ロードマップ作成ツールおすすめ5選!作成するメリットや作成方法も紹介

ロードマップ作成ツールおすすめ5選!作成するメリットや作成方法も紹介
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ライター SanamiSasaki
フリーライター|新卒で金融業に従事し、出産後未経験で地元のメディアを運営する会社に転職。現在は推し活と育児を両立しながら、さまざまなWebメディアで執筆しています。

プロジェクトを成功に導くためのアプローチとして、ロードマップが利用されます。ロードマップを最大限に活用することができれば、プロジェクトの成功率も高まるでしょう。しかし、どのようにロードマップを作成すればよいかわからない人も多いはず。ロードマップを作成するときの助けになるのが、ロードマップ作成ツールです。そこで今回は、おすすめのロードマップ作成ツールを5つピックアップして紹介します。作成するメリットや作成方法も解説するので、ロードマップ作成を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

ロードマップ作成ツールとは?

まずは、ロードマップ作成ツールとはどんなものなのか理解していきましょう。

ロードマップ作成ツールとは

ロードマップとは、目標達成までのステップを時系列に沿ってまとめた工程表のことです。ゴールまでの道筋を直感的に把握できるよう、図を用いて表します。ロードマップという言葉の本来の意味は、「道路地図」を表す言葉です。システムなどの開発工程に用いられていましたが、ビジネス全般で広く活用されるようになりました。目的地に効率的にたどり着くための地図のように、プロジェクトにおいてロードマップは重要な役割を担います。

効果的なロードマップを作成するために役立つのが、ロードマップ作成ツールです。プロジェクトの計画を立て視覚化する助けになり、より管理がしやすくなるでしょう。

ロードマップとマイルストーンの違い

ロードマップと似ている言葉に、マイルストーンがあります。マイルストーンは「通過点」を意味する言葉で、プロジェクトの節目や中間目標などを示し、進捗確認として使用するもの。ロードマップは大まかな工程表となるため、詳細を把握するためにマイルストーンを組み入れることで、具体的な進行状況を把握します。小さなプロジェクトにはマイルストーンは不要ですが、長期にわたるプロジェクトにはロードマップに加えマイルストーンも活用されます。

ロードマップとガントチャートの違い

ロードマップと似たものに、「ガントチャート」があります。ガントチャートは、ツリー構造とチャートを用いた棒グラフで、プロジェクトのスケジュールや進捗を管理するために用いられます。ガントチャートの特徴は、タスクの順番やタスクの達成にかかる時間が一目で把握できること。ロードマップは長期にわたるプロジェクトの概要を、ガントチャートは具体的なスケジュールを、それぞれ可視化したものです。まずはロードマップを作成し、ガントチャートで詳細を管理していきます。

ロードマップを作成するメリット

ロードマップを作成するメリットは以下の2点が挙げられます。

  • チーム内で進捗状況を把握できる
  • 課題が明確になる

それぞれ確認していきましょう。

チーム内で進捗状況を把握できる

ロードマップを作成することで、チーム内で進捗状況を把握できます。複数のメンバーで進行するプロジェクトは、関わる人数や部署が増えるほど複雑化し、認識の統一が困難です。ロードマップがあれば、ゴールや期日の共有ができ、認識を統一しやすくなるでしょう。進捗状況をきちんと共有できれば、同じ方向に向かって作業を進めることもできます。

課題が明確になる

ロードマップにより課題が明確になるというメリットもあります。プロジェクトの全体像が見えやすくなるため、目標と現状を比較してどのくらいギャップがあるのか把握でき、解決のためにどうすべきかを検討しやすくなるでしょう。具体的には、ギャップが生じやすい、リソースや時間、予算といった項目を分析し、課題がある場合はどのように解決していくか検討していきます。課題を解決する期日も明確になるため、計画通り進むよう調整しやすくもなるでしょう。

ロードマップ作成方法

ロードマップの作成は、以下の手順に沿って進めていきます。

  1. 目標と期日の設定
  2. 現状把握と課題の整理
  3. マイルストーンの特定
  4. タイムラインの作成
  5. 関係者との共有

それぞれの工程について確認していきましょう。

1.目標と期日の設定

ロードマップの作成のはじめに設定するのが、目標と期日です。目標が明確でないと、達成かどうかを判断する術がありません。目標をみんなが共有できるよう、具体的な目標を定めましょう。また、現実的な期日設定も重要なポイントです。計画段階からギリギリの期日設定にしてしまうと、トラブルがあったときに調整できなくなってしまいます。

目標を提示する際は、数値やデータなどを用いて定量的に示すとよいでしょう。たとえば「売上アップ」を目標とした場合、どのくらいアップすれば目標達成といえるのかはっきりわかりません。「売上前年比〇%アップ」といったように、具体的な目標にしましょう。

2.現状把握と課題の整理

目標を設定したら、現状との差を明確にします。リソース、予算、担当範囲などを数値で確認することで、最終目標との差を把握しやすくなり、課題を把握することにもつながります。目標から逆算して課題を整理し、解決策を検討しましょう。また、目標設定に無理があるなら、実現可能な目標に調整するのもひとつの方法です。

3.マイルストーンの特定

長期にわたるプロジェクトの場合、マイルストーンを設定しておきましょう。最終目標が遠くても、複数の中間目標の設定により、やるべきことがわかりやすくなります。マイルストーンに設定するのは、目標達成に必要不可欠なタスク。マイルストーンの期限も設定し、それをひとつずつ達成していくことで、モチベーションを維持しながらプロジェクトを進めていくことができます。

4.タイムラインの作成

次にタイムラインの作成です。プロジェクトを進める手順を時系列に並べて、ロードマップとして可視化していきます。ロードマップ作成の際に重要となるのは、プロジェクトの方向性を定め全体像を俯瞰的に把握できること。ロードマップが細かすぎると全体像がつかみにくくなってしまうため、タスクの詳細まで記載する必要はありません。概要のみに留めておくようにしましょう。

5.関係者との共有

作成したロードマップは関係者と共有します。この段階で関係者から意見を募りさまざまな角度から検証して、計画に無理がある場合は修正しておくとよいでしょう。認識のずれをなくし、関係者が納得した状態でプロジェクトに取り組めるのが理想的です。目標を共有することで進捗管理がしやすくなり、さまざまな立場から同じ目標に向けて取り組むことができます。

おすすめロードマップ作成ツール5選

ロードマップを作成する際に、ロードマップ作成ツールを使うとより効率的です。おすすめのロードマップ作成ツールは、以下の5つが挙げられます。表にまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

特徴
Miro・大規模プロジェクト向けの共有ホワイトボードツール
・音声や動画も記録できる
Lychee Redmine・プロジェクト管理のためのツールがひとつに
・どのプランも30日間無料
Time Krei・オンライン上でプロジェクト管理ができる
・オプション以外の機能を1ヶ月間無料で試せる
Jooto・直観的に操作できるわかりやすさに特化
・個人向けと法人向けのプランがある
Microsoft Project・Officeツールとの連携が容易
・複数のシステムと接続できる

Miro

「Miro」は、大規模なプロジェクトのための共有ホワイトボードツール。ロードマップ作成のためのテンプレートがたくさん用意されており、手間も最小限に抑えられます。特徴的な機能であるオンラインホワイトボードは、リアルタイムで視覚化することでチーム間のつながりを強化できます。音声や動画を記録できるのもポイントです。

フリープランは機能に制限はありますが、メンバー数に制限なく使用できます。ビジネスプランの場合は全機能をお試しできる14日間のトライアル期間を活用しましょう。

Miroの料金

プラン月額料金
Free$0
Starter$8/1ユーザーあたり

Business$16/1ユーザーあたり

Miroの動作環境

対応端末対応バージョン
デスクトップChrome バージョン 70 以降
Firefox バージョン 70 以降
Safari バージョン 12 以降
Opera バージョン 70 以降
Edge バージョン 44 以降
Yandex Browser バージョン 19.10 以降
モバイルAndroid 向け Chrome バージョン 70 以降
iOS 向け Chrome バージョン 70 以降
Safari バージョン 12 以降
モバイルブラウザの場合、ボードの閲覧のみ
モバイルアプリでのみ編集可能

Lychee Redmine

「Lychee Redmine(ライチレッドマイン)」は、プロジェクト管理のためのツール。ロードマップの作成はもちろん、詳細なガントチャートやレポート自動作成、複数の管理台帳の集約など、プロジェクトを管理するために必要な機能がひとつにまとまっています。メンバーの負荷に合わせて工数やスケジュールを自動で設定するなど、無理のないプロジェクトの推進を助けます。

フリープランで使い勝手を試してからプランを検討するのもおすすめです。どのプランも30日間無料で試すことができ、安心して導入できるでしょう。

Lychee Redmineの料金

プラン月額料金(税込)
フリー無料
スタンダード990円/1ユーザー
プレミアム1,540円/1ユーザー
ビジネス2,310円/1ユーザー

Lychee Redmineの動作環境

対応端末対応バージョン
クラウド<Webブラウザ>
GoogleChrome
Firefox
Chromium版 Edge

Time Krei

「Time Krei(タイムクレイ)」はグループウェアとプロジェクト管理をオンラインで行えるプロジェクト管理ツールです。スケジュール管理機能をベースにした予定・実績管理を用いてロードマップを作成し、プロジェクトを可視化。社内の承認フローを電子化する、回覧板機能の閲覧状況の可視化など、グループウェアとしても優秀です。

1ユーザーのみが使えるトライアルは、オプション以外の基本機能を1ヶ月間使用できます。有料版にはサーバー等を用意する必要がないクラウドプランと、会社独自の環境で利用できるシングルテナントプランの2つがあります。

Time Kreiの料金

プラン月額料金(税込)
トライアル無料/1ユーザー
クラウド10ユーザー32,780円
1ユーザーごとに3,278円追加
シングルテナント要問い合わせ

Time Kreiの動作環境

対応端末対応バージョン
クラウドWindows7Windows7
Windows8
Windows10
Internet Explorer® 11
Google Chrome™ 72
Microsoft Edge™ 42
macOS High Sierra
macOS Mojave
Safari 12.0
上記以外のブラウザやバージョンの場合、一部機能が動作しない可能性あり
モバイルiPhone、Android端末のブラウザ

Jooto

Jootoは、わかりやすさに特化したプロジェクト・タスク管理ツール。シンプルなフォーマットで全体像が把握しやすいため、進捗状況もわかりやすいでしょう。基本操作はカンバン方式が中心で、直観的に操作できる仕様です。コメント機能やリマインダー機能などプロジェクトを進めるうえで便利な機能がたくさん用意されています。

無料プランの場合、4人まで利用可能です。スタンダードプランは個人向け、エンタープライズプランは法人向けとなっています。継続契約を選択すると安くなるのも特徴です。

Jootoの料金

プラン月額料金(税込)
無料プラン0円
スタンダードプラン417円/1ユーザー(年間契約の場合)※月額契約の場合550円/月
エンタープライズプラン980円/1ユーザー(年間契約の場合)※月額契約の場合1,430円/月

Jootoの動作環境

対象端末対象バージョン
パソコンの推奨OS/ブラウザ【OS】
WindowsOS 最新バージョン
MacOS 最新バージョンおよび一つ前の主要なバージョン
【ブラウザ】
GoogleChrome
Firefox
Microsoft Edge
Safari
上記の最新バージョンおよび一つ前の主要なバージョン
スマホ/タブレットiPhone (iOS)用、Androidの専用アプリの最新バージョン
※ブラウザではなく専用アプリのみでの利用

Microsoft Project

「Microsoft Project(マイクロソフトプロジェクト」は、マイクロソフト社が提供するプロジェクト管理ツール。ロードマップの作成やガントチャートを使ったスケジュール管理も可能で、複数のシステムとの接続もできます。ExcelやWordなどほかのOfficeツールとの連携もできるので、使い勝手もよいでしょう。

使用できる機能の範囲により3つのプランが用意されています。機能が豊富なので、自社で使いこなせるか1ヶ月間の試用期間中に試してみるのがおすすめです。

Microsoft Projectの料金

プラン月額料金(税込)
Planner Plan 11,375円/1ユーザー
Project Plan 34,125円/1ユーザー
Project Plan 57,568円/1ユーザー

Microsoft Projectの動作環境

対象端末対象バージョン
クラウド版Windows 11
Windows 10
Windows Server 2019

ロードマップ作成ツールを活用しよう

ロードマップ作成ツールは、プロジェクトを成功させるうえで非常に役立ちます。ロードマップ作成ツールを活用して、効果的なロードマップの作成を目指してみてはいかがでしょうか。

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。