バナーデザインの基本や参考サイトを紹介!サイズなど必要な知識も解説

バナーデザインの基本や参考サイトを紹介!サイズなど必要な知識も解説

普段SNSやWebサイトなどでバナー広告をよく目にしますが、実際に自分で作成する場合意外に難しく感じることもありますよね。

この記事では、バナー制作に必要となるWebデザインの基本から、バナー制作の参考になるサイトやWebデザインの勉強方法まで解説します。これからバナーを作りたい方や、デザインのクオリティを向上させたい方はぜひ参考にしてみてください。

Webバナーとは?

Webバナーとは、Webサイト上で表示される広告の一種です。Webマーケティングや広告キャンペーンにおいて重要なツールで、特定のページに誘導して、特定のアクションを促したり、商品やサービスの認知度を高めたりするために使用されます。

シンプルでありながら目を引くデザインであることが求められ、テキストとビジュアルのバランスが重要です。サイズや形式には標準的なものが存在し、用途や表示場所に応じて選択します。たとえば、一般的なサイズには、300×250ピクセルのやや大きめのミディアムレクタングルや、728×90ピクセルのWebサイトの上部などに表示されるリーダーボードなどがあります。

バナーデザインに役立つWebデザインの基本

バナーという限られたスペースで効果的にメッセージを伝えるためには、Webデザインの基本をしっかり理解することが大切です。ここでは、バナーデザインに役立つWebデザインの基本を紹介します。

情報を詰め込みすぎない

バナーは限られたスペースでメッセージを伝えるため、情報過多になると視覚的に混乱を招き、何を伝えたいのか理解しにくくなります。そのため、バナーデザインにおいては情報を詰め込みすぎないことが非常に重要です。

シンプルで分かりやすいデザインは、伝えたいメッセージが一目で伝わる効果があります。特に重要な情報やアクションを強調するためには、文字や画像の配置、余白を効果的に活用し、視線を自然に誘導することが求められます。

キャッチコピーをわかりやすくする

バナーは短い時間でユーザーの注意を引く必要があるため、キャッチコピーをわかりやすくすることが大切です。複雑な言葉や長い文章だと、ユーザーの関心を失わせてしまいます。それに対して、シンプルで明確なキャッチコピーには瞬時にバナーが伝えたい内容をユーザーに理解させ、行動を促す力があります。

たとえば、商品の特徴やメリットを簡潔に伝えることで、ユーザーはその価値をすぐに理解できます。さらに、わかりやすいキャッチコピーは視覚的にもバナー全体のデザインに馴染みやすく、視線を自然に集めることができます。

適切な画像素材を選ぶ

画像は視覚的にメッセージを伝える強力な手段ですが、バナーが伝えたい内容にそぐわない画像を使用すると、メッセージが曖昧になり、バナー全体の印象を損ねることがあります。逆に、商品の魅力や特徴を的確に伝える画像を選ぶことで、ユーザーはバナーの内容を理解しやすくなります。また、画像の質が高いと洗練された印象が強まり、バナーの信頼感が増し、クリックを促せます。

イメージにあったフォントや配色を心がける

フォントや色彩には視覚的なメッセージを補強する効果があります。そのため、イメージにあったフォントや配色を選ぶことで、バナーの効果を最大限に引き出すことができます。

たとえば、高級感を伝えたい場合には、明朝体やセリフ体を中心としてシンプルで洗練されたフォントが適しています。一方で、カジュアルな印象を与えたい場合には、ゴシック体やサンセリフ体を中心とした柔らかいフォントが効果的です。

配色も、バナー全体の雰囲気を左右します。色の組み合わせが、バナーが伝えたいイメージに沿っていない場合、視覚的な混乱を招き、メッセージが伝わりにくくなります。統一感のある色使いは視覚的にバナーを魅力的にし、ユーザーの注意を引くことができます。

視線の動きを考えたデザインにする

ユーザーが自然に目を向ける場所に重要な情報を配置することで、メッセージの伝達効果を高めることができます。また、視線の動きを考慮してバナーをデザインすることで、バナーの効果を最大限に引き出すことができます。

視線の動きにはパターンがあり、一般的に左から右、上から下に流れる傾向があります。このパターンを利用して、重要なキャッチコピーやボタンを目立つ位置に配置することで、ユーザーの関心を引きつけやすくなります。このほか、視線誘導のための矢印やラインを効果的に使うことも有効です。

バナーデザインの参考になるサイト

ここでは、さまざまなバナーデザインの実例やWebデザインの最新トレンドを学ぶことができるサイトを紹介します。

BANNER LIBRARY

BANNER LIBRARY」は、おしゃれで良質なバナーデザインを集めたギャラリーサイトです。最新のトレンドを反映したバナーが多く掲載されており、頻繁に更新されるため、常に新しくて実用的なデザインを見ることができます。

また、各バナーにはInstagramのようにハッシュタグが付けられており、特定のテーマやスタイルのバナーを簡単に検索できます。デザインのインスピレーションを得たり、トレンドを把握したりするのに大変役立ちます。

バナー広場

バナー広場」は日本中のバナーデザインを集めたサイトで、広告用バナーだけでなくWebサイト内のバナーも集められています。バナーをサイズや色、業種やデザインテイストなどで細かく検索できる点が特徴です。

また、バナー広場には2024年7月現在16,274以上のバナーデザインが集められています。豊富なデザイン事例からインスピレーションを得ることができ、バナー制作の際にデザインの参考として大いに活用できるサイトです。

Bannnner.com

Bannnner.com」は、洗練されたバナーデザインの事例を豊富に集めたギャラリーサイトです。さまざまなスタイルや業界に対応したバナーが紹介されており、デザインのアイデアやトレンドを把握するのに役立ちます。

また、配色やレイアウト、キャッチコピーの配置など実際のデザイン例を参考にすることで、より効果的なバナー制作のヒントが得られるでしょう。

一般的なバナーサイズ

バナーはサイズによって表示される場所や見え方が大きく変わるため、デザインをする際にはサイズ選びが非常に重要となります。ここでは一般的なバナーサイズについて解説します。

Google広告のサイズ

Google広告で使用されるサイズの代表的なものに300×250ピクセルの「ミディアムレクタングル」があり、多くのサイトで利用されています。次に、728×90ピクセルの「リーダーボード」があり、ページの上部や下部によく配置されます。

また、336×280ピクセルの「ラージレクタングル」や、160×600ピクセルの「ワイドスカイスクレイパー」も一般的です。これらのサイズは、さまざまなデバイスや画面サイズに対応するために設計されており、広告の効果を最大限に引き出すために最適化されています。

Instagram広告のサイズ

Instagramは視覚的なコンテンツを重視するプラットフォームで、それに合わせて広告のサイズも設計されています。一般的なサイズは、正方形の1080×1080ピクセルが広く使われています。このサイズはフィード投稿や広告でよく見られ、ユーザーに視覚的に強い印象を与えます。

また、縦長の1080×1920ピクセルも人気があります。これはストーリーズ広告に適しており、画面全体を占有するため、ユーザーの没入感を高める効果があります。

X(旧Twitter)広告のサイズ

X(旧Twitter)で広告を効果的に展開するためには、広告の形式によって画像や動画のサイズと比率を適切に設定することが重要です。ツイート内の画像広告においては、推奨されるアスペクト比は16:9、最小解像度は600×335ピクセルとされています。このサイズと比率を守ることでタイムライン上に最適な状態で表示され、ユーザーの目に留まりやすくなります。

また、動画広告に関しても同様にアスペクト比16:9が推奨されており、最大解像度は1920×1200ピクセルです。

画像ファイルの種類

バナー制作では、画像ファイルの形式が読み込み速度や表示の美しさに影響を与えます。ここではバナーに使用する主な画像ファイル形式の特徴を解説します。

PNG形式

PNG形式は「Portable Network Graphics」の略で、主にWeb上で使われる画像ファイルの形式です。PNG形式の大きな特徴は、画像の一部を透明にできる点です。ロゴやイラストの背景を透過させることができ、デザインの自由度が高まります。また、PNGは可逆圧縮を用いており、画像の品質を保ちながら圧縮するためイラストやグラフィックに適しています。

ただし、ファイルサイズが大きくなる傾向があり、写真など色の多い画像には不向きとされています。

JPEG形式

JPEG形式は「Joint Photographic Experts Group」の略で、主に写真やフルカラー画像の保存に適した画像ファイル形式です。最大1677万色を表現できるため、自然な色合いや微細なグラデーションを再現できます。

また、JPEGは非可逆圧縮を使用しており、画像の細かい部分を削除してファイルサイズを縮小します。そのため、画像の容量が小さくなりWeb上での表示に便利ですが、圧縮率が高いと画像の品質が低下することがあります。イラストやロゴなど、背景と前景の色の境界が明確な画像には不向きとされています。

BMP形式

BMP形式(ビットマップ形式)は、主にWindowsで使用される画像ファイル形式です。圧縮を行わずに画像データをそのまま保存するため画質の劣化がなく、何度編集を繰り返しても元の品質を保つことができます。

ただし、圧縮しないためファイルサイズが非常に大きくなり、Web上での使用には適しません。特にバナー制作など、ファイルサイズが重要な場合には、BMP形式は避けた方が良いでしょう。他の形式に変換することで効率良く扱うことができます。

バナー制作に役立つデザインの勉強方法

バナー制作を始める際には、まず基本的なWebデザインの原則を勉強することが大切です。配色やレイアウト、タイポグラフィーの基礎を理解することで、視覚的にバランスの取れたバナーを作成できるようになります。

次に、オンラインスクールやデザインに関する書籍を活用することをおすすめします。また、デザインのトレンドを知るために、定期的に人気のあるデザインに特化したメディアなどをチェックすると良いでしょう。

実際に手を動かしてデザインソフトを使いこなすことも重要です。Adobe PhotoshopやIllustratorなどのツールを使って、練習を重ねることでスキルを向上させることができます。

Webデザインを学びたいと考えている方には、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)がおすすめです。SHElikesでは、デザインの基礎知識から、ソフトの使い方、ロゴデザインやパッケージデザインなど専門的なデザインスキルも含めて学ぶことができます。演習コースなどもあり、技術習得に向けた練習にも活用できます。

他にも、ビジネスに役立つ全45以上の職種スキルが学び放題です。初心者から自分のスキルを磨くことができますので、ぜひ無料体験レッスンに参加してみてください。

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Webデザインやバナー制作初心者は基本から学ぼう

今回はバナーデザインの基本や参考サイトを紹介しました。バナーデザインにおいては、色の組み合わせやキャッチコピーの工夫など、さまざまな要素を考慮して制作することが大切です。Webデザインやバナー制作初心者の方はオンラインスクールや参考サイトを活用するなどして、良いデザインを参考にし、自分なりのアレンジを加えることから初めてみてくださいね。

ABOUT ME
ライター Matsuo
ライター|元プログラマー
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

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