Webデザイナーとは、Webサイト、ランディングページ、広告バナーなど、Web周りのデザインを担当する職種のこと。
Webデザイナーに興味がある人は最近増えていますが、先入観やイメージだけで就職や転職をすると「理想の仕事ではなかった」と後悔することもあるでしょう。そのため、Webデザイナーの向き不向きを把握し、自分に適した仕事か否かを確認することが大切です。
本記事では、Webデザイナーに向いている人の特徴や必要なスキルを紹介します。適性が気になる方は参考にしてください。

Webデザイナーに向いている人の5つの特徴

Webデザイナーに向いている人には、以下のような特徴があります。
Webデザイナーに興味がある人は、当てはまる部分があるか確認してみましょう。それぞれ詳しく解説します。
デザインや絵が好き
大前提として、Webデザイナーにはデザインやものづくりに対しての強い興味・関心が求められます。絵を描いたり、画像や動画を作ったりする作業が好きな人は、Webデザイナーに向いている可能性が高いです。
Webに限らず、広告や装丁のデザインを見て「こういうデザインをしてみたい」「配色の参考にしたい」など感じる人も、Webデザインを楽しめるでしょう。当てはまる人は、一度Webデザインに挑戦してみてはいかがでしょうか。
新しいことやトレンドに敏感
Webデザインの世界は流行りや技術の移り変わりが非常に早いため、常に最新のトレンドをキャッチする意識が大切です。デザインやコーディングの基礎知識だけでなく、最新のUI/UXデザイン手法や、ユーザーのニーズに影響するトレンドを理解しているWebデザイナーには、仕事が集まりやすいでしょう。
デザインに限らず新しいことや世の中の流行への感度が高く、抵抗感なく「やってみたい」と思える人は、Webデザイナー向きの性格といえます。
地道な作業が苦にならない
Webデザイナーという職業は一見華やかに見えるかもしれませんが、実際は地味で細かい作業をコツコツと進めることが多いです。想定通りにデザインを実装できるようコーディングを繰り返したり、忍耐強く微調整を繰り返したりすることもしばしばあります。
クリエイティビティを発揮する必要がある一方で、地道な反復作業や漏れのないチェックなど、事務作業的に必要な集中力も求められるでしょう。Webデザインへの興味に加えて、もともと事務作業が得意という人は、Webデザイナーになる素質があるかもしれません。
物事を論理的に考えられる
物事を論理的に考えられる人は、Webデザイナーの適性があります。なぜなら、Webデザインの仕事では「どのような理由でこのデザインになったのか」をクライアントが納得できるよう説明する必要があるからです。
明確な理由をもとにデザインし、その成果物に至った経緯を合理的に説明できる人は、Webデザイナーとして活躍できるでしょう。また、ヒアリングや競合分析から、ユーザーやクライアントのニーズを読み取る論理的思考力も業務の実践において重要になります。
効率化を意識できる
効率化を意識できる人は、Webデザイナーに向いています。案件によっては納期が短いケースもあるので、作業環境を整えたり、仕事の段取りを工夫したりして、効率よく作業を進める能力が必要になるでしょう。
また、Webデザイナーはコーディングも担当することもあります。コーディングは正確さと集中力が欠かせない分、時間がかかりやすい作業です。コードを登録したりツールを上手く使ったりして、スムーズに進められるように工夫しましょう。
Webデザイナーに向いていない人の5つの特徴

Webデザイナーに向いていない人は以下のような特徴があります。
仕事にはどうしても向き不向きがあるものです。ミスマッチな仕事で心身を消耗してしまわないよう、事前にチェックしておきましょう。
こだわりが強すぎる
Webデザイナーは、自分のこだわりを優先して自由に表現や創作ができる仕事ではありません。クライアントやユーザーのニーズのうえで成り立つ仕事なので、要望や制約のなかでどう目的を達成するためのデザインを作るかを考える必要があります。
ただし、柔軟性が求められる一方で、「自分の意見がまったくない」というのも避けたいものです。会議や商談で「Webデザイナーとしてどう思うか」と意見を求められた際は、プロの視点から論理的に提案をしてみましょう。
時間管理が苦手
Webデザイナーはプロジェクトスケジュールや納期に合わせて作業を進める必要があります。時間管理が苦手で、提出物を時間通りに出せなかったり、時間に追われることを強いプレッシャーに感じたりする人は、Webデザイナーの仕事が向いていないかもしれません。
しかし、時間やスケジュール管理は徐々に慣れていく人も多いです。まずは「Notion」や「Googleカレンダー」などの管理ツールや手帳を使って、優先度の高いタスクを可視化することから始めてみるとよいでしょう。
コミュニケーションが極点に苦手
Webデザイナーは、クライアントやプロジェクトメンバーと円滑なコミュニケーションを取ることが求められます。コミュニケーションが不足していると、ニーズに沿ったデザインを提供できなかったり、計画通りにプロジェクトが完了しなかったりと、業務に支障をきたしてしまうことも。
ただし、「コミュニケーション能力が高い=饒舌で話が上手い」ということではありません。どちらかというと、要望を聞き出して深堀する「ヒアリング」のスキルが必要です。ヒアリング能力に自信がない人は、普段から人の話を丁寧に聞き、質問を交えながら意図を理解するように心がけるとよいでしょう。
根気強くない
Webデザインは何回も試行錯誤したり、コツコツとコーディングを行ったりと、根気強い対応が必要になる場面があります。ときには挫折感やもどかしさを感じることもあるかもしれませんが、諦めず懸命に向き合う姿勢が重要です。
心が折れそうになったときは、リフレッシュしたりWebデザイナー仲間に相談したりしてみましょう。たとえば女性向けキャリアスクールのSHElikes(シーライクス)なら、Webデザイナーを目指す仲間と切磋琢磨しながら学習を進められます。Webデザイン初心者や先輩とコミュニティの輪を広げることが可能です。
柔軟性に欠ける
柔軟性に欠ける人は、Webデザイナーに向いていないでしょう。Webデザインの仕事では制作途中でクライアントから変更依頼があったり、リスケジュールの必要が出てきたりする場合があります。
クライアントからの要望やスケジュールの変更にフレキシブルに対応できないと、相手に迷惑がかかり、自分もストレスを抱えてしまうでしょう。柔軟な対応力がないと感じる人は、ほかの職種を検討してみてもよいかもしれません。
【働き方別】Webデザイナーの適性をチェック!

Webデザイナーの働き方には、大きく分けて「会社員(事業会社)」「会社員(制作会社)」「フリーランス」の3つあります。
それぞれの働き方を紹介するので、自分の適性をチェックしてみてください。
会社員(事業会社)が向いている人
事業会社のWebデザイナーの場合、自社のWebサービスやWebサイトなどを運営します。1つのプロジェクトに対して中長期的に関わっていくのが、事業会社に所属するWebデザイナーの特徴です。
事業会社での勤務が向いている人は、成果物の論理的な分析と改善を繰り返せる人だといえます。デザインの仕事だけではなく、分析結果をもとに改善策を講じたり別のチームと連携してサービスの成長を目指したりできる人は、事業会社の会社員を検討してみてください。
会社員(制作会社)が向いている人
制作会社のWebデザイナーは、さまざまな業界のクライアントから依頼を受けてWeb制作をします。基本的には、WebサービスやWebサイトを制作して納品するまでが制作会社の仕事です。
制作会社ではさまざまな業界からWeb制作の依頼を受けられるので、デザインの仕事をメインにしたい人やスキルを磨きたい人に向いています。クライアントが制作スケジュールの決定や変更をするため、効率よく作業を進めるスキルや柔軟に対応できる能力が求められる点は把握しておきましょう。
フリーランスが向いている人
フリーランスのWebデザイナーは、企業に所属せずに個人でWeb制作の仕事をします。クラウドソーシングの案件に応募したり、営業や知人の紹介をきっかけに業務委託契約で受注したりするのが一般的です。
取引先や案件内容、働く時間や場所などを自分で調整したい人は、フリーランスのWebデザイナーが適しています。「まずはWeb業界で副業をしてみたい」という人にも向いているでしょう。
未経験からでもWebデザイナーになれる?
Webデザイナーの仕事に興味があるものの、「未経験でもWebデザイナーになれる?」「ほかの職種からWebデザイナーに転職できる?」などの疑問を持つ人もいるでしょう。結論からいうと、Webデザイナーは未経験でも目指せる職種です。
インターネットが普及した現代、WebサイトやWebサービスの重要性が高まっているため、Webデザイナーの需要は今後も見込まれるでしょう。また、Webデザイナー未経験でも、これまでの仕事で培ったコミュニケーション能力や、マネジメント能力が企業に評価されることもあります。
ただし、Webデザイナーとして活躍するためには、書籍やスクールを活用して知識やスキルを身につけることが欠かせません。以下の記事では未経験からWebデザイナーを目指す方法を紹介しているので、気になる方は参考にしてみてください。


Webデザイナーになるために必要なスキル・知識
Webデザイナーになるためには、以下の知識やスキルが必要です。
具体的にどのようなスキルなのか詳しく解説します。
デザインの基礎知識
Webデザイナーになるためには、デザインの基礎知識が必要です。たとえば、デザインの基本原則である「近接」「整列」「コントラスト」「反復」や配色、レイアウトなどの知識は、書籍や学習サイトを通して最低限身につけておきましょう。
また、日頃から最新のデザインをチェックして、トレンドに合ったフォントや動作などを把握しておくことも大切です。基礎を身につけるだけで、グッと垢抜けたクリエイティブを作成できるようになります。

デザインツールを扱うスキル
Webデザイナーには、「Adobe Photoshop」「Adobe illustrator」「Figma」などのツールを扱うための知識やスキルが必要になります。特に前述したツールは業界でも広く使用されているので、最低限身につけておくと良いでしょう。
ただし、一度ツールの使い方を習得して終わりではありません。デザインツールの機能は年々進化していくため、日々キャッチアップしていく姿勢が大切です。

論理的思考力
「Webデザイナーの仕事は、直感やセンスが重要だ」と思う方も多いかもしれませんが、実はそんなことはありません。意外にも、Webデザイナーの仕事には論理的思考力が重要になります。
たとえばクライアントの要望を正しく把握したり、ユーザーにとって使いやすい構造や配色を組み立てたりする力が必要です。ニーズを正しく理解したうえで、「なぜそのデザインにしたのか」を、クライアントやディレクターに論理的に説明できるようにしましょう。
コーディングスキル
デザインをWebページにコーディング(実装)するために、「HTML」「CSS」「JavaScript」といったプログラミング言語の基礎知識を習得しておくと、Webデザイナーとしての市場価値がアップします。
Webデザインの仕事のなかでもぺージ制作は需要が高いため、プログラミング言語を理解していることは、転職やフリーランスでの案件獲得においてほぼ必須の条件だといっても過言ではないでしょう。たとえコーディングを担当しなくても、知識があるほうがエンジニアとのコミュニケーションがスムーズになります。

基本的なビジネススキル
Webデザイナーになるためには、プレゼンテーションスキル、交渉スキル、メールやチャットにおけるテキストコミュニケーションスキルなどが必要となります。クライアントに失礼にならない、名刺交換や話し方などのビジネスマナーも重要になるでしょう。
これらはすべて、社会人として生き抜くために重要なスキルばかりです。最低限のビジネススキルを身につけておかないと、デザインスキルがどれだけ優れていてもWebデザイナーとして活躍するのは難しいでしょう。
未経験からWebデザイナーになるための勉強法
ここでは、未経験者におすすめのWebデザインの勉強方法を解説します。
それぞれのメリット・デメリットを知り、自分に合った方法を選択しましょう。
書籍を活用する
手軽に始めやすいのは、書籍を購入してWebデザインの基礎を学ぶ方法です。。Webデザインの教本には、デザインの基礎からコーディングまで学べるものまでさまざまあります。自分の求める領域が学べる書籍を選び、基礎知識を抑えていきましょう。
ただし書籍で独学する際は、学んだことを活用して実際に手を動かす意識が重要です。一度読むだけではなく、本で学んだ知識をデザインソフトや学習ツールを使ってアウトプットしていきましょう。

Webサイトや動画を使って学ぶ
Webサイトや動画などのWebコンテンツでも、Webデザインを学べます。たとえば、学習サイト「chot.design」では、Web・IT企業で働いている現役クリエイターが制作した学習カリキュラムを無料で提供しています。
YouTubeなどの動画コンテンツは、最新の情報をキャッチアップするのにもおすすめです。
Webコンテンツはスマホでいつでも視聴できるので、「すきま時間を有効活用したい」「まずは興味のある分野から始めてみたい」という人はぜひ活用してみてください。
関連資格の取得を目指す
Webデザイン関連資格の取得を目指し、実務で必要な知識・スキルを習得する方法もあります。特に「目標がないとモチベーションが続かない」という人におすすめです。
たとえば国家資格の「ウェブデザイン技能検定」なら、Webデザインの知識を体系的に学べるうえに、サイト構築の実践力も身につけられます。合格すれば「ウェブデザイン技能士」を称することができるので、「せっかくなら資格でスキルを証明したい」という人はぜひ挑戦してみてください。

スクールを活用する
未経験の場合は、スクールを活用してWebデザインスキルを身につけるのもおすすめです。カリキュラムが整えられており、質問体制などのサポートが充実したスクールが多いので、効率よく知識やスキルを習得できるでしょう。
「Webデザインの基礎から各ツールの操作までまるっと学びたい」という場合は、女性向けキャリアスクールSHElikesをチェックしてみてください。SHElikesならIllustratorやFigmaなど、Webデザイナーに必要な知識とスキルを学べるコースが受講し放題です。オンラインで受講できるため、隙間時間で学習を進められます。

Webデザイナーとして活躍するのはどんな人?参考となる事例を紹介!
Webデザイナーに向いている人の特徴を紹介しましたが、実際にどのような人がWebデザイナーとして活躍しているのか気になる人も多いはず。そこで最後に、SHElikesを通して未経験からWebデザイナーになった事例を紹介します。
- 未経験から社内外で活躍するWebデザイナーになったすずかなさん
- 専業主婦からWebデザイナーになったayakaさん
- 保育士からデザイナーに転職したmeguさん
- 未経験から売上50万のデザイナーになったまゆさん
- 事務職からデザイナーになったさきさん
未経験から社内外で活躍するWebデザイナーになったすずかなさん
保険会社で事務の仕事をしていたすずかなさん。仕事に慣れてきた頃にスキルが向上していないことに悩み始め、SHElikesでWebデザインを中心に学ぶことに。
コース受講や課題を通して、デザインやコーディングのスキルを習得したそう。その後ポートフォリオ*をきっかけに、アパレル企業のデザイナーとして転職が決まったといいます。現在は制作会社でさまざまなデザイン制作を担当しながら、個人でもWebデザイナーとして活躍中です!
*ポートフォリオ:自分のスキルや実績を伝えるための作品集。

専業主婦からWebデザイナーになったayakaさん
妊娠を機に専業主婦になったayakaさん。改めて就職活動をするにあたり「子育てと仕事を両立させるためにはフリーランスがいいかもしれない」と思い、SHElikesへの入会を決意します。
Webデザインの学習をしつつ、STUDIOの勉強会の企画やコミュニティでのバナー制作なども行った結果、入会から5か月でフリーランスのWebデザイナーに!最高月収40万円を達成するなど、活躍を続けています。

保育士からデザイナーに転職したmeguさん
保育士として働いていたmeguさん。「好きな時間に好きな場所で働けるスキルが欲しい」と思い、SHElikesに入会します。
入会後はデザイン関連のコースを中心に受講したり、もくもく会*やコミュニティ**に積極的に参加したりして、受講生と交流しながらスキルを磨いていたそう。入会して1年半、ポートフォリオや掛け合わせて学んだマーケティングなどのスキルが評価され、正社員デザイナーへの転職に成功しました。
*もくもく会:講師に質問したり、フィードバックをもらったりできる勉強会。※コースによりご提供状況が異なります。
**コミュニティ:「デザイン」「朝活」など、関心のあるトピックやコース別にさまざまなコミュニティがあります。受講生が運営し、定期的にイベントを開催しています。

未経験から売上50万のデザイナーになったまゆさん
地方で専業主婦をしていたまゆさんは「熱中できる何かがほしい」という思いから、興味のあるWebデザインが学べるSHElikesに入会します。
Webデザインやワードプレスを学びながら、もくもく会を通して講師に質問したり、知人の案件を無償で受けたりして、スキルを磨いていたそう。スキルを習得しながらSNSでも発信を続けていくうちにお仕事の依頼が増え、今ではフリーランスWebデザイナーとして活躍しています!

事務職からデザイナーになったさきさん
大手人材会社で事務職を担っていたさきさん。会社に依存している状態に不安を覚え45以上の職種スキルが学べるSHElikesに入会しました。入会後はコースを受講しながら、お仕事チャレンジ*に挑戦することで、スキルを習得!
その後、会社にデザインの仕事がしたいこと、そのために勉強していることを打ち明けたそう。後に出張先の縁をきっかけにデザインの案件を受けるようになり、そのまま正式にインハウスデザイナーとして入社が決まりました。
*お仕事チャレンジ:一定のスキルが身についた方向けに、お仕事に挑戦できる機会の提供を行っています。ただし、すべての受講生のお仕事獲得を保証するものではありません。

Webデザイナーに向いているか迷ったら、適職診断もできるSHElikesがおすすめ!
最新のトレンドに敏感だったり、地道な作業が苦にならない人は、Webデザイナーの適正があります。意外にも、物事を論理的に考えられる人や効率化を意識できる人にも向いているでしょう。
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