アプリ開発の流れとは?初心者向けに基礎からわかりやすく解説!

アプリ開発の流れとは?初心者向けに基礎からわかりやすく解説!

スマートフォンやパソコンの利用が当たり前となっている昨今、需要が広まりつつあるアプリ開発。一方でアプリ開発はどのような流れで行われているのか、アプリ開発にあたってどのような言語や環境が必要なのか分からないという人もいるでしょう。

本記事ではアプリ開発に焦点を当て、「アプリ開発の実際の流れ」や「アプリの種類と必要な言語や環境」について解説していきます。アプリ開発について詳しく知りたい人はぜひ最後までご覧ください。

アプリ開発の2つの手法

アプリ開発には以下の2つの方法があります。

  • ウォーターフォール開発
  • アジャイル開発

それぞれ見ていきましょう。

ウォーターフォール開発

ウォーターフォール開発とは滝(Waterfall)のように上流から下流へと流れていくような形で、一工程が終わったら次の工程を進めていく開発方法です。初期段階からプロジェクトの流れが明確になっているため計画の進捗状況を把握しやすく、必要な人員を事前に確保することが可能です。また「どのようなアプリを開発するのか」が開発前に明確になっているため、一定水準のシステムの品質を担保しやすいこともメリットとして挙げられるでしょう。

アジャイル開発

アジャイル開発はシステムやアプリ開発における主流の開発方法で、開発中に起こりうるさまざまな状況の変化に合わせながら開発を進める手法です。具体的には、システム機能を細分化し、1つの機能に対して「要件定義→設計→実装→テスト→リリース」という工程のサイクルを繰り返し行いながら開発を進めます。システム等の急な仕様変更にも対応しやすく、顧客の要望が変わった場合でも顧客のニーズに合わせて修正しながら開発を進められます。

アプリ開発の流れ

アプリの開発の流れは以下の6つの手順です。

一つずつ手順を見ていきましょう。

要件定義

要件定義の工程では「顧客のニーズを叶えるための、アプリの機能やスペックといった基準や条件を明確にする作業」を行います。具体的には、どのようなアプリにしたいのか、他社との差別化をするために必要な条件や性能はどうするかなどを顧客と定義づけをし、要件定義書やシステム仕様書などにまとめます。

要件定義はアプリ開発の方向性を決定づける重要な作業です。この要件定義が顧客の要望を満たしていないとシステムの修正が必要となってしまい、修正にかかるコストや作業時間が大幅にかかることになります。適切な顧客へのヒアリングで認識の違いが起こらないようにしましょう。

基本設計

基本設計では、要件定義で決まったアプリの機能や性能条件をクリアするためにどのような作業工程が必要なのかを具体化させていきます。たとえばアプリにどのようなボタンをつけるか、どのような画面遷移にするかといった形で、顧客のニーズを満たすアプリ開発をどのように作成するのかという概要を設計していきます。要件定義ですり合わせした顧客の要望が正しく設計書に反映されているのかを確認しておく必要があるといえるでしょう。

詳細設計

詳細設計は「基本設計で具体化されたアプリ開発の概要を開発者の視点でどのように作り出すか」を設計する作業です。プログラマーやSEなどの開発者に向けた作業工程を洗い出し、開発における必要なプロセスを明確にしていきます。その際に、コード設計やコーディングに関する規約といった、開発者が作業を行う上で必要な情報を機能ごとにまとめた指示書も作成しておく必要があります。

実装

詳細設計を組み立てたのちに、実際にプログラミングを記述する段階を実装といいます。この作業は主にプログラマーやデザイナー、エンジニアが担当し、アプリ開発に最適なプログラミング言語やフレームワークを使って設計書通りに開発を進めていきます。設計書が何の問題もなく作られていれば、実装作業はスムーズに遂行できます。実装することでアプリの実際の動作がおおよそ確認できるようになり、アプリの完成形が出来上がります。

テスト

実装が終わったらいよいよテスト段階に移ります。このテストの内容はアプリの内容によって異なりますが、プログラムが正しく動くのか、プログラムの連携が滞りなく行えるか、すべてのプログラムが総合的に顧客が使いやすいものになっているのかなどを確認します。バグや修正点が見つかった場合はすぐに直して、再びテストを行い、アプリの内容に問題はないかを丁寧に確かめます。

リリース

テストでさまざまな問題をクリアしたら、いよいよリリースします。リリースはアプリを顧客が使える状態に変換することをいい、アプリをアップロードして実際に顧客にアプリの操作や閲覧をしてもらえるようになります。リリース後もアプリが適切に動作できるようにシステムの状態をチェックしたり、不具合があった際には修正したりする作業も行う必要があります。

アプリの種類と必要な環境や言語

必要な環境や言語についてはアプリの種類によって異なります。

上記4つのアプリを比較してみましょう。

Androidアプリ

Androidアプリの開発において必要なプログラミング言語と環境は主に以下の3つです。

  • Java
  • Android Studio
  • Andoroid端末

Javaは昔から人気の根強いプログラミング言語で、Android Studioとの相性もよいとされています。プログラミングができるAndroid Studioでアプリ開発を行い、その後Android端末で動作に不具合がないかを確認していきます。

iOSアプリ

iOSアプリの開発において必要なプログラミング言語と環境は主に以下の3つです。

  • Swift
  • Mac
  • Xcode

SwiftはApple社が開発したプログラミング言語で、MacやiPhoneといったApple製品向けのアプリを開発する際に多く用いられています。プログラミングができるXcodeでアプリを開発後、MacなどのiOS端末で動作確認を行う必要があります。

Webアプリ

Webアプリを開発するうえで必要な環境は主に以下の3つです。

  • Visual Studio Code(統合環境)
  • Apache(Webサーバー)
  • プログラミングが行える環境

まずVisual Studio Codeによってプログラミングを実行してアプリを開発したのちに、Webアプリとして利用できるようにするために必要なWebサーバーApacheを使って、Webアプリを形作っていきます。プログラミング言語はWindowsやiOSなどアプリごとに変わるため、実行環境については考慮しながらアプリの動作確認を進める必要があります。

Windowsアプリ

Windowsアプリを開発するうえで必要な環境は主に以下の2つです。

  • Visual Studio
  • プログラミング言語が実行できる環境

Windowsアプリの開発においては、Microsoftが提供するVisual Studioを用いるのが一般的です。Windowsアプリの開発に必要なものが詰め込まれているため、効率的に開発が進められるとともに、安全性も高いとされています。Visual Studioはさまざまな言語に対応していますが、Windowsアプリでは主に「C#」「C++」「Visual Basic .NET(VB.NET)」などが用いられています。プログラムを書いて実行するためのコンピュータ環境を整えておくことも大切です。

アプリ開発の流れを理解して、プログラミングスキルを高めよう

今回はアプリ開発の流れと必要な言語や環境について解説しました。アプリの開発は「要件定義→基本設計→詳細設計→実装→テスト→リリース」という流れになっており、どの工程も開発において欠かせないプロセスです。それぞれの工程で達成すべき内容を理解して、スムーズにアプリ開発を進められるようにしましょう。

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ABOUT ME
ライター Yukie
大学卒業後は金融機関の事務員として8年働く。その最中にSHEに出会い、自分らしい生き方を叶えるという理念に共感。現在はフリーのライターとして、時間と場所にとらわれることない自由な生活を実現している。FP3級・簿記2級を保有。
エディター 工藤 梨央

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