旅行に出かける人も、のんびり過ごす人も。社会人の夏休みは、自由度が高いぶん「どう使えばいいのか分からない」と感じることも多いのではないでしょうか。
学生の頃と違って、やることや目標が決められているわけではない。けれど、せっかくの夏休みを“なんとなく”で終わらせるのはもったいない気もする—そんなあなたにこそ伝えたいのが、大人女子のための夏休み計画術です。
今回は、“自分のための夏休みの時間”を丁寧にデザインしたい方へ向けて、心や生活がちょっと整う5つの計画術のヒントをお届けします。
ステップ1. 「夏休みのテーマ決め」から始めよう

夏休みの計画術は、何をするか決める前に「どんな夏にしたいか」を見つめるところから始めましょう。
今年の夏休み、あなたは自分にどんな時間をあげたいですか?自由に考えてみてください。 キーワードは「休む」「整える」「挑戦する」「学ぶ」などシンプルなものでOK。
手帳の片隅に「癒しの夏」「芽を出す夏」など、自分にとっての“テーマ”をひとこと書いてみてください。テーマにあった画像を、スマホの待ち受け画面に変えるのもおすすめです。
この“夏休みのテーマ”によって、計画を立てる軸が生まれ、夏休みの計画術が一気に自分事になります。
ステップ2. やってみたいことリストを“直感”で書き出す

先ほど決めたテーマをもとに、今年の夏休みにやってみたいことを書きだしていきます。
「これが正解」と思わず、まずは“気になること”を箇条書きにしてみましょう。唯一のポイントは書きだすのは「やるべき」ことではなく、「やってみたい」こと。
どんどん自由にリストアップしてみましょう。たとえば、
・ずっと気になっていたカフェに朝ごはんを食べに行く
・夏が旬の食べ物をつかったレシピに挑戦する
・副業ってどんな働き方があるか調べてみる
・お香やアロマで部屋を夏仕様にしてみる
・新しく学んでみたいスキルに関する本を読んでみる
これらは全部、過ごし方のヒントであり、夏休み計画術の素材。実行するかどうかより、書き出すこと自体が未来の自分へのメッセージになります。
ステップ3. 時間とお金の“使える範囲”を知っておく

やりたいことがあっても、「時間がない」「予算が厳しい」と感じてしまうと、動き出せませんよね。そこで必要なのが、ざっくりでOKな見積もり計画術。
・夏休みのあいだにやるべきことの所要時間は?
・夏休みの朝夜に自由に使えるのは何時間?
・月に自己投資できる金額はいくら?
・この場所にでかけるにはいくら必要?
たとえば、朝30分早く起きれば、読書や散歩、ちょっとした勉強の時間が生まれます。費用面でも、無料セミナーやおうち時間を活かす工夫をすれば、夏休みの計画術はぐっとハードルが下がります。
お金がかかる予定でも、実際にいくら必要なのかを見える化すると、やりたいことの整理が無理なくできます。今回の夏休みは実行できなくても、次の休みまでにお金を貯めて実行する!というモチベーションにもつながります。
ステップ4. 「白紙の時間」もあえて計画に入れる

お金と時間の使える範囲がわかったら、夏休みの予定を立て始めていくのですが、ここで1つポイントがあります。それは、何もしない「白紙の時間」も予定に組み込むことです。
ビジネスシーンでは「バッファ」と呼ばれる余白。皆さんも仕事の〆切があるとき、ぎりぎりではなく1日余裕をもって作業を進めるのではないでしょうか。
夏休みの計画にも意図的に白紙の時間を確保することで、逆に計画の遂行率が上がり、心にもゆとりが確保できます。
タイムコーディネーターの吉武 麻子さんによれば、バッファの設定時間は3種類あるとのこと。
パターン(1) タスクごとにバッファ時間を設ける (例) 見積もり時間30分のタスク+10分のバッファ時間9時~9時40分のスケジュールに組み込む。実行する際は30分でタイマーをセットする |
パターン(2) 1日の最後にバッファ時間を設ける (例) 終業時間1時間前の17時~18時は誰ともアポイントを入れない18時に退社できるように、この1時間で今日の終わらなかった業務を終わらせる |
パターン(3) 1週間の最後にバッファ時間を設ける (例) 金曜日を丸々バッファとして何もスケジュールを入れない月~木曜日で仕事を進め、終わらなかったことを金曜日で調整する |
引用:プレジデントオンライン 「「TO DOリスト」を毎日書き出してはいけない…「やろうと思っていたことが全然終わらない」の根本原因」2023年12月9日
例は仕事の場合ですが、夏休みの場合でもそのまま活用できます。ご自身が夏休みにやりたいことによって、ご自身に合った方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
ステップ5. 振り返りの“サマーログ”で、日々につなげる

夏休みの計画術は、計画して終わりではありません。実行して、夏休みを振り返ってみましょう。特に「どんな気持ちで過ごせたか」を振り返ってみると、小さな達成感や発見を未来につなげられます。
たとえば、
・新しく始めた朝活が意外と心地よかった
・Webデザインの無料体験レッスンが思ったより楽しかった
・季節を感じる丁寧な時間が、自分に必要だとわかった
できれば1日の終わりに毎日振り返りたいですが、時間が無い人は、夏休みの最終日だけでも大丈夫です。
また、できなかったことがあった場合は、バツマークをつけて終わりにせず、どうしてできなかったか、何があればできたかまで、振り返ってみてください。
自分が感じたことをまとめておくと、次の休みの自分にプレゼントできる、“休みの過ごし方のヒント集”になります。
今年の夏休み、ちょっとだけ自分を見つめてみる

大人女子に実践してほしい夏休みの計画術5ステップをまとめると、以下の通りです。
・ステップ1. まずは「夏休みのテーマ決め」から始めよう
・ステップ2. やってみたいことリストを“直感”で書き出す
・ステップ3. 時間とお金の“使える範囲”を知っておく
・ステップ4. 「白紙の時間」をあえて計画に入れる
・ステップ5. 振り返りの“サマーログ”で、夏を終わらせない
「夏休み」とは、日常から少し離れて“立ち止まれる時間”でもあります。今年の夏休みは、自分のために、自分でデザインしてみませんか。まずはひとつ、自分の予定を“自分のため”に入れてみましょう。
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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 HANNAさん)
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