Shopifyとは、簡単にECサイトを開設できるプラットフォームです。日本だけでなく世界中で利用されており、個人・企業問わずShopifyを利用してECサイトを運営しています。
Shopifyの機能やデザインで重要となる要素はテーマであり、好きなテーマをダウンロードして設定することでプログラミングやコードの知識がない方でも、簡単にECサイトの構築ができます。一方でテーマの数は非常に多く、どれを選べば良いか悩んでいる方も多いでしょう。
本記事では、Shopifyの無料・有料別のおすすめテーマと、選び方を紹介します。ECサイトの開設を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
Shopifyテーマとは
Shopifyのテーマとは、ECサイトを作る際のデザインテンプレートのことです。1からECサイトを作るためには、HTMLやCSSのコーディングや商品取引に関する知識などが必要です。しかし、テーマを使えば知識が無くても直感的にデザインや機能が設定できるため、誰でも比較的簡単にECサイトを作れます。
Shopifyのテーマには、無料版と有料版があります。有料のテーマは無料のテーマに比べてデザインと機能が充実しているため、費用面や必要な機能を鑑みて、テーマを選んでみてください。
無料版と有料版の大きなちがい
有料版のテーマは、無料版のテーマよりも下記の3つの点で優れているといわれています。
- デザイン性
- カスタマーサポート
- SEO対策
無料版のテーマは、シンプルなデザインのものが多いです。一方有料版は、デザイン性が高く、機能面も充実している傾向にあります。カスタマイズの幅が広いため、自分好みのECサイトを構築しやすいでしょう。
また有料版では、SEO対策が実装されているケースもあります。SEOとは、検索エンジンでキーワード検索結果を上位表示させ、顧客の流入を増やすための対策のことです。SEO対策を強化すると、ユーザーが欲しい商品を検索した際に、あなたのECサイトが上位表示される可能性があります。ユーザーのECサイトへの流入を増やしたい方は、SEO対策が実装されたテーマを選ぶと良いでしょう。
Shopifyテーマの選び方のポイント
選択するテーマによって、デザインやカスタマイズできる機能は異なります。販売する商品の種類や、ショップの雰囲気に合わせて適したテーマを選びましょう。テーマを選ぶ際のポイントは、下記の4つです。
- 目的に合ったテーマを選ぶ
- カスタマイズ性の高いテーマを選ぶ
- テーマのサポートが充実しているかを確認する
- 高速でパフォーマンスの良いテーマを選ぶ
下記で詳しく解説します。
目的に合ったテーマを選ぶ
Shopifyのテーマは、ECサイトの目的や商品のイメージに合わせて選びましょう。商品とテーマのイメージが合わないと、商品の良さが伝わりにくく、売上拡大が難しい可能性があります。
たとえばアパレル商品を販売するのであれば、デザインや色味をしっかりと伝えるために、衣服の画像が大きく表示され、載せる枚数も多く登録できるテーマを選ぶのがおすすめです。販売する商品の魅力が伝わるようなテーマを選んでみてください。
カスタマイズ性の高いテーマを選ぶ
ユーザーがECサイトで商品を選びやすくするために、カスタマイズ性の高いテーマを選びましょう。有料版のテーマは、無料版に比べてカスタマイズが豊富です。テーマに含まれる機能は、種類によって異なります。
カスタマイズ機能の例には、商品を条件で絞り込むソート機能や、商品を決められた量で並べるカラム表示などがあります。ユーザーが商品を選びやすいのはもちろんのこと、商品の良さが伝わりやすい機能が備わっているテーマを選ぶと、売上が伸びる可能性があるでしょう。
テーマのサポートが充実しているかを確認する
テーマのサポート体制も確認しておきましょう。Shopifyのテーマは、開発者や開発会社がサポートを担当しています。カスタマイズの操作方法がわからなかったり、不具合が生じたりした際にすぐに対応してくれる開発者であれば、安心して利用できるでしょう。事前にテーマの評判を確認しておくのがおすすめです。
高速でパフォーマンスの良いテーマを選ぶ
画像や動画などを多く載せる場合などは、読み込み処理が速いテーマを選びましょう。処理速度に優れたテーマを選べば、大画面での商品画像やアニメーションを載せてもエラーが生じにくくなります。反対に処理速度が遅いと、顧客がECサイトを読み込むまでに時間がかかります。結果的にコンテンツが見づらくなり、ECサイトからユーザーが離脱してしまうケースもあるでしょう。
無料のおすすめテーマ5選
Shopifyの無料テーマを設定したい方には、以下の5つがおすすめです。
- Craft
- Crave
- Dawn
- Ride
- Colorblock
Shopifyのテーマは、英語が使われているケースが多く、日本語対応していない場合もあります。購入前に確認するようにしましょう。下記で紹介する無料テーマについては、日本語での対応が可能です。無料テーマを選ぶ際に、ぜひ参考にしてみてください。
Craft
Craft*1は、シンプルで落ち着いたデザインのテーマです。カタログのように商品画像を羅列でき、商品の魅力を伝えやすいデザインです。もともとはホーム・ガーデン商品向けに作られているテーマのため、食器やガーデニング用品などを販売したい方に向いています。
Crave
Crave*2は、ポップな色調とデザインで、ユーザーの目を引きやすいテーマです。遊び心のあるデザインで、ECショップに独自性を持たせたい方に向いています。スマートフォンで見やすいレイアウトになっている点も特徴です。商品の良さや楽しさをビジュアルで伝えることに長けているデザインのため、お菓子の通販や食品専門のECサイトにもよく利用されています。
Dawn
Dawn*3は、製品画像を主役にしたシンプルなデザインのテーマです。Shopifyの最新バージョンであるOS2.0に対応しています。スライドショーや画像バナーなど機能面も充実しているので、ユーザーが使いやすいECサイトを構築できます。また、商品のストア表示の高速化を目指して開発されたテーマです。表示の早さはSEO対策にも繋がるため、検索結果で上位に表示されやすくなる効果も期待できます。
Ride
Ride*4はスポーツを中心としたデザインが特徴のテーマです。黒を中心とした背景と、目をひくアクセントカラーを組み合わせることにより、ポップなデザインのECサイトを構築できます。スポーツ用品の販売をしたい方に向いているデザインでしょう。
Colorblock
Colorblock*5は、ハイエンドファッションの販売に適したテーマです。独自のタイポグラフィとカスタマイズ可能なカラーブロックで、ルックブックのようなおしゃれな雰囲気のECサイトを作れます。ナビゲーションメニューとフィルタリング機能で、商品数が多くても、ユーザーが目当ての商品を探しやすいことも特徴の一つです。アパレル商品の販売をしたい方に向いています。
有料のおすすめテーマ10選
Shopifyの有料テーマは、オリジナリティのあるECサイトを作りたい方やデザイン性・機能性を重視する方などにおすすめです。有料のおすすめテーマとして、以下があげられます。
- Impulse
- Prestige
- Motion
- Focal
- Parallax
- Flow
- District
- Sunrise
- Pipeline
- Warehouse
詳しく紹介します。
Impulse
Impulse*6は、おしゃれな雰囲気を演出できるテーマです。商品検索や絞り込みの機能が充実しているため、商品数が多いECサイトを作成したい方に向いています。フルスクリーンのスライドショーやアニメーションやエフェクトなどの機能があり、ユーザーの目に留まりやすいページを作成できます。アパレルサイトなど、商品数やカラーバリエーションが豊富なECショップを運営したい方におすすめのテーマです。
Prestige
Prestige*7は美しく洗練されたデザインで、ECサイトにおいて高級感を演出しやすいテーマです。アパレル・美容・ビジネス機器などのECショップに向いています。スクロールで画像を切り替えたり、画像から商品ページへ遷移できたりと、商品の紹介機能が充実している点も特徴です。カスタマイズしなくても整ったページが作成できるため、初めてECサイトを作成する方にもおすすめです。
Motion
Motion*8は、アニメーションと動画で商品をアピールできるテーマです。動きのあるデザインのため、商品を見ていても飽きにくく、途中でECサイトを閉じてしまうことを避ける効果も期待できます。シンプルなデザインのため、どんな商品でも扱いやすいです。動画を使って商品の使いやすさをアピールしたい方におすすめしたいテーマです。
Focal
Focal*9はシンプルでスタイリッシュな印象を与えるテーマです。ユーザーがまとめ買いしやすいようにカートページで配送日時を設定できたり、在庫が切れている商品を非表示にできたりと、豊富な機能が搭載されています。デフォルトで日本語設定があるため、操作もしやすいです。
Parallax
Parallax*10は、パララックス効果を用いたデザインが特徴のテーマです。パララックス効果とは、スクロールすると背景と前画面が違ったスピードで動くことで、立体感を出したり、ユーザーの印象に残りやすくしたりする効果のことです。視覚的効果によって、ECサイトにおけるユーザーの滞在時間を伸ばす効果が期待できます。Parallaxは、20~30代のユーザーをターゲットとしています。そのため、若い方向けの商品を扱っている方におすすめです。サポート面でも評価が高いので、初めてECサイトを運用する方にもおすすめです、
Flow
Flow*11は、シンプルなデザインで、初心者の方でも扱いやすいテーマです。オーガニックコスメや食品ストアなどのECサイトでよく利用されています。デザインのカスタム性が高く、ブランドに合うイメージを表現しやすいです。機能面も充実しており、在庫切れ商品の再入荷通知のメール登録ができる機能や、ギフトラッピング追加機能など、ユーザーが使いやすい機能が充実しています。
Distict
ECサイト構築の経験が浅い方は、便利な機能が多く搭載されているDistrict*12がおすすめです。Districtの特徴は、ファーストビューのカスタマイズ性が高いことです。パソコンとスマートフォンで画像の出し分けができるため、どのデバイスでECサイトを見ても、適切なサイズの画像が表示されます。また、ECサイトの最上部にバナーやポップアップを出せるため、プロモーション効果もあります。機能面だけでなくマーケティング面も優れているため、初めてECサイトを運営する方も利用しやすいテーマでしょう。
Sunrise
Sunrise*13は、商品数の多い事業のECサイトに向いているテーマです。複数の商品を一度に表示できるグリッドレイアウトやプロモーションバナー、スライドショーなど、商品をアピールしやすい機能が揃っています。メニューやグリッド線の角が丸みを帯びたデザインになっており、ポップで可愛い印象を与えやすいテーマです。おもちゃや子ども服など、キッズ向けの商品を販売したい方に向いています。
Pipeline
Pipeline*14は、高級ブランド向けにデザインされたおしゃれな印象のテーマです。また機能面も充実しており、たとえば商品の説明はタブ形式やアコーディオン形式で表示できます。在庫数が10個以下になった場合には、カウントダウンメッセージを表示できるなど、ユーザーの商品に対する興味を惹きやすい機能なども実装できます。実店舗と連携しての商品販売も可能です。さらに特定のページからサイトに訪問したユーザーへのポップアップ表示や、合わせ買いのおすすめ商品を商品ページとカートページの同時表示など、プロモーションについても強みがあるのが特徴です。
Warehouse
Warehouse*15は、商品数の多いECサイトに向いているテーマです。商品のフィルタリングや検索機能が使いやすく、カラー・価格・サイズなどで絞り込めます。商品数や取扱いブランドが多いサイトでも、ユーザーが目当ての商品を見つけやすくなるでしょう。デフォルトで日本語設定されているため、使いやすい点も人気のポイントです。カートページではギフトラッピングを洗濯できる機能がデフォルトで付いているので、ギフト商品を扱うECサイトにもおすすめです。
Shopifyテーマの変更手順
Shopifyのテーマ変更の手順について説明します。
- Shopifyの管理画面にある「オンラインストア」を選択し、その後管理画面の左側にある「テーマ」をクリックする。
- 現在のテーマが表示されるので、画面下の「テーマライブラリー」から「テーマを追加」を選択する。
- 「Zipファイルをアップロードする」をクリックし、あらかじめダウンロードしたテーマをアップロードする。(テーマをダウンロードしていない場合は、「無料のテーマ」または「Shopifyテーマストア」からダウンロードする。)
- Zipファイルのアップロードが完了すると、テーマライブラリーにテーマが追加される。
- 変更したいテーマの「アクション」を開き、「公開」を押すとテーマが変更される。
Shopifyのテーマの変更方法について詳しく知りたい方は、Shopifyヘルプセンターの「テーマの追加、プレビュー、購入」を確認しましょう。
まとめ
Shopifyのテーマとは、簡単にECサイトが構築できるデザインテンプレートのことです。テーマにはデザインや機能が組み込まれているので、プログラミングの知識がない方でも、簡単にECサイトを構築できます。テーマには有料版と無料版があり、有料版の方がデザインやSEO対策などの機能が充実しています。デザインや機能を比較し、販売したい商品に合ったテーマを使用してみてください。
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※出典
*1:Shopify ECサイトのテンプレートより Craft
*2:Shopify ECサイトのテンプレートより Crave
*3:Shopify ECサイトのテンプレートより Dawn
*4:Shopify ECサイトのテンプレートより Ride
*5:Shopify ECサイトのテンプレートより Colorblock
*6:Shopify ECサイトのテンプレートより Impulse
*7:Shopify ECサイトのテンプレートより Prestige
*8:Shopify ECサイトのテンプレートより Motion
*9:Shopify ECサイトのテンプレートより Focul
*10:Shopify ECサイトのテンプレートより Parallax
*11:Shopify ECサイトのテンプレートより Flow
*12:Shopify ECサイトのテンプレートより District
*13:Shopify ECサイトのテンプレートより Sunrise
*14:Shopify ECサイトのテンプレートより Pipeline
*15:Shopify ECサイトのテンプレートより Warehouse