就職活動や転職活動で必要となってくるポートフォリオ。しかし、ポートフォリオの表紙デザインが決まらなくて困っているという方もいらっしゃるでしょう。
採用担当者が最初に目にするポートフォリオの表紙は、第一印象を決める大事な箇所です。そのため、デザインはもちろん掲載する項目にも気を付ける必要があります。
本記事では、ポートフォリオの表紙について作成方法や作成するポイントを解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、周りと差をつけるデザイン表紙の作成にお役立てください。
ポートフォリオの表紙の役割
ポートフォリオの表紙は単なる飾りではなく、全体の顔となる重要な要素です。
ポートフォリオを見る人の興味を引き、中身を見たいと思わせる必要があります。採用担当者は多くのポートフォリオを見るので、第一印象となる表紙は非常に大切です。
また、デザインスキルや創造性を最初にアピールできる場でもあります。魅力的な表紙は、あなたの個性や専門性を反映し、ポートフォリオ全体の印象を決定づけると言えるでしょう。
ポートフォリオの表紙に含める内容
まず、ポートフォリオの表紙を作成する前に、表紙に含めるべき内容を確認しておきましょう。
ポートフォリオの表紙には、以下の4つの項目が必要となります。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
名前
ポートフォリオの表紙には、まず自分の名前を大きく、読みやすく配置しましょう。デザイン性を重視して、文字は載せたくないと思われる方もいるかもしれませんが、表紙で誰のポートフォリオなのかわかるようにすることが重要です。
名前の表記は、ひらがなや漢字、ローマ字など好きなものを使って問題ありません。フォントの選択や配置にも気を配り、デザイン性とわかりやすさを両立させるとよいでしょう。
タイトル
自身の名前と一緒にタイトルも必ず入れるようにしましょう。
紙でもwebでも「ポートフォリオ」と記載がないと、冊子やサイトが一体なにものなのかわからなくなるためです。
「ポートフォリオ」の表記と一緒に、専門としているものや特徴を表すサブタイトルを追加するのもおすすめです。
例えば「Webデザイン ポートフォリオ」といった、強みや専門分野がわかりやすいタイトルを入れるとよいでしょう。
作成時期
ポートフォリオの表紙には、作成時期や更新日を記載するようにしましょう。
もし、掲載している作品の作成時期に幅があるのであれば「〇年~〇年」といった表記をします。ポートフォリオの中で1つずつ作成時期を掲載していたとしても、表紙にある程度の制作時期が書いてあると親切です。
なお、掲載する作品はなるべく新しい方が良い印象を与えられます。ポートフォリオを提出する際に、内容の見直しを行うとよいでしょう。
職種
表紙には、応募する職種も一緒に記載しておきましょう。職種を書いておくことで、採用担当者がポートフォリオを見る際のポイントを抑えられるためです。
記載をする際は「グラフィックデザイナー」「Webディレクター」などの具体的な職種を記載してください。
複数の職種を募集している場合、ポートフォリオの表紙で職種が確認できれば見る前に心の準備ができ、好印象を残せるかもしれません。
ポートフォリオの表紙を作成する手順
ここまで、ポートフォリオの表紙に含める項目について解説してきました。
では、いよいよポートフォリオの表紙を作成していきましょう。表紙を作成する際には、以下の手順で行うのがおすすめです。
さっそく順番に見ていきましょう。
1.サイズと形式を選ぶ
表紙作成の第一歩として、適切なサイズと形式を選択しましょう。
基本的にA4もしくはA3サイズが標準的ですが、独自性を出すために正方形や特殊なサイズを選んでも問題ありません。
データファイルで送る際には、形式とサイズに注意が必要です。
形式は形がずれないPDFがおすすめですが、企業から指定があれば指示に従ってください。データサイズは2MB以下か、サイズが大きい場合は圧縮するなど工夫して送るようにしましょう。
2.デザインのコンセプトを考える
次にデザインのコンセプトを考えましょう。表紙のデザインコンセプトは、個性や専門性を反映させつつ、ポートフォリオ全体の雰囲気がわかる必要があります。
ミニマリストなデザイン、大胆な色使い、または繊細なイラストなど、自身のスタイルをアピールできる方法を考えましょう。
迷った場合は、複数のアイデアをラフスケッチで試してみるのがおすすめです。
3.写真やイラストを選択する
コンセプトまで決定したら、表紙に使用する写真やイラストを選択しましょう。
前のステップで考えたコンセプトに沿った写真やイラストを選択することで、自身の専門性をアピールできる、統一感がある表紙となるでしょう。
4.レイアウトを設計する
名前、タイトル、職種などのポートフォリオの表紙に記載する項目や写真やイラストのレイアウトを設計しましょう。
採用担当者から読みやすいと思ってもらえるように、適切な余白を設けるなどがポイントです。レイアウトを設計する際は、フォントの大きさや太さなどにも意識するとよいでしょう。
5.全体を作成する
レイアウトを決定したら、表紙全体を作成します。
Adobe PhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトを使用すると、高品質な仕上がりになるでしょう。
色やテキストの読みやすさ、全体的なバランスを何度も確認し、必要に応じて微調整を行ってください。
最後はさまざまな媒体で問題なく表示されるか確認するとよいでしょう。
ポートフォリオの表紙を作成する際のポイント
ここまで、ポートフォリオの表紙を作成する手順を紹介してきました。
ここからは、ポートフォリオの表紙を作成するポイントを解説します。
ポイントを取り入れることでより素敵なポートフォリオの表紙を作成できるので、ぜひ実践してみてください。
中身の内容にあった表紙にする
ポートフォリオの表紙は、その内容を適切に反映したものになっているのか確認しましょう。
例えば、ミニマルなデザインを得意とするデザイナーが、煌びやかなデザインの表紙を作成すると、中身とのギャップが生まれてしまいます。
表紙と内容が異なると、作品にまとまりがない人だと悪い印象を与えることも。ポートフォリオの大まかな構成やコンセプトを決定したうえで、表紙づくりを行うとよいでしょう。
第三者からの意見をもらう
ポートフォリオの表紙を完成させたら、信頼できる第三者にフィードバックをもらいましょう。
ポートフォリオの表紙を見たときに、採用担当者がどう思うのかという視点が非常に大切なためです。
第三者の意見から、意図したメッセージがきちんと伝わっているか、改善するポイントがあるか確認しましょう。もし可能であれば、複数の案を用意して比較してもらうのもおすすめです。
デザインのスキルを磨くのにおすすめの方法
ここまで、ポートフォリオの表紙を作る際のポイントについて解説してきました。
では、最後にポートフォリオをよりよくするためにデザインのスキルを向上する方法をご紹介します。
さっそく見ていきましょう。
実践的なプロジェクトに取り組む
1つ目に紹介する方法は、実践的なプロジェクトに取り組むことです。
自主的なプロジェクトを立ち上げたり、フリーランスの仕事を引き受けたりすることで、実際のクライアントやユーザーのニーズに応えるスキルを磨けます。例えば、友人のWebサイトの作成などがおすすめです。
プロジェクトに取り組んだ後は、必ず振り返りを行ってください。振り返りを行うことで、自分の欠点や改善点に気付き、スキルをより上げられるようになるでしょう。
コミュニティに参加する
コミュニティに積極的に参加することも、デザインスキルを磨く方法としておすすめです。
コミュニティに参加することで、最新のトレンドやスキルを学べるだけでなく、自分の作品に対するフィードバックを得られます。ワークショップに参加することで、業界のリーダーから直接学ぶことも可能です。
コミュニティの参加を通じて継続的な学習ができるため、デザインスキルの向上に繋がるでしょう。
オンラインスクールに通う
最後に紹介する方法はオンラインスクールに通うことです。
オンラインスクールでは、illustratorやUIデザインなどさまざまな専門分野のコースが提供されています。これらのコースは、プロのノウハウによって作成されているため、最新のツールや技術について学ぶことが可能です。
また、オンラインスクールでは実践的な課題が用意されており、学んだスキルをすぐに実践できる機会もあります。自分のペースで学習できる点も、オンラインスクールの大きなメリットと言えるでしょう。
ポートフォリオの表紙デザインで自分のスキルをアピールしよう!
本記事では、ポートフォリオの表紙デザインについて解説しました。
ポートフォリオの表紙は、最初に採用担当者の目に触れる箇所であり、いわゆる第一印象を決める非常に重要な要素です。
必要な記載項目をしっかりと掲載し、自分のスキルをアピールできる表紙づくりを心掛けましょう。
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