ITの需要が高い現代では、パソコンを扱えることは大きな武器になります。一方で、「パソコン初心者におすすめの資格が知りたい」「就職や転職に活かせるパソコンの資格はある?」などと、パソコンスキルを証明する方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
本記事では初心者におすすめのパソコン資格7選を紹介します。また、パソコン資格を取得するメリットや選び方、効果的な勉強方法についても解説します。資格を取得することで、パソコン初心者でもスキルをアピールすることが可能です。ぜひ記事の内容を参考にしてください。
初心者向けパソコン資格おすすめ7選
初心者におすすめのパソコン資格7選を紹介します。仕事や身につけたいスキルに合った資格がないか、確認してみましょう。
ITパスポート
「ITパスポート」は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する国家試験です。この資格を取得することで、ITの基礎的な知識を持っていることを証明できます。
ITパスポートの試験は、以下3つの分野から問題が出題されます。
- ストラテジ系(経営全般):企業活動、法務、会計など
- マネジメント系(IT管理):プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなど
- テクノロジ系(IT技術):ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティなど
国家資格とありますが、他のIT関連の国家資格と比べると難易度は低い傾向にあります。そのため、「パソコンに関する入門レベルの資格を取りたい」という方にぴったりでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
試験概要 | ITの基礎知識を証明する資格で、経営・マネジメント・ITの知識が問われる |
受検料(税込) | 7,500円 |
試験形式 | CBT(Computer-Based Testing)方式 |
受検場所 | 全国の試験会場 |
合格基準 | 総合評価点が600点以上(1,000点満点)かつ、出題範囲の3分野それぞれの評価点が300点以上 |
合格率 | 約50%前後(年度によって変動) |
基本情報技術者試験
「基本情報技術者試験」はITパスポート同様、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する国家試験です。プロフェッショナル向けの試験で、ITエンジニアを目指す人の登竜門のような資格といえます。
そのため、自身でITを活用したサービスや製品を作成した経験がある人、またシステムやソフトウェアに関する基本的な知識やスキルを持っている方におすすめです。
IT関連の資格のなかでも認知度が高いため、IT業界への就職や転職を考えている方は、取得しておいて損はないでしょう。
項目 | 内容 |
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試験概要 | ITエンジニアの登竜門的な資格で、ITの専門知識に関する理解度の高さを証明できる |
受検料(税込) | 7,500円 |
試験形式 | CBT(Computer-Based Testing)方式 |
受検場所 | 全国の試験会場 |
合格基準 | 科目A・科目Bのそれぞれで600点以上(1,000点満点) |
合格率 | 約25~30%(年度によって変動) |
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」は、Microsoft社が公式に認定している資格です。取得することで、WordやExcel、PowerPointなどのMicrosoft Office製品の操作スキルを証明できます。
ビジネスシーンではソフトスキルがあると即戦力として活躍しやすくなります。そのため、今後のキャリアを構築したいと考えているパソコン初心者の方にうってつけの資格といえるでしょう。
「一般レベル」と「上級レベル(エキスパート)」の2種類の科目がありますが、初心者の方は一般レベルから受検してみることをおすすめします。
項目 | 内容 |
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試験概要 | Microsoft Office製品の操作スキルを証明する資格で、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Accessなどの各アプリごとに試験がある |
受検料(税込) | 【各科目】 一般価格:10,780円 上級価格:12,980円 学割価格:8,580〜10,780円 |
試験形式 | CBT(Computer-Based Testing)方式 |
受検場所 | 全国の試験会場 |
合格基準 | 一般的な合格基準点は700点以上(1,000点満点) |
合格率 | 一般レベルは約80%、上級レベルは約60% |

日商PC検定
「日商PC検定」は日本商工会議所が実施している、企業実務に必要なパソコンスキルを証明できる資格です。取得することで、以下のような実務的なスキルがあることを証明できます。
- Wordを使った文章作成
- Excelを使ったデータ活用
- Power Pointを使ったプレゼン資料作成
実際の業務を想定した試験内容のため、資格の勉強で学んだ知識やスキルをビジネスシーンで活かしやすいのが魅力です。自分のスキルに合わせて、Basicから1級までステップを踏んで資格を取得できます。
項目 | 内容 |
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試験概要 | 実務に必要なパソコンスキルを証明する資格で、文章作成・データ活用・プレゼン資料作成などの実用的なスキルが問われる |
受検料(税込) | 1級:10,480円 2級:7,330円 3級:5,240円 Basic:4,200円 |
試験形式 | CBT(Computer-Based Testing)方式 実技試験(実際にOfficeソフトを操作して解答) |
受検場所 | 全国の試験会場 |
合格基準 | 1〜3級:知識、実技それぞれで70点以上(100点満点) Basic:実技科目70点以上(100点満点) |
合格率 | 1級:60.5% 2級:67.8% 3級:82.7% Basic:72.8% ※2023年度の合格率 |
情報セキュリティマネジメント試験
「情報セキュリティマネジメント試験」は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する国家資格です。情報セキュリティに関する基本的な知識を証明するのに役立ちます。
IT化が進む今、企業や組織は情報漏えいやサイバー攻撃などのリスクを抱えています。そのため、企業のセキュリティ対策やリスク管理ができることを証明できると、大きなアピールにつながるでしょう。
IT業界だけでなく、一般企業における情報管理業務にも活用できるのが、この資格のメリットです。
項目 | 内容 |
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試験概要 | 情報セキュリティに関する基礎知識を体系的に学べる試験で、企業のセキュリティ対策やリスク管理に役立つ |
受検料(税込) | 7,500円 |
試験形式 | CBT(Computer-Based Testing)方式 |
受検場所 | 全国の試験会場 |
合格基準 | 総得点600点以上(1,000点満点) |
合格率 | 約50%前後 |
サーティファイ認定試験
「サーティファイ認定試験」は、株式会社サーティファイが運営する民間資格です。実務に活用できるスキルがあることを証明するのに役立ちます。
ITやプログラミング、Webといった7分野29種の幅広い分野の試験が準備されているため、自分の興味に合った資格を取得できるでしょう。パソコンスキルを身につけたい方向けには、以下のような資格試験がおすすめです。
- Word文書処理技能認定試験
- Excel®表計算処理技能認定試験
- Excel®ビジネススキル検定
- Photoshop®クリエイター能力認定試験 など
レベルも3級から1級まであるため、パソコンスキルに自信がない方やIT初心者の方は、初級から段階的に受けてみるのもありでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
試験概要 | 実務に直結したスキルを評価する民間資格で、IT・プログラミング・デザインなど多岐にわたる試験を提供している |
受検料(税込) | 約4,000円~10,000円(試験・級によって変動) |
試験形式 | CBT(Computer-Based Testing)および筆記・実技試験(試験により変動) |
受検場所 | 全国の試験会場・CBT試験センターなど |
合格基準 | 各級で設定された基準点を上回ること |
合格率 | 試験ごとに異なるが、比較的高め |
SEOマーケティングアドバイザー
「SEOマーケティングアドバイザー」は、一般社団法人 日本技能開発協会が実施する民間資格です。資格を取得することで、SEO(検索エンジン最適化)や、Webマーケティングに関する基本的な知識があることをアピールできます。
SEOやWebマーケティングの知識を身につけることで、Webサイト制作や記事執筆など幅広い業務に役立てられるでしょう。マーケターやライターとして、ステップアップしたい方にもおすすめの資格です。
項目 | 内容 |
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試験概要 | SEOやWebマーケティングの基礎知識を体系的に学べる |
受検料(税込) | テキスト教材+試験:49,500円 試験のみ:16,500円 |
試験形式 | 択一式、記述式 |
受検場所 | 在宅受験が可能 |
合格基準 | 70点以上 |
合格率 | 非公開(専用テキストがあれば十分に試験対策ができる) |


パソコンの資格を取得するメリット
パソコン初心者の方が資格を取得するメリットは以下のとおりです。
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
ビジネスシーンで即戦力になれる
パソコン資格を取得すると、ビジネスシーンで即戦力になれることがメリットです。たとえば、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)を取得することで、WordやExcelの基本操作や、PowerPointを使った資料作成がスムーズに行えるようになります。
就職や転職後、すぐにソフトを使いこなすことができれば、上司や先輩は操作を教える手間がかかりません。すぐ実務を任せられるので、企業にとって価値の高い人材になれるでしょう。
就職・転職活動の武器になる
就職や転職活動の際に武器になることも、パソコンの資格を取得する利点といえます。資格がない状態では、いくらパソコンを扱えるスキルがあるといっても客観的に証明するのは難しいでしょう。
しかし、資格を保有していることでWordやExcel、ITリテラシーなどのスキルの証明につながるため、履歴書や面接でアピールしやすくなります。
特に事務職や営業職、IT関連の分野では実務でパソコンスキルが必要になりやすいため、資格を取得することで採用の可能性を高めやすくなるでしょう。
基礎から確実に学ぶことができる
パソコンの資格取得を目指した勉強することで、書籍や参考書、動画学習などを通して、基本的な内容から応用まで体系的に学べます。学習カリキュラムが組まれている資格もあるため、初心者でも抜け漏れなく効率的にスキルを習得できるでしょう。
また、実技試験がある資格では、実際の実務を想定した課題が出題されるため、インプットした内容をアウトプットすることも可能です。そのため、基礎知識の習得から実務に活かせるスキルまで確実に学べるのが、パソコン資格を取得するメリットといえるでしょう。
パソコン資格の選び方
「自分に適したパソコン資格がわからない」という方もいるのではないでしょうか。ここでは、パソコン資格のおすすめの選び方を紹介します。
資格選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
就職・転職を意識して選ぶ
パソコンの資格選びで迷ったときは、就職や転職を意識して選ぶことがおすすめです。目指している職種や企業から需要の高い資格を選べば、採用されやすくなったり、実務でスキルを活かしやすくなったりします。
たとえば、事務職を希望しているなら「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」がおすすめです。また、IT関連の職種の場合は「ITパスポート」を取得するのもいいでしょう。
目的に合わない資格を選ぶと、時間や費用が無駄になる可能性があるため、キャリアの方向性を考えてから選びましょう。
ポータブルスキルとして活用できるものを選ぶ
ポータブルスキルとして活用できるかどうかも、資格選びのポイントです。ポータブルスキルとは、職種や業界を問わず幅広く役立つスキルのことです。
たとえば、WordやExcelは多くの職場で使われるソフトのため、それらの操作スキルを学べる「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」や「日商PC検定」を取得すると、転職やキャリアアップで強みになるでしょう。
このように、特定の分野でのみ活かせる資格よりも汎用性の高い資格を選ぶことで、業界を問わず取得したスキルを活用できる可能性が高いです。
自分が身につけたいスキルから選ぶ
自分が身につけたいスキルを基準にして資格を選ぶことも大切です。資格を取得するのは、就職や転職活動が有利に働く以外に、学習から得た知識を実務に活かすことも目的になります。
もし「需要が高いから」といった理由で興味を持てない資格を選んでも、学習が苦痛になり、意欲的に取り組めない可能性が高いです。
プログラミングスキルをより高めたいなら「基本情報技術者」、ライターとしてステップアップしたいなら「SEOマーケティングアドバイザー」など、自分が身につけたいスキルから資格を選ぶことで自身の成長につながるでしょう。
資格取得につながる効果的な勉強方法
パソコンの資格を取得する際におすすめの勉強方法を紹介します。自分に合った方法がないか確認してみてください。
書籍で学ぶ
パソコンの資格取得に向けて勉強する際に、特に手軽なのは書籍で学ぶ方法です。パソコンに関する書籍は豊富にあるので、自分の学びたい分野に合った書籍を見つけやすいのが魅力です。
また、書籍は基礎的な内容のものから応用まで、幅広いレベルから選べるため、理解度に合わせて段階的に学べます。試験日までスケジュールを立てて、コツコツ勉強できる人に向いている方法といえるでしょう、
学習サイトで学ぶ
パソコン資格を取得するために、学習サイトで学ぶ方法も挙げられます。学習サイトなら専門的な内容でもアプリや動画などでわかりやすく学べるため、パソコン初心者の方も安心して学習できるでしょう。
以下のような無料の学習サイトもあるため、まずはどんな内容に興味があるのか知りたいときに活用するのもおすすめです。
サービス | 特徴 |
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CPAラーニング | 簿記や会計ファイナンスの知識を基礎から実践的なスキルまで学べるオンライン学習サイト |
日本リスキリングコンソーシアム | デジタルマーケティングやプログラミング、AI、データ分析など、現代のビジネスシーンで活用できるスキルを学べるオンライン学習サイト |
マイナビDX | インターネットの基礎知識やOfficeソフトの使い方、セキュリティ対策など仕事や生活で役立つスキルを学べるオンライン学習サイト |
通信講座やスクールで学ぶ
パソコンの資格を取得するなら、通信講座やスクールで学ぶのが近道です。通信講座やスクールならプロの講師による指導が受けられるため、独学では理解しづらい内容もスムーズに学習できます。
また、カリキュラムが組まれているため、基礎から実務レベルまでステップを踏んで学べることもメリットです。よりスキルが身につきやすい学習方法と言えます。
なかには、資格取得をゴールにしたものもあるため、合格の確率を上げたい方は通信講座やスクールを活用するのがおすすめといえます。
SHElikesなら、専門スキルもビジネススキルも学べる!
パソコン初心者の方がITスキルの習得を目指すなら、女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」の利用がおすすめです。SHElikesは、定額で全45以上の職種スキルが学び放題のオンラインスクールです。
そのため、すきま時間を使って、動画講座を見ながら学ぶことができます。自身の興味に合わせて、さまざまなスキルをつまみぐいしながら学べるのが魅力です。
Excelやプレゼン資料作成、ロジカルシンキングの基礎などを学べる「ビジネススキルコース」以外にも、Webデザインやライティング、マーケティングなどの専門スキルが学べるコースも充実しています。
動画学習だけでなく実践を想定した課題をこなすことで、未経験からでも効率よくスキルを習得できるでしょう。「業務の効率化につながるようなビジネススキルを学びたい」「ITスキルを身につけてキャリアアップしたい」と考えている方は、ぜひこの機会にSHElikesをチェックしてみてください。
初心者はパソコン資格を取得して、スキルを可視化しよう
本記事では、初心者におすすめのパソコン資格7選や資格を取得するメリット、勉強方法などを紹介しました。難しそうに思えるパソコン資格ですが、初心者が取得できるものもあります。未経験の方はパソコンスキルを可視化するためにも、資格を取得するのがおすすめです。
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