プロジェクトの計画を立てて人員を配置し、進捗やリソースを管理することを、プロジェクトマネジメントといいます。プロジェクトマネジメントスキルを身につけることができれば、リスクを抑えながら効率的にプロジェクトを成功に導くことができます。
プロジェクトマネジメントスキルを効率的に習得するには、研修に参加するのがおすすめです。研修を通して、専門家によるアドバイスや実践的なスキルを身につけられます。この記事では、おすすめのプロジェクトマネジメント研修や、研修の選び方を解説します。
プロジェクトマネジメントが学べる研修おすすめ8選
プロジェクトマネジメントを効率的に学ぶには、企業が実施している研修を受けるのがおすすめです。研修には、それぞれ特徴があるため、研修内容や開催形式などを確認したうえで自分にあったものを選ぶとよいでしょう。
おすすめのプロジェクトマネジメント研修を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- リクルートマネジメントスクール プロジェクトマネジメント標準10のステップ
- インソース プロジェクトマネジメント研修
- NECビジネスインテリジェンス プロジェクトマネジメント研修
- SmileWay® プロジェクトマネジメント(PM)無料オンライン講座
- 富士通ラーニングメディア プロジェクトマネジメントの基礎
- 日本プロジェクトソリューションズ株式会社 実践型プロジェクトマネジメント研修
- アイシンク株式会社
- パーソル総合研究所 プロジェクトマネジメント/ビジネスアナリシス
リクルートマネジメントスクール プロジェクトマネジメント標準10のステップ
リクルートマネジメントスクール プロジェクトマネジメント標準10のステップは、2日間にわたって行われる対面式の研修です。プロジェクトマネジメントの知識を体系的にまとめた「PMBOK®」に基づき、10段階に分類したカリキュラムに沿って学習します。
実務的な知識を習得するための参加型プログラムが組まれており、4~6人のチームによる実習やプレゼンテーションなどを行います。参加者からは、研修で学んだ考え方を仕事で実践することで、効果的かつ効率的に進められるようになったと好評です。
株式会社インソース プロジェクトマネジメント研修
株式会社インソースが開講するプロジェクトマネジメント研修は、どのプロジェクトにも活用できるプロジェクトマネジメントの基本を学べる研修です。基本的な知識のみが習得できる研修だけではなく、参加者の課題に合わせたプログラムも組まれるのが特徴です。
調整力や相手を尊重しながら自己主張をする力、そして問題解決における判断力やチームビルディングに関するスキルの向上を目指すカリキュラムが組まれています。
2022年10月~2023年9月の調査では、受講者の94%が「内容を理解した」と回答し、91.7%が「講師が良い」と回答しています*1。
NECビジネスインテリジェンス プロジェクトマネジメント研修
NECビジネスインテリジェンスが開講するプロジェクトマネジメント研修は、プロジェクトマネジメントの国際資格であるPMP®受験に対応した研修です。実践的な知識を身につけたい方を対象に、プロジェクトマネジメントの経験が豊富な講師陣が研修を行います。
プロジェクトマネジメントの基礎から応用まで網羅しているほか、アジャイル開発やデザイン思考なども学べます。チームビルディングやコミュニケーション能力を重視した研修で、リーダーシップスキルも身につけることができるでしょう。
SmileWay® プロジェクトマネジメント(PM)無料オンライン講座
SmileWay®が開講するプロジェクトマネジメント(PM)無料オンライン講座は、2時間で完結する無料のオンライン研修です。プロジェクトマネジメントの全体像が分かりやすく解説されているのが特徴です。
オンライン研修でも講義だけではなく、グループワークや質疑応答、参加者同士の交流も行われます。未経験からプロジェクトマネジメントを学び始めたい方におすすめです。
富士通ラーニングメディア プロジェクトマネジメントの基礎
富士通ラーニングメディアで開講されているプロジェクトマネジメントの基礎は、対面、オンラインの両方で受講できる研修です。プロジェクトマネージャーの仕事への理解を目指し、プロジェクトマネジメントに重要な要素を抽出して1日で解説します。プロジェクトマネジメントにおける全体的なプロセスを、IT業界の事例を用いて学べる内容です。
ホームページには、1日のコースでも内容が多く要点が踏まえられていたという感想もあり、参加者にも好評なようです。研修を通して、プロジェクトマネジメントの全体像を理解できるでしょう。
日本プロジェクトソリューションズ株式会社 実践型プロジェクトマネジメント研修
日本プロジェクトソリューションズ株式会社が開講する実践型プロジェクトマネジメント研修は、対面式とオンラインで開催されている研修です。座学で学んだプロジェクトマネジメントの知識と技術をケーススタディで実践できるのが特徴です。
研修内容は、プロジェクトマネジメントの国際資格保有者や大学院講師、ベストセラーを記録したプロジェクトマネジメント書籍の著者が監修しています。
研修の対象者は新入社員から管理職層までさまざまであり、参加者層によって講義の内容が変わります。大手のメーカーや小売業、医療機器販売会社など、業種を問わず幅広い参加者から高評価を受けています。受講を検討している方向けに、無料の1時間デモンストレーションも用意されています。
アイシンク株式会社
プロジェクトマネジメントの研修やサポートを行うアイシンク株式会社では、さまざまな参加者層に対応した講座を行っています。たとえばPMP®試験対策講座や、初心者向けの入門講座、職種別の実践講座などです。講座によって、対面かオンラインかは異なります。
講座のバリエーションが豊富なので、自社の方針や参加者の属性、受講目的に合わせた講座を選べるメリットがあります。ケース演習やディスカッションを重視しており、実践的なプロジェクトマネジメントスキルの習得を目指せます。
パーソル総合研究所 プロジェクトマネジメント/ビジネスアナリシス
パーソナル総合研究所が開講するプロジェクトマネジメント/ビジネスアナリシスは、属人的になりやすいプロジェクトマネジメントを基礎から学び、実務に活かせるオンライン研修です。ITコーディネーターやBA人材育成などにおける有識者のネットワークを通じて、高品質な研修を提供しています。
最も人気の講座は「PMP®試験対策講座」であり、資格取得を目指す方におすすめです。IT業界やIT職種の方を対象にした研修プログラムが組まれるなかで、近年は製造業や医療機器関係などさまざまな業種や職種の方が参加しています。
参加者からはケーススタディによってリアリティがあったという感想もあり、高い評価を得ています。
プロジェクトマネジメント研修の選び方
さまざまなプロジェクトマネジメント研修があるなかで、自社に合うものを選ぶことが大切です。研修を選ぶにあたっては、以下のポイントを押さえるようにしましょう。
多くのプロジェクトマネジメント研修からどれを選ぶべきか分からない方は、ぜひ参考にしてみてください。
受講形式が合うかどうか
受講形式は研修によって異なります。日々の業務と両立して受講できる形式を選ぶと良いでしょう。通常業務に支障がない形式を選ぶことで、参加者は研修に集中しやすくなります。
たとえばオンライン研修や、用意された動画やコンテンツを利用するオンデマンド研修は、時間や場所にとらわれることなく受講できる形式です。一方で対面研修では、実技やグループワークを用いた研修が行われます。また、対面研修を配信するハイブリッド研修なら、遠方にいる従業員も実技研修を体感しやすいでしょう。
受講する従業員の所在や確保できる時間に合わせて、受講形式を検討しましょう。
予算に合うかどうか
プロジェクトマネジメント研修に参加する費用は、受講形式や実施期間、規模によってさまざまです。プロジェクトマネジメント研修を外注するにあたって、予算が限られる企業も多いでしょう。ただし、予算を最優先にしてプロジェクトマネジメント研修を選ぶと、研修内容が目的に沿わない可能性があります。
たとえば、安さで選んだ研修の満足度が低ければ、費用対効果も低いといえます。高額な研修でも、参加する目的や参加者が目指す姿に一致しない内容であれば、意味がありません。
質や研修内容が自社が求める方針と一致する研修を、予算と照らし合わせながら選択するのが良いでしょう。
評判や口コミを確認する
プロジェクトマネジメント研修を選ぶ際は、評判や口コミも確認しておきましょう。受講者からの声をチェックすることで、客観的な評価が分かります。
受講者の評判や口コミは、研修会社のホームページやランキングサイトなどに掲載されています。研修会社のホームページにはポジティブな評判のみ抜粋して掲載されることが多いため、複数のWebサイトから情報を収集しましょう。
プロジェクトマネジメントを研修で学ぶメリット
プロジェクトマネジメント研修を受講することで、実践的な知識の習得が可能です。また、研修で学んだ結果、国際的な資格の認証を取得できる可能性もあります。ここでは、プロジェクトマネジメントを研修で学ぶメリットについて具体的に解説していきます。プロジェクトマネジメント研修を受けるかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
実践的な知識を習得できる
プロジェクトマネジメント研修は実際の現場をイメージしながら受講できるため、実践的な知識を効率的に学べます。対面式の研修なら、グループワークやロールプレイングを実施することもあり、参加者が積極的に受講しやすいカリキュラムになっています。
実践的な内容を扱った研修であれば、オンライン研修でも講義を通してプロジェクトマネジメントにおけるコミュニケーション能力や問題解決能力を身につけられます。
認証を取得できる可能性がある
研修で知識やスキルを身につけることで、プロジェクトマネジメントスキルを証明するIPMA®資格認証を取得できる可能性があります。IPMA®とは、世界70ヵ国以上のプロジェクトマネジメントに関する団体が加盟する国際的な非営利団体です。
IPMA®資格認証の取得によって、国際的な資格を保有できるほか、自身のプロジェクトマネジメントスキルの証明につながります。日本でも主要なIT企業や学術機関で注目を集めており、受験者は増加傾向にあります。
また、プロジェクトマネジメントの世界基準ともいえるPMBOK®を理解していることを証明するPMP®資格の更新には、一定の単位を取得する必要があります。研修によっては受講時間や内容に応じてPMP®資格更新に必要な単位が付与されるため、確認しておきましょう。
研修以外でプロジェクトマネジメントスキルを身につける方法
プロジェクトマネジメントスキルを身につける方法は、研修以外にもあります。たとえば以下の方法です。
ここではプロジェクトマネジメントスキルを習得する方法を1つずつ解説します。さまざまな選択肢から学習方法を検討したい方は、参考にしてみてください。
オンラインスクールに通う
オンラインスクールによっては、プロジェクトマネジメントに関するコースが開講されています。オンラインスクールなら、時間や場所に縛られずに学習できるでしょう。
女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)には、プロジェクトマネジメントコースがあります。プロジェクトマネジメントに関する知識やスキルを基礎から学べるため、自身の仕事にすぐに活かせる内容です。
仕事や家庭の都合で、講座の開講に合わせて学習時間を確保できない方には、オンラインスクールがおすすめです。
教材を活用する
プロジェクトマネジメントに関する教材を活用して、独学で知識を身につける方法もあります。自分のペースで学習したい方は、教材を活用した学習法がおすすめです。
たとえばIPMA®資格認証試験のテキストや問題集、プロジェクトマネジメントの書籍などです。独学で知識を習得しながら現場で実践を繰り返す方法でも、プロジェクトマネジメントスキルの習得につながるでしょう。
メンターやコーチを探す
自身のメンターやコーチを探し、育成してもらう方法でもプロジェクトマネジメントスキルの習得を目指せます。メンターとは自身のキャリアや目標をサポートしてくれる専門家であり、コーチとはプロジェクトマネジメントにおける専門的なアドバイスやサポートを提供する人のことです。
メンターやコーチを探すには、職場の上司やプロジェクトマネジメントの専門家などが良いでしょう。メンターやコーチからアドバイスを受けながらプロジェクトマネジメントを実践し、慣れてきたら一人で知識やスキルを活かす方法がおすすめです。
自分の学習スタイルに合うプロジェクトマネジメント研修を選ぼう
プロジェクトマネジメントスキルを身につけるには、学習スタイルやライフスタイルに合う研修を選ぶことが大切です。無理なく研修に取り組むことで、知識やスキルを効率的に習得できるでしょう。
自分のスケジュールを最優先して学習を進めたいという方や、プロジェクトマネジメント意外にも学びたいスキルがあるという方には、SHElikesがおすすめです。SHElikesは全45以上の職種スキルが学び放題なので、プロジェクトマネジメントだけではなく、マーケティングやライティングなど気になるコースもまとめて受講できます。
仕事に活かせるスキルや知識を複合的に身につけたい方は、ぜひSHElikesをチェックしてみてください。
※出典
*1:「株式会社インソース」プロジェクトマネジメント研修より