自己PRでコミュニケーション能力をアピールするには?例文や伝え方のポイントを紹介

自己PRでコミュニケーション能力をアピールするには?例文や伝え方のポイントを紹介
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ライター shin
航空系の会社に勤務した後、フリーランスとしての活動を開始。現在は主にWebメディアに携わりつつ海外を転々としている。
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

転職や就職活動で自己PRをするとき、コミュニケーション能力はアピールできるポイントの1つです。しかし、以下のように思う方はいるのではないでしょうか。

「コミュニケーション能力をどのようにアピールしたらよいか分からない」
「コミュニケーション能力の伝え方の具体例を知りたい」

そこで、本記事では自己PRでコミュニケーション能力をアピールする際に役立つ例文を職業別に紹介。また、ビジネスシーンで求められるコミュニケーション能力についても解説します。

自己PRでコミュニケーション能力をアピールしたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

ビジネスで必要とされるコミュニケーション能力

まず、ビジネスシーンで求められるコミュニケーション能力について解説します。結論からいうと、以下の3つが必要だといえます。

  • 伝える力
  • 聴く力
  • 非言語コミュニケーション

それぞれを詳しく見ていきましょう。

伝える力

1つ目は、伝える力です。ビジネスでは、自分の考えを分かりやすく相手に伝える能力が求められます。もし伝える力が不足していると、自分の意図とは異なる解釈をされてしまったり、誤解を招いてしまったりするでしょう。

また、職種や業界が異なる相手に情報や意見を伝える場合は、相手が理解できるよう言葉を選ぶ必要があります。たとえば、プログラマーの人が家電メーカーの営業担当者と話をするときは、専門用語はできる限り使わないなど相手が理解しやすい表現にしたほうがスムーズに伝わりやすいでしょう。

聴く力

聴く力も、ビジネスで必要とされるコミュニケーション能力の1つです。具体的には、相手の話に耳を傾けて内容を正確に理解するスキルを指します。また、話を理解するのが難しいときは、適切な質問をすることも求められます。

加えて、相手の話を最後まで聴く姿勢も欠かせません。相手の話を遮ると嫌な気持ちにさせてしまう可能性があるため、何か言いたいことがあったとしても、相手の話が終わってから発言するのが大切です。

非言語コミュニケーション

3つ目は、非言語コミュニケーションを適切に使えることです。非言語コミュニケーションとは、視線や話すスピード、姿勢、ジェスチャーなどを指します。

非言語コミュニケーションが重要な理由は、会話をする際は言葉そのものよりも目や耳から得られる情報のほうが相手に与える影響が大きいからです。「メラビアンの法則」によると、人がコミュニケーションをする際は「言語情報が7%」「聴覚情報が38%」「視覚情報が55%」で影響を与えるとされています。

つまり、適切な口調や表情、ジェスチャーなどを用いてコミュニケーションをとることが大切だといえるでしょう。

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コミュニケーション能力を職務経歴書でアピールする際のポイント

続いて、職務経歴書でコミュニケーション能力をアピールする際のポイントを紹介します。具体的には、以下の3つを意識してみてください。

  • 自分が持っている「コミュニケーション能力」を細分化する
  • 具体的なエピソードを加える
  • コミュニケーション能力を職場でどのように生かせるのかを伝える

各ポイントを詳しく説明します。

自分が持っている「コミュニケーション能力」を細分化する

まず、自分のコミュニケーション能力を細分化することが大切です。コミュニケーション能力のなかには「話を分かりやすく相手に伝える力」「良好な人間関係を築く力」などがあるため、細かく分けて考える必要があります。

「自分はコミュニケーション能力がある」とアピールするだけではなく、どのようなコミュニケーションが得意なのかまで把握するようにしてください。

具体的なエピソードを加える

職務経歴書でコミュニケーション能力をアピールする際は、具体的なエピソードを交えるようにしてください。コミュニケーション能力は資格や数字などで証明するのが難しいため、エピソードを加えないとアピールはできません。

コミュニケーション能力を発揮して「目標の達成」や「課題の解決」などに貢献したエピソードを用いてアピールすることが大切です。

コミュニケーション力を示すエピソードの例

コミュニケーション力をアピールするエピソードの例としては、以下があげられます。

  • 飲食店でアルバイトをしている場合:ほかのスタッフに積極的に声かけをしてチームワークの向上を図った
  • 営業職の場合:取引先に何度も足を運び対話することでニーズを引き出し、最適な提案をした

なお、自己PRでコミュニケーション能力をアピールする際の例文については後ほど詳しく紹介します。

コミュニケーション能力を職場でどのように生かせるのかを伝える

職務経歴書には、コミュニケーション能力が職場でどのように役立つのかを書くようにしましょう。エピソードがどれだけ優れていても、就職先や転職先で活用できないとアピールポイントにはならないからです。

たとえば、「取引先と真摯に向き合うことで良好な関係を築いた前職での経験をもとに、新しい職場でも営業職として活躍したい」のように、具体的なエピソードと職場でのコミュニケーション能力の生かし方をリンクさせるようにしてみてください。

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【職種別】コミュニケーション能力の自己PR例文

ここからは、自己PRでコミュニケーション能力をアピールする例文を紹介します。以下12の職種の例文があるので、自分に合うものを選んでチェックしてみてください。

  • 事務職
  • 法人営業職
  • 個人向け営業職
  • 営業事務
  • プロジェクトマネージャー
  • 公務員
  • 教育者
  • 看護師
  • 栄養士
  • 企画職
  • マーケター
  • ITエンジニア

それぞれの例文を見てみましょう。

事務職

私は、チームで物事に取り組むことが得意です。学生時代は飲食店でアルバイトをしており、主に接客を担当していました。人手が足りずピーク時には焦ることもありましたが、ほかのスタッフとサポートし合うことで忙しい中でもお客様に配慮する余裕ができ、質の高いサービスを提供できました。

貴社では、アルバイトでの経験を生かして同じチームのメンバーや他部署の社員と協力しながら業務を遂行したいと思っています。また、誰もが働きやすい職場になるよう、常にほかの社員の様子に目を向けるようにします。

法人営業職

私は、相手のニーズを把握することが得意です。前職でも法人営業職を担当しており、取引先の話に耳を傾けて相手が抱える課題を正確に理解することで、最適な提案をしてきました。

入社当初は上司や先輩から引き継いだ5社を担当していましたが、3年間で新たに4社と新規契約を結ぶことができ、会社の業績を上げることに成功しました。

コミュニケーション能力と前職での営業経験を生かし、貴社でも法人営業職として既存の顧客と良好な関係を築きつつ、新規開拓にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

目標は、入社後3年以内に5つの新規契約を獲得することです。

個人向け営業職

私は、初対面の人でも良好な関係を築けます。学生時代はバーでアルバイトをしており、初めて来店されるお客様ともすぐに打ち解けられました。お客様のなかには、「あなたと会話をするのが楽しいから」と何度も店舗に足を運んでくれる方もいました。

アルバイトでのコミュニケーションスキルを生かし、貴社でも個人向けの生命保険を販売する営業職として活躍したいです。お客様一人ひとりと真摯に向き合って信頼関係を築き、他人には話しにくいことでも相談してもらえるような営業担当になることが目標です。

営業事務

私は、相手の気持ちを読み取ることが得意です。前職はカスタマーセンターに勤務しており、問い合わせやクレームなどの対応を主に担当しておりました。お客様の顔は見えませんが、口調や声のトーンなどから相手の気持ちを察し、適切な対応ができるよう努めました。

初めはお客様が満足するような受け答えができないこともありましたが、先輩の対応方法を観察して取り入れることを繰り返すうちに、電話越しでもお客様の気持ちが分かるようになりました。そして、サービスの向上に貢献できました。

前職での経験を生かし、貴社では営業事務として取引先からの電話に適切に対応します。また、営業担当の方の考えや気持ちも汲み取り、しっかりサポートできるよう尽力します。

プロジェクトマネージャー

私の強みは、協調性があることです。学生時代はソフトボール部に所属しており、キャプテンを務めていました。私が入部した当初は部員同士の交流が少なく、練習時の雰囲気が悪かったり連携プレーが思うようにいかなかったりなどの問題がありました。

そこで、私はまず部員全員にあいさつをすることから始め、少しずつ話す機会を増やしました。キャプテンに就任してからは、ミーティングや少人数グループでの練習などを取り入れることで、チームワークの強化に取り組みました。その結果、チームプレーが上達し、最後の大会では準決勝まで進むことができました。

この経験を生かし、貴社ではプロジェクトマネージャーとしてチームをまとめ、メンバー同士が協力して目標達成を目指せるよう尽力したいと思っています。

公務員

私には、誰とでも円滑なコミュニケーションをとる能力があります。前職では銀行の窓口で来客対応をしており、老若男女問わずさまざまな人と話す必要がありました。

私は、お客様ごとに最適な対応ができるよう心がけました。たとえば、会社の休み時間で銀行を訪れたと思われる方には端的な説明をし、自分の話をしてくださる年配の方には会話を楽しんでもらうようにしました。その結果、分け隔てなくお客様とコミュニケーションをとれるようになりました。

公務員として役所で働くことになりましたら、前職での経験を生かし、誰もが訪れやすい市役所にしていきたいと考えています。

教育者

私は、多くの人をまとめるのが得意です。学生時代は、学級委員やサークル長など人をまとめる役割を多く担ってきました。サークルは50人ほどの規模であったためイベントを企画するたびに意見が割れましたが、リーダーとして毎回メンバーをまとめていました。

たとえば、夏合宿の行き先を決めるときに、海か山かで意見が割れることがありました。しかし、多数決は選ばず、それぞれのやりたいことをヒアリングしました。すると、海に行きたい人は「泳ぎたい」、山を選んだ人は「キャンプファイヤーをしたい」との意見が多く見られたので、焚き火ができる海沿いの宿を見つけて提案したところ、全員の納得を得られました。

教職に就くと、ときにはクラスメイト同士で異なる意見が出ることもあります。そのときは、学生時代の経験を生かしてクラスが一丸となるよう尽力したいです。

看護師

私は、相手の立場に立って物事を考えることが得意です。学生時代は飲食店でアルバイトをしており、常にお客様の視点に立って働くことを心がけていました。

たとえば、上着を途中で脱ぐお客様がいたら店内の設定温度を少し下げたり、メニューをなかなか決められない方がいたら「もしお困りでしたら、遠慮なくお申し付けくださいね」と声かけをしたりなど、心地よく過ごしてもらえるよう意識しました。

看護師として働くと、さまざまな症状を抱えた患者と関わることになります。そのとき、アルバイトでの経験を生かし、相手の気持ちに寄り添った対応ができる看護師を目指したいと思っています。

栄養士

私の強みは、傾聴力があることです。前職では、百貨店の化粧品売り場でコスメ用品の販売を担当しておりました。

お客様一人ひとりの要望をしっかりヒアリングし、ニーズに合った商品を提供できるよう心がけました。また、お客様にベストなコスメ用品を手にとってもらえるよう、商品に関する勉強を毎日することで知識を蓄えました。

その結果、多くのお客様から「化粧品のことはあなたに聞きたい」と言ってもらえるようになりました。

前職での経験を生かし、お客様の声にしっかり耳を傾けられる栄養士を目指します。また、栄養に関する勉強を日々欠かさず、豊富な知識をもとにお客様に最適な提案ができるよう努力します。

企画職

私は、自分の考えを適切に相手に伝えることが得意です。前職では営業を担当しており、商談やプレゼンテーションをする機会が多くありました。そのとき、自分の意見が相手にしっかり伝わるよう、簡潔かつ論理的に話すことを意識しました。その結果、取引先から「あなたの話は理解しやすい」と言ってもらえました。

営業での経験を生かし、企画職でも自分のアイデアを分かりやすく伝えていきたいです。また、企画のプレゼンテーションを行うときも、私のこれまでの経験を生かせると考えております。

マーケター

私には、多くの人と関わり合う能力があります。学生時代は調査系のゼミに所属しており、多くの人を対象にしたアンケート調査を行っておりました。

最も成果が出たのは、10代〜20代を対象にした恋愛に関する調査です。異性との出会い方についてアンケート調査を実施することになり、SNSを活用したり、ゼミの仲間と協力して友人や知り合いにアンケートを広めてもらったりしたところ、1万件以上の回答が集まりました。

ゼミでの経験を生かし、マーケターとして多くの人を対象にした調査を行い、精度の高いデータを集められるようにしたいです。そして、データを活用して消費者のニーズに合ったサービス展開に貢献できるよう努力します。

ITエンジニア

私は、相手の考えを正しく汲み取ることが得意です。前職もプログラマーで、取引先からの依頼に応じてシステム開発をしておりました。打ち合わせでは、「クライアントはどのような課題を抱えているのか」「その課題を解決するために、どんなシステムを必要としているのか」を常に意識するようにしていました。

その結果、クライアントの要望通りのシステムを提供できました。また、相手との意思疎通ができていたためゴールを明確に設定でき、途中でプロジェクトの大幅な修正が発生することはありませんでした。

貴社に入社できましたら、前職の経験を生かして傾聴力のあるITエンジニアとして活躍したいです。そして、クライアントの課題を解決できるシステムを開発し続けます。

例文をヒントに、自己PRでコミュニケーション能力をアピールしよう

自己PRでコミュニケーション能力をアピールする方法はさまざまです。本記事で紹介した伝え方のポイントや例文をもとに、魅力的な自己PRを完成させましょう。

また、コミュニケーション能力以外にもスキルを身につけたい方には、女性向けキャリアスクールのSHElikes(シーライクス)がおすすめです。Webデザインやマーケティング、データ分析など全45以上の豊富な職種スキルが定額・学び放題なので、幅広い知識やスキルの習得を目指せます。コミュニケーション能力と複数のスキルをかけ合わせれば、市場価値は高まるはずです。

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。