Webデザインに適したパソコンを選びたいと思っていても、「Webデザインに必要なスペックや機能がわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、Webデザイナーにおすすめのパソコンのスペックや機能、選び方のポイントを紹介します。自分に合うパソコンを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
Webデザインに必要なパソコンのスペック
Webデザイナーの業務を行う場合、快適にWebデザインの作業が行えるようなスペックを備えたパソコンが必要です。
Webデザインに必要なスペックは、次の通りです。
- メモリ:16GB以上
- ストレージ:SDD 512GB以上
- CPU:Intel社製「Core i5」以上、またはAMD社製「Ryzen7」以上
- 画面サイズ:15インチ以上
これらのスペックはそれぞれの製品に記載されているので、購入を検討する際には各項目をチェックしてみましょう。上記よりスペックが低いものの場合、パソコンの動作が重く感じてしまい、作業がしにくくなってしまう恐れがあります。

Webデザイナーにおすすめのパソコンの種類
パソコンを選ぶ際に、「Windows」と「Mac」のどちらのOSにすべきかお悩みの方もいるのではないでしょうか。
OSとは、パソコンの操作やアプリケーションの使用などのために必要なソフトウェアのことを指します。基本的にWindowsとMacのどちらを選んでも、Webデザインの作業は問題なくできます。
大切なのは、両者のメリットとデメリットを理解したうえで、自分に合うOSを選ぶことです。ここではWindowsとMacの特徴をそれぞれ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
Windows
Windowsは価格が安く、コストパフォーマンスが良いのが大きなメリットのひとつです。種類も豊富なため、好みに合うパソコンを見つけやすいでしょう。また、シェア率が高いため、多くのユーザーが使用するブラウザで成果物を確認できるのは、大きな強みといえるでしょう。
一方で、WindowsはWebデザインで使われることが多い「ヒラギノゴシック」などの一部フォントが搭載されていないため、別途インストールする必要があります。
Mac
MacはWebデザインの作業でよく使用するフォントが最初から搭載されていること、モニターが高解像度であることが大きなメリットです。また、Macは標準でUNIXコマンドが使えるため、プログラミングの勉強にも使いやすいという特徴があります。
ただし、Macは価格が高いことがデメリットであるといえます。一般的なシェア率も低めなので、ユーザーと同じ環境でサイトの見え方などを確認しにくい点も注意が必要です。
Webデザイン向けのパソコンを選ぶポイントや注意点
Webデザイン向けのパソコンを選ぶ際には、スムーズに作業ができるスペックのものを選ぶことが大切です。ここではWebデザインに適したパソコンを選ぶためのポイントや注意点を紹介します。
処理速度が高速のものを選ぶ
スムーズな作業のためには、処理速度の速さが重要です。処理速度を高速化するには、高性能なCPUを選ぶ必要があります。CPUとは人間でいうと頭脳にあたる部分で、高性能であるほど処理能力も上がり、作業スピードも速くなります。
CPUで一般的に使われているのは、Intel社製の「Core i」シリーズと、AMD社製の「Ryzen」シリーズです。
Core iには「Core i3」「Core i5」「Core i7」「Core i9」という種類があります。数字が大きいほど性能も高くなるので、Webデザインの作業に適している「Core i5」以上のものを選ぶとよいでしょう。
また、Ryzenにも「Ryzen3」「Ryzen5」「Ryzen7」「Ryzen9」という種類があります。Core i同様、数字が大きいほど性能も高くなるので、Webデザインの作業に適した「Ryzen7」以上のものを選ぶのがおすすめです。
メモリは大容量のものがおすすめ
効率的に作業を進めるためには、メモリの容量も重要なポイントです。Webデザインの作業を快適に行うには、16GB以上のメモリがおすすめです。
メモリは作業する机の広さに置き換えると理解しやすくなります。机が狭い場合は書類を1つずつ処理をして片付けて次の作業をするという形になります。広い机であれば複数の書類を並べて同時進行で作業が可能です。
パソコンの場合も同じで、メモリの容量が多ければ、複数の作業を同時進行でこなすことが可能になります。大容量のメモリであればCPUが処理できる量も多くなるため、複数のアプリケーションやデザインソフトを使用していても動作が重くならず、快適に作業ができるでしょう。
ストレージが豊富にあると安心
ストレージとは、データを保存する場所のことを指します。Webデザインはファイスサイズの大きいデータを扱うことが多いため、なるべくストレージのサイズには余裕があると安心です。
ストレージには「SDD」と「HDD」の2種類があります。HDDよりもSDDのほうがデータの読み込みと書き出しの速度が速いため、Webデザインの作業にはSDDを選ぶのがおすすめです。ストレージのサイズは「512GB」以上あるとよいでしょう。
ストレージがすぐにいっぱいになってしまうと、データを保存できないのはもちろん、動作が重くなったりフリーズしてしまったりと、作業に支障をきたしてしまいます。ストレージがいっぱいになりそうな場合は、外付けタイプの追加やクラウドサービスの利用も検討するとよいでしょう。
ディスプレイは高解像度のものを選ぶ
ディスプレイは高解像度のものを選ぶと、作業の快適性もアップします。解像度とは画像のデータを構成する密度のことを指し、解像度が高いほど、細部まで密に描写されるということになります。
もっとも製品が多くスタンダードなタイプの「フルHD」と、高解像度の「WQHD」の概要を比較すると、次のようになります。
解像度 | アスペクト比 | |
---|---|---|
フルHD | 1920×1080 | 16:9 |
WQHD | 2560×1440 | 16:9 |
同じアスペクト比でも、WQHDのほうが解像度が高く、フルHDよりも密に情報を表示することが可能です。Webデザインの作業をする際、フルHDでは作業スペースが狭いと感じてしまうかもしれません。快適な作業を求めるのであれば、WQHDがおすすめです。
グラフィックも手がけるならグラフィックボードが必要
グラフィックボードとは、映像をディスプレイに出力するための部品です。
一般的なWebデザインの作業であれば、CPUに内蔵されたGPU(画像処理に特化した計算を行う部分)で十分です。しかし、高画質な画像や映像などを手がける場合はGPUに大きな負荷がかかるため、グラフィックボードの搭載が必要になります。
3Dグラフィックや高度な動画編集などを手がけたい場合は、グラフィックボードを搭載したパソコンを選ぶようにしましょう。
色域の規格を確認する
色域とは、ディスプレイで表現できる色の領域のことを指します。色域が広ければ、それだけ表現できる色も多くなります。
色域にはさまざまな規格がありますが、Webデザイナーには「sRBG」という規格の色域を多くカバーできるディスプレイがおすすめです。さらに色域が広い「Adobe RGB」や「NTSC」などは印刷業界や写真業界などで必要となる規格なので、Webデザインの場合は必要ありません。
安価なパソコンを選ぶと色域が「sRGB」よりも狭く、高価なパソコンであれば「Adobe RGB」や「NTSC」などの色域までカバーしているものもあります。Webデザインの作業用にパソコンを選ぶのであれば、「sRBG」の色域に対応したものであれば十分です。
放熱効率が高い金属ボディを選ぶと安心
パソコンのボディの材質は安価なものだとプラスチック製のものが多いですが、Webデザインの作業をするのであれば、金属製のものだと安心です。
プラスチックは熱がこもりやすいため、長時間の使用によってパソコンが熱をもってしまい、部品の劣化につながる恐れがあります。対して金属は熱を逃しやすい性質があるので、パソコンに熱がこもりにくく、急激な劣化の心配も少なくなります。金属製のほうが強度もあるため、より安心して使用できるでしょう。

Webデザイナーにおすすめなのはノートパソコン?デスクトップ?
ノートパソコンでもデスクトップパソコンでも、どちらを選んでもWebデザイナーの業務は問題なくできます。ただ、1台目はノートパソコンを選んでおくと安心でしょう。ノートパソコンは持ち運びが可能なため、打ち合わせや勉強会などがある際にも簡単に外に持ち出せます。
デスクトップは作業効率や快適性などの面で優れている反面、持ち運びができません。デスクトップも検討しているならば、最初はノートパソコンからスタートし、資金に余裕ができてから追加で購入する形がおすすめです。
ノートパソコンとデスクトップの両方があれば、並べてデュアルディスプレイとして使用できます。デザイン用とコーディング用として同時に表示できるため、作業効率も格段に上がるでしょう。
自分に合ったパソコンを選び、Webデザインの作業を快適化しよう
今回はWebデザイナーにおすすめのパソコンについて、スペックや選び方を紹介しました。Webデザインに必要なスペックや機能を正しく理解することで、自分に合うパソコンを選べるようになります。Webデザインに適したパソコンを選び、快適に作業ができるようにしましょう。
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