JavaとJavaScriptの違いとは?初心者向けにわかりやすく解説

JavaとJavaScriptの違いとは?初心者向けにわかりやすく解説
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ライター TaekoYamasaki
同志社大学経済学部卒業。在学中はマネジメントを学ぶために、カフェで時間帯責任者を努める。卒業後はインテリアや家具の販売・接客や店舗管理を担当。働くなかでキャリアを見つめ直し、SHElikesに入会。現在はSEOライターとして、SHEを含め5社と契約をしながら、フリーランスのライターとして活動中。

JavaとJavaScriptは名前が似ているものの、用途や目的が全く違うプログラミング言語です。名前の一部が同じことから、初心者にとっては同類のプログラミング言語であると認識する人もいるかもしれません。また、違いがわからない人も多いのではないでしょうか?

そこで今回では、JavaとJavaScriptの違いについてわかりやすく解説します。それぞれの違いや用途、習得に向いている人の特徴について知りたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

JavaとJavascriptの違い

JavaとJavaScriptは名前が似ているものの、全く異なるプログラミング言語です。共通点は「プログラミング言語であること」と「名前に同じ単語が入っていること」だけであり、用途や目的が全く違います。両者の違いを押さえてから、学ぶべき言語を選択することが重要です。

また、JavaとJavaScriptは、下記のような例えで表現されるほど違いがあるとされています。

  • メロンとメロンパンくらい違う
  • オーストラリアとオーストリアくらい違う
  • 中国と中国地方くらい違う
  • carとcarpetくらい違う
  • hamとhamsterくらい違う

例えからも名前が似ているだけで全く違うものであることがわかるでしょう。また、具体的な違いは開発元、開発目的、文法、言語タイプ、分野・用途の5つにあります。ここでは、JavaとJavaScriptの違いについて表にまとめました。

違いJavaJavaScript
開発元Sun Microsystems社(現:Oracle社)Netscape Communications社
開発目的「Write Once, Run Anywhare
(一度書けば、どこでも動く)」
ことを目指して開発
比較的簡単に効率よく利用できる
ことを目指して開発
文法静的型付という形式の文法で
データ型を最初に固定する
動的型付という形式の文法で
文字列や実数などのデータ型を
意識しなくて良い
言語タイプコンパイル型言語インタプリタ型言語
分野・用途・Webサービスの開発
・PC向けアプリの開発
・Androidアプリ開発
・ゲーム開発
・組み込みシステム開発
など
・Webページの動的な操作
・Webアプリ開発
・サーバーサイド開発
など

各言語の特徴については後述するため、ぜひ参考にしてみてください。

Java・JavaScriptの特徴

JavaとJavaScriptは、全く違うプログラミング言語です。そのため、各言語の特徴を押さえたうえで習得するべきかどうか判断することが重要といえます。ここでは、JavaとJavaScriptの特徴について詳しく見ていきましょう。

Javaの特徴

Javaとは、1996年にSun Microsystems社(現:Oracle社)によって開発されたプログラミング言語です。歴史の長さや利用人口の多さから、定期的な改良が行われ安定性の高い言語として知られています。

Javaの最大の特徴は「環境に依存しない」ことです。この強みにより開発できる対象が幅広く、汎用性の高い言語として利用されています。「Write once, run anywhere (一度書けば、どこでも動く)」という思想をもとに設計されており、使用環境に依存しないという特徴が生まれました。

また、Javaはオブジェクト指向言語です。オブジェクト指向とは、オブジェクト(モノ)同士を関係させ、組み立てて作成するプログラミングの考え方を指します。簡単にいうと、言語を部品ごとに組み立てて作り上げる仕組みです。そのため、効率よく開発できるという特徴もあります。

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Javascriptの特徴

JavaScriptは、Netscape Communications社が開発したプログラミング言語です。Webページに動きをつけるために開発されました。たとえば、Webページでクリックすると別ウィンドウに移行する「ポップアップ画面」などの機能は、JavaScriptによって実装されています。

JavaScriptの特徴は、ブラウザに実行環境が搭載されている点です。一般的にWeb開発に関連するプログラミング言語では、開発環境を整えるところから始まります。一方で、JavaScriptはブラウザとテキストエディタがあれば開発を始められる手軽さが魅力です。


またJavaScriptの特徴として、フレームワークとライブラリの豊富さも挙げられます。フレームワークやライブラリは、枠組みやかたまりです。JavaScriptはフレームワークなどの事前に決まった枠組みを利用しながら構築できるため、開発工数を削減できるというメリットがあります。

Java・JavaScriptの用途と習得に向いている人の特徴

プログラミング言語を学ぶ際は、各言語の用途を理解して学習を進めるのが重要です。ここでは、JavaとJavaScriptの用途を解説します。また、用途に加えて習得に向いている人の特徴もあわせて見ていきましょう。

Javaの主な用途と習得が向いている人の特徴

Javaの用途はさまざまあり、できることが多いのが特徴です。主な用途として下記の8つが挙げられます。

  • Webサービスの開発
  • Webアプリ開発
  • PC向けアプリの開発
  • Androidアプリ開発
  • ソフトウェア開発
  • ゲーム開発
  • 組み込みシステム開発
  • IoT開発

Javaの環境に依存しないという強みにより、さまざまな用途があることがわかります。冷蔵庫やテレビなどの家電製品といった身近なものを動かすソフトウェアの開発も可能です。また、Javaの習得に向いている人の特徴は、下記の3つが挙げられます。

  • 汎用性の高い言語を習得して幅広く活躍したい人
  • 発揮できるスキルを増やして市場価値を高めたい人
  • 社会を支えるような大規模なシステムを開発したい人

Javaは汎用性の高さから、身につけることで活躍できる幅が広がるのが特徴です。また、習得の過程でオブジェクト指向についても学べ、プログラミング言語の理解が深まります。そのため、習得することで市場価値が高められるといえます。

JavaScriptの主な用途と習得に向いている人の特徴

一方で、JavaScriptの主な用途は下記の3つです。

  • Webサイトの動的な操作
  • Webアプリ開発
  • サーバサイド開発

JavaScriptはブラウザに実行環境が搭載されている特徴から、Webとの相性が良いプログラミング言語です。Webアプリ開発や動きのあるWebサイト制作などの用途で重宝されます。そのため、Web上でユーザーが目にする画面上での機能を構築するのに向いているといえます。また、JavaScriptの習得が向いている人の特徴は下記の3つです。

  • Web開発に特化したエンジニアになりたい人
  • ユーザーの目に触れる部分の開発に携わりたい人
  • 初めてプログラミング言語を学ぶ人

JavaScriptは多くのWebサイトで実装されていることから、Web開発の分野で活躍したい人は習得に向いているでしょう。また、プログラミング言語のなかでも習得難易度は比較的低いため、初めてプログラミングを学ぶ人にもおすすめです。

JavaとJavaScriptの名前が似ている理由

JavaとJavaScriptの名前が似ている理由は、JavaScriptが名付けられた背景と深く関係しています。JavaScriptは、もともと「LiveScript」という名前でした。開発当時、JavaがIT業界で流行しており人気のプログラミング言語とされていたそうです。Javaの人気にあやかるのに加えて、Javaを開発した会社と業務提携をしていたという繋がりもあり、JavaScriptに名前を変更したという背景があります。

JavaとJavaScriptの勉強方法

JavaやJavaScriptなどのプログラミング言語を習得する方法は、独学かスクールに通うかの2つあります。自分にあった勉強方法を選び、効率よく学ぶのがおすすめです。ここでは、2つの勉強方法について詳しく解説します。どちらが最適か検討する際の参考にしてみてください。

独学する

JavaやJavaScriptなどのプログラミング言語を独学で学ぶ場合、下記の2つの方法が挙げられます。

  • 書籍を利用する
  • オンライン教材を利用する

JavaもJavaScriptも需要が高い言語のため、参考書籍やオンライン教材が豊富にあります。たとえばProgateなどのサービスでは、コードを記述しながら学べるので実践的なスキルを身につけるのにおすすめです。独学でプログラミングを習得する方法を詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

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スクールに通う

独学での習得に不安がある方は、スクールの活用がおすすめです。スクールではカリキュラムに沿った学習で習得できるため、初心者でも安心して学べるのがメリットといえます。通学型のスクールからオンラインで完結するスクールまで、スクールによって形態はさまざまです。

ライフスタイルや目的にあったスクールを選び、効率的に学びましょう。下記の記事では、数あるプログラミングスクールのなかからおすすめ8選を紹介しています。スクール選びの参考にしてみてください。

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JavaとJavaScriptの違いを理解したうえで習得する言語を選ぼう!

JavaとJavaScriptは名前が似ているものの、目的や用途など全く異なるプログラミング言語です。各言語の特徴や用途を理解したうえで、どちらの言語を習得するべきか選択しましょう。プログラミング言語の習得には一定の時間が必要です。そのため、挫折せずに継続して学ぶことが習得の近道といえます。

独学での勉強に不安がある方や、効率よく学びたい方はスクールを活用するのがおすすめです。女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)では、プログラミング入門コースでプログラミング全般に共通する基礎知識が習得できます。そのほか、ITやWebを含む全40以上の職種スキルが学び放題です。プログラミングやIT、Webに関心のある方は、ぜひ一度無料体験レッスンに参加してみてはいかがでしょうか。

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