リスキリングにおすすめの人気資格12選 – ジャンル別に紹介!

リスキリングにおすすめの人気資格12選 - ジャンル別に紹介!
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ライター Satsuki Yokouchi
採用コンサルタント/HR専門の編集者・ライターとして活動する複業フリーランス。パーソルキャリアで求人広告営業、人材系スタートアップにて子育て世代や外国籍向け人材事業を経験。生命保険営業やカフェ店長、Webディレクターなど、異業種の経験も豊富に持つ。

社会・産業構造の変化にともない、働く人の学び直しであるリスキリングに注目が集まっています。2023年8月末には、政府が個人のリスキリング支援に1兆円を投じると表明しており、社会全体でリスキリングの認知度が高まっている現状です。

本記事では、「リスキリングと資格」に焦点を当て、人気な資格の概要と資格取得のメリットや注意点をまとめます。今後どのようなスキルや知識を習得すべきか、判断する際の参考になれば幸いです。

リスキリングの重要性とは?

社会全体でリスキリングが重要視されている背景には、労働人口減やデジタル化など、産業構造の大きな変化が起因しています。変化の激しい環境下で企業が中長期的に成長し続けるためには、従来の経営戦略や人材マネジメント手法からの脱却が必要です。

企業が策定し直した経営戦略に照らし合わせ、今後求められる職務や人材要件を見直した際に出てくるギャップを埋めるため、「個人の学び直し=リスキリング」が欠かせません。すなわち、リスキリングは「個人が学びたいことを好き勝手に学ぶ」ものではなく、変化の激しい現代で、企業が生き残り戦略を描くために必須のテーマと考えられます。

リスキリングで資格取得をするメリット

企業から提供される研修を受講したり、個人でスキルアップスクールや予備校に通ったりするリスキリング方法がある中で、多くの方がイメージしやすいのは「資格取得」ではないでしょうか。

リスキリングの手法として資格取得は適しているのか、資格取得ならではのメリットを3つ取り上げながら解説します。

身につけたスキル・知識を対外的に証明できる

民間資格・国家資格の種類を問わず、資格を取得することで保有するスキルや知識を対外的に証明できる利点があります。例えば、「私はIT業界で3年働いているので基礎知識があります」といっても、ただ働いているだけで知識を保有しているとは言い切れず、根拠がやや乏しい印象です。

一方、「私はITパスポートの資格を保有しており、ITに関する基礎用語や概念は体系的に習得しています」と伝えた場合はどうでしょうか。ITパスポート試験のシラバスで提示されている知識は一通り学び、一定レベルの情報をインプットできた証として試験に合格している人とみなされ、「ITの基礎知識がある」ことが客観的に判断できます。

このように、資格を取得することで、資格運営元が指定している合格基準のレベルを対外的に証明できる点はメリットでしょう。

給与アップにつながる可能性がある

働いている業種・企業によっては、資格取得がダイレクトに給与アップにつながる場合もあります。例えば、業務に必要とされる資格合格者に「資格手当」をつけるイメージです。業務独占資格や名称独占資格のように、専門性の高い分野においては、報酬制度と資格取得を連動させることは珍しくありません。

ただし、どの資格も必ず給与アップに結びつくわけではない点に注意が必要です。

転職活動が有利になる

資格取得は、転職活動で有利になる場合もあります。1つ目のメリットで伝えたように、資格合格によって客観的・対外的にご自身のスキルや知識を証明しやすくなり、企業への自己PRに寄与するでしょう。また、転職先が特定の資格保有者を限定に募集しているケースもあるため、応募のきっかけになり得ます。

ただし、企業は実務経験や人柄を含めて、即戦力可能かどうかを総合的に判断しながら採用活動を行います。「リスキリングで資格取得=絶対に転職に有利」と、短絡的に捉えないようお気をつけください。

【ジャンル別】リスキリングにおけるおすすめ資格12選

資格取得を通してリスキリングを図るメリットと注意点を踏まえて、リスキリングに人気な12の資格をご紹介します。無料のネット教材を活用して学べるものもあるため、ご自身の仕事に生かせそうかイメージを膨らませながら確認してみてください。

IT系

IT系の資格には、IT全般の基礎を体系的に学ぶものや、特定のプログラミング言語を学ぶもの、エクセルやパワーポイントなど業務ツールの習熟度を図るものなどに分けられます。リスキリング事業を手掛けるUdemyが実施したリスキリングで人気な受講テーマランキングの資料を参考にしつつ、人気な資格を抜粋します。

ITパスポート

ITパスポートとは、全業種・職種で必要となるIT基礎力を証明する国家資格です。学生や社会人なりたての若手にも人気な資格で、令和3年度には24万人を超える受験者が集まりました。IT知識がない初学者は180時間~200時間程度、ある程度の知識がある方は100時間前後で合格でき、合格率は約50%で推移しています。

基本情報技術者試験

ITパスポートと同じく、IT全般の基礎知識が問われる資格です。ITパスポートは、文系・理系問わず幅広い社会人を対象としていますが、基本情報技術者試験はITエンジニアとしてキャリア形成を図る方に向けた資格です。システム設計、開発、汎用製品の最適な組合せにより高品質なサービスを提供することや、サービスの安定運用の実現など、IT提供事業者目線でのリスキリングが可能でしょう。

Python3エンジニア認定

Pythonとは、リスキリングを図る企業および社員から注目を集めるプログラミング言語で、Udemyの調査では300名以上の大企業で、実際に受講されたリスキリングテーマの4位となっています。Python3エンジニア認定は、「Python3エンジニア認定基礎試験」と「Python3エンジニア認定データ分析試験」に大別され、後者の資格は2020年度に開始された比較的新しい資格です。

AWS認定

AWSとは、Amazon Web Servicesの略語で、数多くのインターネットサービスや業務システムの開発で使われるクラウドサービスの総称です。AWSのサービス範囲は非常に広く、仮想サーバーやストレージ、データベースをはじめ、AIやブロックチェーン分野にもまたがっており、多くの企業でAWSのスキル習得を求めているのが現状です。

AWS認定資格は、AWSが独自に提供している民間資格であるものの、AWSの市場シェアが高いことから多くの方がAWSのリスキリングを希望しています。

MOS(Microsoft Office Specialist)

MOSとは、WordやExcelといったMicrosoft社が提供する業務ツールの使用スキルを証明する国家資格です。採用の募集要項で、業務ツールや各ソフトの使用習熟度を記載する企業も少なくなく、資格取得は転職にも役立つでしょう。また、リスキリングで受講したいテーマ検索ランキングなどを見ると、Excelがランキング上位になっていることも多いです。

マーケティング・ビジネス実務検定

日経新聞のリスキリングに関する読者調査によると、デジタルマーケティング分野をリスキリングしている方も多く見られます。デジタルマーケティング実務検定は、マーケティング理論と事例の学習を通してマーケティング実務を総合的に判定する民間資格です。

経営・法律系

続いて、法律の専門性を証明する10士業のうち4つを抜粋して紹介します。なお、10士業とは「〇〇士」という名前をもつ資格群の俗称で、一般的には、弁護士、弁理士、司法書士、行政書士、税理士、社会保険労務士、土地家屋調査士、公認会計士、中小企業診断士、不動産鑑定士を指します。

中小企業診断士

中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対する診断および助言を行う専門性の高い国家資格です。企業の成長戦略の策定や、実行に向けたアドバイスを行うだけでなく、中小企業と行政や金融機関のパイプ役となる重大な存在です。診断士の合格には1000時間以上を要するため、リスキリングでチャレンジするにはハードルが高いでしょう。ただ、令和4年には例年2万人前後だった受験者数が2万4778人に大きく増加しており、一定の人気と知名度があると考えられます。

税理士

税理士は、10士業の中でも高難関に分類される国家資格です。税理士の仕事は、主に企業に対する納税アドバイスや税務申告書の作成などですが、活躍フィールドは非常に広い点が特徴です。例えば、個人向けの相続対策や相談・申告業務、起業時のアドバイスも可能で、より身近なところでは企業の給与計算や年末調整などにも税務知識が求められています。

民間企業で働く人であっても、財務や経理部門でスペシャリストを目指される方は、取得資格を検討してみても良いでしょう。

行政書士

行政書士とは、官公署に提出する許認可申請書類の作成や提出手続代理などを行うための国家資格です。社会生活が便利になる一方で、行政手続や仕組みそのものが煩雑化・高度化している側面もあり、行政書士は正確で迅速な書類作成で人々をサポートします。

行政書士が扱う書類ジャンルは多岐にわたるため、税理士や中小企業診断士をはじめ、不動産関連の著名な資格である宅建士などとも、ダブルライセンスを取得するケースも多いです。

社会保険労務士

社会保険労務士とは、労働および社会保険関連法令に関する専門資格です。企業の労働・社会保険手続きや労務管理に関する相談指導業務や個人の年金相談などを行います。単なる手続代行ではなく、人材のスペシャリストとして企業経営を後押しできる資格のため、業種を問わず活躍フィールドが広がる点が魅力です。

なお、受験申込は毎年5万人超の方が受験申込を行う一方で、合格率は例年6%前後で推移しており、高難関資格の1つといえます。

その他

リスキリングでも人気の高い、宅建士と英語のスキル証明となるTOEICを取り上げます。

宅建士

宅地建物取引士とは、毎年20万人前後の方が受験する不動産分野の人気な国家資格です。賃貸住宅の申込をする際に「重要事項説明書」を読み上げる人が宅建士にあたり、重要事項説明は独占業務となります。宅建士は、不動産業界だけでなく建築業界や金融業界で求められる場合もあり、資格獲得によってキャリアの選択肢が広がるでしょう。

語学(TOEIC)

リスキリングの語学分野で、圧倒的に人気があるのは英語(TOEIC)です。企業の生き残り戦略の1つとしてグローバル展開を視野に入れるケースも多く、英語力の証明としてTOEICは欠かせません。

TOEIC試験は、英検のように合格点があるわけではなく、厳密にいえば資格取得という表現は適さないでしょう。ただ、転職サイトや応募書類の資格欄や、企業内の公募条件としてTOEICスコアを指定するケースも見られるため、必要に応じてスコアアップを図ることをおすすめします。

リスキリングを意識して計画的に資格取得に取り組もう

リスキリングは、キャリア形成を行う上で今後も外せないキーワードになると予想されます。記事冒頭でご説明した通り、「リスキリング=資格取得」「資格取得=賃金・キャリアアップ」と短絡的に捉えるのは危険です。目の前の業務で求められるスキルは何か?を考え、ご自身の目指したいキャリア像と紐づくスキル・資格を選定しながら、計画的に学び直しを図ることが大切です。

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。