【無料あり】3D制作におすすめのソフト7選!自分にあった選び方や注意点も紹介

【無料あり】3D制作におすすめのソフト7選!自分にあった選び方や注意点も紹介
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ライター KeitoKurisu
埼玉県の美容学校を卒業後、銀座の美容室での経験を経て、雑誌・広告業界のヘアメイクとして活動。その後、SEOメディア事業や映像制作会社を立ち上げ、脚本とディレクター業務を行う。現在は、アート作品の個展を行いながら、フリーライターとして活動中。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

近年では3Dで作成したアニメーションや映像演出、アバターを使ったVtube活動などが注目されています。3Dソフトの性能は年々向上しており、「CGクリエイター」や「CGアーティスト」として活動を始める方も増えつつあります。

一方でCGに興味のある方には、「どんなソフトを使っているの…?」「おすすめのソフトが知りたい…」と考える方もいるかもしれません。

そこで今回は、3D制作におすすめのソフトの紹介や選び方、注意点などについて解説します。現場で使用されるツールを紹介しているので、 CGを使ったクリエイティブに興味のある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

3D制作におすすめのソフト7選!

それでは、3D制作におすすめのソフトを紹介します。今回は、下記の7つを紹介します。

3Dを作れるソフトによって、使用できる機能や操作性が異なります。各ツールの特徴を紹介するので、自分に合ったソフトをお試しください。

Blender

OSWindows:8.1以降
mac:10.13以降
料金無料
メリット完全無料で使用できる
CG制作全般の機能を搭載している
Web上での情報が多い
デメリット操作方法がやや複雑
一部のファイルに対応していない

Blenderは、本格的な3DCGアニメーションを制作できるオープンソースのソフトです。モデリングからレンダリングまでのCG制作全般の機能が搭載されているにもかかわらず、全ての機能を無料で利用することが可能です。そのためBlenderを利用するユーザーは多く、Web上での情報量も充実しています。

ただしBlenderは一部の機能が英語表記になるうえ使用できる機能が非常に多いため、使い方を理解するまで時間がかかるかもしれません。VRやARなどのファイルには対応していないこともデメリットとして挙げられます。

しかし完全無料で利用できる3Dソフトは少ないので、コストをかけずCG制作スキルを身につけたい方はBlenderを使ってみるとよいでしょう。

参考:Blender

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MAYA

OSWindows:10以降
mac:11 x以降
料金3年プラン:858,000円
1年プラン:286,000円
1ヶ月プラン:36,300円
(30日間の無料体験あり)
メリット映像制作業界でのシェア率が高い
3DCG制作全般の機能を搭載
Web上での情報が多い
デメリットソフトが高額

MAYAは、映画やアニメなどの3DCGアニメーションで使用されるCGソフトの一つです。専門学校やスクールで使用されるソフトであり、基本的な使い方に関する情報がWeb上に多数投稿されています。そのため独学での勉強も可能といえるでしょう。VRやARにも対応しているので、メタバースなどの空間を作りたい方にもおすすめです。

しかしMAYAは完全有料であり、ランニングコストが発生するソフトです。したがって人によっては契約のハードルが高いかもしれません。し

かしCG制作会社によっては、「MAYAの基本的な操作をできる」ことが就職条件になっていることがあります。そのため、映像制作・CG制作などの業界で働きたい方は、まずMAYAの無料体験を利用してみましょう。

参考:MAYA

3ds MAX

OSWindows:10以降
mac:非対応
料金3年プラン:858,000円
1年プラン:286,000円
1ヶ月プラン:36,300円
(30日間の無料体験あり)
メリットモデリングに強い
プラグインが豊富
デメリットソフトが高額
Windows専用

3ds Maxは、モデラーの方が利用するソフトの一つです。モデラーとはオブジェクトを作る(モデリング)職種であり、3ds MAXは細いメッシュの調整やテクスチャなどを設定できるソフトです。精度の高いモデリングが実現できるため、建築業界での3Dプリントや仮想空間作成などにも利用されています。

一方でアニメーションやリギングなどの作業を行う際は、MAYAやBlenderの方が細かい演出ができる可能性があります。またソフトが高額なので、CG制作全般を学びたい方にはやや費用が高いかもしれません。

とはいえ3ds Maxでのモデリングを覚えると建築のパースの仕事などを受注できることが期待できます。したがって幅広いCGクリエイターを目指す方は、3ds Maxを検討してみてください。

参考:3ds Max

Unreal Engine

OSWindows:10以降
mac:Monterey 以降
料金スタンダードライセンス:無料
エンタープライズプログラム:$1,500
カスタムライセンス:要問い合わせ
メリット本格的な3DCGアニメーションを制作できる
プログラミング言語不要でゲーム開発ができる
デメリット操作方法が複雑
macでの動作が不安定
商用利用や開発を行う場合は有料ライセンスの契約が必要

Unreal Engineは、世界各国のゲームクリエイターが利用しているゲーム開発エンジンの一つです。高品質なCGアニメーションの作成ができることからゲームだけではなく、映画やアニメなどのコンテンツもUnreal Engineが使用されています。基本的な制作は無料でできるため、実践的なCGスキルを身につけたい方におすすめのソフトといえるでしょう。

操作方法が複雑なデメリットはありますが、使いこなせると業界での活躍の場を広げられることが期待できます。制作会社によってはUnreal Engineを使える人を高待遇する企業もあり、技術を学ぶ価値は高いと考えられます。映像制作業界やゲーム業界で就職したい方は、Unreal Engineの使い方を勉強してみてください。

参考:Unreal Engine

Unity

OSWindows:8.1以降
mac:10.13以降
料金基本使用料無料
Unity Pro:297,960円/年払い
Unity Industry:653,400円/年払い
Unity Enterprise:要問い合わせ
(月額払い有り)
メリットWeb上での情報量が多い
初心者でも簡単なゲームを作成できる
デメリット英語表記が多い
一定のプログラミング知識が必要

Unityは、国内外で利用されているゲーム開発ソフトです。一定のプログラミングスキルは必要ですが操作方法がわかりやすいUIになっているので、慣れると簡単なゲーム作品などは作成できるでしょう。Unityを利用しているユーザーも多いため、Web上に情報が多いことも魅力といえます。

ただしUnityで作成したゲームを収益化するには、有料プランへの登録が必要になります。高度な作品を作るには#CやPythonのプログラミング言語が求められることも、人によってはデメリットかもしれません。しかし商用利用が目的でなければ無料で利用できるので、まずは自分に合っているか試してみるとよいでしょう。

参考:Unity

CLO

OSWindows:10以降
mac:10.15以降
料金学生:$25/月額
個人:$50/月額
企業プラン:要相談
教育機関プラン:要相談
(無料体験あり)
メリットファッションに特化
直感的に操作できる
iPadでも利用できる
デメリット3DCGアニメーション制作には不向き
ファッションに関する一定の専門知識が必要

CLOは洋服の設計やパターン作りに利用されているソフトの一つです。あらかじめ搭載されている人型マネキンのオブジェクトにCGで作成した洋服を着用させられるので、ファッションのイメージ確認などにも利用されています。

近年ではメタバースで使用するアバターのアイテムや、NFTで販売する用のデジタルファッションとしてCLOを活用する方も増えつつあるようです。そのため、ファッションやスタイリングが好きな方でも、CGを楽しむきっかけになるかもしれません。

ただしCLOの利用にはファッション業界の専門用語や知識が必要なので、わからない方は調べながら作業を行いましょう。

参考:CLO

VRoid Studio

OSWindows:10以降
mac:11以降
料金無料
メリット完全無料で使用できる
アバター制作に特化している
デメリット3DCGアニメーションは作成できない
アバターが単調になるかもしれない

VRoid Studioは、無料でオリジナルアバターを作成できるソフトです。性別や髪型、目の色や顔の形などを自由に設定できるうえ、CG制作の専門知識はほとんど必要ありません。そのため、未経験の方でもアバター制作を楽しめるでしょう。

ただしVRoid Studioはテンプレートに沿った制作しかできないので、オリジナルのゲームやアニメなどは作成できません。1からのモデリングにも対応していないため、本格的なCG技術を身につけたい方には方向性が異なる可能性があるでしょう。

したがってVRoid Studioは、アバターを活用するVtuberやメタバースをプレイするユーザーにおすすめのツールと考えられます。

参考:VRoid Studio

自分に合った3Dソフトの選び方

ここからは、自分に合った3Dソフトの選び方を見ていきましょう。CG制作に慣れていない方は、下記の項目を基準に使用するソフトを検討してください。

順番に見ていきましょう。

使用できる機能から選ぶ

3Dソフトによっては使用できる機能や特化している内容は異なります。例えば無料で利用できる「Blender」は3DCG制作の基本的な機能を利用できます。しかしVRやARなどには対応していないため、仮想空間の制作には不向きかもしれません。

また建築やファッションに特化した機能を利用するなら「3ds Max」や「COL」などを活用してみるとよいでしょう。有料ソフトには無料体験が用意されているので、まずはさまざまなツールを体験して、自分に合った機能が搭載されているか確認してください。

料金・コストから選ぶ

CGソフトの料金は各ツールによって異なります。例えば「3ds Max」や「MAYA」は月額・年額のサブスクリプション契約であり、ランニングコストが発生します。

また「Unreal Engine」や「Unity」などは基本的には無料で利用できますが、商用利用をする場合にはライセンス料を支払う必要があるのです。料金や契約形態はツールによって異なるので、経済的に無理のない範囲で利用できるソフトを選びましょう。

サポート体制から選ぶ

3DCDアニメーション制作は、ソフトエラーやバグなどが多い作業です。そのため商用利用を考えている方は、サポートが充実しているツールを利用しましょう。「MAYA」や「3ds Max」は日本語に対応しているソフトであり、日本人対応のサポートチームが存在します。

しかし「Unreal Engine」や「Unity」は無料版ではサポートが受けられません。有料ライセンスを契約しても英語でのサポートになるので、緊急のトラブルには注意が必要です。 

3Dソフトを使用する際の注意点

ここでは、3Dソフトを使用する際の注意点を紹介します。

  • スペックの高いパソコンが必要になる
  • データは小まめに保存する

順番に見ていきましょう。

スペックの高いパソコンが必要になる

スペックの低いパソコンでCG制作を行うと、パソコンがクラッシュしたり、ソフトが起動しなくなったりするトラブルが発生するかもしれません。したがってCGソフトを使用する際は、下記以上のスペックの利用をおすすめします。

名称推奨スペック
CPUCore i7-14900K以上
メモリ32GB以上
GPUGeForce RTX4000以上

ハイスペックPCの購入には、一般的なパソコンよりも高いコストが必要になります。したがってCG制作にチャレンジする方は、無理のない範囲で購入できるパソコンを検討してください。

データは小まめに保存する

パソコンへの負荷が大きいCGソフトは、いきなりダウンする可能性があります。バックアップが取れていない状態でソフトがダウンすると、作業を最初からやり直す必要があるかもしれません。そうすると肉体的負担だけではなく、精神的にも負担がかかります。したがってCG制作の作業を進める際は、編集ファイルを小まめに保存しておきましょう。

おすすめの3Dソフトに関するよくある質問

最後に、おすすめの3Dソフトに関するよくある質問を紹介します。

3D制作の工程は?

作成するオブジェクトやアニメーションによっても異なりますが、一般的には下記の通りです。

  1. 作成する作品を決める
  2. 形を形成する
  3. 色や質感を設定する
  4. アニメーションを設定する
  5. カメラワークを行う
  6. プレビュー・レンダリングを実行する

企業や制作の規模によっては、各工程を細分化することもしばしば見られます。また下記の記事では3D制作の基本にとなる、「モデリング」について詳しく解説しています。3D制作に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

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無料で使えるおすすめの3Dモデリングソフトは?

無料で利用するなら、Blenderがおすすめです。本格的な3D制作ができるうえ、モデリングの練習もすることが可能です。Blenderは映画を作れるほどの性能を搭載しています。したがって、まずBblenderでCG制作の全体的なスキルに触れてみることも有効です。

自分に合ったソフトを使用して3D作品を作ってみよう!

CGを制作するには専用のソフトが必要です。しかしツールによって特化している特徴や使用できる機能はやや異なります。本記事で紹介した有料ソフトは無料体験が利用できるので、まずは各ソフトを試してから自分に合ったツールを選ぶことが大切です。

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。