SHE AWARDS 2025 イベントレポート 〜私の可能性は、無限大。〜

2025年4月12日「SHE AWARDS 2025(以下:SHEアワード)」が大手町三井ホール(東京都千代田区)にて開催されました。

SHEアワードは、女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」を運営するSHE株式会社が主催する年に一度のイベント。受講生である“シーメイト”たちが、自身や仲間の変化や頑張り、挑戦を共に称え合う“祭典”です。

6回目の開催となる今回のテーマは「私の可能性は、無限大。」改めて自身の可能性を信じ、一歩踏み出すきっかけにしてほしい――そんな思いが込められています。

今年も大阪と名古屋でのパブリックビューイングや、YouTubeでの生配信を実施。会場には350人超のシーメイトが来場し、オンライン参加を含めて過去最多の1680人が“集結”しました。

来場者限定の「お楽しみコンテンツ」は今年も大盛況!

SHEアワードの楽しみのひとつが、本番前の「お楽しみコンテンツ」。

会場には、さまざまな角度から“可能性の広がり”を感じられる5つのブースが登場し、多くのシーメイトでにぎわいました。

理想の“花”が咲くFlower wall

壁に飾られた無数のカードには、全国のシーメイトたちが書いた“理想の姿”がずらり。「家族のため」「自由を求めて」「推しのため」など、思いが詰まった言葉たちが並びます。

当日も来場者が次々とカードを書き加え、理想の“花”で壁がいっぱいに彩られました。

自分を深掘り、可能性を見つけるブース

コンセプトにちなんだ「Self coaching」ブースでは、3つの問いを通して自己理解を深める体験を。これまでの経験ややりたいことなどを考える中で、自己理解が深まり、自身の可能性に気づけたという声も聞かれました。

また、「Career navi」では、カードゲーム感覚で仕事をする上での価値観を診断するコーナーと、SHEにてシーメイトの皆さんのキャリアチェンジを支援する社員に対面相談できる2つのコーナーが。キャリアに悩むシーメイトが多く訪れ、自分の軸を見つめ直すきっかけとなりました。

シーメイト同士の交流も大盛り上がり!

バルーンで飾られた「Photo spot」とシーメイト同士の交流を目的とした「Communication lounge」は、いつも画面を通して交流している仲間と、直接会えるとあって、笑顔と会話があふれていました。

 「1年ぶり!」「やっと会えたね!」「○○ちゃんですか?」そんな声があちこちで飛び交い、リアルならではの温かい空間が広がります。

また今年も各ブースには、コミュニティプランナー(※)がスタンバイ。初めての参加で戸惑う方にも積極的に声をかけ、安心して楽しめる雰囲気づくりがされていました。SHElikesならではの「思いやりのある場」が広がっていたのが印象的です。

※SHEと共にコミュニティを盛り上げる受講生

本編開幕!無限に広がるシーメイトの可能性

いよいよ、SHEアワードの本編のスタートです。最初のプログラムは、日々シーメイトに伴走するSHE Staffによるインタビューセッション。実際に受講生の変化を見守ってきた彼らが、印象的だったエピソードや“変化の裏側”を語りました。

登壇したのは、ライフコーチの田中君佳さん、デザインTA(※)の川西琴弓さん、キャリアカウンセラーの佐藤淳一さんの3人。

セッションは「どんな時にシーメイトの可能性を感じるか」「SHElikesの活用法」「伝えたいこと」の3つをテーマに展開。

※もくもく会での質問回答・フォードバックや、課題添削を担当する講師

3人の話に共通していたのは、変化のカギは“コツコツ学び続けること”と“自分を信じて挑戦する”ということ。実際に受講生の成長を見届けてきたスタッフだからこそのリアルな言葉に、勇気づけられ、モチベーションが上がったという人も多かったことでしょう。

SHEアワードプロデューサー・水谷より挨拶

続いて登壇したのは、今回のSHEアワードのプロデューサーを務めた水谷有沙。

「ここにいる全員に強みや才能があって、それを生かして何歳からでも可能性は広げられる。そう信じています」と語ります。

続いて「この後のプレゼンは『変わりたい』と思って本気で行動して、変化を遂げた、本音のストーリー。誰だって、いつからだって、変われる。それを証明する5人の本気のプレゼンテーションを味わい尽くしましょう」と力強く挨拶。

熱い思いがこもった言葉に、会場からは大きな拍手が。いよいよ始まるプレゼンテーションに向けて、期待と緊張が高まっていきました。

母であり一家の大黒柱の私が、制約を超え”自分軸”で人生を変えるまで。

受賞者プレゼンのトップバッターは、シングルマザーであり、デザイナーとして活躍する山下琴音(KOTO)さん。

一家を支える大黒柱として、仕事に追われる日々。無理がたたり入院を余儀なくされ、「シングルじゃなければ」と環境への不満ばかり募っていた頃、SHElikesの広告が目に留まります。

「新しい環境に飛び込めば何か変わるかも」——その思いで飛び込んだSHElikesで、デザインの面白さに出会い、夢中になります。

やがて「Webデザイナーになりたい」という目標が生まれ、転職活動をスタート。

しかし現実は厳しく、何度応募しても書類すら通らない日々……。諦めかけたその時、出会ったのがSHElikesのマルチクリエイターコース(通称・SHElikes PRO デザイナー)でした。

「絶対にデザイナーになる」と覚悟を決めて、学びを再スタート。仲間やコーチの励ましを受け、誰よりも努力を重ねた結果、ついにWebディレクターとしての内定を掴み取ります。その後独立し、現在はフリーランスデザイナーとして5社と関わりながら、自身のサービスも展開。充実した日々を送っています。

「ダサい努力なんて一つもない。自分を信じて挑戦を続けてほしい」

本気で歩んできた彼女の言葉が、多くのシーメイトの心に届いていました

専業主婦から未経験で起業。「私なんて」と戦い続けた、2年間を経て今伝えたいこと。

2人目は、起業家の中井ゆうこ(ゆうこ)さん。

妊娠を機に看護大学の教員を退職。子育てと仕事の両立のために在宅ワークを目指して求人応募をするも、思うように進まず悩んでいた頃、SHElikesと出会います。「新しい私になる」と入会を決意しました。

ある日、とあるプレゼントをきっかけに「小説がついたコーヒー」というアイデアが浮かびます。仲間と共に企画を立ち上げ、商品化に向けて始動。出産のため一時中断するも、その思いや情熱は消えることなく、約1年後についに商品が完成!

実際に商品を手に取ってもらった経験から「自分の手で届けたい」と起業を意識するように。

当初は「私なんて」と気持ちに蓋をしていたものの、子育てと商品開発を両立した経験が、少しずつ「私にもできるかも」という自信に変わっていきます。

SHElikesで起業を学び、念願の開業を実現。

今でも「私なんて」と思う瞬間はあるけれど、自分の可能性を信じて行動し続けています。

「一歩ずつ踏み出せば、その先には無限の可能性が広がっています。次はあなたです」

堂々とスピーチする彼女の姿は、自信に満ちて輝いていました。

「どんな自分でいたい?」問いで出会った欲張りな私が、可能性を満開に広げるまで。

3人目は、SHElikesで学びながら、本業の会社員に加え、副業でライターやカメラマンとしても活躍する西本茉里奈(にしまり)さん。

前職のシステムエンジニア時代は、家庭を顧みる余裕もないほど多忙な毎日。将来に不安を抱え、転職先も決まらないまま退職を決意します。そんな時に出会ったのがSHElikesでした。

「フリーランスのWebデザイナーになろう」と決め、まずは定時で帰れる事務職を軸に転職活動を開始。しかし、求人を見ても心は動かず……。

そこで一度立ち止まり、自分の本音と向き合うことにしました。見えてきたのは、“やりがい”“家族”“誰かのため”という3つの軸。

「全部、諦めたくない」と思えたことで転職の条件を見直し、活動そのものが楽しくなっていきました。そしてついに、理想がかなう会社への転職が決まります。

さらに、SHElikesの仲間達の影響で挑戦の幅もどんどん広がり、ライティングやカメラなど、自分を幸せにする“手段”も増やしていった彼女。

「理想に向かって挑戦する過程こそが、私の幸せです」

満開の笑顔を浮かべた彼女に、大きな拍手が送られました。

40歳手前、転職回数10社以上。逆境を乗り越え転職を叶えた、”圧倒的行動量”の裏側。

 4番手は、未経験からマーケターへ転職した福田美紀(あねご)さん。

学歴や肩書きにコンプレックスを抱き、これまでに10回以上の転職を経験。ようやく「上を目指そう」と思えた会社でも心が折れる出来事があり、再び転職を決意します。片っ端から企業にエントリーする中で出会ったのがSHElikesでした。

入会後は、仕事終わりに毎日最低1時間の学習を習慣化。SNSで「転職する」と宣言し、キャリアコンサルタントにも伴走を依頼。“逃げ道をなくす環境”をあえて作り、自分を追い込みました。

苦手だった自己PRも、スキルの棚卸しを通じて「転職回数の多さ=強み」と発想を転換。その結果、書類通過率は10倍に!面接では入念な企業研究を重ね、“40代の今の私”だからこそできることをアピールし、約2ヶ月で内定を獲得。

「年齢や転職回数も、すべてが自分の武器だった。大事なのは、コンプレックスを乗り越えて行動し続けること」と語った彼女の言葉は、多くの人の心に響きました。

平凡な努力と地道な一歩の先に。胸を張って「デザイナー」と言える私になるまで。

トリを飾ったのは、デザイナーの川島千尋(ちっひー)さん。

結婚と出産で2度キャリアを手放し、専業主婦だった彼女。息子の成長と自分を比べたり、自分のためにお金を遣うことに後ろめたさを感じたり……。そんな時に出会ったのがSHElikes。

「自分らしく働きたい」と入会し、Webデザインの勉強に没頭。すぐに仕事に挑戦するも、惨敗の連続。焦りも重なり、楽しかったデザインは次第に苦しいものへと変わっていきました。

そこで一度“仕事”への執着を手放し、自主制作に専念。楽しむことを優先すると、自然と案件が舞い込み、前向きに取り組めるように。

評価が増える一方で、「私なんて」となかなか自信が持てなかった彼女。根底にあったのは、“収入”というコンプレックスでした。

それとしっかり向き合うことで意識が変化。「会社員時代の月収を超える」を目標に掲げ、クラウドソーシングへの出品や、サイト制作の学習に注力。気づけば、月収2倍を達成する月も。

「小さな一歩でいい。それが必ず未来を変えます」

コンプレックスと向き合い、一歩ずつ積み上げたからこその言葉に、多くのシーメイトが勇気をもらいました。

「自分を諦めないこと」SHE代表・福田の挨拶

最後に登壇したのは、SHE株式会社 代表取締役CEO/CCO の福田恵里。プレゼン開始2秒で感極まったという福田は、未だ余韻冷めやらぬ様子。

「5人の共通点は”自分を諦めていない”こと。挫折や恥ずかしい経験があっても、何度も自分を奮い立たせて挑戦し続けたからこそ、この場に立っているのだと思います」と、受賞者たちの努力を称賛。

続けて「今回は代表して5人が登壇しましたが、全てのシーメイトさんに“自分だけのエピソード”があるはずです。一人ひとりを応援し合いながら挑戦を続けていきましょう」と、全参加者に向けて熱いエールを送りました。

「私の開花宣言」がXトレンド入り!

感動続きのSHEアワードも、いよいよフィナーレ。

最後は「私の開花宣言タイム」と題して、それぞれの理想や夢に向けた決意表明をX(旧Twitter)に投稿する時間が設けられました。

続々と投稿される、会場や全国各地からリアルタイムで参加したシーメイトからの決意のメッセージ。

そのどれもが、プレゼンに背中を押されたシーメイトたちの理想という“花”を咲かせるものでした。

そしてなんと、「私の開花宣言タイム」がXでトレンド入り!福田が企画説明時に「トレンド入りするといいね」と口にした直後の出来事に、会場は大盛り上がり。

“夢は言葉にすればかなう”。その力を、まさに体感する瞬間でした。

参加者の声

無意識に「私なんて」とかけていたブレーキを手放し、理想に向かって一歩を踏み出すーー。その小さな積み重ねは、自分を変え、やがて理想の“花”を咲かせることでしょう。

私の可能性は、きっと無限に広がっているから。

ABOUT ME
ライター きょうこ
エンタメ系出版社でWebライターとして番組収録やイベントの現場を取材し、記事を多数執筆。さらなる学びのためSHElikesに入会。現在は営業職をしながら、副業でコラムやイベントレポの執筆を継続中。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。