ポートフォリオサイトをWordPressで作る際に、重要なのがテーマ選びです。デザインや機能性はもちろん、使いやすさもサイトの完成度に直結します。
この記事では、初心者にも扱いやすい無料・有料のおすすめテーマ11選を紹介します。目的や職種、作りたいサイトの方向性に合わせて、テーマを選ぶ参考にしてください。
WordPressでポートフォリオを作るには「テーマ選び」が重要
WordPressでポートフォリオサイトを作るなら、「テーマ選び」はとても大切なステップです。特に初心者は、使いやすく目的に合ったテーマを選ぶことで制作がスムーズに進みます。ここでは、ポートフォリオサイトに向いているテーマの条件と、無料・有料テーマの違いについて解説します。
ポートフォリオサイトに向いているテーマの条件
WordPressの「テーマ」とは、サイトの見た目やレイアウトを決めるデザインテンプレートのことです。ポートフォリオサイトを魅力的かつ見やすく仕上げるためには、次のような条件を満たすテーマを選ぶのがおすすめです。
- シンプルで洗練されたデザイン:作品やスキルが引き立つ
- レスポンシブ対応:スマホやタブレットでも表示が崩れない
- カスタマイズのしやすさ:色やフォントを自分好みに調整できる
- ポートフォリオ機能の搭載:画像や文章を整理しやすい構成
まずは、自分が伝えたいイメージに合うテーマを見つけることから始めましょう。
無料テーマと有料テーマの違い
「無料テーマと有料テーマ、どちらを選ぶべき?」——WordPressのテーマ選びで、多くの人が迷うポイントです。
無料テーマはコストがかからないため気軽に始められますが、デザインが他のサイトと被りやすくオリジナリティを出すのが難しいことも。また、細かい調整には限界があることも。有料テーマは費用がかかる分、デザインやサポートが充実している場合が多く、多機能でプロフェッショナルなサイトを構築しやすいでしょう。目的・予算・カスタマイズスキルによって、最適な選択は異なります。
「そもそも、ポートフォリオってどんな内容を載せればいいの?」——そんな疑問がある方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」で学べる内容や、実際の受講生の声などが紹介されており、これから一歩を踏み出したい方にぴったりの内容です。

【無料】ポートフォリオにおすすめのWordPressテーマ4選
コストを抑えてポートフォリオサイトを作りたい方には、無料のWordPressテーマがおすすめです。ここでは、文章中心のシンプルな構成から、ビジュアル重視のギャラリー風まで、用途に合わせて選べる4つの無料テーマを紹介します。
それぞれのテーマの特徴を確認し、自分に合ったものを選びましょう。
Cocoon
Cocoon(コクーン)は、無料ながら多機能で、文章を引き立てるシンプルな設計が魅力の国産テーマです。特に、執筆実績やノウハウ記事を整理して見せたいWebライターや編集者、マーケターに適しています。
SEO対策やスマホ対応も標準搭載されており、コストをかけずに情報発信を始めたい方にぴったり。ただし、デザインの細部や視覚的な演出にこだわりたい場合は、有料テーマの方が表現の幅は広がります。
Lightning
Lightning(ライトニング)は、企業サイトにも使われるほど整った構成が特徴の無料テーマです。実績紹介やプロジェクト単位の成果を分かりやすく伝えたいWebディレクターやマーケターに適しており、動画導線も自然に組み込めるため、動画編集者にも向いています。
公式の拡張ブロック「VK Blocks」と連携できるため、無料ながら柔軟なレイアウト調整が可能です。コストをかけずにしっかり構成したい方におすすめですが、デザインの自由度や演出力を求める場合は、有料テーマの方がより表現の幅を広げられます。
Arkhe
Arkhe(アルケー)は、装飾を抑えたミニマルな設計が特徴の無料テーマです。カスタマイズすることを前提としているため、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアを含むHTML/CSS/PHPなどのコーディングスキルがあるユーザー向けと言えるでしょう。
SEOに配慮された基本構造に加え、表示速度やスマホ対応も優秀で、実用性の高さが魅力。必要に応じて「Arkhe Blocks Pro」で機能拡張も可能ですが、ビジュアル演出や細かなデザイン調整を重視するなら、有料テーマのほうが自由度は高めです。
Astra
Astra(アストラ)は、動作が軽く、見た目にもこだわった海外製の無料テーマです。あらかじめ用意されたテンプレートをインポートするだけで、ギャラリー風のポートフォリオも手軽に作成できるため、デザインにこだわりたいWebデザイナーやイラストレーター、カメラマンに人気があります。
無料でありながら表示速度やモバイル対応も優秀で、操作も直感的。ただし、細部のデザイン調整や独自演出にこだわりたい場合は、有料テーマのほうが柔軟性に優れています。
【有料】ポートフォリオにおすすめのWordPressテーマ7選
ポートフォリオサイトを本格的に運用したい方には、有料のWordPressテーマがおすすめです。ここでは、ポートフォリオサイトに適した人気の有料テーマを7つ紹介します。
デザイン性や操作性に優れたテーマを探している方や、ポートフォリオをより印象的に見せたい方は、ぜひ参考にしてください。
SWELL
SWELL(スウェル)は、ブロックエディタに完全対応した国産の有料WordPressテーマです。無料テーマと比べてデザインの自由度や操作性が高く、コードの知識がなくても、直感的な操作で洗練されたページを作れる点が大きな魅力です。
特に、情報を美しく整理したいWebライターや編集者、Webマーケターに人気があり、細部まで丁寧に設計されたデザインは、見る人にも信頼感を与えます。表示速度やスマホ対応、SEOの内部対策も充実しており、実用性とブランディングの両立を重視する方におすすめです。
ARTISAN
ARTISAN(アルチザン)は、作品を主役にしたい方向けに設計された有料のWordPressテーマです。無料テーマでは表現が難しい繊細なアニメーションや美しい余白設計が特徴で、第一印象から高いクオリティが伝わる仕上がりになります。
ヘッダーに動画やスライダーを配置できるほか、色やレイアウトも専用管理画面から直感的に調整可能。イラストや写真、映像作品を印象的に見せたいクリエイターや、デザインにこだわりたいWebディレクター・マーケターにもおすすめです。
LIQUID PORTFOLIO
LIQUID PORTFOLIO(リキッド ポートフォリオ)は、ビジュアル重視の作品を美しく見せることに特化した有料テーマです。無料テーマでは難しい、洗練されたグリッドレイアウトや滑らかなアニメーションにより、写真・イラスト・デザイン作品をプロ仕様の仕上がりで魅せることができます。
また、動画リンクの埋め込みやサムネイル表示も柔軟で、動画編集者の実績紹介にも対応。作品の見せ方にこだわりたい方、視覚的な説得力を重視する方におすすめです。
HORIZON
HORIZON(ホライゾン)は、写真や動画を横にスクロールして見せるレイアウトが特徴の有料テーマです。無料テーマではあまり見られない独自の横スクロールデザインにより、視覚表現にこだわるカメラマンや動画編集者、Webデザイナーにおすすめです。
動きのあるトップページや洗練されたギャラリー機能で、作品の印象を強く残せるのも有料テーマならではの魅力。レイアウト変更や配色調整も直感的に行え、専門知識がなくても高品質なポートフォリオが作れます。
NUMERO
NUMERO(ヌメロ)は、写真やイラストなどビジュアル中心のポートフォリオに特化した有料テーマです。無料テーマでは実現しづらい、閲覧数や「いいね」数をもとにした自動ランキング機能により、注目作品を自然に目立たせることができます。
プロフィール用テンプレートも備えており、経歴やスキルを整理して見せる構成も簡単。設定はシンプルで、専門知識がなくても扱いやすく、作品の魅力をしっかり伝えたいカメラマンやイラストレーター、Webデザイナーにおすすめです。
STYLY
STYLY(スタイリー)は、写真やイラストを洗練されたデザインで魅せたい方向けの有料テーマです。無料テーマでは限界のあるスライダーやクロスフェードなどの視覚効果を取り入れることで、作品を印象的に演出できます。
さらに、絞り込み検索やメガメニューといった高度なナビゲーション機能も搭載。作品数が多くても整理された見やすい構成を保てるのが強みです。デザイン性と情報設計、どちらも妥協したくないWebデザイナーやWebディレクターにおすすめです。
JIN:R
JIN:R(ジンアール)は、「読みやすさ」と洗練されたデザインを両立した有料テーマです。無料テーマでも文章中心のサイトは作れますが、JIN:Rはフォント設計や余白のバランスにまで配慮されており、テキスト主体でもプロ品質の仕上がりが可能です。
ブロックエディタに完全対応しており、初心者でも操作しやすいのも魅力。配色やレイアウトはプリセットから簡単に調整でき、高速表示やSEO内部対策など、ブログ運用や記事更新のしやすさにも強みがあります。WebライターやWebマーケターに特におすすめです。
【職種別】ポートフォリオにおすすめのWordPressテーマ
WordPressでポートフォリオサイトを作る際には、職種や目的に合ったテーマ選びが肝心です。無料・有料を問わず、デザインや機能に優れたテーマは多く、特にクリエイティブな職種では見せ方の工夫が成果に直結します。
以下の表では、職種別のおすすめテーマ例と、ポートフォリオで強調すべきポイントを整理しました。自分に合ったテーマを見つける参考にしてください。
職種 | ポートフォリオで強調すべきポイント | おすすめテーマ例(有料・無料) |
---|---|---|
Webライター・編集者 | ・執筆実績が一覧で見やすい構成 ・読みやすい文字サイズと行間 ・得意ジャンルやトーンが伝わる記事紹介 ・記事更新がしやすく、新着が目立つ設計 |
有料:SWELL、JIN:R 無料:Cocoon |
Webデザイナー | ・デザインの美しさと統一感 ・実績の視覚的な見せ方 ・表示速度 ・レスポンシブ対応 ・使用ツール・担当領域の明示(デザイン/コーディングなど) |
無料:Astra、(Arkhe) |
イラストレーター | ・作品を大きく美しく見せるギャラリー表示 ・無駄を省いたシンプルなデザイン ・ジャンル別・シリーズ別に作品を整理 ・拡大表示やスライドショー対応 |
有料:ARTISAN 、LIQUID PORTFOLIO、NUMERO、STYLY 無料:Astra |
カメラマン | ・写真を高画質で表示できる設計 ・余白やレイアウトで作品を引き立てる構成 ・スライダーやグリッドで魅せるギャラリー機能 ・カテゴリ別や撮影ジャンルごとの整理 |
有料:ARTISAN、LIQUID PORTFOLIO、HORIZON、NUMERO、STYLY 無料:Astra |
Webディレクター・Webマーケター | ・サイト全体の構成力(情報設計の巧みさ) ・プロジェクトの成果やKPI達成の実績 ・担当範囲・関与プロセスの明確化 ・クライアントワークの信頼性を示す構成 |
有料:SWELL、STYLY、JIN:R 無料:Lightning、Cocoon、(Arkhe) |
動画編集者 | ・動画作品の埋め込みや再生のしやすさ ・軽量でスムーズな再生環境(ページの読み込み速度) ・見やすいサムネイルや作品一覧のレイアウト ・担当部分(撮影・編集・構成など)の明記 ・モバイル・タブレット表示の最適化 |
有料:ARTISAN、LIQUID PORTFOLIO、HORIZON 無料:Lightning |
WordPressテーマ選びの注意点
WordPressでポートフォリオサイトを作る際は、見た目のデザインだけでなく、機能面にも注目しましょう。ここでは、テーマ選びで注意したい3つのポイントについて解説します。
安心して長く使うためにも、これからテーマを選ぶ方はぜひ参考にしてください。
最終更新日が古いテーマは避ける
WordPressでポートフォリオを作るなら、テーマの「最終更新日(最新アップデート日)」に注意しましょう。更新が何年も前で止まっているテーマは、不具合やセキュリティ面でリスクがあります。見た目が良くても安心して使い続けるには、今も開発・更新が続いているテーマを選ぶのがポイントです。必ず公式サイトなどで更新履歴を確認してください。
SEO・速度面の最適化がされているか
WordPressでポートフォリオを作るなら、SEO対策と表示速度に優れたテーマを選びましょう。検索で見つかりやすくなり、サイト訪問者が閲覧する際のストレスも軽減されます。特にスマホでの表示スピードは重要で、遅いとユーザーが離脱する原因に。テーマ選びでは、「SEO対応」や「高速表示」などの記載があるかを確認するのがポイントです。
プラグインとの相性
WordPressのテーマを選ぶ際は、主要なプラグインと問題なく使えるか相性を確認しましょう。WordPressテーマとプラグインは、それぞれがWebサイトの機能とデザインを担うため、相性が悪いと予期せぬ不具合が発生する可能性があります。特に、お問い合わせフォームやセキュリティ、表示速度に関するプラグインとの相性は要チェック。事前に公式サイトやユーザーのレビューで対応状況を確認しておくと安心です。
WordPressテーマについてよくある質問
WordPressでポートフォリオサイトを作ろうとすると、「そもそもテーマは絶対必要?」「無料のテーマでも問題ない?」といった基本的な疑問が出てくる方も多いでしょう。ここでは、WordPressテーマに関してよくある質問をまとめ、初心者の方にもわかりやすく解説します。
テーマに関する不安をクリアにしたうえで、制作に取りかかりましょう。
WordPressにテーマは必須ですか?
WordPressでサイトを作成するにはテーマが必須です。テーマとは、サイト全体のデザインや構成を決めるテンプレートのようなもの。WordPressには最初から利用できる基本テーマもありますが、ポートフォリオ目的であれば、職種や見せたい内容に合ったテーマを選ぶことで、より魅力的で伝わるサイトに仕上げることができます。
無料テーマでも仕事に使えるポートフォリオは作れる?
無料テーマでも、十分に仕事に使えるポートフォリオは作成できます。たとえば「Cocoon」や「Lightning」などは、デザイン性と機能性のバランスがよく、実績紹介にも適しています。
なお、有料テーマを選べば、より洗練されたデザインや充実した機能、サポート体制が利用できるでしょう。目的や予算に応じて、適切なテーマを選ぶことが大切です。
海外のテーマは日本語に対応している?
海外製のWordPressテーマでも、日本語に対応しているものは少なくありません。ただし、初期状態では英語表記が含まれていたり、レイアウトが日本語に最適化されていないこともあります。購入前にデモやレビューを確認し、日本語表示に問題がないかをチェックしておくと安心です。
途中でテーマを変えてもデータは残る?
WordPressのテーマを変更しても、投稿や固定ページなどの基本的なデータはそのまま残ります。ただし、テーマごとに使われているレイアウトやウィジェット、独自の機能は引き継がれないことがあります。変更前にはバックアップを取っておくと安心です。
自分に合ったWordPressポートフォリオテーマで伝わるサイトを作ろう
今回は、2025年版のWordPressポートフォリオ用おすすめテーマ11選を、無料・有料の両面から比較して紹介しました。ポートフォリオサイトは、あなたのスキルや実績を効果的に伝える大切な名刺代わり。今回紹介したテーマの特徴や選び方を参考に、自分らしいポートフォリオサイトを制作してください。
WordPressでポートフォリオサイトを作ってみたいけれど、「どこから手をつければいいかわからない」という方には、Webデザインの基礎からポートフォリオ制作まで定額・学び放題の女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」がおすすめです。気になった方は、まずは無料体験レッスンに参加してみてください。


