マーケティング職の志望理由をどのように書くべきか悩んでいませんか。
志望理由には、マーケティング職や応募先企業を選んだ理由を明確にし、数字などを使って自分のスキルや実績を具体的に記載することが大切です。
本記事ではマーケティング職の志望理由を書くときのポイントや、注意点を解説します。マーケティング職への就職・転職を目指している人はぜひ参考にしてください。
マーケティング職とは?
マーケティング職とは、企業の商品・サービスが売れるためのしくみを作る仕事です。市場や顧客データなどの分析をおこない、自社商品・サービスの集客や販売促進につながる戦略を立案します。
具体的な仕事内容は、消費者ニーズを把握するための市場調査・分析、顧客の属性やターゲットに合わせたアプローチの考案などです。
情報やトレンドを常にキャッチアップする能力や、数値やデータにもとづく戦略を論理的に考える力が求められます。
マーケティング職の志望理由を書くときのポイント
マーケティング職の志望理由を書くときのポイントは、以下の4つです。
各ポイントを参考に、採用担当者が納得できる志望理由を作成しましょう。
なぜマーケティング職なのかを明らかにする
マーケティング職にこだわる理由を記載することで、採用担当者に志望度の高さや熱意をアピールできます。
応募先企業や業界について細かくリサーチをし、マーケティングに興味を持ったきっかけなどと絡めて記載しましょう。理由が曖昧であったり、筋が通っていなかったりすると「志望度が低い」と判断されてしまうこともあるため注意が必要です。
マーケティング職を選んだ理由を、自分の経験や思いを含めて書くことで、説得力のある志望理由になるはずです。
自身のスキルや経験とマーケティング職を結びつける
志望理由の中に、マーケティング職のどのようなところで自分自身のスキルや経験が生かせるかを盛り込みましょう。
採用担当者は選考中、本人にマーケティング職の適性があるかどうかを見ています。スキル・経験がマーケティング職に生かせることを明確に伝えられれば、適性があると判断され、選考に通りやすくなるでしょう。
未経験者の場合でも、新卒の就職ならサークル活動やアルバイト、転職なら前職での経験などをマーケティングと関連付けて記載すれば、説得力が高まります。
応募先の企業を選んだ理由を明確にする
なぜ応募先の企業でマーケティングをやりたいかを説明することで、志望度や意欲の高さをアピールできます。
他社との差別化ができていないと、採用担当者に「うちでなくてもいいのでは?」と思われてしまう可能性があります。そのため、応募先の企業でないと実現できないことや、業界内での強みをリサーチすることが大切です。
応募先の事業内容や業界の立ち位置、求める人材像などを分析し、自分が貢献したいと感じた理由を具体的に盛り込みましょう。
実績を数字で伝える
志望理由内で自分の実績やスキルを伝えるときは、数字を使うことを心がけましょう。
「高い成果を得られた」「売上に貢献した」などといった表現は漠然としており、採用担当者の印象に残りにくくなります。そのため「○%を達成」「前年比で○%アップ」など、具体的な数値を示すことが大切です。
数値であれば客観的な評価が可能になり、説得力のある志望理由になります。
マーケティング職の志望理由例文6選
マーケティング職の志望理由の例文を、以下の3パターンに分けて紹介します。
志望理由では、過去の実績の数値化が難しい場合でも、貢献度や周囲へ与えた影響などを具体的に書くことが強みのアピールにつながります。自分に当てはまるケースの例文を参考に、説得力のある志望理由を作成しましょう。
1.中途・未経験転職の場合
10年間の営業職で培った提案力や分析力を生かし、貴社の事業に貢献したいと考えております。
~~業界の営業職としてお客様にサービスの提案やフォローを続ける中で、お客様のニーズをしっかりと把握したうえで最適なソリューションを提案することの重要性を強く感じています。実際、私がリーダーを務める営業チームでは、メンバー内で市場調査やお客様への詳細のヒアリングを実施し、その内容に基づいた提案をすることで、期中目標に対し120%の成果を出すことができました。
入社後は、お客様の視点に立ち、データに基づいた戦略立案とプロモーション活動をおこない、マーケティングを通じて貴社の更なる成長に貢献したいと考えております。
2.中途・未経験転職の場合
私がマーケティング職を志望している理由は、システムエンジニアとして従事する中で、ユーザーニーズを的確に捉えることの大切さを実感したからです。
お客様の潜在的なニーズを科学的に分析し、それに基づいた戦略立案ができるマーケティングの役割に魅力を感じています。
マーケティング職自体は未経験であるものの、システムエンジニアの業務で培った論理的思考力やヒアリング力を貴社での業務に生かせると自負しております。
特に貴社はIT業界において最先端のシステムを活用したマーケティングに積極的に取り組んでおり、システムエンジニアとしての経験や知識を生かして貢献させていただきたいと考えています。
3.中途・経験者としての転職の場合
貴社のマーケティング部門では最先端のデジタルツールやAIを積極的に活用しており、革新的な取り組みをおこなっている点に強く魅力を感じ、応募させていただきました。
私は新卒から現在までの5年間、株式会社○○のマーケターとして、これまで100を超えるプロモーションキャンペーンの企画立案に携わり、最大で15%の売上増加を実現するなど、一定の実績を残すことができました。
最新の技術や新たな施策への取り組みを積極的におこなっている貴社で、これまでの実務経験と貴社の先進的なノウハウを融合させ、ブランド価値の最大化に尽力したいと考えております。
4.中途・経験者としての転職の場合
業界トップクラスの広告運用力を持つ貴社で、私の今までの経験や知見を生かし、貢献したいと考えたためです。
私は新卒から10年間に渡り、~~株式会社のマーケティング職として、~~領域のPR施策やSNS運用などを中心に携わってまいりました。
私がメインで担当した~~のプロモーション案件では、「~~」の戦略により、クライアント企業の売上が前年比で150%を達成した実績もあります。
先日の転職フェアでは貴社は今年度より~~領域のSNSマーケティングを実施しており、急成長している~~業界でのトップシェアを狙うというお話を伺い、私の~~領域の知見やSNS運用経験が生かせるのではと感じております。
入社後はお客様の潜在ニーズをいち早くとらえた魅力的な商品・サービスの開発と、斬新なプロモーション活動に尽力させていただきたいです。
5.新卒として就職の場合
ゼミでの課題を通してマーケティングの面白さに触れ、業界で唯一~~を提供している貴社の商品の集客や販売促進に携わりたいと考えたためです。
マーケティング職に興味を持ったきっかけは、大学の授業内でおこなわれた、大手~~社の新商品の企画・プレゼンをおこなう大会です。
市場や顧客のニーズを論理的に分析し、商品やプロモーションに落とし込むことを意識した結果、プレゼン大会では学部内2位という成果をあげることができました。
この大会を通してマーケティングの面白さややりがいを知り、業界トップシェアの貴社の商品のマーケティング職に携わりたい気持ちが強くなりました。
ご縁あって貴社に入社となった際は、卒論のテーマでもあった「~~」についての知識を生かし、より多くの人に貴社の魅力を届けられるマーケターになりたいと考えています。
6.新卒として就職の場合
貴社のサービスの1つである~~に強い魅力を感じており、マーケティング部門の一員になって世の中にその魅力を広げていきたいと感じているためです。
3年間続けているアルバイトで「最近リニューアルした看板メニューの売上を前年度比110%以上に伸ばす」という課題があり、社員の方々と共にお客様のニーズを1から調査・分析し、売上をアップさせるための施策を立案しました。
約1ヶ月のプロモーション期間を経て前年度比130%となり、店舗の売上に貢献することができました。
入社後はアルバイトでの経験や大学で専攻している~~の知識を生かし、一日も早く戦力となれるよう精進したいと考えています。
志望理由を書くときの注意点
志望理由を書くときの注意点は以下の3つです。
マーケティング職に応募する際のESや書類は、本章の内容を押さえて作成しましょう。
「勉強したい」とは書かない
「貴社でマーケティングを勉強したい」という志望理由は、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
会社は勉強をしに行くところではなく、あくまでも労働を通じて社会やお客様へ貢献する場です。本人は意欲をアピールするために書いたつもりでも、企業側には「戦力になろうとしていない」や「受け身」と捉えられてしまうかもしれません。
志望理由で熱量をアピールしたい場合は、経験談をもとに「キャッチアップが得意」などと言い換えることをおすすめします。
文章が長くなりすぎないようにする
志望理由は長くなりすぎないよう、ボリュームにも注意しましょう。
採用担当者は1日に数十人~100人以上の書類に目を通している場合も少なくありません。文章が多すぎて読みにくい書類は採用担当者の負担になり、マイナスなイメージを持たれる可能性があります。
遠まわしな表現や分かりにくい比喩などを使うと、結局何を伝えたいのか分かりにくくなります。志望理由の文字数は指定があれば遵守し、指定が無い場合は200~300字程度におさめるといいでしょう。
条件面に言及しすぎない
志望理由を作成するときは「土日休みだから」「年収が高いから」など、条件面に触れすぎないように注意が必要です。
条件面は働くうえで重要な要素であるものの、志望理由内で言及しすぎてしまうと、採用担当者に仕事への熱意があるのか不安を与えてしまいます。また、より待遇が良い会社に転職されるリスクを懸念され、書類選考で落とされてしまう可能性もあります。
条件を重視すること自体は問題ありませんが、志望理由はあくまでも仕事や事業内容、ビジョンなどをメインに伝えましょう。
よくある質問
マーケティング関連のよくある質問として、以下2つを解説します。
マーケティング職への就職・転職を検討している人はぜひ参考にしてください。
マーケティング職に必要なスキル
マーケティング職はツールを活用して市場調査をおこなったり、データを分析したりすることが多い仕事です。そのため、「ITリテラシー」「リサーチ力」「分析力」などは基本的なスキルとして求められます。
また、顧客のニーズや予算、商品やサービスなどを考慮し、ベストな施策を打ち出すための「思考力」「企画力」も必要です。
さらにマーケティング職は、営業部門や経営層、クライアント企業など外部との連携が必要な場面も多くあります。部署内外を問わず、円滑にやりとりを進めるための「コミュニケーション能力」も必要といえるでしょう。
マーケティングに必要なスキルについては、以下の記事も参考にしてください。
マーケティングを学ぶ方法
未経験からマーケティングを学ぶには、「書籍」「セミナー」「スクール」などさまざまな選択肢があります。
コストを抑えつつ、スキマ時間などを活用して独学するなら、書籍やセミナーを活用しましょう。
マーケティング初心者で独学が不安な人や、実践的な知識を身につけたい人はスクールに通って学ぶことをおすすめします。オンラインで通えるスクールであれば、仕事終わりや休日などを活用して自分のペースで専門知識を身につけられるでしょう。
マーケティングの勉強方法は以下の記事でも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
採用担当者に熱意をアピールできるマーケティング職の志望理由を作成しよう
マーケティングの志望理由は、その職種や応募先企業にこだわる理由、入社後にやりたいことなどを明確に書くことが大切です。自分のスキルや経験がどのように生かせるのかを具体的に記載し、採用担当者に志望度や熱意をアピールしましょう。
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