FinTech(フィンテック)とは?意味や具体例をわかりやすく解説

FinTech(フィンテック)とは?意味や具体例をわかりやすく解説
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ライター Yukie
大学卒業後は金融機関の事務員として8年働く。その最中にSHEに出会い、自分らしい生き方を叶えるという理念に共感。現在はフリーのライターとして、時間と場所にとらわれることない自由な生活を実現している。FP3級・簿記2級を保有。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

フィンテックという言葉を耳にしたり、本や新聞に記載されているのを見たりする方も多いのではないでしょうか。

フィンテックは私たちの身近なところに存在していますが、「フィンテックって何?」「フィンテックって具体的にどういうものなの?」と疑問に思われる方も多いかもしれません。

そこで本記事では、フィンテックの意味やサービスの具体例をわかりやすく解説します。また後半では、フィンテック業界に求められる知識や技術、将来性についても紹介しているので、フィンテックについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

FinTech(フィンテック)とは?意味を簡単にわかりやすく解説

FinTech(フィンテック)とは、「Finance:金融」と「Technology:技術」をかけ合わせた言葉で、金融と技術を結びつけることで生まれる新しいサービス自体や商品などの革新的な動きのことです。たとえば、インターネットバンキングやクラウドファンディング、資産運用のロボアドバイザーなどがあげられます。

フィンテックは世界中で注目されており、今後はさらなる成長が見込まれます。実際にアメリカの経営コンサルティングファームBCGとベンチャーキャピタルQEDインベスターズの共同レポートによると、フィンテック関連の市場規模は2030年までに1兆5,000億ドル*1となり、2021年と比べて約6倍成長すると予想されています。また同年ではアジア太平洋地域のフィンテック市場規模は米国を超え、世界最大の市場となる予測です。

フィンテック業界の有名企業

世界的な金融情報メディアIDC Financial Insightsの「IDC FinTech Rankings 2023 Enterprise Top 25」によると、日本企業として株式会社NTTデータや株式会社野村総合研究所などがランクインしています*2。またQRコード決済機能のみならず、保険商品の売買や資産運用の機能もあるアプリ「PayPay」を提供しているPayPay株式会社もフィンテック企業の1つに数えられるでしょう。

フィンテックが注目されている理由

フィンテックが注目されている理由の1つとして、テクノロジーの発展に伴う金融サービスにおけるコスト削減や利便性向上などの効果が期待されていることがあげられるでしょう。

たとえばオンライン決済や送金は、インターネット上で作業を完結させられたり、手数料を抑えられたりします。クラウドファンディングサービスではオンラインで資金を募ることができ、基本的に仲介者を必要としません。

また金融とビッグデータ分析、AIなどの最新技術をかけ合わせることによってさらなるイノベーションも見込まれます。フィンテック関連の市場は、生産性向上やサステナビリティが重要視される現代において、あらゆる業界や企業から注目を浴びているのです。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の関係

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、主にデジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスなどに変革をもたらすことです。

近年、国をあげてDX関連の取り組みが行われており、フィンテックにも大きな影響を与えています。たとえばアプリ上のデータを収集・分析すれば、より良い顧客体験の提供やサービス改善につながるヒントを得られるといった効果が期待できるでしょう。AIや機械学習を上手く用いれば、顧客一人ひとりに合わせてサービスをカスタマイズしやすくなるでしょう。

このようにデジタル技術を活用してビジネスに変革をもたらす点において、DXの取り組みとフィンテックは密接な関係を持っているのです。

FinTech(フィンテック)のサービスの例

それでは実際にフィンテックのサービスにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。フィンテックのサービス例は以下の10個です。

  • キャッシュレス決済
  • インターネットバンキング
  • 保険
  • PFM
  • 法人向け会計ソフト・経費精算システム
  • 暗号資産・仮想通貨
  • 資産運用・ロボアドバイザー
  • クラウドファンディング
  • BtoB決済代行
  • 金融情報メディア

一つずつ見ていきましょう。

キャッシュレス決済

キャッシュレス決済とは、スマートフォンでQRコードやバーコードを提示することで、現金(キャッシュ)を使うことなく支払できるサービスです。スマホ一台あれば支払いがスムーズに行うことが可能で、有名なものとしてPayPayや楽天Pay、メルペイなどが挙げられます。

キャッシュレス決済を日常で使用されている人が多くなってきていますが、このキャッシュレス決済もフィンテックによるサービスです。

インターネットバンキング

インターネットバンキングとは、インターネットやスマートフォンのアプリを通じて銀行の残高確認や入出金照会、振込、各種決済などができるサービスです。
わざわざ銀行に行く必要がなく、自宅にいながらPCやスマホでの簡単な操作で自分の口座状況を把握できる便利なサービスとなっています。初期登録に少々手間がかかりますが、銀行に行く手間を省け、自分の好きな時間に操作可能なため、活用している人は多いでしょう。

保険

保険業界においてもフィンテックが導入されています。保険(Insurance)とテクノロジー(Technology)をかけ合わせ、インシュアテック(InsurTech)とも呼ばれます。

たとえば、自動車保険では専用のアプリや機器から運転者の特徴を分析し、事故リスクに応じて保険料が算定されるような新しい仕組みが存在します。また保険の比較サービスに代わり、AIが個々に合った保険商品をアドバイスするなどのサービスもあるようです。

PFM(個人財務管理)

PFMとは個人のお金の管理のサポートをしてくれるソフトウェアのことをいいます。
たとえば、家計簿アプリでは銀行口座やクレジットカード、証券口座を連携しておくと、カードの引き落とし金額や自分の財務情報を自動的に収集してくれます。引き落とし状況や口座の入金状況など各々確認しなければいけないところを一元管理してくれるので非常に便利です。

法人向け会計ソフト・経費精算システム

法人向けに特化した会計ソフトや経費精算システムを提供するフィンテック企業も存在します。特に企業規模が大きい場合においては、経理業務の負担が大幅に軽減されるうえに財務状況の分析が比較的容易となります。。たとえば、経費精算システムの場合経費データの半自動・完全自動入力や会計ソフトとの連携、仕訳帳の作成などを行えます。を。また銀行口座と帳簿残高が一目で一致しているか確認でき、重複仕訳の防止まで実現できるため、生産性が向上するでしょう。

暗号資産・仮想通貨

暗号資産・仮想通貨とはネット上でお金のようにやり取りされているデジタル通貨のことを指します。ネット上での取引履歴を記録するために、仮想通貨にはブロックチェーンという改ざんができない特殊技術が利用されていますが、このブロックチェーンはフィンテックで用いられている技術です。改ざんが不可能といわれるブロックチェーンという技術は今後多くの分野で応用されるだろうと予測されています。

資産運用・ロボアドバイザー

フィンテックを利用して、Webで簡単に資産運用できるサービスやAIロボットが自動的に金融商品を選んでくれるサービスが展開されています。たとえば、投資初心者はどの商品を選んでいいかわからないという悩みを持つ人が多いですが、ロボアドバイザーを利用していくつかの質問に答えるだけで投資する金融商品を教えてくれます。初心者の人も迷うことなく投資にチャレンジできるというメリットがあります。

クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、ネット上で自分の行いたいプロジェクトや事業を公表し、そのプロジェクトや事業に賛同してくれる多くの人たちから資金集めて達成を果たしていくシステムのことをいいます。フィンテックを通じてクラウドファンディングを行うことで、データとして金銭のやりとりを記録することができ、コストもかけずに世界中の投資家から資金を調達しやすい点で魅力があります。

BtoB決済代行

BtoB決済代行もフィンテックです。BtoB決済代行とは法人間の取引で生じた売掛金を代わりに集金してくれるサービスのことをいいます。売掛金とは商品を受け取った後にあとでまとめて支払いをすることですが、フィンテックを利用したBtoB決済代行を行うことで、請求から回収・督促までの作業を一気に担ってくれます。BtoB決済代行を使うことで時間を創出でき、生産性を高められるでしょう。

金融情報メディア

金融業界はトレンドがすぐに変わっていくため、膨大なデータを手作業で処理するにはどうしても時間がかかってしまいます。しかし、フィンテックによって金融情報のたくさんあるデータを短時間で分析かつ人為的ミスの削減が可能となり、経済情報や消費動向、物価指数といった情報を収集しやすくなりました。より多くの情報を正確に集めることで、今後の市場のトレンドをつかんだり、今後の情勢がどのように動いていくのか考察したりすることに役立ちます。

FinTech(フィンテック)において求められる知識や技術は?

続いて、フィンテックにおいて求められている知識や技術について解説していきます。

  • 金融業界の知識
  • データ分析
  • セキュリティ
  • プログラミング
  • AI(人工知能)

一つずつ解説していきます。

金融業界の知識

フィンテックとは金融とITの分野であるため、金融知識は一定程度持っていることが求められます。
たとえば、資産取引やロボアドバイザーのフィンテックを利用した会社であれば、投資商品の知識や社会情勢を読み解く力、株取引ができるスキルを持っておいたほうがよいでしょう。自分の希望する会社がどのようなフィンテックを展開しているのかを事前にリサーチし、その会社が行っている金融分野を特に勉強しておくことをおすすめします。

データ分析

金融に関する情報は膨大であることから、大量のデータを分析できるスキルは持っておいたほうがよいでしょう。金融業界はトレンドがめまぐるしく変わっていくため、データ量が大きな数になりかねません。大量のデータを解析していくスキルを持っておくことで、将来性や今後起こりうるリスクなどの予測や新しい価値の創造が可能です。

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セキュリティ

フィンテックはインターネットを利用したサービスが多いため、サイバー攻撃による個人情報漏洩などのリスクがあります。サイバーセキュリティの知識を身につけておけば、サイバー攻撃へのセキュリティ強化を図れます。また利用者側は生体認証システムを使用することで、他者の不正利用を防げます。セキュリティに関するスキルを持っておくことで、フィンテックサービス利用者が安心して利用できる環境を作ることができます。

プログラミング

フィンテックは金融と技術を掛け合わせたサービスである以上、プログラミングという技術を理解しておく必要があります。プログラミングとは、具体的にいうとコンピューターが理解できる命令をプログラミング言語で書いていくことです。プログラミングができることで、アプリの開発やデータ分析、業務システムの構築など、まさにフィンテックが行っているサービスを作り上げ、さらに進化させていくことができます。

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AI(人工知能)

フィンテックの企業はAIの活用も期待。たとえば、利用者のニーズや行動履歴から最適なサービスや商品をAIが自動で提案をしてくれたり、AIが大量のデータを即座に処理し精度の高い予想を行ったり、とAIの導入により業務の効率化や顧客満足度向上をはかっています。今後もAIの利用がさらに進むことが予想されるため、AIの知識をもっておくとよいでしょう。

FinTech(フィンテック)業界における課題

フィンテックの歴史はまだ浅く、日々革新的なサービスを展開しているため、以下のような課題があります。

  • オンライン決済や新しいテクノロジー導入によるセキュリティリスクの増加
  • フィンテック発展に伴う法律や規制の調整
  • フィンテックの技術開発における膨大な費用
  • フィンテックと利用者の信頼関係の構築

「セキュリティ」「法などの規制」「技術開発」「信用性」といった面で多くの課題は抱えているものの、フィンテックは今後も広がり続けることが予想されています。

FinTech(フィンテック)の将来性

フィンテックはモバイル決済での広がりはもちろん、AIによるデータ分析やロボアドバイザーといったさらなる技術の発展が進んでおり、今後ますます市場が拡大していく見込みです。

IoTやブロックチェーン、ビッグデータといった最新のIT技術が生まれていますが、今後もさらに新しいIT技術が生み出されて、私たちの生活をより便利にするために活用されていくことを考えると、期待が高まります。

新しいIT技術から私達が予想にもしない革新的なサービスや商品が生まれ活用していくフィンテックは大いに将来性があるといえるでしょう。

FinTech(フィンテック)を理解して、ITスキルを身につけよう

金融と技術を組み合わせた革新的なサービスを展開するフィンテックは、今後ますます市場が拡大されることが期待されています。フィンテックのサービスをより理解するには「金融の知識」「データ分析」「セキュリティ」「プログラミング」「AI」の分野の知識が必要になります。

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<出典>
*1:ボストン コンサルティング グループ「Global Fintech 2023: Reimagining the Future of Finance」より
*2:IDC Financial Insights「IDC FinTech Rankings 2023」p5より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。