みなさんはJavaというものをご存知ですか?Javaはプログラミング言語として幅広く活用されていますが、Javaには一体どのような特徴や活用方法があるのでしょうか。本記事では、
「Javaって何をするためのもの?」
「Javaについてわかりやすく説明して欲しい」
などとお考えの方に向け、Javaの特徴や活用方法、また学習方法についてくわしく解説していきます。
Javaとは?
現在200種類以上あるといわれるプログラミング言語のうちの一つであるJava。その汎用性や応用力の高さから、Googleが開発に用いるほど根強い人気のあるプログラミング言語です。
プログラミング言語とは、コンピューターを思ったように動かすために用いるコンピューター専用の言語のことをいいます。言語の種類によって、作れるものや得意分野が異なってきます。
Javaは「ジャバ」と読み、システム開発やWeb開発、アプリケーション開発などと、さまざまな開発の場面で使用することが可能です。Javaとよく似たプログラミング言語にJavaScriptがありますが、これらは全く異なるプログラミング言語です。
Javaはシステム開発やアプリケーション開発など、規模の大きいシステム開発を得意とします。一方で、JavaScriptはWebページ上の動的表現を付けるプログラミング言語です。
Javaの特徴
Javaにはいくつかの特徴があります。なかでもJava特有の特徴として挙げられるものをご紹介します。
- 技術的な安定性が高い
- Javaは1995年に誕生し、その歴史の長さや利用人口の多さから、定期的な改良が行われ安定性の高い言語として知られています。堅牢なプログラミング言語として人気があり、金融機関のシステム開発でも用いられているほど技術的安定性の高いプログラミング言語です。
- 実行環境を選ばない
- JavaはOSやハードウェアなどの環境に依存せず、プログラムを実行することができます。そのため、Javaを用いてシステム開発を行う企業が多く、根強い人気を集めています。
- オブジェクト指向の言語
- オブジェクト指向とは、オブジェクト(モノ)同士を関係させ、組み立てて作成するプログラミングの考え方をいいます。たとえば、いきなりプラモデルを完成させようとやみくもに組み立てるより、部品ごとに組み立てて作り上げる方が完成させやすいでしょう。このように、Javaはオブジェクト指向の言語であるため、効率よく開発できるプログラミング言語の1つといえます。
Javaの活用事例
Javaの特徴についておわかりいただけたところで、実際には何に使われるのか、くわしい活用事例をご紹介します。
Webサービスの開発
Javaはプログラミング実行時にコンパイル*1する言語のため、このほかに主要な言語であるPythonやRuby、PHPといった言語よりも速い処理速度で実行できることが特徴です。
この特徴が大規模なシステム開発に適しているため、Webサービスのシステム開発に活用されています。ちなみに、楽天市場やリクナビなどのWebサービスやWebアプリも、Javaを使用し開発されています。
*1:コードを機械語に変換する翻訳作業
Androidのアプリ開発
汎用性の高い開発言語であるJavaは、Androidアプリの開発言語にも用いられます。Androidのアプリ開発には、Javaのほかに、Kotlin、C言語、Rubyなどが用いられることもありますが、Javaのシステム実行における安定性や情報量の多さから、Javaが多く活用されています。
Javaはゲームや便利ツールなど、開発の幅が広くアプリのジャンルを問いません。Androidアプリの開発に興味のある方は、Javaの知識を身につけておくことがおすすめです。
PC向けアプリの開発
パソコン向けのアプリにもJavaが活用されています。Javaの大きな特徴の一つに、OSやハードウェアなどの実行環境に依存しないという側面があります。この特徴を活かし、WindowsやMacなどのプラットフォームを問わず、開発したアプリケーションを動作させることが可能となるのです。
単一のコードを汎用性高く使用できることから、開発コストを下げることも可能であるため、パソコン向けアプリ開発においても広く活用されています。
自動ツールの開発
自動ツールとは、定型的な処理を機械化し、ソフトウェアを用いて自動的に実行するツールです。たとえば、人間の代わりにマウスやキーボードを操作し、繰り返しの作業を自動でおこなうといったイメージです。
開発したプログラムに対し、Javaを用いて自動でテストし、効率化を図るための手法として用いられます。
ゲーム開発
Javaはゲーム開発専用のプログラミング言語ではなく、専用環境が存在しません。しかし、開発環境がなくとも、操作画面などをすべて自分でプログラミングすることで、Javaを活用してゲーム開発を行うことが可能です。
Javaで開発できるゲームには、
- コンシューマーゲーム
- ソーシャルゲーム
- スマホゲーム
などの種類があり、なかでも「Minecraft」というゲームが有名です。
Javaを学ぶメリット5つ
Javaがプログラミング言語のなかで汎用性が高く、活用しやすいことについておわかりいただけたかと思います。ここからは、Javaを学ぶことでのメリットを5つに分けてご紹介します。
プログラミングの基礎知識が身に付く
JavaはJRE(Java Runtime Environment)というJavaのプログラムを動かす際に必要な実行環境が必要です。このJREには、Javaで作成したプログラムを動かす際のJava仮想マシン(JavaVM)と呼ばれるソフトなどが含まれています。
これらの実行環境をパソコンにインストールすることで、OSやハードウェアの環境を問わずJavaを動かせるのです。そのため、Javaはオブジェクト指向のプログラミングを基礎から学ぶのに適した言語といえます。
豊富なライブラリがある
ライブラリというのは、プログラミング言語における特定の機能をまとめたファイルを指します。JavaはJava自体の歴史も長く、世界中で利用されるプログラミング言語のため、とくにライブラリが豊富です。
ライブラリを活用すると、手動でコーディングしなくてはならないプログラムを簡単に実装できます。一から開発する手間を省けるのもメリットの一つです。
実行速度が速い
プログラミング言語には、以下のようなプログラムの実行にコンパイルする必要があるものとそうでないものの2種類があります。
- インタプリタ型言語
- 実行のたびにコンパイルするため、処理に時間がかかる
- コンパイラ型言語
- 実行前にあらかじめ一括でコンパイルするため、処理速度が速い
上記のうち、Javaはコンパイラ型言語に当てはまるため、実行速度が速いといったメリットがあります。プログラミングにおいて、実行速度が遅いとユーザーにストレスを与えてしまうため、Javaは重宝されているプログラミング言語の一つです。
求人需要が高い
Javaは国内外のシェア率が高く、求人数も多いプログラミング言語として知られています。Javaが対応する内容は幅広いため、その分求人需要も高い傾向にあります。
システム開発にJavaを採用する企業も多く、プログラミング言語を学ぶ際は、Javaの知識やスキルを身につけておくと就職や転職の際に強みとしてアピールすることが可能です。
様々な分野の案件に携われる
Javaはプラットフォームに依存しないオブジェクト指向型のプログラミング言語です。また、金融系システムの開発に活用されるほど、堅牢性に優れた側面もあります。このような信頼性や安全性の高さから、さまざまなシステム開発の分野で採用されています。
Javaは大規模なシステム開発にも適したプログラミング言語です。Javaの知識やスキルを習得すれば、さまざまな分野の案件に携われるでしょう。
Javaの効率的な学習方法
安全性や汎用性の高いJavaの特性上、とくに身につけるべきルールが多いプログラミング言語といわれています。しかし、プログラミング言語を学ぶうえで、Javaを習得しておくことは幅広いジャンルで活躍できる可能性があるのでおすすめです。
それでは、ここからはJavaの効率的な学習方法についてご紹介します。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールでは、プログラミングにまつわる専門的なカリキュラムに沿って、Javaを学習することができます。Javaの基礎知識から応用まで、実践を通して習得できるため、とくに初心者の方におすすめの方法です。
初心者の場合、「わからないところがわからない」といったような状態になることも多いかもしれません。そのような疑問が生じたり、エラーでつまづいたりした際に、講師に質問・相談しながら解決することができます。独学で学習するよりも費用はかかりますが、知識習得のために学ぶ環境が整っているため活用するのもおすすめです。
オンライン講座を受講する
Javaは人気の高いプログラミング言語であり、インターネット上にたくさんの情報が存在します。オンライン講座や学習サイトも多く開講されており、講座によっては自分のタイミングで受講できるためおすすめの勉強法です。
スクールの授業と異なり、講師に直接質問ができない場合もあるため、初心者の場合は質問しやすい環境で学ぶことが大切です。
書籍を活用する
プログラミングの学習には、スクールやオンライン講座以外にも、書籍を活用するといった方法があります。プログラミングやJavaにまつわる基礎知識について、初心者の方にわかりやすくまとめられた書籍がたくさんあります。本記事では2冊の書籍をご紹介します。
1つ目の書籍は、富士通ラーニングメディアが提供するJavaに関する研究コース内の入門レベル「プログラミング入門(Java編)」を書籍化したもの。Javaをはじめて学習する人に大人気の研修コースで、本書も実習中心の作りとなっています。実際に手を動かし、プログラムをどんどん作っていくことができるため、スキルが身に付くと人気の書籍の一つです。
こちらは、プログラミングを仕事にしたい方だけでなく、エンジニアやほかのプログラミング言語で開発を行っている方にもJavaを学んでもらえるよう、ゼロから身に付く指南書として作られた書籍です。プログラミング言語の構文だけでなく、プログラムの書き方からくわしく説明されています。
Javaの知識を身につけて、幅広いジャンルで活躍できるプログラマーを目指そう!
Javaの特徴や活用事例、また学習方法についておわかりいただけたでしょうか。Webサービスやシステム開発の仕事には、プログラミングの知識が必要となります。プログラミングについてしっかり学びたいという方は、プログラミング入門から専門的に学ぶと良いでしょう。
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