VUCAとは?先の読めない時代を生き抜くための必須スキルを身につける!

VUCAとは?先の読めない時代を生き抜くための必須スキルを身につける!
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ライター momoka
ライターを中心に活動中|HR業界営業→人事担当→ポータルサイト原稿制作を経てフリーランスに|最近はインタビュー・採用広報が中心。エッセイも書きたいです|SHElikesキャリアプランナー&ファシ, 広報 , 撮影
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

テクノロジーの急速な発展や、新型コロナウイルスといった感染症の拡大、世界情勢の変化など、現代ではこれまでに経験したことがないような変化が次々と起こっています。私たちを取り巻く環境は激しく変化し、この先も何が起こるか予測しにくい状態といえるでしょう。

このような現代は、VUCA(ブーカ)時代とも呼ばれており、近年注目を集めている言葉のひとつです。そもそも、VUCAとは何なのでしょうか。また、VUCA時代ではどのような人材・スキルが求められるのでしょうか。

VUCA(ブーカ)の意味とは

VUCAとは、社会やビジネスにおいて変化が目まぐるしく、未来の予測が困難な状態を意味する言葉です。

Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を並べた造語で、もともとアメリカで軍事用語として使われていました。1990年代に冷戦が終わり、国家間の戦略が複雑化している状態を示す言葉として使われていましたが、2010年頃からビジネスや社会全体の状態を示す言葉として使われるようになっています。

昨今は、予測不可能な変化が次々と起こっています。AIの急速な進化や感染症の拡大など、10年前には想像がつかなかったような出来事や変化も起こっていますよね。まさに現代は「VUCA時代」と言えるのではないでしょうか。

VUCA時代の特徴

Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)は、VUCAの特徴を表しています。VUCA時代にはどのような特徴があるのか、それぞれ頭文字の意味について見ていきましょう。

Volatility(変動性)

変動性とは、状態が大きくかつ速いスピードで変化している様子を意味します。これまでにない変化に、今後の予測がつきにくくなることも特徴です。

近年、私たちを取り巻く環境や過ごし方はどんどん変化しています。それによって新たな価値観やニーズが生まれ、今まで“普通”とされていたものがそうではなくなってきたことも多いのではないでしょうか。

たとえば、新型コロナウイルスの感染拡大やIT技術の発展により、ここ数年でリモートワークやオンライン上でのコミュニケーションが浸透しました。

まさに現代は、変動性の高い社会だと言えるでしょう。一昔前では想像していなかった変化が現代で起きていると考えると、これから先の予測をすることも難しい状態だと考えられます。

Uncertainty(不確実性)

不確実性とは、今後の見通しを立てることが難しい状態のことを言います。先に述べたように、変動性の高い社会ではこの先を予測するのが難しく、不確実性の高い状態になります。

昨今では未知の感染症や自然災害など、あらかじめ予測することができない突然の出来事が多く起きています。また、日本ではこれまで当たり前とされていた年功序列や終身雇用制度が崩壊しつつあり、以前に比べ働き方が多様化してきました。

このような状態に「この先どうなるのだろうか」と不安を感じたことがある人も多いのではないでしょうか。不確実性の高い社会では、見通しを立てにくい状態の中でいかに柔軟に対応できるかが大切になります。

Complexity(複雑性)

複雑性とは、さまざまな要素・要因が絡み合っている状態を意味します。インターネットの普及やグローバル化により、私たちができることの可能性は広がりました。一方、それぞれの場所での常識やルールは異なるため、以前よりも一筋縄ではいかないことが増えているかもしれません。

たとえば、日本で成功したビジネスでも海外では通用しなかったり、オンライン上で成果があったサービスでも対面では上手くいかなかったりします。また逆もしかり、伸び悩むサービスの環境や手法を変えることで途端に軌道に乗る場合もあるでしょう。

さまざまな要素が複雑に重なる現代では、ビジネスにおいても複雑性を増していると言えます。

Ambiguity(曖昧性)

曖昧性とは、因果関係が不明で解釈の可能性がいくつもある状態を表しています。

先に述べた、変動性(Volatility)・不確実性(Uncertainty)・複雑性(Complexity)が重なり合っている状態だと、何か問題が起きた時に因果関係が分からなかったり、複数の原因を考えられたりするでしょう。

その結果、今までにない解釈の可能性が出てきたり、捉え方や正解が複数見つかったりすることもあるかもしれません。曖昧性の高い社会と上手く付き合うためには、今までの常識や前例、固定観念にとらわれないことや、場合によっては解釈の方法が複数あることを受け入れる姿勢を持つことが大切です。

「VUCA」が注目される背景

現代は、技術革新や自然災害、社会情勢など外部環境が不確実である、まさに「VUCA時代に」突入したと言われています。

たとえば昨今では、AIなどのテクノロジーがものすごいスピードで発展を遂げています。今ではほとんどの人が利用するスマートフォンの登場も、十数年前と比較すると大きな変化ですよね。このようなテクノロジーの急速な発展により、今まで当たり前とされてきたビジネスモデルや消費者のニーズも変化しています。

現代は、今まで“普通”とされてきた価値観や成功例が通用しにくい時代になりつつあります。そのため、古い情報や価値観にとらわれることなく、新しい状況にも柔軟な姿勢を持つことが大切です。このような背景から今、VUCAという言葉が注目されています。

VUCA時代に求められる人材像

では、VUCA時代に必要とされるのはどのような人なのでしょうか。

リーダーシップがある人材

先行きを予測することが難しく曖昧な事象が発生しやすいVUCA時代は、目指すべき道筋をしっかりと示せるようなリーダーシップがある人材が必要とされます。

先が見えずやるべきことが分からないままだと、チームとしても個人としても最大限のパフォーマンスができなくなってしまうでしょう。企業や組織で動く場合は目指すべき方向性や道筋を共有し、メンバーが力を発揮できるようなマネジメントを行う力が必要です。

迅速で責任のある決断ができる人材

変化のスピードが速い現代では、迅速な意思決定が求められます。時間をかけて考えれば考えるほどさらなる変化が訪れ、また新たな課題まで考えなければならなくなったり、決断の軸がブレてしまったりするためです。

迅速かつ的確な決断をするためには、日ごろからアンテナを張って情報収集し、状況を客観的に分析する癖をつけるとよいでしょう。変化の速いVUCA時代では、迅速な決断と行動が信頼にもつながりやすくなるのではないでしょうか。

コミュニケーション能力がある人材

コミュニケーション能力がある人材も欠かせません。グローバル化が進み、物事の捉え方や正解がひとつではなくなってきたVUCA時代では、ただコミュニケーションを取るだけではなく、多様な価値観や考え方を受け入れて意思疎通を図る姿勢が必要です。

“普通”を決めつけず、それぞれの考え方や価値観、文化的背景に違いがあることを理解したうえで、相手の考えを汲み取ったり、自分の考えを分かりやすく伝えたりできる人材が求められるでしょう。

情報収集・学習をし続ける姿勢がある人材

VUCA時代は、急速な環境の変化や、想定外の出来事が次々と起こる可能性があります。そのため、情報収集や新たな知識を習得することに前向きな人材が必要とされるでしょう。

どのような変化が起きているのか常にアンテナを張り、社会や自分の身の回りの状況の変化を把握することが必要です。そのうえで、自分に足りない知識やスキルは新たに習得し、状況の変化にも柔軟に対応できるとより活躍の場も広がるでしょう。

必要に応じて新たな知識やスキルを習得したいという方は、全45以上の職種スキルが学び放題のSHElikes(シーライクス)のようなキャリアスクールを利用するのもおすすめです。

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VUCA時代を生き抜くための必須スキル4つ

続いて、VUCA時代を生き抜くために必須のスキルを見ていきましょう。もし今「自分にはスキルがない……」と思っても、今から意識して身につけられるものもあります。今回は、VUCA時代に求められるスキルを4つご紹介します。

情報処理スキル

急速な環境の変化や予想外の問題に出くわしたとき、正しく状況の判断をしたうえで次のアクションを決めなければなりません。そのため、多くの情報の中から状況を把握するための情報処理能力が必要です。

ただ情報を集めるだけでなく、必要かつ正しい情報を選別する力も同時に必要とされます。普段から社会の動向にアンテナを張り、最新の情報に触れるようにしておくことで必要な情報をキャッチしやすくなるでしょう。

また昨今ではインターネットが発達し、手軽に情報を得られるようになりました。その膨大な情報の中から適切な情報を判断するためには、さまざまな意見を俯瞰して見る力やネットリテラシーも身につけておくとよいでしょう。

コミュニケーション力

VUCA時代は、今まで以上にさまざまなバックグラウンドを持つ人たちとコミュニケーションを取るスキルが必要です。

相手の考えを汲み取ったうえで自分の考えを伝えたり、意見を述べやすい空気作りをしたりする力が求められます。ただ自分の考えを分かりやすく伝えるだけでなく、相手に対しての質問や傾聴、考えの違いを尊重する意識も、VUCA時代に必要なコミュニケーション力に含まれる大切な要素と言えます。

多様性を受け入れることや今までの当たり前にとらわれない姿勢を持つと、VUCA時代に合った柔軟なコミュニケーションが取れるかもしれません。

臨機応変な対応力

急激な環境の変化や予測が困難な状況でも、臨機応変に行動できるスキルが求められます。

たとえば近年では、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今まで当たり前だったことが大きく崩れたのは記憶に新しいかと思います。企業ではリモートワークの導入など、その時々に合わせた臨機応変な対策を講じ、前例のないコロナ禍を今日まで生き抜いてきました。

予測不能な事態が起きやすく将来が不確実な現代だからこそ、より一層臨機応変な対応力が求められるでしょう。過去の成功体験にとらわれず、柔軟な考え方を持つことが大切です。

IT・テクノロジーへの理解と対応力

テクノロジーへの理解や新しい技術を受け入れる対応力も欠かせないスキルです。特に、昨今ではIT技術の発展がめざましく、スマートフォンの利用やWebサイトの閲覧など、私たちの日常生活にも欠かせないものとなってきました。

ビジネスにおいても、変化のスピードが速い現代についていくべく、ITテクノロジーの利用に積極的な企業が増えています。たとえば、オンライン上で商品やサービスの販売を試みたり、SNSアカウントの運用をしたりする企業が増加していることからも、その傾向が伺えるのではないでしょうか。

このような時代の流れについていくために、私たちもITスキルを身につけることで、より市場価値の高い人材を目指すことができるでしょう。

VUCA時代に必要なスキルを身につける方法

では最後に、VUCA時代に必要なスキルを身につけるにはどのような方法があるのでしょうか。おすすめの方法を2つご紹介します。

独学で勉強する

一つ目は独学で勉強する方法です。自分に必要なスキルが定まっている場合、まずは独学で始めてみるのもよいかもしれません。参考書を利用したり、動画やインターネットを使って調べてみたり、情報を得られる手段はたくさんあります。

しかし独学の場合、膨大な情報の中から正しい情報や自分に必要なものを見極める作業も必要になります。そのため、勉強を始める入り口として一度情報に触れてみたいという方に独学はおすすめです。

スクールを利用する

二つ目はスクールを利用する方法です。スクールを利用することで、正しい情報や自分に必要なスキルを確実に身につけることができます。また、講師に質問したり仲間との交流で情報交換ができたりするスクールもあるため、変化の速いVUCA時代でも新しい情報をキャッチアップし続けることができます。

全45以上の職種スキルが学び放題のSHElikesでは、WebデザインやWebマーケティングなどVUCA時代に欠かせないITスキルを習得できたり、イベントやコミュニティを通して最新の情報を得ることができます。

環境に合わせた柔軟な対応が求められるVUCA時代、多種多様なコースから複合的にスキルを組み合わせ、身につけられるスクールがおすすめです。

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スキルを身につけ、先の読めないVUCA時代を生き抜こう

今回は、VUCAについて解説しました。昨今では、テクノロジーの発展や世界情勢の変化など、VUCAを象徴するかのような出来事が身近に起こっています。この先、何が起こるか予測が難しい状態に不安を感じる人もいるのではないでしょうか。

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