起業家になるには?具体的な方法7ステップと起業に向いてる人の特徴を紹介

起業家になるには?具体的な方法7ステップと起業に向いてる人の特徴を紹介
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ライター 大竹菜々子
高校3年生で脚本家としてデビュー。2018年5月、脚本を担当した映画『猫カフェ』及び『チャットレディのキセキ』が公開される。 慶應義塾大学法学部進学後は、「トラベル Watch」「グルメ Watch」(株式会社インプレス)にてライター・編集者としての活動を開始した。 現在に至るまで、「レスポンス」(株式会社イード)や「ビギナーズ」 (株式会社マーケットエンタープライズ)などで取材記事やSEO記事作成を手掛けている。 なお 2022 年からは、オウンドメディア立ち上げに関わるなど、メディアプロデューサーとしても活動している。JAPAN MENSA会員。

「いつか好きなことで起業したい!」と考えたことがある人もいるのではないでしょうか。

取り組んでみたい事業が決まっている場合でも、実際に起業を目指して準備を進めていくと、さまざまな壁に直面することが少なくありません。

そこでこの記事では、起業家になるために必要なステップや起業家に向いている人の特徴、企業のアイデアを考える際に参考になる事例について紹介していきます。起業家に憧れている方にとって夢を実現するために非常に気になる内容だと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

起業家になるには? 実業家や事業家との違い

そもそも、起業とはどのようなものなのでしょうか。起業と聞くと、新しいプロダクトやサービスを開発し、その拡大や成長を目指していくことをイメージする方が多いかもしれません。

起業家と似た言葉として、実業家や事業家なども挙げられます。まずは起業とは何か、実業家・事業家とはどのような違いがあるのか、基本的なポイントをおさえていきましょう。

そもそも起業とは

起業とは、自分で新たに事業を起こすことを意味します。特に会社を作ることを指すイメージが強いかもしれませんが、新しくビジネスを始めるという意味では、法人を設立する場合も個人事業主として開業する場合も起業と呼ぶことができるでしょう。

自分で新しく事業を立ち上げることに着目して起業の選択肢を考えると、スタートアップの設立やフリーランスとしての独立、お店の開業など、さまざまな方法が考えられます。新しく事業を始めるという点が、起業の大きなポイントです。

実業家や事業家との違い

起業家と似た言葉として、実業家や事業家を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。厳密に区別して使われない場面も多くみられますが、実は言葉の意味としてはそれぞれに違いがあります。

本来、実業家とは、農業・商業・工業・水産業などにおいて、生産・流通・販売といった人々の生活と密接に関わる事業をおこなっている人を指します。このため、さまざまな事業を展開して成功を収めた人が結果的に社会に大きな影響を及ぼし、実業家と呼ばれることもあるようです。人々の生活に影響を与えるような事業を経営しているかどうかがポイントとなるため、必ずしも自分で事業を起こす「起業」をした人であるとは限りません。

また事業家は、一般にビジネスが拡大していく段階で登場する場合の多い言葉です。本来は、「事業を行う人」を意味する言葉ですが、現代においては、自分たちのサービスを普及させたり、会社の規模を大きくしていったり、もしくは不安定な会社を立て直したりと、事業の経営に巧みな人という意味合いでも用いられます。

起業家になることを目指す際の心構え

新たに事業をスタートさせてどんどん形にしていく起業は、日々を充実させてくれる活動であることは間違いありません。事業を成長させることができれば、多くの収入を得られるようになったり、周囲からの評価が高まるきっかけになったりと、「自分の力で大成功を収める姿がかっこいい!」と感じるような未来が訪れるかもしれません。

なりたい自分の姿をイメージして目標とすることは、モチベーションを維持するためにも大切です。ですが、せっかく起業という選択肢をとるからには、起業によって社会にもたらしたい未来についても考えてみましょう。

あくまでも起業は、自分の実現したい世界を目指し、社会の課題を解決するための手段です。その事業がどんな社会的意義を有するのか、どのような未来をもたらしたいのかを考え、そのために必要なことを逆算して考えてみてください。日頃から問題意識をもち、社会や人々のためになるような事業を作り上げていきましょう。

起業家になる具体的な方法7ステップ

ここからは、実際に起業家を目指す際の具体的な方法をみていきます。やるべきことを細かくチェックできるよう、7つのステップに分けてみました。

  1. 起業の目的を明確にする
  2. 事業アイデアを考える
  3. 人とのつながりを広げる
  4. 起業するまでの計画を立てる
  5. 小規模で事業を試してみる
  6. 事業を起こす
  7. 事業資金を調達する

ステップ1|起業の目的を明確にする

起業の目的は、何らかの課題を解決することにあります。あなたが「起業しよう!」と考えるようになったきっかけは何でしたか? 

自分が何に興味があるのか、どんなことに課題を感じているのかを考え、事業のアイデアを考える際の参考にしてみてください。

事業として改善・解決すべき課題を見つけたら、これからとるべき行動を明確にするために、より深く目標を洗い出していきましょう。事業の将来像や長期的な目標を設定し、そのために何が必要なのかを考えていきます。

目的の書き方や目的を考える際に役立つ手法を知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。

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ステップ2|事業アイデアを考える

起業の目的がみえてきたら、いよいよ事業アイデアを考えていきます。実際に事業アイデアを作る際は、さまざまな視点から物事を考えることが大切です。自分で考えた起業の目的を軸に、人々が抱えているその課題を解決するための方法を練っていきます。

事業アイデアを考える際は、市場においてそのサービス・製品に需要があるのか、似たようなサービスはあるのか、競合のサービスでは解決されていない点は何かなど、実際の市場の動向をしっかりと研究していきます。

事業をマネタイズしていくためには、市場の状況を考えずにひたすら取り組むのではなく、自分が楽しみながらも社会に求められるサービスや製品を提供していくことが必要です。「人々が抱えている○○の課題を解決する!」というもとの目的を軸に据え、実際の解決方法を考えていきましょう。

ステップ3|人とのつながりを広げる

一緒に事業に取り組む仲間や先輩起業家、投資家、取引先など、起業するためには、人とのつながりも重要です。

起業してメンバーを集める場合は、メンバーになってくれる仲間や新たなクライアントとの出会いが事業の成長につながるのはもちろん、自分と同じように起業している友人や先輩起業家がいれば、有意義なアドバイスを聞くことができるかもしれません。法人化する場合は、会社を設立したばかりのころはやるべきことが多く、トラブルも発生しがちですが、すでに経験したことがある人からの言葉は非常に心強いのではないでしょうか。

また、資金調達を予定している場合は、投資家とのつながりも構築していきましょう。投資家によっては、事業内容が優れているという理由だけでなく、起業家の人柄をみて投資を決めることもあります。

自分自身のあり方を日々見つめ直し、会社のメンバーやクライアント、投資家から信頼されるような起業家を目指していきましょう。

ステップ4|起業するまでの計画を立てる

実際に起業を目指そうと思っていても、なかなか最初の1歩が踏み出せず、どんどん先延ばしにしてしまう人は少なくありません。

また、起業する際は、事業そのもの以外にもやるべきことがたくさんあります。個人事業で開業する場合には開業届の提出、あるいは法人を設立登記したり、法人の場合は社会保険や雇用保険関連の手続きをしたりと、様々な書類収集・作成・提出が待っています。

「できるだけ自分の事業に集中したい!」と考えている方は、手続きを司法書士や税理士、社労士といった専門家に依頼することも可能です。費用はかかりますが、煩雑な手続きを専門家にお願いすることができれば、自分は事業を成長させるための活動に専念できますよね。時間とお金をうまくやりくりすることは、事業を成長させるうえでも肝心です。

ステップ5|小規模で事業を試してみる

「起業」と聞くと、革新的な事業を考えて会社を設立するスタートアップのような形をイメージする人も多いのではないでしょうか。ですが、会社を設立するにはお金がかかりますし、設立後も法人税などの税金を支払っていくことになります。一度会社を設立すると、事業がうまくいかなかったときに後戻りするハードルも高くなってしまうでしょう。

このため、よい事業内容を思いついた方は、まずは個人事業主として小規模で試してみるのもおすすめです。個人事業主としてスタートし、自分の事業をうまく回すことができるようになってから、あらためて法人化する人もいますよ。

ステップ6|事業を起こす

具体的な事業内容が定まり、事業が成り立つことがわかったら、実際に事業を起こす段階に入ります。個人事業主として開業するか、法人を設立するか、事業の性質などを考慮しながらよく考えてみてください。事業の規模、取引先との兼ね合いや、将来的に投資を受けたいかどうか、利益から想定される税金の額を考慮して形態を決めるのがおすすめです。

開業や設立の手続きが完了したら、事業内容をどんどん進めていきましょう。

ステップ7|事業資金を調達する

事業内容によっては、始めはお金をかけずに起業することもできますし、自己資金で始める方も多くいますが、目指していく規模によっては、自分で用意した資金以外に、外部からの資金調達が必要になることもあると思います。

外部から資金調達をすることができれば、事業での選択肢が大きく広がるため、その分大きなチャンスを掴むこともできるでしょう。選択すべき資金調達の方法は、自分がおこなうビジネスの性質や起業のステージによって様々です。

具体的な資金調達の方法としては、「出資」「融資」などがあります。個人投資家やベンチャーキャピタルから出資を受ける際は、契約内容に注意するようにしましょう。

株式会社は、株主の利益のために動く必要があります。このため、持ち株比率によっては、投資家からのアドバイスを聞き入れざるを得なくなったり、関係が拗れたときに自分が作った会社をやめさせられてしまったりと、トラブルが発生することもあります。投資家と良好な関係を築きつつ、投資契約の条項に注意することが大切です。

融資では、銀行などの金融機関からお金を借ります。出資では原則返済義務がないのに対し、融資では金融機関から借りたお金を利息とともに返していかなければなりません。ですが、融資では資金を提供する金融機関が経営に介入してくることはないため、投資よりも自由に経営することができるといえるでしょう。

このほかにも、クラウドファンディングや補助金・助成金を利用して資金調達をおこなう方法があります。起業初期の段階ではなかなか資金を得るのが難しいかもしれませんが、自分の事業の将来性をアピールし、積極的にチャレンジしてみてください。

起業家に向いている人の特徴

ここまで、起業家を目指すために必要な心構えや、起業家になるための具体的な方法について紹介してきました。「自分の事業を起こして夢を叶えたい!」とわくわくしてきた方もいるのではないでしょうか。

それでは、実際に起業家を目指すにあたって、どのような人が向いているのかを解説していきます。当てはまるものがあれば起業家として成功を収められる可能性が高いといえますが、起業家には様々な要素が求められるため、参考までに自分と照らし合わせてみてください。

フットワークが軽く行動力がある

起業家は、考えたアイデアを次々と実行に移す必要があります。リスクを取りつつ、その先にある会社の成長に照準を合わせて突き進んでいくことで、大きなリターンを得ることが可能になります。じっくり考えて慎重に行動することも大切ですが、ここぞというときに思い切りを発揮できることは、起業家に必要な素質の1つといえるでしょう。

課題発見力がある

起業家は、課題を発見し、クライアントの問題を解決できるようなサービスを提供していきます。与えられた物事に対する解決策を提示するだけでなく、まず問題がどこにあるのか、なぜその問題が発生しているのかを見極めることが大切です。場合によっては、ほとんどの人が問題点に気づいておらず、無意識のうちに不便を被っていることもあります。そういった課題を敏感に把握し、貪欲にビジネスチャンスとして変えていくのが、起業家の役割ともいえるでしょう。

責任感が強く覚悟を持てる

起業をすると、たくさんの失敗や問題が起きることは避けられないでしょう。起業家は、逆境に置かれても強い覚悟を持ち、冷静にやるべき仕事をまっとうしなければなりません。

むしろ、そのような出来事も自分自身の成長の機会と捉えることができれば、乗り越えるためのモチベーションになるのではないでしょうか。起業をすると、株主や従業員など、多くの人が関わってきます。会社のために考え、動いてくれている人のためにも、起業家が責任感を持って行動することが大切です。

挑戦することが好き

常に新しいものに興味をもち、挑戦を続けることが好きな人であれば、起業家として活躍できるのではないかと思います。視野を広げることを意識し、社会や時代の変化にも臆さず柔軟に対応することで、新たなアイデアを生み出すことにもつながるでしょう。

挑戦する心は、自分で事業を進めていくにあたって大きな役割を果たすといえます。

起業したいけれどアイデアがない人が参考にしたい事例

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