ライティングは、情報を読み手に届けるために重要なスキルです。ライティングスキルが向上すると、仕事でのコミュニケーションが円滑になったり、ライターとしてのキャリアの可能性が広がったりします。一方で、具体的な「文章の書き方」がわからないという人もいるかもしれません。
本記事では、ライターである筆者がライティングの基本を初心者にもわかりやすく解説します。ライティングのコツや型も紹介するので、文章作成に役立つヒントを見つけてみてください。
ライティングとは
ライティングとは、「書くこと」「執筆」を意味する言葉です。ライティングは大きく分けて、「自分自身のために書くもの」と「読み手に情報を伝えるためのもの」があります。
ライティングと聞くと、小説やエッセイなど芸術的なものを思い浮かべるかもしれません。しかし実際には、仕事でのメールや資料作成など身近なところに存在するうえ、ライティングが活きる場面は数多くあるのです。
ライティングの種類
ライティングと一口に言っても、内容や活用場面はさまざまです。近年ではオフライン、オンラインともに多種多様な媒体が登場し、場面に応じたライティングスキルが求められています。以下はライティングの種類の例です。
名称 | 内容 | 活用場面 |
---|---|---|
メールマガジン | 顧客の獲得、リード育成のためのメール文 | 企業のメールマガジン |
SNS | SNSに投稿するコンテンツのテキスト | 個人SNS、企業SNS |
ブログ | 日記、お役立ち記事 | 個人ブログ、企業ブログ |
創作活動(クリエイティブライティング) | 創作的で自由な文章 | 小説、映画、ドラマ |
提案書、資料、議事録 | データのまとめ、プレゼンテーション資料 | ビジネスシーン |
インタビュー、事例紹介 | 特定の事例を取材した内容 | 新聞、雑誌、Webサイト |
コラム | 論説・評論 | 新聞、専門誌、Webサイト |
エッセイ | 書き手の実体験や考えを書く文章 | 雑誌、個人ブログ |
コピー | 人の心を動かし行動させる広告文、キャッチコピー | マス広告、Web広告、販促物 |
レビュー | 商品やサービスを利用した感想 | 雑誌、Webサイト、SNS |
各種ライティングには、何かしらの情報を伝えるという目的があります。つまりライティングとは、文字を通したコミュニケーションの役割を担っているとも言えるでしょう。
ライティングとWebライティングの違い
「ライティング」が文章を書くこと全般であるのに対し、「Webライティング」はWebコンテンツにおける文章のことです。Webサイトに掲載する記事、SNSの投稿文、オンライン広告、電子メールなどが、Webライティングの例です。
代表的なWebライティングとして、SEOライティングとセールスライティングがあります。
- SEOライティング:検索エンジンで記事を上位表示させ、Webサイトへの訪問者数を増やすためのライティング
- セールスライティング:読み手の購買行動を促進させるためのライティング
多くのWebコンテンツは無料で読めるのも特徴です。気軽に読んでもらえる反面、読み手が離脱しやすいこともあるので、読み手を引きつける文章力が求められます。
文章を書くための「ライティングの基本」
文章力を上げるために知っておきたい、ライティングの基本を紹介します。
これらは一見シンプルで簡単なことのように思えますが、実際に文章を書いてみると意外と難しいものです。まずは基本に忠実に、文章を作成してみましょう。
1.一文一義
一文一義とは、「1つの文章に1つの情報だけを書く」という意味です。情報を絞ることによって、簡潔で読みやすい文章になります。
長すぎるスピーチでは内容が頭に入ってこないのと同じように、情報を詰め込みすぎた文章では伝えたいことが埋もれてしまいます。とくに読点が多い文章は、情報過多になっていないかを見直しましょう。
2.文末や表記の統一
文末や表記を統一すると、読みやすい文章になります。文末の統一とは「です・ます調」と「だ・である調」どちらかの文体に揃えることです。表記の統一とは「可愛い」「かわいい」「カワイイ」など同じ意味の言葉をいずれかに揃え、表記ゆれを避けることです。読み手の混乱を招かないために、文末や表記は統一しましょう。
また、同じ記事内で「社員」と「従業員」など似たような言葉がある場合も、1つに統一すると読みやすさがアップします。
3.主語と述語の関係
主語と述語の関係が適切でない文章は、読み手にストレスを与えてしまいます。主語と述語が一致しない文章を「ねじれ文」と呼びます。
例
NG:私の夢は、海外で活躍したいです。
↓
OK:私の夢は、海外で活躍することです。
ねじれ文は、主語と述語の距離が遠くなるほど起こりやすいものです。主語と述語をしっかり意識することで、伝わりやすい文章を書くことができます。
4.接続詞
接続詞は、スラスラ読める文章にするために欠かせない要素です。難しいつなぎ言葉をイメージするかもしれませんが、以下のように普段からよく見かける言葉なのです。
- 順接:だから そこで すると
- 逆説:しかし でも ところが
- 並列:また および かつ
- 添加:そして それから さらに
- 説明:なぜなら というのは
上記は接続詞の一部です。同じ接続詞ばかりを使うと文章が一定方向にしか進まないため、伝えたい内容に合わせて、それぞれの接続詞を使い分けるようにしましょう。
5.句読点
句読点とは、文章の中にある「、」「。」のことを指します。句点が「。」で、読点が「、」です。読点「、」を適切な場所に打つことで、長文が読みやすくなります。読点を必ずここに入れるというルールはありませんが、文章を声に出して読んだときの間(ま)をおくタイミングに読点を打つようにイメージするとよいでしょう。
また、読点を気にしすぎると書く内容に集中できないこともあります。まずは意識しすぎずに文章を一旦書き上げてから、推敲(文章を練り直す)段階で調整するのがおすすめです。
6.重複表現は避ける
重複表現とは、意味が重なる言葉をつなげて使用することです。「頭痛が痛い」「お金を入金する」「一番最初に」などが重複表現の例です。これらはつい使ってしまいがちですが、文章を書く際には注意が必要です。
また、初心者が陥りやすいのが「こと」の重複です。なくても意味が伝わる部分は省き、簡潔な文章を意識しましょう。
7.リズムを意識する
読み手の没入感を高めるために、文章のリズムは重要です。リズムの良い文章は、読み手を魅了します。一方でリズムの悪い文章は、読みづらさを感じたり内容を理解するのに時間がかかったりするのです。
リズムの良い文章を作るには、句読点とメリハリが必要です。具体的には、句読点の間隔をなるべく均等にしたり、一文の長さをなるべく揃えたり、セリフを用いたりします。文章のリズムを確認するときは、音読してみるのがおすすめです。
ライティングのコツ
読みやすい文章を書くための、ライティングのコツを6つ紹介します。
もっとも大切なのは、読み手に寄り添った文章にすることです。ここからは、それぞれの具体的な方法を解説します。
1.誰に届けたいかを考える
ライティングでは、文章を届ける相手を決めてから執筆を進めます。届ける相手を決めると、読み手の求める情報や理解しやすい言い回しがイメージできるようになるためです。
具体的には、「文章を届けたい相手=ペルソナ」となる人物像を深掘りしていきます。ペルソナのレベルにあった情報やワードを選定することは、読み手に寄り添った文章を作るために重要なステップです。
2.伝えたいメイン内容を明確にする
文章でもっとも伝えたい内容を明確にします。人間の脳が一度に処理できる情報は限られているため、「これだけは伝えたい」というメインメッセージを決めましょう。
とくに文字数の多い記事では、読み手が疲れないための配慮が必要です。具体的には、読んでほしい部分でセリフを入れる、箇条書きを含む、表を活用するなどの方法があります。
3.読み手や目的に沿った文章構成を組む
読み手やライティングの目的に沿って、適切な文章構成を見極めましょう。例として、同じライティングでも、SEOライティングとコピーライティングでは文章構成が大きく異なります。場面に合わせたライティングの型については、記事の後半で解説します。
「結論から書く」は正解?
結論ファーストの文章が、相手に情報を伝えやすいというのは事実です。しかし、いつでも結論ファーストの型が最適というわけではありません。
たとえば、物語を書く際に使われる「ストーリーテリング」という手法では、読み手が飽きずに先を読みたくなるような構成を重視します。よって、結論(結末)は最後まで述べません。一方でSEOライティングでは、読み手が悩みや疑問の答えを求めている状況なので、結論ファーストの構成が用いられるのです。
4.「何も知らなかった頃の自分に届けるつもり」で書く
相手に情報を伝えたい場合、「何も知らなかった頃の自分」をイメージして書いてみましょう。今の自分にとって当たり前の情報も、読み手にとっては初見かもしれません。
自分の知らない言葉が次々に出てくる文章では、「私のレベルに合わない」と離脱されてしまうでしょう。一度読み手の立場に自分を置いて、その人の知識レベルを意識しながら書くと、親しみやすい文章が作れます。
5.オリジナリティを加える
情報過多の現代で、オリジナリティのある文章は貴重です。他者に書けない視点や経験をつづった文章は、読み手にとって新鮮なものとなります。
しかし、オリジナリティだけを意識すると、独りよがりな文章になってしまうこともあります。前提として、読み手が求める情報を根拠をもって提供し、そのうえでオリジナリティを加えるイメージをもちましょう。
6.推敲する
「推敲(すいこう)」とは、文章を吟味して練り直し、より良くすることを指します。リズムが悪い箇所を修正したり、他の表現を探したりして文章を完成させていく作業です。
読みやすいと思って書いた文章でも、翌日に読み直すと、重複表現があったり、一文の長さが適切でなかったりすることに気がつくはずです。推敲では、頭を捻りながら文章と向き合い、より良い表現を見つけ出す必要があります。
ライティングの型
ライティングには、さまざまな型(構成パターン)が存在します。
これらの型は、主に以下の3つに分類できます。
それぞれの書き方や目的・使う場面について解説します。
ロジカルな文章の型
ロジカルな文章は、主にビジネスメール・商談・資料作成などで活用できます。代表的なのが「PREP法」と「SDS法」です。
PREP法
PREP法は、結論を先に述べ、情報を相手にわかりやすく伝えたいときに有効です。PREPはPoint(結論・主張)、Reason(理由)、Example(例)、Point(結論)の構成です。
- 結論:書くスキルは、仕事をするうえで不可欠です。
- 理由:日々の業務において、メールや資料などの文章を作成する必要があるためです。
- 具体例:わかりやすい資料を作成できれば、相手に意図が伝わりやすく、コミュニケーションが円滑になります。
- 結論:したがって、書くスキルは欠かせないものであり、仕事のさまざまな場面で役立ちます。
根拠をしっかり伝える型なので、説得力があるのが特徴です。読み手に納得してもらいたい場面で効果的です。
SDS法
SDS法は、PREP法よりもさらに要点を伝えることを重視した文章の型です。Summary(要点・主張)、Details(詳細)、Summary(要点・結論)の構成です。
- 要点:各地で海開きが始まっています。
- 詳細:例年よりも早い海開きですが、すでに訪れている人も多いようです。
- 要点:海開きに喜ぶ人々で賑わうビーチシーズンが期待できます。
ニュース速報、自己紹介、状況報告などスピーディーに情報を伝えたいときに活用できます。PREP法のような強い根拠の提示はありませんが、1つの情報を短時間でわかりやすく伝えるのに効果的です。
ストーリーを伝えるときの文章の型
映画・アニメ・漫画・CMなどの構成で使われているのが、ストーリーを伝える文章の型です。好きな映画やアニメのシーンを想像しながら、型に当てはまる箇所を考えてみてください。
序破急
序破急の型は、「導入→展開→締め」から成る構成で、ストーリーに没入してもらいたいときに活用できます。
- 序:物語のはじまり、重要な出来事が発生する
- 破:急激な変化が起きる
- 急:クライマックスへ向かう
序破急は、起承転結の型よりもスピード感があります。読み手を飽きさせないために、ジェットコースターのようにストーリーが変化していきます。
起承転結
起承転結は馴染みのある四字熟語ですが、実はストーリーテリングの構成の1つです。
- 起:物語のはじまり、テーマを示す
- 承:物語の続き、詳しい状況の説明
- 転:クライマックスに向けた急展開
- 結:エンディング、全体のまとめ
序破急と同様、結論を最後にもってくる型なのでビジネスシーンには向きません。読み手の想像力を高め、感情を動かすことを目的としています。
その他の文章の型
その他の文章の型を、活用できる場面を踏まえながら紹介します。
PASONA
PASONAは、セールス記事のコピーライティングで活用されます。
- Problem(問題):悩みに対する問題提起
- Agitation(煽り・共感):悩みに対する煽りと共感
- Solution(解決策):問題解決策の提示
- Narrowing Down(絞り込み):解決策のターゲットや期間を絞る
- Action(行動):行動を促す
読み手の感情を動かし、購買行動を促すことを目的としています。広告記事や通販サイトの商品購入ページなどに適した型です。
目理方結
目理方結(もくりほうけつ)は、相手を説得したいときに効果的です。「方法」を提示する型というのが特徴です。
- 目的:コミュニティメンバーのつながりを強めたい
- 理由:オンラインだと、相手の顔が見えず近づきにくい印象がある
- 方法:オフラインで交流会を開催する
- 結論:メンバー同士がつながり、安心感が増す
プレゼンテーションや企画書作成などで活用できます。
ライティングで重要な「人の心に届く文章」とは
人の心に届く文章とは、「読み手の感情や行動に変化を与えることができる文章」だと言えます。そのためには、ロジカル(論理的)とエモーショナル(感情的)の両要素をライティングの目的に合わせて取り入れる必要があります。
上記のように、「ロジカル=説得力を出す」「エモーショナル=心を動かす」といったそれぞれの役割があります。
ここからは場面に合わせた両方のライティング方法を紹介します。
ロジカルライティング
ロジカルな文章とは、論理的で一貫性があり、根拠や理由に基づいて展開される文章のことです。「主張(結論)→理由→事実(例)→結論」から構成され、要点をわかりやすくかつ説得力を持たせることが求められるビジネスシーンに役立ちます。
ロジカルな文章作成例
【上司に対するメールの例文】
新プロジェクトAについて、社長とのミーティングの時間を設けていただきたいです。(主張)
理由は、予算追加の交渉をしたいためです。(理由)
当初の予算は10万円でしたが、備品不足により追加予算が必要な状況です。(事実)
プロジェクトの備品発注が週末にあるため、今週中に社長とのミーティングを行うことは可能でしょうか。(結論)
エモーショナルライティング
エモーショナルな文章とは、読者の感情に訴えかけることを目的とします。描写や語彙、リズムを巧みに使い、読み手の共感や感動を引き出すことが特徴です。
「主張→具体例(理由)→結論」の構成に沿って、シーンや心情を具体的に描写します。「論の流れ」と「感情の流れ」を的確に配置するのがポイントです。
エモーショナルな文章作成例
この夏の沖縄旅行は、人生について考えるターニングポイントになった。(主張)
砂浜で家族3人、川の字になって寝転がったとき、初めて自分の感情と向き合うことができた。いつも忙しさに追われて、家族と過ごす時間はほとんどなかったと、この瞬間まで気づけなかったのが情けない。愛する妻、娘と見上げたキラキラと輝く星空は、忘れられない情景として心に刻まれている。(理由)
目まぐるしく過ぎる毎日では、大切なものを忘れてしまいそうになる。沖縄旅行は、自分を見つめ直す大事な時間になった。(結論)
ロジカルとエモーショナルの混合
ロジカルとエモーショナルを織り交ぜた文章は、説得力を与えながら読み手の共感を高めます。論理的な構成に感情移入できる要素を掛け合わせることで、読み手の心を動かすことができます。
以下は、主張を論理的に述べつつ、チームの効率アップやモチベーションに関する感情的な側面を取り入れた文章です。
ロジカルな文章にエモーショナルを織り交ぜた文章作成例
【仕事のプレゼンテーション】
管理ツールの導入は、チームの作業効率とモチベーションを向上させます。(主張)
理由は、プロジェクトの進行状況をリアルタイムで可視化する機能が管理ツールに備わっているからです。これは、進行状況のチェックに苦労しているリーダー陣の助けになります。
また、直感的に操作できるツールなので、パソコンに不慣れなメンバーに「作業が増える」や「入力方法を覚えるのが大変そう」といった心理的負荷を与えることなく、チーム内で助け合うことの重要性を周知させることも期待できます。(理由)
管理ツールの導入は、業務効率だけでなくメンバーのやる気も上げると信じています。(結論)
ライティングで「読みにくい文章」にしないためのポイント
ライティング初心者によくある「読みにくい文章」にしないためのポイントを紹介します。以下が、文章を書く際に意識すべきポイントです。
ライティングは推敲で修正を重ねていくので、これら全てを初稿で完璧に仕上げる必要はありません。慣れてきたら、初稿からもこれらのポイントを意識してみましょう。
ひらがな・漢字の連続を避ける
ひらがなと漢字のバランスが悪いと、読みにくい文章になってしまいます。絶対的なルールはありませんが、一般的には、「ひらがな7:漢字3」の割合が適切と言われています。
書き手の嗜好や媒体にもよりますが、漢字が多すぎる場合は「ご案内→お知らせ」「頻繁に→こまめに」など言い換えをすることで、読みやすさがアップします。
こそあど言葉の使い方
こそあど言葉とは、「これ・それ・あれ・どれ」など何かを指し示す言葉のことです。日常会話ではよく使いますが、ライティングでは使いすぎに注意が必要です。
たとえば「その問題に関して」と書くと、「その」がどこの問題を指しているのか読み手が理解しにくいこともあります。「環境問題に関して」のように具体的な名詞に置き換える、もしくは指し示す内容が明確な文脈にしましょう。
誤字脱字に注意
誤字脱字があると、文章が読みにくくなるだけでなく、内容への信頼性を失う恐れがあります。誤字脱字の例として、言葉の抜け漏れ、漢字や文法の間違いなどがあります。
実際に文章を読んでいて誤字脱字を見つけたとき「書き手は適当にこの文章を作ったのでは?」と思ったことはないでしょうか。このように、誤字脱字は読み手に不安を与える原因になるため、必ず推敲の段階でミスがないかを確認しましょう。
専門家になりすぎない
専門用語の使いすぎは、知識が豊富なライターほど陥りやすいです。自分で知っている用語を、初心者である読み手も知っている前提で文章を書き進めてしまうからです。
専門分野について書くときは、初心者にとってわかりやすい言葉に置き換えるなどの工夫が必要です。自分の基準で「この言葉は知っているだろう」と決めつけるのではなく、読み手に配慮したワードを選びましょう。
ライティングの注意点
ライティングをする際は、「コピペをしてしまう」「事実と解釈を混同してしまう」といった点に気をつけましょう。
コピペは、「著作物の盗用」にあたる可能性があります。よって、他の文章を参考にするとしても、自分の言葉に書き換えましょう。
事実と解釈の混同とは、主観的な解釈を客観的な事実として文章にしてしまうことを指します。「私はこう思う」という主観的な解釈を、あたかも「事実」のように述べてしまうと、読み手に誤解を与えかねません。情報を正しく伝えるためにも、事実と主観はきちんと書き分けることが大切です。
ライティングスキルの身につけ方 – おすすめのトレーニング方法
ライティング初心者は、文章がうまく書けずに悩むこともあるでしょう。しかし「書ける・書けない」は、才能だけに左右されるものではないのです。ライティングは、練習を重ねることで徐々に上達していきます。
ライティングスキルを身につけるには、以下の方法がおすすめです。
自分にあったライティングのトレーニング方法を見つけてみてください。
本を読む
ライティングの土台となる知識のインプットには、本を読むのがおすすめです。自分のペースでじっくり読み込みながら、ライティングの基礎を学べます。以下が、おすすめの本です。
『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』著:藤吉 豊、小川 真理子
本書では、文章術の名著100冊をもとに、プロのライターに共通するノウハウをランキング形式で紹介しています。基本的な知識から徐々に細かなノウハウに触れていくので、優先して意識すべきポイントがわかります。
とくに1〜7位では、ライティングの土台となる知識が初心者にもわかりやすく解説されています。メール、資料作成、Webサイト、SNSなど全てで応用しやすい「伝わる文章」の特徴が学べる一冊です。
『セールスコピー大全:見て、読んで、買ってもらえるコトバの作り方』著:大橋 一慶
本書では、セールスコピー(=買ってもらうための文章)専門家によって、商品を売るためのライティングスキルが解説されています。セールスコピーは、Webサイト、広告、ブログ、SNS、メルマガなど幅広い場面で活用される文章です。
言葉ひとつ変えるだけで売り上げが変わる理由を、人がものを買う心理に触れながら解説しています。具体的なコピーの表現法も紹介しているので、実際のライティングで取り入れやすいのもポイントです。購買心理への理解が深まる一冊です。
人に読んでもらう・添削してもらう
書いた文章を他者に読んでもらうことで、読み手目線のフィードバックがもらえます。自分では読みやすいと思う文章も、読み手にとってはそうでないかもしれません。
ターゲットに近い人に文章を読んでもらい、読みにくかった部分を指摘してもらいましょう。また、ライティングのプロに添削をしてもらって、より良い表現を学んでいくのも効果的です。
理想の文章を筆写する
ライティング初心者は、1から文章を考えて書くのは難しいかもしれません。そんなときは、理想の文章を筆写してみましょう。以下が、簡単なステップです。
- 書き写す
- 分析する(構成、知識、気に入った表現など)
- 自分の言葉で学びをまとめる
筆写は、文章の構成や言い回しを意識しながら行うのがおすすめです。ノートに筆写して色ペンで書き込みなどすると、視覚的に理解しやすくなります。
女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)の活用
ライティングスキルを集中して学ぶのに、オンラインコース受講という選択肢もあります。女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)では、幅広いライティングスキルを網羅したコースから、興味のある分野を選ぶことができます。
ライティングスキルを通じて叶えたいゴールがまだわからないという人も、異なる種類のライティングに触れることで、自分が楽しいと思えるものが見つかるかもしれません。学習のヒントを見つけるためのコミュニティイベント、在籍期間中のお仕事チャレンジなども、実務スキルを高めるのに魅力的なポイントです。
ライティングに必要なスキル
ライティングに必要なスキルの例として、以下のものが挙げられます。
- 基礎力:文章力・編集力・情報収集力・行動力
- 専門スキル:インタビューライティング・SEOライティング
- 専門知識:フード・ファッション・テクノロジー・トラベル
基礎力には、語彙力や表現力、マーケティング力、コミュニケーション力なども含まれます。必要な専門スキル・知識は、ライティングの種類や内容によって変わります。インタビューライティングでは傾聴力や各形式(ルポ形式など)に沿ってまとめるスキル、SEOライティングなら検索アルゴリズムに関する知識が必要です。
ライティングとは、読み手の感情を動かすもの
ライティングスキルは、伝えたい情報を正確に相手に届けるために重要なスキルです。日常のさまざまなシーンで重宝されるスキルであり、磨くことでライターとしてのキャリアの可能性も広がります。
ライティングは、人の心を動かす力のある奥深いものであり、学ぶほど楽しいものです。ライティングスキルを高めたい人は、女性向けキャリアスクールSHElikesがおすすめです。「ライティング入門コース」「Webライティング系コース」など全45以上の職種スキルから、興味のあるコースを掛け合わせて受講できます。
SEOライティングやセールスライティングなど、キャリアの幅が広がるスキルを習得することで、ライターとしての新しい道が開けるかもしれません。興味があるスキルを学びながら、理想のキャリアを実現させましょう。
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