オウンドメディアの集客方法6選!企業事例も紹介

オウンドメディアの集客方法6選!企業事例も紹介
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ライター KeitoKurisu
埼玉県の美容学校を卒業後、銀座の美容室での経験を経て、雑誌・広告業界のヘアメイクとして活動。その後、SEOメディア事業や映像制作会社を立ち上げ、脚本とディレクター業務を行う。現在は、アート作品の個展を行いながら、フリーライターとして活動中。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

オウンドメディアの運営において集客は非常に大切です。しかしアクセスが伸びなかったり、期待している成果が出なかったりして悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

メディアに人を集められないと収益率や認知拡大などの成果を得られず、運営するモチベーションが下がる可能性があります。そのためWebサイトを活用している方は、正しい集客方法を理解することが大切です。

今回はオウンドメディアの集客方法や施策を考える具体的なステップ、成果を出している企業事例などについて解説します。メディアに人を集める方法について頭を抱えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

そもそもオウンドメディアとは

オウンドメディアとは、事業者が自ら運営するWebサイトやブログのことです。企業であれば自社の商品やサービスを紹介するためのプラットフォームとして使われます。近年では個人でブログを運営して商品を販売したり、アフィリエイトなどで収益を得ている方も少なくありません。

オウンドメディアの特徴は、事業者が内容をコントロールできることにあります。例えば「note」などのプラットフォームに依存したメディアの場合、サイトのデザインが変更できなかったり、商品やサービスの紹介が禁止されていたりします。しかし自身だけのメディアを運営すれば、自分たちの世界観で適切な情報をユーザーに伝えることが可能です。

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なぜオウンドメディアでの集客が大切なのか

オウンドメディア運営において集客が大切な理由は、大きく分けると下記の通りです。

名称内容
認知拡大幅広いユーザーに自社商品・サービスを知ってもらえる。
集客力の安定Web上から一定の集客が可能になる。
広告コストの削減SEOやSNSからの流入により、広告コストをおさせて集客ができる。
見込み顧客のデータ収集アクセスを解析することにより、コンテンツに興味のあるユーザー属性を発見できる。
顧客コミュニケーションコメントや無料登録などのアクションをもらうことにより、顧客からフィードバックを得られる。

企業や事業者によってやや異なりますが、オウンドメディアの運営には上記のメリットが存在します。なかでも広告費を削減して自社サービスへの集客を目的にするメディアは多く、コストを抑えて集客率を伸ばしている企業も少なくありません。インターネットはオフラインよりも多くのユーザーの目に留まるため、人気拡大にも適切な方法といえるでしょう。

オウンドメディアの集客方法6選

それではオウンドメディアの具体的な集客方法を見ていきましょう。事業者によっても多少異なりますが、一般的には下記の方法が使用されています。

  • SEO
  • SNS
  • 紙媒体
  • Web広告
  • ダイレクト流入
  • プレスリリース

それぞれの特徴を見ていきましょう。

SEO

SEOとは「Search Engine Optimization」の略称であり、日本語では「検索エンジン最適化」といわれています。簡単にお伝えすると、GoogleやYahoo!などの検索結果画面で上位表示させる施策のことです。

SEOはオウンドメディア運営において多くの企業が力を入れている施策の一つであり、特定のキーワードで上位表示できると一定数の集客が期待できます。コンテンツの配信予算がかからないため、広告をかけずにメディアに人を集めることが可能です。

検索結果で上位表示を取るには、一定のWebマーケティング知識やSEOライティングなどの専門的なスキルが必要です。SEOで結果を出したい方は、適切なノウハウを勉強してみてください。

SNS

X(旧:Twitter)やInstagramなど、SNSを活用してオウンドメディアに集客をしている方も少なくありません。近年ではYouTubeやVoicyなど、動画・音声メディアからの流入も多く見られます。SNSを活用することで自社の発信に興味のあるユーザーを直接メディアに呼び込むことが可能です。

メディア内のコンテンツをSNSで拡散してもらえると、短期間での認知拡大も期待できるでしょう。フォロワーとのコミュニケーションも取りやすいメディアであり、ユーザーの反応率を分析して自社商品の改善ができることも魅力の一つです。SNSからの集客を行いたい方はSNSマーケティングなどを勉強してみるとよいでしょう。

紙媒体

オウンドメディアの集客経路には、紙媒体も有効です。例えばチラシやフライヤーなどにWebサイトのQRコードを記載すれば、見込み顧客がその場でアクセスしてくれることが期待できます。また最近ではメディアのQRコードを名刺に記載する方も少なくありません。

オフラインからの流入なので膨大なアクセスは難しいかもしれません。しかしメディアのコンテンツによってはファンになってくれるユーザを見つけられる可能性があります。紙媒体を利用して認知拡大を行っている方は、自社メディアの情報をしっかり明記しておきましょう。

Web広告

短期間で膨大なアクセス数を集めるなら、Web広告がおすすめです。例えばGoogle検索で活用できる「ディスプレイ広告」を使用すれば、自社商品やサービスの認知を大幅に拡大できるでしょう。「リスティング広告」を利用すれば短期間でCVRを向上させられる可能性があります。近年ではSNS広告を活用するメディアも多く、さまざまなPR方法が存在します。

ただし広告運用にはコストが発生します。運用方法を間違えると費用対効果に見合わない結果になる事例も少なくありません。したがってWeb広告を使用してメディアに集客する際は、自社のキャッシュポイントの確立と適切な予算管理が大切です。

ダイレクト流入

ダイレクト流入とはWebサイトのURLをユーザーに紹介して、オウンドメディアに直接アクセスしてもらう集客手法を指します。LINE公式アカウントやメールマガジンなど顧客とクローズドな場で使用される方法であり、高い確立でWebサイトを覗いてもらえることが魅力です。

適切なリストマーケティングを行えていると商品やサービスなどの成約率も高く、集客だけではなく売上アップも期待できます。リストを集めるための時間は必要ですがメディアを活用して事業を成長させたい方は、リストマーケティングによるダイレクト流入を検討してみてください。

プレスリリース

提供する商品やサービスによっても異なりますが、プレスリリースも有効な集客方法の一つです。新しいサービスをリリースする際に行われる手法であり、別メディアから自社メディアへのアクセス流入が期待できます。

例えば「PR TIMES」などでプレスリリースを発表すれば、多くのビジネスパーソンへの認知拡大が期待できます。「PR FREE」などを活用すれば、掲載費をかけずにプレスリリースを発信することも可能です。プレスリリース配信サイトによって顧客属性が異なるので、自社に適切なメディアでプレスリリースを発信してみるとよいでしょう。

オウンドメディアで集客を行う6ステップ

ここからは、オウンドメディアで集客を行う具体的なステップを紹介します。事業者によっても異なりますが、メディア集客に慣れていない方は下記の手順を参考にしてください。

  1. 目的の明確化
  2. ターゲット選定
  3. 集客方法の確立
  4. キーワード選定
  5. サイト設計
  6. コンテンツ作成・発信

それぞれ順に解説します。

1.目的の明確化

集客方法を考える前に、オウンドメディアを運営する目的を明確にしましょう。なぜなら目的が不明確の場合、多くのユーザーがアクセスしてもCVにつながらない可能性があるからです。

例えば自社商品やサービスのPRが目的の場合、ユーザーに何を伝えるか、どのように行動をしてほしいのかを適切に伝える必要があります。リストを集める場合であれば、読者の興味を惹くCTAが求められるでしょう。

目的を明確にしないと作成するコンテンツが不透明になります。アクセス数だけではなくオウンドメディアのゴールを明確にして、ユーザーのためになる記事や動画などを作成しましょう。下記の記事では、オウンドメディアの目的を達成するヒントを紹介しています。メディア運営のメリット・デメリットも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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2.ターゲット選定

目的を明確にしたらターゲットを設定しましょう。具体的には年齢や性別、職業や年収などが挙げられます。メディアを運営する目的によっては、居住地や家族構成なども徹底的に絞る必要があるでしょう。

また競合メディアを分析することで、自社のコンテンツに興味のある見込み顧客を見つけられる可能性もあります。市場調査やアンケート調査などを行いユーザーニーズを分析し、自社に適切なペルソナを作成しましょう。

3.集客方法の確立

ターゲットの選定まで完了したら、具体的な集客方法を考えましょう。というのもターゲットの属性によって、有効な集客経路は異なります。例えば10〜20代前半に自社商品をアピールするなら、TikTokやInstagramなどを集客経路にするとよいでしょう。ビジネスパーソンをターゲットにする場合は、プレスリリースやFacebookなどが有効かもしれません。

提供する商品やサービスを求めている消費者が利用する媒体を理解して、適切なアプローチ方法を考えてみてください。

4.キーワード選定

キーワード選定とは主にSEO流入を想定した施策になります。オウンドメディアは検索エンジンで運営するため、上位表示を狙うキーワードは決めておきましょう。例えば特定の地域で集客をする場合は、「〇〇(サービス名) 東京」などのキーワードを選ぶとよいでしょう。

SEOで成果を出すには一定の期間が必要です。しかし広告費をかけずに検索エンジンで上位表示ができる可能性があります。ユーザーが検索するであろうキーワードを分析して、適切なコンテンツを作成しましょう。

5.サイト設計

サイト設計とは簡単に説明すると、オウンドメディアの設計図に該当します。配信するコンテンツや選定したキーワード、サイト内のカテゴリー設定などが挙げられます。ユーザーファーストのサイト設計を意識することで読者の回遊率や滞在時間が長くなり、SEOで高い評価を得られるかもしれません。

適切な場所にCTAを配置することで、CVRも向上するでしょう。読者や視聴者が見たくなるコンテンツを作成して、ユーザー満足度の高いオウンドメディアを設計してください。

6.コンテンツ作成・発信

ここまでのステップが完了したら、コンテンツを作成して配信を行いましょう。また複数のメディアを使用する場合、流入経路などをしっかりと確認することが大切です。したがってGoogleアナリティクスやヒートマップ、Googleタグマネージャーなどを活用してデータを集めましょう。

また期待している成果が出ない場合はコンテンツの内容だけではなく、集客方法やターゲット設定などにも問題があるかもしれません。コンテンツマーケティングを実施して分析をしながらPDCAを素早く回し、オウンドメディアを成長させましょう。

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企業が運営するオウンドメディアの集客事例

「オウンドメディアで成果を出している企業は、どんな方法で集客しているんだろう?」と気になる方もいるかもしれません。ここでは、企業が運営するオウンドメディアの集客事例を見ていきましょう。

バズ部

バズ部は、「株式会社ルーシー」が運営するオウンドメディアです。Webマーケティング関連の情報を発信しており、多くのビジネスパーソンから指示を集めています。主な集客経路はSEOであり、マーケティング関連のキーワードで多数の上位表示されているメディアです。

記事内ではWebマーケティングに役立つ資料を配布しており、見込み顧客のリスト取りも行っています。メルマガでは限定セミナーの案内をしており、集客から収益までの動線が綺麗に設計されているオウンドメディアといえるでしょう。

参考:バズ部

LIG

LIGは「株式会社LIG」が運営するビジネスパーソン向けのオウンドメディアです。SEOやWeb制作に関するコンテンツを配信しており、実践的なノウハウを網羅できます。ビジネスパーソンを対象したメディアですがコンテンツの内容は柔らかい表現が多く、専門知識がない方でも抵抗感なく記事を読めるでしょう。

記事の後半にはWeb制作の相談ができるCTAが設置されており、SEOでの集客経路も徐々に拡大している傾向にあります。自社サービスに直接繋げる方法を知りたい方は、LIGを参考にしてみてください。

参考:LIG

北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店は「株式会社クラシコム」が運営する、SEOを掛け合わせたECサイトです。一般的なECサイトと異なり暮らしに役立つコラムを配信しており、ライフスタイル系のキーワードで多数の上位表示を達成しています。

記事だけではなく使用する写真にもこだわっており、雑誌のようなオウンドメディアとして多くのファンを捕まえていることも特徴です。Instagramからの流入も多く、SNSを掛け合わせた集客方法を確立したい方に参考になるメディアといえるでしょう。

参考:北欧、暮らしの道具店

オウンドメディアの集客で成果を出すポイント

最後に、オウンドメディアの集客で成果を出すポイントを紹介します。

  • ペルソナに適切な発信を行う
  • 具体的なKPIを設定する
  • SEOに力を入れる
  • ユーザーの心を動かすコンテンツを作成する

上記のポイントを意識したうえで、集客率を成長させましょう。

ペルソナに適切な発信を行う

オウンドメディアで集客を行うには、ペルソナに合った発信をすることが大切です。例えばSNSから集客を行う場合、ターゲットに関連するコンテンツを発信してメディアにアクセスしてもらいましょう。そうすることで複数メディアの世界観が統一され、運営者の取り組みをユーザーに適切に理解してもらえます。またペルソナに合った言葉遣いやデザインをすることで、より興味を抱いてもらえる可能性が高くなるでしょう。

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具体的なKPIを設定する

KPIとは簡単にいうと、目的を達成するまでの中間目標を意味します。年間10万PVをゴールにすると、その過程で算出された月毎のPV数がKPIになります。KPIを設定することで自社の課題が明確になり、適切な運用を行いやすくなるでしょう。したがってオウンドメディアのゴールを明確にして、必要なプロセスと小さな目標を設定しましょう。

下記の記事では、オウンドメディアのKPIについて詳しく解説しています。KPIの設計方法がわからない方は、ぜひ参考にしてください。

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SEOに力を入れる

SEOで上位表示ができると、最小限のリソースでオウンドメディアに人を集めることが可能です。というのもInstagramやYouTubeなどのSNSからアクセスしてもらうには、新しい情報を短期間で発信し続ける必要があります。広告の場合は出稿をやめるとユーザーに表示されなくなり、常に予算が発生します。

しかし検索エンジンで上位表示されると一定期間はそのポジションが変動することは少なく、少しのメンテナンスだけで集客ができるかもしれません。そのためオウンドメディアを運営する方は、SEOにもしっかりと取り組みましょう

ユーザーの心を動かすコンテンツを作成する

集客したユーザーに行動をしてもらうには、読者の感情を動かす必要があります。したがって自社商品・サービスの魅力だけを伝えるコンテンツを作成しても、期待する成果につながらない可能性があります。

オウンドメディアの運営では集客だけではなく、読者が抱える課題や感情を分析して、相手に伝わる文章表現を意識することも大切です。

オウンドメディアで集客してビジネスを成長させよう!

オウンドメディアでの集客がうまくいくと、コストを削減して多くのユーザーに商品やサービスを認知することが可能です。顧客データの作成もできるため、メディア運用はビジネスを成長させる重要な施策といえるでしょう。

ただしオウンドメディアに人を集めるにはSEOやSNSマーケティング、ユーザーの心を動かす文章力などが求められます。必要なスキルを勉強して、メディア集客に取り組んでみてください。

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。