Webデザイナーにおすすめのパソコン5選|必要なスペックや選び方を解説

Webデザイナーにおすすめのパソコン5選|必要なスペックや選び方を解説

「Webデザインに適したパソコンを選びたい」と思っていても、パソコンのスペックや容量など基準となるポイントが多く決めきれない方も多いのではないでしょうか。しかし、万が一スペックが合わないパソコンを選んでしまうと、スムーズに作動しない可能性もあります。

そこで本記事では、これからWebデザインを始める方やパソコンの買い替えを検討中の方に向けて、Webデザイナーにおすすめのパソコンのスペックや機能、選び方のポイントを紹介!自分に合うパソコンを選ぶ際の参考にしてみてください。

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【パーツ別】Webデザインに必要なパソコンのスペック

【パーツ別】Webデザインに必要なパソコンのスペック

Webデザイナーの業務を行う場合、快適に作業できるスペックを備えたパソコンが必要です。Webデザインに必要なスペックを以下の表にまとめました。

CPU Intel社製「Core i5」以上
AMD社製「Ryzen7」以上
Apple社製「M2」以上
メモリ 16GB以上
ストレージ SDD 512GB以上
画面サイズ 15インチ以上

これらのスペックはそれぞれの製品に記載されているので、購入を検討する際はチェックしてみてください。ここでは、各項目が何を示しているのか詳しく解説します。

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CPU

スムーズな作業を行うためには処理速度が重要です。そのために確認しなければならないのが、CPUになります。CPUは、人間でいうと頭脳にあたる部分です。高性能であるほど処理能力も上がり、作業スピードも速くなります。

CPUで一般的に使われているのは、Intel社製の「Core i」シリーズと、AMD社製の「Ryzen」シリーズです。また、Apple社が独自で開発した「M」シリーズもあります。それぞれの製品でWebデザイン業務をするのに推奨されているCPUについてまとめました。

  • Core i:Core i5以上
  • Ryzen:Ryzen7以上
  • Apple:M2以上

複雑なデザインやアニメーションを扱う場合は、より高性能なCPUを選びましょう。

メモリ

効率的に作業を進めるためには、メモリも重要なポイントです。Webデザインの作業を快適に行うには、16GB以上のメモリが推奨されています。

メモリの容量が多ければ、複数の作業を同時進行でこなすことが可能です。大容量のメモリであれば処理できる量が多くなるため、複数のアプリケーションやデザインソフトを使用していても動作が重くならず、快適に作業ができるでしょう。

ストレージ

ストレージとは、データを保存する場所のことを指します。Webデザイン関連の制作物はファイスサイズの大きいデータを扱うことが多いです。そのため、なるべくストレージのサイズには余裕のあるパソコンを選びましょう。

ストレージには「SDD」と「HDD」の2種類があります。SDDのほうがHDDよりもデータの読み込みと書き出しの速度が速いため、Webデザインの作業にはSDDを選ぶのがおすすめです。ストレージのサイズは「512GB」以上あるとよいでしょう。

画面サイズ 

Webデザインをするにあたって、パソコンの画面サイズも重要な要素です。作業領域が広いほど、複数のウィンドウやツールを並べて効率的に作業できます。見やすさを考慮すると、15インチ以上のディスプレイを持つパソコンがおすすめです。

また、解像度が高いほど細かなデザインも確認しやすくなるため、できるだけ高解像度なディスプレイを備えたものを選ぶと良いでしょう。ただし、画面サイズや解像度は必須スペックではないので、予算とスペックのバランスを考慮することをおすすめします。

Webデザイナーにおすすめ!スペックの高いパソコン5選

Webデザインに適したパソコンは数多くあるため、未経験者にとっては選ぶのに苦労するものです。ここでは、Webデザイナーにおすすめのパソコンを5選ピックアップしました。それぞれ比較できるよう、次の表にスペックや料金をまとめています。

パソコン 特徴 料金 サイズ CPU メモリ ストレージ
1. MacBook Air 13インチ(M2チップ) ・軽量で持ち運びしやすい
・最大18時間持続するバッテリー
178,800円 13インチ M2(8コアCPU) 8GB 512GB
2. MacBook Pro 14インチ(M3チップ) ・Appleの最新チップが搭載
されており、処理がスピーディ
・高解像度なディスプレイ
248,800円 14インチ M3(8コアCPU) 8GB 512GB
3. iMac ・高解像度で大画面なディスプレイで
作業しやすい
・ディスプレイと本体が一体化
しているため、デスク上の
スペースを節約できる
264,800円 24インチ M3(8コアCPU) 8GB 512GB
4. Lenovo IdeaPad Slim 5i ・圧倒的なコストパフォーマンスの高さ
・軽量で持ち運びしやすい
8万円〜 15.3インチ Core i5 8GB 512GB
5. DAIV S4-I7G60SR-C ・CPUが高性能で、複数のソフトを
同時に開いても快適に作業できる
26万円〜 14インチ Intel Core i7 16GB 500GB

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. MacBook Air 13インチ(M2チップ)

MacBook Air 13インチのなかでも、AppleのM2チップを搭載しているモデルは、Webデザインに向いています。デザインソフトを使ったクリエイティブ制作や写真編集のほか、軽めの動画編集もスムーズにこなせるくらいの性能です。

薄型で軽量なため、持ち運びが多いデザイナーに適しています。特にフリーランスや学生など、外出先での作業が多い人におすすめです。バッテリー持ちも良いので、外出先での作業も安心してできるでしょう。

料金(税込) 178,800円
サイズ 13インチ
CPU M2(8コアCPU)
メモリ 8GB
ストレージ 512GB

2. MacBook Pro 14インチ(M3チップ) 

MacBook Pro 14インチは、高性能なM3チップを搭載しており、より高度なグラフィック処理やデザイン制作に対応しています。高解像度のRetinaディスプレイにより、色彩やディテールの確認がしやすい点もWebデザインに適しているポイントです。

高い処理能力を求めるデザイナーや、動画編集も頻繁に行う場合は、M3チップを搭載しているモデルを選択すると良いでしょう。大容量なストレージを求める場合もMacBook Pro 14インチ(M3チップ)がおすすめです。

料金(税込) 248,800円
サイズ 14インチ
CPU M3(8コアCPU)
メモリ 8GB
ストレージ 512GB

3. iMac 

iMacは、大画面なディスプレイが特徴のデスクトップ型パソコンです。画面サイズは24インチと作業領域が広く、クリエイティブ制作を快適に進められるでしょう。複数のウィンドウを開きながら作業したいWebデザイナーに適したモデルといえます。

高性能なM3チップを搭載しており、複数のアプリケーションを同時に使用しても問題なく作動するほど優秀なスペックです。持ち運びはできませんが、家庭やオフィスでのデザイン作業が快適になるでしょう。

料金(税込) 264,800円
サイズ 24インチ
CPU M3(8コアCPU)
メモリ 8GB
ストレージ 512GB

4. Lenovo IdeaPad Slim 5i

Lenovo IdeaPad Slim 5iは、コストパフォーマンスに優れたWindows搭載のノートパソコンです。Intel Core i5プロセッサと大容量のメモリを搭載し、Webデザイン作業をスムーズにこなせます。

比較的手頃な価格でありながら、推奨スペックを満たしているので、コストを抑えたい方や、Windows環境での作業を重視する方におすすめです。

料金(税込) 8万円〜
サイズ 15.3インチ
CPU Core i5
メモリ 8GB
ストレージ 512GB

5. DAIV S4-I7G60SR-C

DAIV S4-I7G60SR-Cは、クリエイター向けに設計された高性能なノートパソコンです。NVIDIAの高性能グラフィックカードを搭載しており、3Dデザインや映像制作など、グラフィック処理が重い作業も快適にこなせます。

Intel Core i7プロセッサと高性能なCPUが搭載されており、重いデザインファイルや複雑なタスクを処理するのに十分な性能です。

料金(税込) 26万円〜
サイズ 14インチ
CPU Intel Core i7
メモリ 16GB
ストレージ 500GB

Webデザイン向けのパソコンを選ぶポイント

Webデザイン向けのパソコンを選ぶ際は、スムーズに作業ができるスペックのものを選ぶことが大切です。ここでは、Webデザインに適したパソコンを選ぶためのポイントや注意点を紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

パソコンの形状

パソコンにはノートパソコンとデスクトップパソコンの2種類がありますが、どちらを選んでもWebデザイナーの業務は問題なくできます。ただ、1台目はノートパソコンを選んでおくと安心でしょう。打ち合わせや勉強会などがある際にも簡単に運べるからです。

デスクトップは作業効率や快適性などの機能面で優れている一方、持ち運びができません。最初はノートパソコンからスタートし、資金に余裕ができてから追加でデスクトップ型パソコンを購入することをおすすめします。

ちなみに、ノートパソコンとデスクトップの両方があれば、並べてデュアルディスプレイとして使用できます。デザイン用とコーディング用として同時に表示できるため、作業効率も格段に上がるでしょう。

メリット デメリット
デスクトップパソコン ・高スペックな性能で快適
・画面サイズが大きい
・冷却性能が高い
・持ち運びできない
・消費電力が大きい
・比較的価格が高い
ノートパソコン ・持ち運びできる
・省スペースで作業できる
・バッテリー駆動できる
・画面が小さい
・冷却性能に限界がある
・バッテリーに依存する

OS

パソコンを選ぶ際に、「Windows」と「Mac」のどちらのOSにすべきかお悩みの方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、基本的にWindowsとMacのどちらを選んでも、Webデザインの作業は問題なくできます。

そもそもOSとは、パソコンの操作やアプリケーションの使用などのために必要なソフトウェアのことを指します。大切なのは、両者のメリットとデメリットを理解したうえで、自分に合ったOSを選ぶことです。ここではWindowsとMacの特徴を表にまとめたので、パソコン選びの参考にしてみてください。

OSの種類 メリット デメリット
Windows ・ハードウェアの選択肢が多い
・価格帯が幅広くコスパが良い商品もある
・シェア率が高い
・一部のデザインソフトが使えない
・搭載されていないフォントがある
Mac ・デザインソフトとの相性が良い
・色彩の再現性が高い
・セキュリティが強固
・価格が高い
・ソフトの互換性に制限がある

色域の規格

色域とは、ディスプレイで表現できる色の領域のことです。色域が広ければ、それだけ表現できる色も多くなります。色域にはさまざまな規格がありますが、Webデザイナーには「sRBG」という規格の色域を多くカバーできるディスプレイがおすすめです。

低価格帯のパソコンを選ぶと色域が「sRGB」よりも狭い可能性があるため、購入時は必ず確認しましょう。Webデザインの作業用にパソコンを選ぶのであれば、「sRBG」の色域に対応したものであれば十分です。

無線LAN機能の有無

Webデザインの作業はクラウドストレージやオンラインツールを使用することが多く、快適なインターネット環境が欠かせません。

ほとんどのパソコンでは無線LAN機能がついていますが、製造年数が古いものや低価格なものには機能がついていないことも。パソコン購入の際は念の為、無線LAN機能の有無を確認しましょう。

スペック

Webデザイン用のパソコンを購入するなら、CPUやメモリ、ストレージなどのスペック面は必須で確認したい項目です。複数のデザインソフトを同時に動かすには、適切な性能を兼ね備えたパソコンでなければなりません。

スペックの劣るパソコンでデザイン作業をすると、快適に作業できない、あるいはパソコンが起動しないことも。詳しくは前述した「【パーツ別】Webデザインに必要なパソコンのスペック」を参考に選ぶと良いでしょう。

予算

Webデザイン向けのパソコンはある程度の性能が求められるため、価格が高い傾向にあります。高性能なモデルほど価格も高くなりますが、必要なスペックを優先しつつ、予算内で最適なモデルを選ぶことが大切です。

持て余すほど高スペックなパソコンを選んでしまうと、コストパフォーマンスと作業内容とのバランスが取れなくなる恐れがあります。本当に必要な性能を確保しつつ、予算内で購入できるかを見極めましょう。

ボディの材質

パソコンのボディの材質は安価なものだとプラスチック製のものが多いですが、Webデザインの作業をするのであれば、金属製のものだと安心です。

プラスチックは熱がこもりやすいため、長時間の使用に向いておらず、部品の劣化につながる恐れがあります。一方、金属は熱を逃しやすい性質なので、急激な劣化の心配も少なくなるでしょう。金属製のほうが強度もあるため、より安心して使用できます。

Webデザインにおすすめのパソコンに関する質問

最後に、Webデザインにおすすめのパソコンを検討中の方が疑問に持ちやすいポイントをまとめました。気になる質問があればチェックしておきましょう。

Webデザイナー向けパソコンの相場費用は?

Webデザイナー向けのパソコンの相場は、OSやハードウェアにより異なりますが、一般的には15万円〜30万円程度が目安です。一般的には、15万円前後のミドルスペックモデルと呼ばれるもので十分といえます。

ただし、動画編集や3Dデザインなど負荷の高い作業を行う場合は、20〜30万円前後のハイスペックモデルが必要になることも。また、外部モニターやペンタブレットなどの周辺機器も考慮すると、さらに費用がかさむこともあります。

Webデザイナーはパソコンにお金をかけるべき?

Webデザイナーにとって、パソコンは主要ツールです。仕事の効率やデザインの質に影響を与えるため、一定の投資は必要といえます。特に、Adobe製品やFigmaなどのデザインソフトを快適に動かすためには、十分なスペックを持つパソコンを選ぶことが重要です。

推奨スペックに満たないパソコンでは、作業中に遅延が発生したり、複数のソフトを同時に使用できないことも。長期的な作業効率とストレス軽減を考えると、パソコンにお金をかける価値は十分にあるでしょう。

中古のパソコンを購入する際の注意点は?

中古のパソコンを購入する際は、バッテリーの寿命やストレージの状態といった消耗度合いや、スペックが現在のデザインソフトに対応しているかを確認してください。また、保証があるかどうかや、前の使用者による物理的なダメージがないかもチェックするべきポイントです。

Webデザイン作業はパソコンに負荷がかかるため、古いモデルやスペックの低いものだと作業効率が落ちる可能性があります。購入前に動作確認を行い、リスクを最小限に抑えることが大切です。

パソコンを安く購入する方法はある?

パソコンを安く購入する方法としては、アウトレット品や型落ちモデルの購入、セール時期を狙うことが挙げられます。メーカーの公式アウトレットサイトでは、新品同様の製品を割安で購入できることも。

また、性能に余裕がある場合は、最新モデルではなく一つ前のモデルを選ぶことでコストを抑えられることが多いです。年末年始や新学期シーズンなど、パソコンのセールが行われるタイミングを狙うのも賢い購入方法といえます。

自分に合ったパソコンを選び、Webデザインの仕事を始めよう

今回はWebデザイナーにおすすめのパソコンやスムーズな作業に必要なスペック、選び方を紹介しました。Webデザインに必要なスペックや機能を正しく理解すれば自分に合うパソコンを選べるようになるので、知っておいて損はないでしょう。

これからWebデザインを始める方は、パソコン選びももちろん重要ですが、知識やスキルの習得が欠かせません。購入前から基礎知識を学んでおけば、パソコン購入と同時にアウトプットができ、効率的に学習が進められるでしょう。

Webデザインを効率的に学びたい方には、オンラインキャリアスクールSHElikes(シーライクス)がおすすめです。Webデザインに興味がある方は、ぜひ一度無料体験レッスンに参加してみてはいかがでしょうか。

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ライター 山吹あや
地方国立大学教育学部を卒業後、小中学校教員として11年間勤務。息子とダウン症の娘の子育てとの両立のため、現在は教員を退職しWebライターとして活動中。整理収納アドバイザー2級、教員免許状を保有。
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。