ワークショップとは?意味や目的、セミナーとの違いをわかりやすく解説

ワークショップとは?意味や目的、セミナーとの違いをわかりやすく解説
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ライター 島田 史
美容・医療・ビジネス分野などで活動中のフリーライター。 2016年よりライター活動を始め、2019年に個人事業を開業。 保有資格を活かして美容分野を中心に、多くのwebメディア等で、執筆・記事企画・美容記事監修・撮影・取材などを担当。 保有資格:日本化粧品検定特級 コスメコンシェルジュ®︎、化粧品成分検定1級 化粧品成分上級スペシャリスト、一般社団法人 薬機法医療法規格協会YMAA認証マーク取得、など
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

企業の研修や、自治体、個人のイベントとして開催される「ワークショップ」。なんとなくイメージはあるものの、セミナーとの違いや具体的な内容がわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ワークショップとはどういうものか、セミナーやグループワークとの違いを含めて解説します。

ワークショップのメリットや進め方のポイントも紹介するので、ワークショップの参加や主催に興味がある方はぜひお役立てください。

ワークショップとは?目的や似た言葉との違いを解説

単語のワークショップ(Workshop)は、「作業場」を指す言葉です。その語源から、「ワークショップ」とは、参加者の主体性を重視する体験型イベントのことを意味します。

ワークショップの分野は幅広く、ビジネス、まちづくり、ものづくり、ダンス、ヨガなどさまざまです。その多くは、企業、大学、自治体、教室、個人などが主催しています。

まずは、ワークショップの目的を紹介したうえで、セミナーとグループワークとの違いをわかりやすく解説していきます。

ワークショップの目的

ワークショップはセミナーのように講師の話を受動的に聞くのではなく、参加者が積極的に身体を動かしたり、グループ内で発言したりします。要するにワークショップの目的とは、体験しながら学びや気づきを得ること、つまりテーマに対して当事者意識をもって学んでもらうことだと言えます。

ワークショップによって、主催側の目的は異なります。ビジネス分野のワークショップの例を挙げると、就活イベントや社内研修のグループワーク、顧客向けの商品・サービスの体験会などがあります。たとえばビジネス研修のワークショップでは、研修者同士の親睦を深めることや、知識や理解の向上を目的とすることが多いです。

ものづくり系のワークショップでは、参加者同士の交流や、企業・商品・教室のPRを目的にすることがあります。

セミナーとの違い

ワークショップと混同されやすいのがセミナーです。双方の明確な違いは、受講スタイルだと言えるでしょう。ワークショップは参加者が主体的に動いて体験する方式ですが、セミナーは専門家や有識者などの講師が一方向性で話を進める方式です。

セミナーとは、主催者が設定したテーマに沿って、 興味を持った参加者に向けて行う講習会です。よって、議論や交流がメインというよりは、参加者が登壇者のノウハウを得るためにセミナーに参加するため、ワークショップよりも受動的になりやすいといった特徴があります。

グループワークとの違い

ワークショップと似ている言葉に、グループワークがあります。グループワークとは、与えられたテーマについてグループ内で意見を出しあいながら、結果を導き出すワークのことです。

就職活動の選考プロセスで活用されることが多く、企業側が就活生のコミュニケーション能力や実行力など「チームや集団で活動する際に、どのような行動をするか」を見るために用いられます。

ワークショップのなかでは、「採用型ワークショップ」がグループワークと同義にあたります。

ワークショップの種類

ワークショップにはさまざまな種類・形式のものがあります。それぞれの具体的な内容を見ていきましょう。

研修型

研修型ワークショップとは、企業の研修プログラムとして行われるワークショップのことです。一般的な流れは、数名ずつグループ分けをしてテーマに沿った議論を交わし、最後に代表者がプレゼンテーションをするという形式です。

参加者全員で意見を出し合ったり、意見をまとめたりすることによって、積極性・傾聴力・理解力・協調性などが磨かれるでしょう。参加者同士の交流や、適切な人材配置を目的にすることもあります。

イベント型

イベント型ワークショップは、まちづくり、アートなどのものづくり、ヨガ、ダンス、料理などさまざまなジャンルで開催されている体験型イベントのことです。自治体やカルチャースクール、個人などによって開催されます。

地方自治体が開催するまちづくりのワークショップでは、参加者が市の職員と交流を深めながらまちづくりのプロジェクトを企画したり、地域における未来の希望や課題を練ったりします。アート分野では、プロや専門家にアドバイスをもらいながら、独創性を発揮してものを作り上げます。

これらイベント型のワークショップでは、普段関わることのない主催側と参加者の交流の場になったり、集客やPRにつながったりするのが特徴です。

採用型

採用型ワークショップは、就職活動時に開催されるグループワークのことです。主な内容は、グループごとにテーマに沿ったディスカッションを経て、最終的な結果を導き出すことです。採用担当者は、参加者が「チーム(集団)で活動する際に、どのような行動をするか」を見ることで、各々のコミュニケーション能力、リーダシップ力、実行力などをチェックできます。

ワークショップのメリット

参加者が主体的に動くワークショップには、さまざまなメリットがあります。ワークショップに参加したり、主催したりすることで得られるメリットを見ていきましょう。

参加者に当事者意識が生まれる

登壇者が一方向的に話すセミナーと違って、ワークショップは参加者が能動的に動きます。当事者意識を持ってワークに挑戦することで、より理解を深められるでしょう。

また、参加者同士で協力し合って議論やワークを行うため、達成感を得られやすいというメリットがあります。

参加者がさまざまな価値観に触れられる

ワークショップではひとつのテーマに対して、参加者それぞれの価値観や考え方に触れることができます。学校や仕事で交流がない人たちと話したり、議論を行ったりすることで、視野が広がるでしょう。

ものづくり系のワークショップでは、専門家やプロから技術を教えてもらえます。プロの元で挑戦することで、より楽しさや魅力を発掘できるでしょう。

実体験が伴う経験を提供できる

ワークショップの内容は種類によってさまざまですが、いずれも実体験を伴う経験ができます。そのため、ただ話を聞くよりも理解や印象が深まりやすく、イベント参加による学びや技術を得られやすいでしょう。

主催者側としても、実体験を伴った経験を提供することで、サービスや商品の魅力を伝えやすくなります。

参加者と主催者の交流の場となる

ワークショップの場では、普段接する機会のない参加者と主催者の交流が生まれます。

まちづくり系のワークショップでは、市の関係者と市民が交流することによって、地域の課題や住みやすさに関する直接的な意見交換ができます。

また、企業が集客やマーケティング目的で開催する際は、顧客のリアルな意見が聞けたり、サービスや商品の課題を見つける機会になったりするでしょう。

ワークショップの進め方のポイント

ワークショップを成功させるためのやり方や進め方のポイントを紹介します。参加者が楽しめて、主催者側もメリットを得られるように、企画前にチェックしておきましょう。

目的とゴールを明確にする

まず、ワークショップを開催する目的とゴールをしっかり定めておきましょう。

ワークショップを通して、「参加者になにを経験してほしいか」「どのような成果(新人研修、集客など)がゴールになるか」を考えることで、進行方法やワークの内容も変わっていきます。

目的に合わせて、充実したワークショップを企画していきましょう。

ファシリテーターを設定する

ファシリテーターとは、ワークショップの場を仕切るまとめ役・進行役のことです。

ワークショップは参加者が当事者意識をもって積極的に動けるぶん、議論の内容がテーマから反れたり、目的を見失ったりすることがあります。また、イベント型のワークショップでは、慣れない作業によって流れについていけない人もいるでしょう。

このような状況時に、参加者たちをサポートするのがファシリテーターの役割です。グループワークの進行をチェックして、軌道修正やフォローをします。ファシリテーターの観察力やサポートによって、ワークショップの充実度は大きく左右するでしょう。

意見が出やすい雰囲気を作る

ワークショップは参加者がどんどん意見を出し合って進めていくのが理想ですが、なかには初対面の人が揃うなかで、発言するのが苦手な人もいるでしょう。

そのため、ワークショップを開催する側は、参加者ができるだけリラックスして参加できる雰囲気づくりが欠かせません。BGMや照明を工夫したり、席のレイアウトを工夫したりして、参加者同士で話しやすい雰囲気を心がけましょう。

グループワークの前に個人ワークを入れる

グループワークで意見が出しやすい雰囲気をつくるには、最初に個人ワークを入れるのもおすすめです。個人ワークでワークショップに慣れてもらったり、グループワークに向けてアイディアをまとめたりする時間をとることで、グループワークで発言しやすくなるでしょう。グループワークへの参加意識が高まる効果も期待できます。

ワークショップとは「参加者が主体的に動く体験型イベント」のこと

ワークショップとは、企業の研修や採用イベントから、自治体によるまちづくり、個人によるアートまで、その分野・種類は多岐にわたります。学んでみたいスキルや、趣味として興味があるワークショップがあれば、ぜひ参加してみてください。

女性向けキャリアスクールSHElikesでは、全40以上の職種スキルが学び放題です。受講生同士で学習の進め方や目標を共有しながら、WebデザインやWebライティングなどWeb業界に関わる仕事のスキルを学べます。体験型のイベントも開催されているため、Web関係のお仕事に興味がある方や、一度レッスンを受けてみたいと思う方はお気軽に無料体験レッスンにご参加ください。

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