「転職活動や案件受注のためにポートフォリオサイトを作りたい」「でもWordPressは難しそうだし、作り方がわからない」と悩むこともあるのではないでしょうか。
そこで、本記事ではWordPressでのポートフォリオの作り方や、ポートフォリオ作りにWordPressを使うメリットを解説。また、WordPressのスキルやポートフォリオ作成スキルを身につけるおすすめの方法も紹介します。
ぜひ最後までチェックし、WordPressで魅力的なポートフォリオを作りましょう。
ポートフォリオサイトをWordPressで作るメリット
WordPressでポートフォリオを作る主なメリットは、以下の4点です。
各メリットを詳しく説明するので、ポートフォリオ作成前にチェックしておきましょう。
無料で利用できる
WordPressを使うメリットの1つは、無料で利用できることです。ポートフォリオ作成ツールのなかには有料のものもありますが、WordPressを使えば費用を抑えてポートフォリオを作成できます。
ただし、WordPressで作成したポートフォリオサイトを公開するにはドメインとサーバーが必要で、料金がかかる場合もあります。詳細は後述するので、確認してみてください。
専門知識なしでも作成・更新が可能
専門知識なしでポートフォリオサイトの作成と更新ができるのも、WordPressのメリットです。コーディングやプログラミングのスキルがなくてもWebサイトを作成・更新できるため、初心者でも簡単にポートフォリオを作れて随時アップデートもできます。
また、WordPressでのポートフォリオ作成を通じてWebサイト制作の経験を積めるのもポイントです。ポートフォリオを作れてWordPressやWeb制作の基礎知識も身につけられるので、一石二鳥でしょう。
豊富なテーマとプラグインで自由度が高い
WordPressには「テーマ」や「プラグイン」が豊富にあるため、デザインの自由度は高めです。自分好みにカスタマイズすることで、オリジナリティのあるポートフォリオを作れます。
必要事項を入力するだけで手軽にポートフォリオを作れるツールもありますが、デザインの自由度は低いため独自性のないポートフォリオになってしまうかもしれません。WordPressでデザイン性の高いポートフォリオを作ることで、他者と差別化できるでしょう。
検索での露出を高められる
検索を通じて自身のポートフォリオにリーチしてもらえる可能性を高められるのも、WordPressを使うメリットです。WordPressはSEO(検索エンジン最適化)に強いとされているため、Googleのような検索エンジンでの露出を高められます。
「検索エンジンでポートフォリオにアクセスする≒人材(依頼先)を探している」と考えられるので、WordPressで作成したポートフォリオがきっかけで案件の依頼や転職の案内を受ける可能性もあります。WordPressにはSEO対策ができるプラグインもあるので、ぜひ活用してみてください。
ちなみに、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)にはポートフォリオ作りに役立つサポートがあります。以下の記事では受講生が作成したポートフォリオを紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。

WordPressでのポートフォリオの作り方7ステップ
WordPressでのポートフォリオ作成は、以下のステップで行うのがおすすめです。
流れと作り方をチェックし、ポートフォリオ作りを始めましょう。
1.準備|ドメインとサーバーの用意
まず、ドメインとサーバーを用意しましょう。
- ドメイン:インターネット上におけるWebサイトの住所に相当するもの。例えば、「〇〇.com」のようなURLがドメインに該当する。
- サーバー:Webサイトのデータを保管する場所。インターネット上の土地のようなもの。
無料のドメインやサーバーもありますが、有料のものがおすすめです。無料のものは、広告が表示されたり表示速度が遅くなったり、突然サービスが終了したりなどのリスクがあります。
レンタルサーバー各社では、ドメインとサーバーをセットで契約するとドメインが無料になるなどのサービスも提供しています。初期費用やランニングコストを抑えたい方は、各サービスの特典や適用条件を確認してみるとよいでしょう。
レンタルサーバーとプランを選び契約後、サーバー管理画面から希望のドメインを取得・設定し、WordPressを自動インストールする機能を利用すると、初心者でも簡単に基盤を整えることができます。
2.WordPressの初期設定
WordPressのインストールが完了したら、管理画面にログインし初期設定をします。特に以下の項目は重要です。
- サイトのタイトルとキャッチフレーズ設定
- サイトの顔となる部分。誰のどのようなポートフォリオなのかを明確に伝えましょう。
- パーマリンク設定の変更
- デフォルトから「投稿名」などに変更するのがおすすめ。URLが分かりやすくなり、SEO対策としても効果的です。
- 検索エンジン表示設定の確認
- 「表示設定」で「検索エンジンでの表示」がブロックされていないか確認します。チェックが入っていると、検索結果に表示されません。
- SSL化
- サイトURLを「http://」から「https://」に変更し、セキュリティを強化します。
- コメント・メール通知設定の調整
- クライアントからの連絡をスムーズに受け取れるよう、必要に応じて設定を確認しましょう。
これらの設定を最初に行うことで、サイト構築を円滑に進めやすくなります。
3.WordPressのテーマを選ぶ
初期設定が完了したら、サイト全体のデザインと構成を決定する「WordPressのテーマ」を選びます。無料テーマと有料テーマがあるので、職種や見せたい内容に合ったテーマ選びが重要です。
コスト予算を抑えたい方は無料テーマの中から、デザイン性や機能性の高さを重視する方は、有料テーマから選ぶのがおすすめです。テーマのデモサイトやレビューを確認すれば、適したテーマが見つかりやすいでしょう。
無料・有料のどちらを使うか迷う場合は、まず無料テーマでポートフォリオを作成してみてください。思い通りのポートフォリオを作れなかったら、有料テーマを検討してみるとよいでしょう。

4.必要なプラグインの導入
次に、WordPressの機能を拡張する「プラグイン」を導入します。ポートフォリオサイトで重要なのは、お問い合わせフォーム(例:Contact Form 7)、セキュリティ対策(例:SiteGuard WP Plugin)、表示速度改善(例:WP Super Cache)などのプラグインです。テーマとの相性を確認しつつ、必要な機能を補完するためのプラグインを選び、インストールして有効化します。
プラグインを入れすぎるとサイトが重くなる場合もあるため、必要なものだけを厳選することが大切です。
5.ポートフォリオのページを作成
必要なプラグインを導入したら、ポートフォリオのコンテンツを作成しましょう。以下がページの基本的な項目です。
- トップページ:簡単な自己紹介、作品一覧へのリンクなど
- プロフィールページ:経歴・スキル・得意なことなど
- 作品一覧ページ:過去の制作物を一覧で表示(作品ごとに制作意図や担当した役割、使用ツールなどを記述)
- お問い合わせページ:お問い合わせフォームの設置
ポートフォリオを作成する際は、視認性の高さを意識することが大切です。サイト訪問者が必要な情報をスムーズに入手できるよう、シンプルなレイアウトにしたり、イラストをアピールする場合は画像を目立つ位置に配置したりなど、見る側の視点でポートフォリオを作成するとよいでしょう。
6.メニューと表示設定
続いて、メニューの設定と表示設定をしましょう。メニューとは主要なページへのリンクをまとめたもので、一般的にはWebサイトの上部(ヘッダー)や下部(フッター)に設置します。メニューには「トップページ」「プロフィール」「作品一覧」「お問い合わせ」などを入れるのがおすすめです。
表示設定とは、Webサイトの表示方法をカスタマイズすることです。1ページあたりに表示される投稿数や、トップページに表示される投稿の指定などができます。
7.最終チェック・公開
ポートフォリオが完成したら、最終チェックをして公開しましょう。すべてのページが正しく表示されるか、リンク切れがないか、お問い合わせフォームが機能するか、必要な情報が含まれているか、誤字脱字はないかなどを徹底的に確認してください。また、スマートフォンやタブレットでの表示(レスポンシブデザイン)についても確認が必要です。
問題なければ、ポートフォリオを公開します。公開後は、サイトへのアクセス数、滞在時間、流入経路など定期的に分析し、改善を図っていきましょう。
WordPressでポートフォリオサイトを作る際の注意点
WordPressでポートフォリオを作る際は、以下の点に注意してください。
トラブルを回避するため、各注意点をしっかり押さえておきましょう。
セキュリティ対策
セキュリティ対策は、WordPressでポートフォリオを作るにあたって必須です。ハッキングや情報流出などを防ぐため、Webサイトの安全性を高めておきましょう。
セキュリティ対策の例として、WordPressを最新バージョンにアップデートする、セキュリティ強化用のプラグインを導入する、複雑なパスワードを設定するなどが挙げられます。また、データの消失に備え、バックアップをとるのもおすすめです。
ポートフォリオの導線の明確化
WordPressでポートフォリオを作る際は、導線の明確化が大切です。クライアントがスムーズに情報を得られるよう意識しながらポートフォリオを作りましょう。
例えば、主要なページに迷わず遷移できるようメニューを設置したり、スキル・実績紹介の後に問い合わせ先を掲載したりすることで、クライアントはスムーズにポートフォリオを確認し次のアクションを起こせます。クライアント目線でのポートフォリオ作成を意識してみてください。
掲載作品の権利の確認
掲載作品の権利の確認も、ポートフォリオ作成時の注意点の1つです。実績として過去の作品をポートフォリオサイトに掲載したい場合は、事前に会社やクライアントに掲載の可否を確認しましょう。
無許可で作品を掲載した場合、契約違反や機密情報の漏洩とみなされトラブルに発展する可能性があります。また、「作品を無断で公開する人」という認識をされ、転職や案件獲得が難しくなることもあり得ます。
特に、秘密保持契約(NDA)を結んでいる案件や、クライアントのブランドイメージに関わる案件は注意が必要です。掲載が許可された場合でも、公開できる範囲(具体的な情報の粒度やロゴ使用の可否など)を細かく確認することが大切です。

ポートフォリオ作成やWordPressのスキルが身につくSHElikesとは?
ポートフォリオ作成に必要なスキルやWordPressの知識を身につけたい方には、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)がおすすめです。ここでは、SHElikesの魅力として以下2つを紹介します。
スキルの習得方法に迷う方は、ぜひチェックしてみてください。
SHElikesは45以上の職種スキルが学び放題
SHElikesは、45以上の職種スキルが学び放題です。WordPressの使い方や初期構築方法などを学べる「WordPressコース」や、ポートフォリオ作成に役立つ「デザインコース」「コーディングコース」「UIデザインコース」などがあります。
すべてのコースが受け放題なので、つまみ食い受講したり興味があるコースを自由に組み合わせたりして、目的のスキルが身につくまで繰り返し学習が可能です。コースによってはプロによる課題の添削や質疑応答などもあるため、不明点を解消しながら実践的なスキルの習得が目指せます。
企業案件にチャレンジして実績作りも可能
企業案件を通じて実績を作れるのも、SHElikesの魅力です。SHEのコンペやお仕事チャレンジ制度*があるので、参加することでポートフォリオに記載する実績を作れます。未経験で掲載できる作品実績がない方にとっては、クライアントワークを経験できる貴重な機会です。
また、企業案件へのチャレンジは、コース学習を通じて習得したスキルを発揮するチャンスでもあります。現場でスキルをアウトプットすることで、より実践的なスキルが磨かれます。
*全会員にお仕事の提供を保証するものではありません

WordPressの使い方を把握し、ポートフォリオを作成しよう
WordPressを使えば、専門知識がなくても魅力的なポートフォリオサイトを作れます。本記事で紹介したWordPressでのポートフォリオの作り方や注意点をチェックし、ポートフォリオ作りを始めましょう。
WordPressの使い方を学びたい方やポートフォリオ作成に役立つスキルを習得したい方には、SHElikes(シーライクス)がおすすめです。前述の通り45以上の職種スキルが学び放題で企業案件にチャレンジできる制度があるうえ、面接対策や履歴書作成サポートなどのサービスも充実しています。
気になる方は、まずは随時開催中の無料体験レッスンに参加してみてはいかがでしょうか。


