UI/UXデザイナーの年収は?仕事やフリーランス案件に必要なスキルも解説

UI/UXデザイナーの年収は?仕事やフリーランス案件に必要なスキルも解説
ABOUT ME
ライター 木村さき
新卒で求人広告代理店に就職したのち、結婚を機に退職して夫の地元に転居。そこで金融関係の企業に転職し、顧客対応部門のサブリーダーとしてメンバーの育成に携わる。現在は0歳児を育てながら、子どもを寝かしつけた後にwebライターとして活動中。
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

Webサイトの利便性や快適性を高めるデザインを追求するUI/UXデザイナーは、Web制作において欠かせない存在といえます。UI/UXデザインの重要性が一般的に認知されるなかで、UI/UXデザイナーになりたいと考える方もいるのではないでしょうか。

本記事ではUI/UXデザイナーの年収や、年収を上げるコツについて解説していきます。仕事やフリーランス案件の受注に必要なスキルも解説するので、UI/UXデザイナーの就職や独立、そして年収アップを目指す方はぜひ参考にしてみてください。

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UI/UXデザイナーの平均年収

求人情報サイトIndeedによると、UI/UXデザイナーの平均年収は747万円です*1。正社員の平均年収が523万円であることから、UI/UXデザイナーの年収は平均賃金よりも高いといえるでしょう*2。

Webデザイナーとの年収比較

求人ボックス給与ナビの職種別平均年収では以下のように、UIデザイナーとUXデザイナーそれぞれの平均年収を発表しています。Webデザイナーと比較しても、UIデザイナーとUXデザイナーの年収は高いことが分かります。

正社員ボリュームゾーン
UIデザイナー*3594万円570~654万円
UXデザイナー*4649万円586~671万円
Webデザイナー*5340万円336〜394万円

WebデザイナーよりもUI/UXデザイナーの方が平均年収が高い理由には、UI/UXデザイナーの業務はプロダクトに与える影響が大きいことや、専門性が高いことが考えられるでしょう。

WebデザイナーとUI/UXデザイナーは混同されやすい職種ですが、より高い年収を目指すなら、UI/UXデザイナーがおすすめです。

UI/UXデザイナーの仕事に必要なスキル

UI/UXデザイナーの仕事には、ユーザビリティの高いWebサイト設計へのデザインスキルや、複数の関係者と円滑にプロジェクトを進められるスキルが求められます。ここでは、UI/UXデザインをするうえで必要な以下のスキルを紹介します。

  • デザインソフト操作スキル
  • 共感力
  • コミュニケーションスキル

UI/UXデザイナーを目指す方やスキルアップがしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

デザインソフト操作スキル

UI/UXデザインでは、デザインツールを使用します。 UI/UXデザイナーとして仕事をするうえで、デザインツールの操作スキルは不可欠です。プロジェクトなどによって使用するソフトは異なるため、必要に応じて操作スキルを身につけていくと良いでしょう。たとえば以下のデザインツールが、UI/UXデザインの現場で使用されている傾向があります。

  • Photoshop
  • Illustrator
  • Figma
  • XD
  • Sketch

また、幅広い種類のデザインツールを操作できることは、他のデザイナーやエンジニアとのコミュニケーションにも役立ちます。クラウド上でデータを共有できるデザインツールで作業を進めれば、他のクリエイターとの進捗共有にも便利です。

共感力

ユーザーがより使いやすいようにUI/UXデザインを行うUI/UXデザイナーには、相手の立場に立って物事を考えられる共感力も必要です。UI/UXデザインにおいては、ユーザーの目線になって使い心地や分かりやすさを確認する必要があります。

たとえば利用者アンケートなどからユーザーの意見を汲み取り、デザインに落とし込むことで、ユーザビリティが高いWebサイト設計が実現しやすいでしょう。

共感力は、日常のなかで習得できます。相手の話に傾聴する姿勢を意識したり、相手の立場になって考えたりする方法などで、自身の共感力を磨いていきましょう。

コミュニケーションスキル

UI/UXデザイナーは、他のクリエイターとコミュニケーションをとる機会が多い仕事です。たとえば自身のデザインを解説したり、プロジェクトメンバーと情報共有をしたりする場面において、コミュニケーションスキルが求められます。

またUI/UXデザイナーの仕事では、ビジュアルコミュニケーションのスキルも必要です。ビジュアルコミュニケーションとは、言葉だけではなく図や写真を使用して視覚的に訴求する伝達方法です。多くの人と関わりアイデアを共有するUI/UXデザイナーには、コミュニケーションスキルが重要といえます。

フリーランスUI/UXデザイナーに必要なスキル

UI/UXデザイナーはフリーランスとしても活躍できる仕事の一つです。以下のようなスキルがあれば、フリーランスとしても、活躍の場を広げられるでしょう。

  • コーディングスキル
  • マーケティングスキル
  • 情報収集・分析スキル

ここでは1つずつ解説していきます。

コーディングスキル

UI/UXデザイナーとして活躍の場を広げるには、コーディングスキルの習得がおすすめです。UI/UXデザイナーがコーディングスキルを身につけることで、Web上に反映させやすいデザインを設計できたり、エンジニアやプログラマーと円滑なコミュニケーションがとりやすくなったりと業務を円滑にすすめることができます。

たとえば、以下のような言語のコーディングスキルがあると業務に活かせるでしょう。

  • CSS3
  • HTML5
  • JavaScript 

デザインを実装する工程を視野に入れて業務ができるため、UI/UXデザイナーとしての市場価値を高められます。

マーケティングスキル

検索エンジンを活用したマーケティングスキルがあるUI/UXデザイナーは、重宝される傾向にあります。UI/UXデザインを行う場合もマーケティング知識を活かしたデザインにすることで、クライアントに利益をもたらすことができます。

たとえばUI/UXデザイナーが、ペルソナ設計やSEOを意識したWebサイト設計、制作後のWebサイト解析などを行えれば、Webサイトがもたらす利益を最大化できます。そのため、SEOやSEMの知識、Web解析に使用するツールが活用できれば、他のデザイナーと差別化できるでしょう。

情報収集・分析スキル

情報収集・分析スキルは、よりユーザビリティの高いUI/UXデザインにつながります。なぜならユーザーにとって使い心地が良いUI/UXを生み出すには、最新のトレンドやユーザーニーズを分析して、的確にデザインへ落とし込む必要があるからです。

最新のトレンド情報やユーザーが持っているニーズは、待っていれば手に入るものではありません。そのため、最新のトレンドをキャッチアップできるワークショップなどに参加したり、ユーザーニーズを把握して分析したりすることが大切です。日頃から情報収集をすることで、トレンドやユーザーニーズの変化にも対応しやすくなります。

UI/UXデザイナーが年収や収入アップを目指す方法

UI/UXデザイナーとしてスキルアップをしたり、担当業務が変わったりすると、年収にも影響があります。ここではUI/UXデザイナーがさらに収入アップを目指すための方法を紹介します。

  • 資格を取得する
  • 条件が良い会社に転職する
  • 上流工程を担当する

今よりも年収をアップさせたいUI/UXデザイナーの方は、ぜひ参考にしてみてください。

資格を取得する

UI/UXデザインの業務に関連する資格を取得することには、スキルを客観的に証明できるというメリットがあります。たとえば、以下のような資格が業務に活かせるでしょう。

  • HCD-Net認定 人間中心設計(HCD)専門家/スペシャリスト
  • ウェブデザイン技能検定
  • Webクリエイター能力認定試験
  • Adobe認定エキスパート

UI/UXデザイナーとしてフリーランスで仕事をする場合も、転職を目指す場合も、資格を取得しているほどの専門的な知識やスキルがあることは自己アピールになります。

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転職・独立する

UI/UXデザイナーとして年収アップを目指すなら、条件が良い会社に転職する方法があります。たとえば大企業への転職は、年収に変化がなくても手厚い福利厚生によって働きやすさを感じる場合もあるでしょう。またベンチャー企業は成果主義のケースが多く、スキルがあれば短期間で収入アップを目指せる可能性があります。

実績を積んだ方は、フリーランスとしての独立も収入アップにつながる可能性があります。会社の業務範囲に縛られず、やってみたい案件に挑戦することができるため、よりやりがいを感じながら働けるでしょう。

上流工程を担当する

UI/UXデザイナーからキャリアアップを経て、プロジェクトマネージャーやプロデューサーといった上流工程を担当することでも、収入をあげることができます。プロジェクトを統括する職種は、実務職よりも報酬が高い傾向があります。

多角的な視点でWeb制作を進めてきたUI/UXデザインの実務経験は、クリエイターとの円滑なコミュニケーションや適切なマネジメントに活かせるでしょう。

UI/UXデザイナーとしてある程度の実務経験を積んだら、自分のやってみたい業務を踏まえて、上流工程から参加できないか会社に交渉したり、副業フリーランスとして案件受注を目指したり、業務の幅を広げていくとよいでしょう。

UI/UXデザイナーの将来性は?UI/UXデザインはなくなる?

UI/UXデザイナーの重要性が認知されてきたなかで、「将来性がない」といった声もあります。なぜならUI/UXデザインはビジネスの基本業務に取り入れられるようになり、専門職種として扱われなくなっている傾向があるからです。

ほかにもAIの進化によって、一定の質を保ったUI/UXデザインが可能になってきたことも理由に挙げられます。

しかし、ユーザーニーズを分析してオリジナリティのあるデザインを生み出すことは、UI/UXデザインの専門知識や経験がなければ難しいのも事実です。そのため、UI/UXデザイナーといった職種の在り方に変化があっても、UI/UXに関する知識やスキルの必要性は高まり続けるでしょう。

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UI/UXデザイナーに必要なスキルを習得して年収アップを目指そう

UI/UXデザイナーは、Webサイトやアプリのユーザー満足度に直結する重要な仕事といえます。業務の重要度や専門性が高いことから、会社員の平均よりも高い年収を目指せる仕事です。継続的にスキルアップをすることで市場価値が高まり、転職や独立、高単価案件の受注につながりやすいでしょう。

ライフスタイルや仕事の合間にスキルアップを目指すなら、オンラインスクールでの学習がおすすめです。たとえば女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)では、UXデザインコースやIllustratorコース、Webデザイン入門コースなどが開設されており、UI/UXデザイナーに必要なスキルを網羅的に学ぶことができます。

今よりも活躍の場を広げ、年収をアップさせたい方は、無料体験レッスンをチェックしてみてください。

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※出典
*1:indeed「給与調査」内、「日本でのUI/UXデザイナーの平均給与」より
*2:「国税庁ホームページ」内、令和4年分民間給与実態統計調査より
*3:「求人ボックス給与ナビ」UIデザイナーの平均年収より
*4:「求人ボックス給与ナビ」UXデザイナーの平均年収より
*5:「求人ボックス給与ナビ」Webデザイナーの平均年収より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。