コミュニケーションスキルとは?高い人の特徴や高め方を解説

コミュニケーションスキルとは?高い人の特徴や高め方を解説
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ライター momoka
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やりとりしていて気持ちの良い人や、「この人ともっと話したい」と感じる人に出会ったことはありますか?また、そのような人に憧れたり羨ましく感じたりしたことがある人もいるのではないでしょうか。

日常生活でもビジネスの場でも、コミュニケーションスキルは欠かせないものです。心地良いコミュニケーションが取れると、相手との信頼関係につながったり、自分自身もより過ごしやすくなり力を発揮しやすくなったりするものです。

今回は、コミュニケーションスキルについて深掘りします。コミュニケーションスキルを向上させるために明日から実践できる方法も紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

コミュニケーションスキルとは

コミュニケーションとは、人と人との間でお互いの気持ちや考え、情報などを共有し、理解し合うことです。この「コミュニケーション」をスムーズに、問題なく行うスキルを「コミュニケーションスキル」と言います。

人間関係を心地よく築いたり、仕事を円滑に進めたりするために、コミュニケーションスキルは必須と言えるでしょう。

中には、外交的な性格の人の方が内向的な人よりもコミュニケーションスキルが高いと思っている人もいるかもしれませんが、一概にはそうとは言えません。コミュニケーションはお互いの理解を深め合う双方向のやりとりなので、自分が話すだけではなく、相手の話を聞いたり気持ちを読み取ったりする作業も必要です。

また、似たような場面で「コミュニケーション能力」や、略語である「コミュ力」という言葉もよく使われます。本記事では、コミュニケーションスキルと同じ意味として捉えています。

コミュニケーション能力を構成する6つのスキル

コミュニケーション能力は大きく6つのスキルで構成されています。この章ではひとつずつ解説しているので、自分の得意な部分やもう少し伸ばせそうな部分と照らし合わせながら読んでみてください。

聴く能力

コミュニケーションは、双方向に理解を深める作業です。そのため、目の前の人を深く知るためにも話を聴く力はコミュニケーション能力に必須の力と言えるでしょう。

自ら目の前の人に興味を持ち、話しやすいような空気を作ることも聴く力のひとつです。相手が話すことをただ聴くだけではなく、必要に応じて内容を深ぼる質問をしたり、自分の認識が間違いないかを確認しながら話を進めたりすると、より理解が深まるでしょう。

相手が伝えようとしていることを最後まで聴き切る姿勢を持てると良いですね。

話す能力

コミュニケーションには話す能力も欠かせません。話す能力と考えると、エンターテイナーのような素晴らしい話術を想像する人もいるかもしれません。しかし実際は、自分の言いたいことを相手に分かりやすく伝えることが大切です。

自分が話をする際にちょっとした気配りやひと工夫をすると、言いたいことが伝わりやすくなります。たとえば、相手の反応に合わせて言葉を選んだり、話の順序を組み立てたりすることで、より正確に相手に言いたいことを伝えることができます。

「話す能力=相手のことを考えながら発言する力」と考えると良いかもしれません。

読み取る能力

相手の考えや情報を正しく読み取る読解力も、コミュニケーションにおいて欠かせないスキルです。読解力は、大きく2つに分けられます。

  • 文章や図から正しい情報を把握する力
  • 発言や表情から相手の意図や感情を理解する力

どちらも大切な力ですが、コミュニケーションにおいてより求められるのは後者の力です。相手がどのような気持ちで言葉を発したのかを、表情や言葉選び、前後の文脈にアンテナを張って理解するように努めましょう。

「自分の意図を理解してもらえている」と相手に感じてもらえると、会話もスムーズになり、信頼関係の構築にもつながります。

書く能力

実は、コミュニケーション能力には書く能力も必要です。特に昨今ではリモートワークが広がり、オンライン上でのやりとりも増えました。その影響により、以前にも増してテキストコミュニケーションの重要性は高くなっています。

文章だけだと表情や声のトーンが分からないぶん、細かいニュアンスが伝わりづらいことがあります。あっさりした文章に「相手は何を考えているのだろう?」と気になったり不安になったりしたことがある人もいるのではないでしょうか。

テキストで伝えたいことを正確に伝えるには、直接話すコミュニケーション以上に気配りが必要です。必要に応じて一言添えたり、言い回しに気遣ったりすることで、相手も安心して気持ちよくコミュニケーションが取れるのではないでしょうか。

ノンバーバルコミュニケーション

ノンバーバルコミュニケーションとは、非言語コミュニケーションとも言われ、表情や声のトーン、ジェスチャーなど、言葉以外で情報や気持ちを伝えることです。

「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?コミュニケーションにおいて、人は言語情報から7%、聴覚情報から38%、視覚情報から55%の割合で影響を受けているという心理学上の法則です。

この法則から、人は相手の感情を読み取ろうとする時、多くの情報を言葉以外から読み取ろうとしていることが分かります。「何を話すか」ももちろん大切ですが、「どう話すか」「何をするか」も非常に重要なのです。

目を見てリアクションしたり、身振り手振りで感情を表現するよう意識したりすることで、心地良いコミュニケーションにつながるでしょう。

エンパシーや共感

エンパシーとは、相手の立場になってその人の感情や状況を想像し理解しようとする力で、「共感」とも言い換えられます。エンパシーや共感する力があると、目の前の相手の気持ちに寄り添うことができ、深い会話を繰り広げることができたり関係性構築につながったりするので、コミュニケーションにも必要なスキルと言えるでしょう。

共感力を高めるには、相手の気持ちを理解するためにも、まずは相手の話を最後までしっかり聞こうとすることが大切です。伝えたいことをじっくり聞いた上で、相手はどこで感情が動いたのかを考えたり、自分と違う考え方であっても相手の視点に立って理解に努められると良いですね。

そのような姿勢が持てる人は、共感力が高くコミュニケーションにも生かせるかもしれません。

コミュニケーションスキルが高い人の特徴7選

では、コミュニケーションスキルが高いと言われる人にはどのような特徴があるのでしょうか。今回は、7つに分けて紹介します。

わかりやすく伝えることができる

コミュニケーションスキルが高い人は、伝えたいことを相手に分かりやすく伝えることができます。

ただ自分の言いたいことを話すのではなく、相手や状況に合わせて言い回しを工夫してみたり、イメージしやすいような例え話を交えながら話したりすることで、正確に自分の意図を伝えています。

また、言葉選びだけでなく、声のトーンやジェスチャーなどにも変化をつけることで、より伝わりやすいコミュニケーションができているのかもしれません。

相手を肯定することができる

相手を肯定できる人は、気持ちのよいコミュニケーションを取ることが上手な人が多いです。自分のことを否定的に捉える人よりも、肯定してくれる人との方が話しやすい・もっと話したいと感じた経験がある人は多いのではないでしょうか。

相手を肯定すると言っても、すべて相手の考えに合わせないといけないわけではありません。もちろん、誰しも立場や価値観によってそれぞれ意見は異なって当然です。意見が違う場合でも、それぞれの考え方を受け入れ、肯定する姿勢を持っている人には「この人なら安心して話せる」と感じやすいのかもしれません。

相槌の打ち方が上手い

単に話をしたり、聴いたりするだけではなく、心地良い相槌を打ってくれる相手とは話が弾みやすいのではないでしょうか。

話していることに対して反応がないと、自分の話が伝わっているのかや相手がどう感じているのかが分かりづらく不安になります。逆に「うんうん」「なるほど」など、きちんと話が伝わっていることが分かる反応があると、安心して話しやすくなりませんか?

相槌のレパートリーがあると話が盛り上がりますし、それが難しくても、話している人の目を見て頷きながら理解しようと努められる人とは、良い雰囲気で会話ができそうです。

聞き上手

自分の考えを一方的に発信するだけではコミュニケーションは成り立ちません。自分の考えを伝えることと同じくらい、相手の話をしっかり聞くことを大切にできる人がコミュニケーションスキルの高い人と言えるでしょう。

相手が伝えようとしていることを熱心に聞く姿勢や、聞いた話を深ぼって相手の考えをさらに聞き出そうとする力があると、深い話ができ、良好な関係性の構築にもつながります。

相手の気持ちを察することができる

相手の気持ちを察することができる人も、コミュニケーションスキルが高いと言えるでしょう。

たとえば、発している言葉とは裏腹に声のトーンや表情が暗い場合には、他に考えていることや不安なことがあるのかもしれません。また、言葉選びの中にも相手の気持ちのヒントが隠れていることがあります。

状況によって反応や仕草は異なるので、「この反応なら相手はこう思っている」と答えが決まっているわけではありません。しかし、日ごろから相手をよく観察し「この人は今どう感じているのか」に興味を持ちながらやりとりができる人は、気持ちを察する力に長けている人が多そうです。

相手に対して共感することができる

心地良いコミュニケーションを取ることができる人は、相手に共感することも上手です。自分の考えを受け入れられていると感じると、おのずと心を開きやすくなったり、話が広がりやすくなったりするものです。

なぜそう感じるのかや何に感情が動いたのか、相手の立場に立って考える癖をつけると感情移入しやすくなり、共感力も高められるのではないでしょうか。

的確な質問ができる

コミュニケーションは、双方向の会話で相互理解をする作業です。相手に的確な質問を投げかけられると、より相互理解を深められるのではないでしょうか。

質問の仕方にもいくつか種類があります。たとえば、相手が自由に答えられるオープンクエスチョンや、「AとBだとどちらですか?」というように質問する側が選択肢を先に提示するクローズドクエスチョンなどは代表的で、すぐに実践できそうです。

うまく質問を投げかけられると会話のキャッチボールにもつながり、心地よく距離を縮められるようになります。

コミュニケーションスキルを高めるのに有効な方法

では、コミュニケーションスキルを高めるためには何をすれば良いのでしょうか。明日から意識できそうな方法もあるので、「これなら試せそう!」というものを探して試してみてくださいね。

相手の話に興味を持つ

相槌を打つ、気持ちを察する、質問をする、これらが自然とできる人に共通するポイントは「相手の話に興味を持てていること」と言えるかもしれません。

目の前の人が何を考えているのか、どのような価値観を持っているのか、さまざまな角度から考えながら話してみたり、会話の内容や相手の行動にいつも以上にアンテナを張ってみたりすると良いでしょう。

相手に対して心から興味を持つことで、自然と素直な相槌や質問をできるようになるかもしれません。まずは相手に対する姿勢から意識してみましょう。

相手の話をまずは肯定する

先ほど、相手を肯定できる人もコミュニケーションスキルが高いとご紹介しました。会話の中でリアクションや質問をする時に「まずは肯定する」ことを意識して相手と向き合ってみましょう。

相手とは違った考えを伝えたい場合でも「そういう考え方もあるのですね」とまずは受け入れ、その上で自分の考えも伝えられると良さそうです。たとえ価値観が違っても、お互いの意見を尊重しあえる関係が理想的ですよね。

相手を受け入れ、肯定することができるように、どんな時でも相手へのリスペクトの気持ちを忘れないように意識したいところです。

第一印象にこだわる

特に初対面の相手とコミュニケーションを取る場面では、第一印象も大切です。「この人と話したい」と思ってもらえるように、表情や声のトーンを意識したり、清潔感のある身だしなみを整えたりすると良いでしょう。

第一印象を決める「3・3・3の法則」をご存知でしょうか?人は、出会って3秒で第一印象が決まり、話し始めた3分で第二印象が決まり、3分会話を続けると信頼関係が築けるかどうかを判断すると言います。

この法則からも分かるように、第一印象は相手との関係性にも影響を与えます。初対面から良い印象を持ってもらえるように意識できると、その後のコミュニケーションにも良い影響がありそうです。

結論から話すことを心がける

結論から話すことを心がけるのも効果的です。そうすることで、共通認識を持った上で話が進むので、相手も内容を理解しやすくなります。特に、ビジネスの場においても意識したいところです。

たとえば、「◯日までに資料のフィードバックをいただけませんか。来週、先方にお送りする予定なのでそれまでにブラッシュアップをしたいためです。」と言うように、まず「結論・相手にしてほしいこと」を伝えてから「理由」を説明すると、分かりやすく伝えることができます。

「PREP法」と呼ばれる、結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)の流れで文章を構成する方法を意識することもおすすめです。口頭でも文書作成でもこの流れを意識すると、話を論理的かつ簡潔にまとめることができます。

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