「転職しようと決めて活動をスタートしたものの、なんだかうまくいかない」といったことはありませんか?いざ転職活動を始めてみると、なかなかうまくいかないという方は少なくありません。スムーズに転職活動が進まないとネガティブな気持ちになり、面接で上手く話せなくなるなど悪循環に陥ることもあるでしょう。
うまくいかない状況を打破するため、失敗の理由を分析して対策を講じることが大切です。そこで今回は、転職がうまくいかない理由を解説していきます。うまくいかない人の特徴も年代別にご紹介するので、転職活動中の人はぜひ参考にしてみてください。
転職がうまくいかない・難しい理由
転職がうまくいかない・難しい理由には、以下のようなことが挙げられます。
それぞれ詳しく解説していくので、自分の転職活動になぞらえ当てはまるものがないか確認していきましょう。
1.企業の求める人材と自身のスキルがマッチしていない
中途採用において、多くの場合企業が求めているのは即戦力です。求めているポジションですぐに業務に対応できるスキルが求められるケースがほとんどでしょう。企業の求める人材と自身のスキルがマッチしていないと、採用にはつながりにくくなります。応募要件に記載されている内容を確認し、求められるスキルを把握してきちんとアピールする必要があるでしょう。
2.経歴やスキルをうまくアピールできていない
企業が求める経歴やスキルを持っていても、うまくアピールできていないケースもあります。同じ経歴やスキルを持つほかの応募者の中から選ばれるためには、経歴やスキルをしっかりアピールすることに加え、自身の魅力を伝える必要があります。
また、企業が求めていない経歴やスキルをアピールしても、採用とはなりにくいでしょう。企業が求めていると思われるスキルを分析し、強みを打ち出す方法を検討する必要があります。
3.準備不足
転職活動には企業研究、応募書類の作成、面接対策と、やらなければならないことが多くあります。転職活動をうまく進めるには、しっかり準備して臨まなくてはなりません。準備不足のまま転職活動を進めると、十分にアピールできなかったり企業研究が不十分だったりと、採用に結びつかない可能性も。ひとつひとつの工程に注力できていないと、転職活動はうまくいきにくいと心得ておくことが大切です。
とはいえ、仕事をしながら転職活動をする人も多く、なかなか準備に時間を割けないという場合もあるでしょう。転職エージェントを活用してサポートを受けながら転職活動をするのもひとつの方法です。
4.面接対策が不十分
面接は応募者の人柄が確認される重要な工程です。しかし、面接の場では緊張してしまい、うまくアピールできない人も少なくないでしょう。また、想定外の質問に頭が真っ白になり、質問に対し的を得た回答ができていない可能性も考えられます。企業特有の質問ももちろんありますが、面接で聞かれる質問はある程度決まっています。事前に面接対策をして、想定される質問をシミュレーションするなど準備をしておく必要があるでしょう。
また、回答を用意していても、いざ本番となると緊張してうまく話せないこともあるでしょう。声に出してみる、友人などに頼んで模擬面接をしてもらうなど、実践に即した対策をしておくことが大切です。
5.転職自体が目的になっている
転職したい理由は、人により異なります。キャリアアップを目指して転職する人もいれば、現職での不満から転職を検討している人もいるでしょう。不満が理由の場合、転職自体が目的となっており、転職して何がしたいかまで突き詰めて考えられなくなっている可能性もあります。
転職後の将来を見据えていないことは、たくさんの応募者を見てきた面接官には見抜かれてしまうでしょう。転職後にやりたいことがないと、モチベーションが上がらず転職を繰り返すのではと思われてしまい、採用につながりにくくなる可能性があります。転職はあくまでキャリア形成の手段のひとつ。転職を通して将来のビジョンを思い描いておく必要があります。
6.キャリアビジョンが伝わらない
キャリアビジョンが伝わらないことも、転職がうまくいかない理由のひとつです。面接でよくある質問の中に、「転職して数年後にどうなっていたいか」という質問があります。この質問の意図は、入社後のイメージが持てているかどうかを確認すること。
企業側はできるだけ長く活躍してくれる人材を求めているため、明確なキャリアビジョンを示すことができないと、入社して活躍するイメージを持ってもらえない可能性があります。中長期的なキャリアビジョンを描いてから転職活動をする必要があるでしょう。
7.前向きでない
転職活動に不安を感じる人は多く、現職を辞めない方がよいかもしれない、転職がうまくいかないなど前向きになれないこともあるでしょう。しかし、前向きになれないままやみくもに進めてしまうと、視野が狭くなってしまったり、気持ちが回答や態度に出てしまったりと、悪循環に陥りがちです。
仕事に前向きな意欲が感じられない人材を、面接官は積極的に採用したいとは思いづらいでしょう。前向きになれないと感じたら一度立ち止まり、前向きに取り組めるよう気持ちを整えることをおすすめします。
転職がうまくいかない人の特徴 – 年代別
転職がうまくいかない理由は、年代によっても異なります。
転職活動がうまくいかない理由を年代別に確認していきましょう。
転職がうまくいかない人の特徴 – 20代の場合
20代前半で転職がうまくいかない人は、やる気を十分にアピールできていない場合が多くあります。20代前半は、現状のスキルよりも伸び代を重視される傾向があります。、これからしっかり学びたいという意思や吸収する力、今後の伸びしろに期待してもらえるよう、仕事へのやる気をアピールすることが大切です。
20代後半で転職がうまくいかない人は、これまでの経験や強みを応募先でどのように活かしたいかまで落とし込めていない可能性があります。20代後半になると、ある程度社会人経験を積んでいる人も多くいるでしょう。やる気をアピールすることに加え、これまでの経験や強みを応募先でどのように活かせるか伝えられるとよいでしょう。
転職がうまくいかない人の特徴 – 30代の場合
30代で転職がうまくいかない人は、即戦力となる経験やスキルをうまくアピールできていない場合があります。たとえば、入社後にスキルを身につけたいと意欲をアピールするだけでは、即戦力にならないと判断されてしまう可能性があります。
転職先が求めている人材に当てはまる経験やスキルをアピールできているか、確認してみるとよいかもしれません。専門スキルがないといった場合でも、これまでリーダーシップを発揮した経験やプロジェクトを管理した経験も、即戦力のひとつ。これまで社会人として積み重ねてきた経験を、洗い出してみるとよいでしょう。
転職がうまくいかない人の特徴 – 40代の場合
40代で転職がうまくいかない人は、柔軟性や応用力をアピールできていないという可能性があります。40代ともなると、仕事のやり方や業界の通例などをある程度把握している反面、新しい環境に柔軟に対応しにくいかもしれません。新しい職場になじむ柔軟性や応用力を十分にアピールできないと、一緒に働く人材として不安に感じられる原因になることも。
これまで培った経験やスキルをアピールすることに加えて、変化に対して前向きに対応し、学習意欲を持ち続ける姿勢を見せることが、40代の転職を成功させるカギになります。
転職がうまくいかない人向け – 成功の秘訣7選!
「転職活動がうまくいかない」そんな人におすすめの転職成功の秘訣は、以下の7つです。
それぞれ、詳しく解説していきます。
1.自己分析
転職活動を成功させるために、まずは自己分析が大切です。自己分析により、自分の強みやアピールポイント、仕事に求める要素をしっかりと把握することができます。たとえば、要望をくみ取り提案することが得意なら営業職や販売職が向いているでしょう。さらに、チームで連携しながら働きたい、土日は休みがよいなどといった仕事に対する価値観もピックアップできます。
転職活動がうまくいかないのは、自己分析が足りず、面接で自分自身のことをしっかりと伝えきれていないことが原因の可能性があります。これまでの経験や身につけたスキルを洗い出し、自分の特性や強みを理解しましょう。
2.企業の選定
次に企業の選定です。企業にはそれぞれ特色があり、どんなにスキルが高い人材であっても、応募先にマッチしていないと転職活動が長引く原因になります。自分の特性や強みを踏まえて、マッチした企業を選定することが大切です。
もしも現在名の知れた有名企業や大手企業にばかり応募しているなら、間口を広げてみるのもひとつの方法です。企業の知名度や規模に囚われず転職先を検討することで、自分に合う企業が見つかるかもしれません。
3.情報収集・企業分析
応募する企業を決めたら、しっかりと分析する必要があります。応募する企業がどのような商品やサービスを提供しているのか、どのような顧客層か、求めている人材の要素などといった情報を理解していなくては、適切なアプローチも検討できません。
同じ業界であっても、企業により特色は異なります。企業について情報収集を行い、しっかりと企業分析しましょう。企業研究することで、自分の特性や強みのうちどの点を重点的にアピールすべきか判断しやすくなるでしょう。自己PRや志望動機を考える際にも役立ち、より効果的に自分を売り込むことができます。
4.キャリアビジョンの明確化
転職は理想のキャリアを叶えるためのものです。そのため、転職を通して叶えたい自分のキャリアビジョンを明確にしておく必要があります。たとえば、3年後はプロジェクトのリーダーが務められるような人材になりたい、そのためにプロジェクトに必要な知識を働きながら身につけていきたいというように、中長期的な目標を具体的にイメージしておくとよいでしょう。
〇年後、〇歳までになど、期限を加えることが具体性を持たせるポイントです。
5.応募先に合った書類の用意
いざ応募先を決めたら、書類を用意します。複数の企業に同時進行で応募するケースも多いですが、書類は必ず応募先に合ったものを用意しましょう。どの企業にも使いまわせるような応募書類では、内容が無難になってしまい魅力を十分に伝えることが難しいでしょう。
応募書類の中で特に重要となるのは、志望動機です。企業研究したうえで、応募先を選んだ理由や自分の強みを活かせるポイント、入社後のビジョンなどを盛り込むのが理想的。作成したあとに必ず見直しを行い、誤字脱字や内容を確認することも大切です。
6.面接対策
面接対策は、重要な項目のひとつです。よくある質問にスムーズに受け答えできるよう、事前に回答を準備しておきましょう。事前にきちんと対策しておくことが、慌てず落ち着いて面接に臨むためのポイントです。面接ではビジネスマナーもチェックされています。話し方や入退室の方法など、実際に練習しておくことが大切です。
家族や友人に頼んで練習相手になってもらうのもよいでしょう。面接の一連の動作を実際にやっておくことで、自信を持つことにもつながります。面接でどうしても緊張してしまい思うように自分をアピールできない場合は、面接の練習を繰り返し慣れるようにしましょう。
7.懸念事項に目を背けない
転職後に「こんなはずじゃなかった」というギャップを避けるためには、転職活動のタイミングで懸念事項に目を背けないことが大切です。採用されたいがために応募先の条件をすべて飲むのではなく、希望をきちんと伝える、疑問点があれば質問するなどして、懸念事項をできるだけクリアにしておきましょう。完全に思い通りになる転職活動はなかなかないため、譲れない優先順位を事前に決めておく必要があります。
転職がうまくいかないときはどうすればいい?
転職がうまくいかないと、疲れてしまったり落ち込んだりとネガティブな気持ちになることもあるでしょう。しかし、そのままでは転職活動に悪影響を及ぼします。どんな対策が取れるのか、確認していきましょう。
気持ちの切り替え
転職活動がうまくいかないと、どうしても落ち込んでしまいがちです。しかし、ネガティブな気持ちのまま転職活動を進めてしまうと、内定を貰うことだけが目的になったり妥協した転職先を選んでしまったりと、満足のいく転職活動にならない可能性も高いでしょう。
うまくいかないと感じたら、一度気持ちをリセットすることをおすすめします。転職活動により叶えたいことを今一度考え直し、転職活動そのものを見つめ直すことが大切です。家族や友人に相談したり、好きなことに没頭したりすると、気持ちがすっきりするかもしれません。気持ちを切り替えてから、転職活動の計画を立て直すとよいでしょう。
スキルアップ
チャレンジしたい職種や業界でも現状はスキルが足りず、転職活動がうまくいかないケースもあるでしょう。応募要件となる資格を取得する、専門性を高めるなど、時間をかけてスキルアップするのもひとつの方法です。スキルアップしてから転職活動することで、選択肢が広がる可能性もあるでしょう。スキルを身につけることで、自信を持って転職活動に臨めるというメリットもあります。
スキルアップをするなら、女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」がおすすめです。45以上の職種スキルが学び放題となっており、目指す職種が含まれているなら、実践的なスキルを身につけることができます。ビジネス関連の基礎スキルを学ぶこともできるため、転職活動の幅を広げたい人にもよいでしょう。
転職活動がうまくいかないときは一度立ち止まってみよう!
今回は、転職活動がうまくいかないときの理由と対処方法をご紹介しました。転職活動が思うように進まないときは、一度立ち止まりひとつひとつの工程を丁寧にやり直してみるのがよいでしょう。ネガティブな気持ちになりがちですが、気持ちをリセットして転職活動の目的を振り返ってみるのもおすすめです。
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