PDFで制作したポートフォリオ作品例!制作のテクニックや注意点を解説

PDFで制作したポートフォリオ作品例!制作のテクニックや注意点を解説

クリエイティブ業界への就職・転職を目指すなら、自分のスキルや経験を伝えるポートフォリオは欠かせません。PDF形式のポートフォリオは、面接で提示したりデータで送信したりしやすく、多くのクリエイターが活用しています。

「どんなふうに作ればいいの?」「見本があればもっとイメージしやすいのに……」そのような方に向けて、この記事では実際の作品例を交えながら、PDFポートフォリオの作り方や押さえておきたいポイントを解説します。ぜひ制作時の参考にしてください。

ポートフォリオをPDFで制作するメリットとは?

ここでは、PDFでポートフォリオを作ることによる主なメリットを3つ紹介します。

これからの就職・転職活動や案件応募を効率的に進めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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提出まで時間がなくても素早く制作できる

就職活動や案件応募の際、応募にポートフォリオの提出が必須なことも少なくありません。しかし、事前に準備をしておらず「提出が間に合わない……」というときもあるでしょう。そのようなとき、おすすめなのがPDF形式のポートフォリオです。

PDF形式のポートフォリオは、PowerPointやGoogleスライド、Canvaなどのデザインツールを使って制作が可能。これらのツールにはデザインテンプレートが豊富に用意されており、初心者でも構成や配色のバランスが取りやすくなっています。また、作業を進めながらページを複製・調整することも簡単なので、短期間でポートフォリオを整えたい方にはおすすめです。

レイアウトが崩れにくく共有しやすい

ポートフォリオをPDFで作成する大きなメリットのひとつが、デバイスやOSを問わず、レイアウトが崩れにくいという点です。WordやPowerPoint形式のまま提出すると、相手のパソコン環境によってフォントや画像の配置がズレてしまうことがあります。

デザイナーならポートフォリオのレイアウト崩れは致命的な問題ですが、PDFならその心配がありません。応募先が複数ある場合でも、ひとつのデータを簡単に共有できるので、管理面でも非常に便利です。

面接で提示できる

PDFで作成したポートフォリオを印刷しておけば、対面の面接でも提示しながら説明ができます。デザインの細部のこだわりや自身のデザインスキルは、口頭だけでは伝えにくいもの。ですが、ポートフォリオを見せながらであれば、面接官に具体的に説明することが可能です。

準備の丁寧さや本気度が伝わるという点でも、PDFポートフォリオを印刷して面接に持っていくことはおすすめです。

SHElikes受講生が制作したPDFポートフォリオ作品例

ここでは、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)の受講生の資料デザイナーこんさんが制作したPDF形式のポートフォリオを紹介します。こちらは、Canvaを使用して作成されており、Web上でも閲覧可能でPDF形式で出力ができます。

引用:資料デザイナーこんさんのポートフォリオより

デザインスキルが丁寧に表現されており、資料デザイナーとしての強みを伝える工夫が随所に見られます。特に以下の点がポイントです。

  • 目次が整理されており、閲覧者が迷わず読み進められる
  • 1ページ1メッセージで構成され読み進めやすい
  • 複数の資料をうまく配置し見やすいレイアウトになっている

これからポートフォリオを作成する方や自分の表現方法に迷っている方は、すぐれた作品例を参考にすることで、具体的なイメージがつかめるはずです。

魅力的なポートフォリオをPDFで制作するテクニック

デザイナーを目指す方であれば、自分のデザインを魅力的にアピールしたいもの。ここからは、魅力的なPDF形式のポートフォリオの作り方について、具体的なテクニックを解説していきます。

洗練されたポートフォリオを作成するためにも、ぜひおさえておきましょう。

タイポグラフィにこだわる

文字の選択と配置は、ポートフォリオの印象を大きく左右する重要な要素です。まず、使用するフォントは2〜3種類に絞りましょう。文字サイズは階層を意識し、見出しは16〜18pt以上、本文は紙で配布を前提とするなら14〜16ptがおすすめです。

行間は文字サイズの1.2〜1.5倍を目安に設定することで、読みやすくなります。また、重要な情報は太字や色の変更で強調し、読み手の注意を引く工夫も大切です。

視線誘導を意識したレイアウトにする

人の目線は一般的に左上から右下へと移動する動きをします。この特性を活かし、最も重要な情報を左上に配置し、次に見せたい内容を右上、そして左下、最後に右下へとZ字型に配置しましょう。

くわえて、矢印や線などの装飾要素を効果的に使用することで、読み手の視線を自然に誘導できます。

余白を効果的に使う

適切な余白を設けることで、コンテンツが整理され、読みやすさが格段に向上します。特に作品画像の周りには適度な余白を設けることで、作品そのものが際立ちます。

また、文章のブロック間や見出しの前後にも意識的に余白を設ければ、情報のまとまりが明確になり、洗練された印象を与えることも可能です。

デザインに統一感をもたせる

ポートフォリオ全体を通じて一貫性のあるデザインルールを設けることが、プロフェッショナルな印象を与える秘訣です。使用する色を3〜4色程度に限定すると、統一感が生まれます。

さらに、レイアウトのパターンも決めておき、各ページで同じ位置に同じ種類の情報を配置すると、読み手が情報を探しやすくなります。また、作品の紹介方法や説明文のフォーマットも統一すれば、全体的にまとまりのある仕上がりになるでしょう。

ポートフォリオをPDFで作る際の注意点

ここでは、デザイナーを目指す方なら知っておくべきPDFポートフォリオ作成の注意点について解説します。

せっかく作ったポートフォリオを無駄にしないためにも、ぜひおさえておきましょう。

データ量は重くなりすぎないよう注意

PDFポートフォリオのデータ量は必ず調整しましょう。なぜなら、ファイルのサイズが大きすぎると、相手がダウンロードするのに時間がかかったり、メールに添付できなかったりする場合があるからです。特にたくさんの作品を掲載したり、高解像度の画像を使ったりするとファイルサイズは膨らみがち。

そのため、ファイルサイズを小さくする、PDFを保存する際に圧縮設定を行うなどの対策が必要です。ポートフォリオを受け取る人の立場になって、快適に見てもらえるように意識しましょう。

文字のフォントサイズに注意

ポートフォリオの文字は見やすさを重視してください。デザインを重視するあまり文字が小さすぎると、読みにくくなってしまいます。ポートフォリオを紙で印刷して利用する場合、実際に印刷して文字の大きさを確認しましょう。

見出しは大きく、説明文は小さすぎないように、バランスを考えて設定します。使用するフォントの種類によっても最適なサイズは変わるので、見る相手の環境と同じ環境で確認しましょう。

画像の解像度に注意

ポートフォリオに掲載する画像は、鮮明さを保つために解像度に注意しましょう。解像度が低いと、画像がぼやけたりギザギザになったりして、クオリティーが低く見えてしまいます。

とはいえ、あまりに高解像度の画像を使いすぎると、PDFファイル全体の容量が大きくなりすぎて扱いにくくなることもあります。そのため、Webや紙媒体で見たときにきれいに表示される画質を保ちながら、ファイルサイズを抑えることが大切です。

PDFのポートフォリオ制作におすすめのツール

ここでは、PDFのポートフォリオ制作に役立つおすすめツールを、それぞれの特徴とともに紹介します。

これらのツールを活用して、魅力的なポートフォリオを完成させましょう。

Adobe Photoshop・Illustrator・InDesign

PhotoshopIllustratorInDesignは、プロのデザイナーに広く利用されているデザインツールです。Photoshopは写真加工や画像編集、Illustratorはロゴやイラストなどのベクターグラフィック作成、InDesignはページレイアウトや複数ページのドキュメント作成に特化しています。

これらのツールを組み合わせれば、高品質でオリジナリティ溢れるポートフォリオを制作することが可能です。

Canva

Canvaは、デザインの専門知識がない方でも直感的に使えるオンラインデザインツールです。豊富なテンプレート、写真、イラスト素材が用意されており、それらを組み合わせるだけでプロフェッショナルなポートフォリオを簡単に作成できます。

また、PDF出力も可能で、手軽にポートフォリオを作成したい方や、デザイン初心者の方に特におすすめ。無料プランでも十分に活用できますが、有料プランではさらに多くの機能や素材が利用可能です。

Figma

Figmaは、WebサイトやアプリのUI/UXデザインによく使われるオンラインツールですが、PDFポートフォリオ制作にも活用できます。豊富なプラグイン(機能を追加・拡張するためのソフトウェア)やテンプレートも利用でき、効率的にデザイン作成が可能。

Webデザインのスキルをアピールしたい方や、インタラクティブなポートフォリオを検討している方にもおすすめです。

MATCHBOX

MATCHBOXは、オンラインで簡単にポートフォリオを作成・公開できるサービスです。PDF出力機能も備わっており、作成したポートフォリオをオフラインで共有することも可能。テンプレートに沿って情報を入力していくだけで、洗練されたデザインのポートフォリオが完成します。

プログラミングやデザインの知識がなくても、手軽に魅力的なポートフォリオを作成したい方に適したツールといえるでしょう。

魅力的なポートフォリオが作れるようになるSHElikesとは?

SHElikesは、45以上の職種スキルが定額で学び放題の女性向けのキャリアスクールです。Webデザインコースでは、Webデザイナーに必要なスキルや配色・レイアウト・フォントなどの基本原則を学びつつ、実際の課題を通してポートフォリオをPDFで作成するために必要なスキルも習得できます。

ほかにも、Webサイト制作 デザインコースIllustratorコースUIデザインコースなど幅広いデザイン分野のコースを提供。各コースでは、プロのデザイナーから実践的な作り方を学べるため、未経験者でもポートフォリオのためのスキルを身につけることが可能です。

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これ、未経験の私が4ヶ月で作ったんです✨

未経験からプロ級へ!SHElikesでポートフォリオの作り方を学ぼう

PDFのポートフォリオは、データでの送付や面接での提示に適した形式です。この記事で紹介したPDFのポートフォリオならではのポイントをおさえ、制作してみましょう。

もし未経験からでも魅力あるポートフォリオを作成したいと考えているなら、スクールの力を借りることもおすすめ。SHElikesでは、WebデザインやSNSマーケティング、動画編集など全45職種のスキルを自由に組み合わせて学べるだけでなく、実践的なポートフォリオを作成しながら学びを深められる手厚いサポート体制が整っています。

たとえば、講師からのアドバイスやフィードバックを通じて、即戦力となるスキルと表現力を磨きつつ、自分だけのポートフォリオを着実に仕上げていくことが可能です。ほかにも、ポートフォリオ制作に関するイベントも不定期に開催。これらのサポートを活用しながら、自分らしいキャリアを形にできるのがSHElikesの大きな魅力です。

まずはSHElikesの無料体験レッスンに参加して、新たなスタートを切ってみませんか?

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ライター / ライター AKI SHOJI
鹿児島出身のWebライター。 慶応義塾大学卒業後、IT企業を経て現在は広告代理店勤務。 ダブルワーク中、SHEに出会い、女性ひとりひとりの価値観やバックグラウンドを大切にする理念に共感し、Webライターとして就業開始。 女性が「年をとることはステキなことだ」と思えるような 心に寄り添う記事執筆が信念。 保持する資格は、Google Ads 認定資格・Google アナリティクス個人認定資格・ウェブ解析士。 趣味はダイビングと海外旅行、保護犬のポメラニアン「ふくちゃん」とふたり暮らし。
エディター wami
企業でプロジェクトマネージャーとして働きながら、副業ライターとして活動中|ECサイトディレクター⇒UXデザイナー⇒プロジェクトマネージャー|主にIT系・Webマーケティング系・転職系の記事を執筆

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。