間が長くなりすぎたりしないよう気をつけるようにしてください。
加えて、在宅ワークのデメリットとして運動不足になりやすい点があげられます。自宅から一歩も外に出ず、長時間座り続けていると、体力や筋力などの低下につながる可能性があります。在宅ワークをする方は、散歩をしたりジムに通ったりして定期的に体を動かすようにしましょう。
高収入を目指せる職業は?
在宅ワークで高収入を目指せる職業は、エンジニアやコンサルタントが挙げられます。厚生労働省によると、システムエンジニア*2とITコンサルタント*3の平均年収はどちらも約660万円のようです。国税庁によると1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は461万円*4とされているため、エンジニアやコンサルタントは高収入を目指せるでしょう。
また、飲食店やサロンなどの経営も高収入を狙えるといえます。マーケティングやブランディング、収支管理などを適切に行うことで、事業が軌道に乗る可能性は高まるでしょう。
Web系の仕事は未経験・スキルなしでも始められる?
「未経験でもWeb系の仕事に就ける?」と不安に感じる方もいるでしょう。結論からいうと、知識やスキルを身につければ未経験でもWeb系の仕事を始められます。
インターネットやSNSが普及した昨今では、Webに関する知識やスキルを持った人材の需要が高いといえます。WebデザインやWebライティング、プログラミングなどのスキルを身につければ、未経験からWeb系の仕事に就けるでしょう。
なお、Web系のスキルを身につける方法は、書籍やスクールなどがあります。詳しくは、以下の記事をチェックしてみてください。
家でできる仕事を見つけて、在宅ワークを始めよう
家で仕事ができれば、「プライベートを充実させやすい」「通勤をしなくて済む」「家事や子育てと仕事の両立がしやすい」などのメリットがあります。家でできる仕事の種類はさまざまなので、本記事で紹介した仕事を参考にして自分に合った働き方を見つけてみてください。
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※出典
*1:一般社団法人東京都食品衛生協会「食品衛生責任者について」より
*2:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」システムエンジニア(基盤システム)の平均年収より
*3:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」ITコンサルタントの平均年収より
*4:国税庁「1 平均給与」より