JavaScriptとは?意味や使い方を初心者にもわかりやすく解説

JavaScriptとは?意味や使い方を初心者にもわかりやすく解説
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ライター 石田 千尋
人材紹介会社でキャリアアドバイザーを担当した後、IT企業の人事を経験。2021年よりライターとして活動を始め、SEO・インタビュー記事を中心に執筆。
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

初心者でも学びやすいプログラミング言語のひとつに「JavaScript」があります。JavaScriptという言葉は聞いたことはあるものの、実際にどのようなプログラミング言語なのか疑問に思う方もいるでしょう。

本記事では、JavaScriptの特徴や使い方について解説します。学習方法も紹介するので、JavaScriptを勉強しようか検討している方はぜひ参考にしてみてください。

JavaScriptとは?意味をわかりやすく解説

JavaScriptとは、Webブラウザ上で動きのあるデザインを表現する際に使われるプログラミング言語です。読み方は「ジャバスクリプト」と読みます。

JavaScriptを使うことで、Webブラウザ上で色を変えたり、ポップアップ表示をさせたりするのが可能になります。従来はWebサイトに動きをつけるために開発された言語ですが、現在はスマートフォンアプリやゲーム、IoTデバイスなどさまざまな分野で活用されています。

Javaとの違いは?

Javaは「ジャバ」と読み、世界で見ても人気の高いプログラミング言語です。JavaはOS問わず環境に依存しないため、汎用性が高いのが特徴です。名前がよく似ているJavaScriptとJavaですが、実は全く異なるプログラミング言語となります。

JavaScriptはWebサイトやWebサービスなどのWebブラウザ上で動的に表現するのが得意なプログラミング言語です。一方でJavaは業務システムやアプリケーション開発など、規模の大きいシステム開発を得意とします。

こちらの記事でJavaについて詳しく解説しています。

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JavaScriptの特徴は?

WebサイトやWebサービスの制作に欠かせないJavaScriptには、主に3つの特徴があります。

それぞれ解説します。

ブラウザがあれば実行できる

JavaScriptは、ブラウザがあれば動作を実行できます。JavaScriptのようにサーバーを介さずブラウザで動作できる言語を「クライアントサイドスクリプト」とも言います。ブラウザとは、インターネットを通じてWebページを見るためのソフトウェアです。Google ChromやSafariなどが代表的なブラウザとなります。

サーバーを介せず動作を実行できるので、WebサイトやWebサービスとサーバー間での情報の送受信に、タイムラグが発生しません。通常は一連の処理や動作をサーバー側が対応しますが、JavaScriptはユーザーが使うデバイス上で対応します。その結果、ユーザーはWebサイトやWebサービスを円滑に利用できます。

非同期処理ができる

JavaScriptでは、非同期処理もできます。非同期処理とは、ユーザーがタスクを処理している際に「バックグラウンドで」別のタスクを実行するプロセスや機能です。

通常のプログラミングではソースコードの命令語を先頭から順番に実行しますが、非同期処理では複数の処理をするとき、反応を待たないで次の処理を実行できます。他の処理が完了するのを待つ必要がないため、プログラムの処理速度を大幅に向上します。JavaScriptは非同期処理ができることで、処理速度が速いプログラミング言語でもあるのです。

ライブラリ、フレームワークが豊富

ライブラリやフレームワークが豊富なのもJavaScriptの特徴です。ライブラリとは、プログラムでよく利用される機能を切り出し、再利用しやすくまとめたものです。

ライブラリを使用することで、よく利用する機能を一から作る必要がなくなり、効率的にWebサイトやWebサービスの開発を行えます。JavaScriptの代表的なライブラリはjQueryや Ajaxです。多くのJavaScriptライブラリやフレームワークがあるため、目的に応じてフロントエンドやバックエンドの開発に活用できます。

フレームワークについては、こちらの記事でも紹介しています。

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JavaScriptの使い方は?

実際、JavaScriptはどのような使い方ができるのでしょうか。ここではJavaScriptの使い方を3つ解説します。

HTMLとCSSに指示を出して動きをつける

HTMLとCSSは、JavaScriptを使う上で密接に関係する言語です。HTMLとは「HyperText Markup Language」の略で、Webサイトを作成する際に表示したい文章や写真などの情報を、形にするためのマークアップ言語です。CSSは「Cascading Style Sheets」の略で、Webサイトのレイアウトやサイズ、色などを設定するスタイルシート言語です。

HTMLは骨組み、CSSは見た目の装飾としての役割と覚えておくとイメージしやすいでしょう。HTMLとCSSのみだとWebサイトは見ることはできますが、文章や写真をそのまま読むだけなので、クリックや画像の拡大などの動作はできません。Webサイトに動作を反映させるために、JavaScriptはHTMLとCSSに指示を出す必要があるのです。

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サーバー上で動きをつける

JavaScriptは通常ユーザーの端末上で機能するプログラミング言語ですが、Node.jsと呼ばれる実行環境を用いると、サーバー上で動きをつけることが可能になります。Node.jsとは、JavaScriptエンジン上に構築されたJavaScript実行環境のひとつです。

JavaScriptをサーバー上で動かせると、PHPやRubyなどのサーバーサイドの言語を学習していなくても、コードが書けます。JavaScriptでサーバーサイドを記述できれば、フロントエンドからサーバーサイドまで一貫性のある開発が可能になります。

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Webアプリケーションを開発できる

JavaScriptでは、Webアプリケーションの開発もできます。一例として、X(旧Twitter)のタイムラインやおすすめトレンドはJavaScriptで実装されています。

JavaScriptでWebアプリケーションを開発する際には、まずどのようなWebアプリケーションを作りたいのか、設計書を作成しましょう。設計書が作成できたら開発に必要な環境を整備し、コーディングしていきます。テストを繰り返して、不備がないかチェックしたら公開します。

コーディングについてはこちらの記事でも解説しています。

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JavaScriptでできる代表的な機能

JavaScriptを使うと、どのようなことができるのでしょうか。ここでは、JavaScriptでできることの代表的な機能を3つ紹介します。

画像の拡大表示

JavaScriptでは画像の拡大表示が可能です。画像の拡大表示は、CSSのtransformプロパティを使うとシンプルに変形できます。tramsformプロパティは拡大縮小だけではなく回転や傾斜、移動などもできます。

クリックで画像を拡大表示するためには、onclick属性を指定する必要があります。また、マウスオーバーで画像を拡大表示する際は、onmouseover属性の指定が必要です。

画像のスライダー表示

スライダー表示とは、自動的に画像が切り替わっていく動きのことです。スライダー表示にすることで、画像を大きなサイズで複数見せることが可能になります。

JavaScriptには、画像のスライダー表示を作成するためのライブラリやプラグインがあります。JavaScriptでスライダー表示を作成するためのライブラリとして代表的なのはSlickやSwiperで、プラグインで代表的なのはSplideです。

活用シーンに応じてライブラリやプラグインを使うことで、適切な画像のスライダー表示ができます。

マウスの動きに伴う表示

マウスを動かす際に必要になるのがJavaScriptです。JavaScriptでのマウス動作のことを「マウスイベント」と呼び、主にボタン操作とカーソル移動があります。

クリックやダブルクリックはボタン操作の代表的な例です。クリック操作と言っても左クリックや右クリック、ダブルクリックはすべて異なるイベントになります。カーソル移動とはカーソルが要素内で動いたり、要素に出入りしたりしているイベントを指します。

これらのマウスイベントを実行するのに、JavaScriptは必要不可欠の存在なのです。

JavaScriptの基礎知識

JavaScriptを使いこなすためには、基礎知識を知る必要があります。ここではJavaScriptの基礎知識を3つ紹介します。

大文字と小文字を区別する

JavaScriptでは、大文字と小文字を区別します。変数名や関数名、オブジェクトプロパティ名などの識別子は、大文字と小文字を区別する必要があるのです。

大文字と小文字を変換するには、JavaScriptの「toUpperCase」と「toLowerCase」を使用します。toUpperCaseは小文字を大文字に変換し、toLowerCaseは大文字を小文字に変換するのが特徴です。

セミコロンで区切る

JavaScriptは、基本的に命令文の行末ごとにセミコロンを付けて区切ります。1つの命令を1行で記述する場合には、セミコロンはいらないのですが、バグの原因につながる場合があります。セミコロンは式の終わりを示すので、1つの文が終わったら区切りをつけるためにセミコロンをつけるようにしましょう。

JavaScriptはセミコロンを省略できる場合もありますが、省略した場合は予期せぬ動作が発生する可能性があります。

改行を入れる時の注意点

JavaScript では文字列内で改行するために、バックスラッシュ(\)に続けて n を使用します。この動作を改行コードと言います。

JavaScript では、通常のエンターでの改行の入力は反映されません。HTML や PHPなどと同じ場所に記述するときは、それぞれの改行方法と間違えないよう注意しましょう。

JavaScriptを学習する方法

JavaScriptを学習する方法はいくつかあります。今回はJavaScriptを学習するのに効果的な勉強方法を2種類紹介します。

  • 書籍で学ぶ
  • 学習ツールで学ぶ

書籍で学ぶ

WebサイトやWebサービスの制作に興味を持った方は、まず書籍でJavaScriptを学ぶとよいでしょう。書籍を使った学習方法は自分のペースで勉強を進められるのがメリットです。

JavaScriptをはじめて学習する人におすすめの書籍は以下の3冊です。

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書籍は費用を抑えながら、スクールのように時間の制限もないため無理なく勉強できます。一方で、疑問点が生じたときは自分自身で解決しなくてはなりません。

学習ツールで学ぶ

JavaScriptを学習する手段として、「学習ツール」を使って勉強する方法もあります。JavaScriptが学べる学習ツールは動画やプログラミングできる学習サイトなど、さまざまです。以下おすすめの学習ツールを紹介します。

学習ツールで学ぶ際は、実際に手を動かしてスキルを身につけられるものがおすすめです。

手を動かしてプログラミングを学ぶことで知識だけではなく、問題が起きた際の対応力を身につけられます。

学習ツールで知識を学んだら、WebサイトやWebサービスなどの成果物を作成してみてもよいでしょう。成果物があれば、転職する際にポートフォリオとしても活用できます。

JavaScriptとはWebサイトやWebサービスを作るのに必要な言語

JavaScriptとは、WebサイトやWebサービスを作るために必要なプログラミング言語です。Webデザイナーやフロントエンドエンジニアなどの職種は使う機会が多いので、このような職種を目指す方は学んでおくのがおすすめです。JavaScriptは書籍や学習ツールでも学習できるので、自分に合った学習方法で勉強しましょう。

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