【無料あり】おすすめのデータ分析ツール7選!選び方も解説

【無料あり】おすすめのデータ分析ツール7選!選び方も解説
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ライター KeitoKurisu
埼玉県の美容学校を卒業後、銀座の美容室での経験を経て、雑誌・広告業界のヘアメイクとして活動。その後、SEOメディア事業や映像制作会社を立ち上げ、脚本とディレクター業務を行う。現在は、アート作品の個展を行いながら、フリーライターとして活動中。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

データ分析ツールでは膨大なデータを可視化できたり、データ内容から予測を立てられたりできます。しかし企業によっては、「データ分析ツールを導入するべきなのかな?」と悩むこともあるのではないでしょうか。

データ分析ツールは広告マーケティングなどを行う企業が多く利用しており、ビッグデータの解析や戦略の立案に利用されます。自社に合った製品を使用すると売上の改善やリソース確保などにつながる可能性があるので、適切なツールの選び方を理解しておきましょう。

今回はおすすめのデータ分析ツールや選び方、利用する際の注意点などについて解説します。データを利用したマーケティング施策を行いたい方は、ぜひ参考にしてください。

なぜデータ分析ツールを導入するべきなのか

「そもそもデータ分析ツールは本当に必要なのか?」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。全ての企業に該当するとは限りませんが、データ分析ツールの導入には下記のメリットがあります。

  • 精度の高い分析ができる
  • 視覚的にデータを確認できる
  • ビッグデータを短時間で分析できる

順番に見ていきましょう。

精度の高い分析ができる

精度の高い分析を行う必要がある方には、データ分析ツールは非常に役立ちます。というのも数値の計算や情報のグルーピングなどさまざまな分析をAIが行ってくれるため、計算ミスなどの間違いは基本的にはありません。

自社で使用している既存ツールと連携できるものを利用すれば、データを自動的にインポートすることも可能です。顧客の購買行動などを分析できるデータマイニングを搭載しているツールも多く、自社のリソースを削減しながら手軽に分析を進められると考えられます。

視覚的にデータを確認できる

データ分析ツール内の情報は折れ線グラフや円グラフなど、視覚的に見やすい状態に編集できます。膨大な情報を一つのデータとして可視化できるため、戦略の立案や意思決定などがスムーズになるでしょう。

ツールによっては出力したデータをExcelに反映させられるので、組織内での情報管理・共有も効率化することが可能です。顧客データだけではなく会社の財務分析にも使用されることが多く、社内のコスト削減やリソースの分配などにも活躍することが期待できます。

ビッグデータを短時間で分析できる

データ分析ツールは短時間で膨大なデータを分析できるため、データドリブンを行う企業には非常に役立つといえます。ビッグデータを手動で分析するにはさまざまなスキルが求められますが、データ分析ツールを活用すれば専門的なノウハウがなくても一定の解析ができるでしょう。

収集したデータをもとに予測解析を行えば、自社に適切な施策や戦略を立案できると考えられます。またプレゼンなどに使用する自社データの作成も行えるため、多くの情報を効率的に分析できるツールは企業にとって魅力と考えられます。

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無料で使えるデータ分析ツール2選

ここからは、無料で利用できるデータ分析ツールを紹介します。各ツールの特徴を紹介するので参考にしてください。

Looker Studio(旧:Googleデータポータル)

初期費用無料
費用無料
メリットGoogleツールと連携できる
デメリットGoogleのビジネスツール以外には不向き

Looker Studioは、GA(グーグルアナリティクス)やGoogle Ads(グーグル広告)などのデータを可視化できるツールの一つです。完全無料で使用できるため、Googleのプラットフォームで広告などを出稿している企業におすすめといえます。GAのデータをグラフや表などに可視化することができ、Google広告で集めた情報を効率的に分析できます。

データマイニングやシミュレーションなどの機能は搭載されていませんが、膨大なデータを無料で分析できるものは多くありません。GAやGoogle ADSを利用している方は、Looker Studioを試してみるとよいでしょう。

参考:Looker Studio: ビジネス分析情報の可視化 | Google Cloud

Microsoft Power BI Desktop 無料版

初期費用無料
料金Power BI Pro:1,090円/月
Power BI Premium:2,170円/月
メリット無料版でも一定の分析ができる
直感的に操作できる
デメリット無料版では一部の機能が使用できない

Microsoft Power BI Desktopは、エクセルやShare Pointだけではなくさまざまなデータに接続できる分析ツールの一つです。データの集計やグルーピングなどもできるため、複雑な情報を視覚的に判断できるでしょう。データテンプレートも用意されているので専門的なスキルがない方でもレポートを作成できると

考えられます。ただし、Microsoft Power BI Desktopの無料版で対応しているデータサイズは、10GBまでです。そのためビッグデータを分析するには有料版を契約する必要があるでしょう。しかし無料版でも一般的なデータ分析は行えます。汎用性の高いツールを試したい方は、Microsoft Power BI Desktopを利用してみてください。

参考:Power BI Desktop — 対話型レポート

おすすめのデータ分析ツール5選

ここからは、有料のおすすめデータ分析ツールを紹介します。各ツールによって特徴が異なるので、自社に適切な分析ツールを探してみてください。

Zoho Analytics

初期費用無料
料金ベーシック:2,880円/月額(年払い)
スタンダード:5,760円/月額(年払い)
プレミアム:13,800円/月額(年払い)
エンタープライズ:54,600円/月額(年払い)
カスタムプラン:要問い合わせ
お試しプランあり
メリット多くのビジネスツールにアクセスできる
操作方法が簡単
デメリット処理速度がやや遅い傾向にある

Zoho Analyticsは、Google ADSやSNS広告などのさまざまなサービスと連携できる分析ツールの一つです。Google DriveやMicrosoft OneDriveなどのクラウドサービスにも接続できるため、データの管理・共有を効率化できるでしょう。Zoho Analyticsは操作性に優れており、ドラッグ&ドロップだけで直感的に分析を進めることが可能です。

AIによる拡張分析機能やレポート自動生成機能も利用できるため、専門的なスキルがない方でもトレンドにもとづいた分析ができるでしょう。操作性に優れたデータ分析ツールを導入したい方は、Zoho Analyticsをお試しください。

参考:データ分析とBIプラットフォーム – Zoho Analytics

Qlik Sense Desktop

初期費用無料
料金スタンダード:$20/月
プレミアム:$2,700/月
エンタープライズ:要問い合わせ
お試しプランスタンダードのみ
メリットテンプレートが充実している
高度なAI機能を活用できる
デメリットコストがやや高い傾向にある

Qlik Sense Desktopは、視覚的なデータ解析に特化した分析ツールです。棒グラフや円グラフだけではなくコンボチャートやツリーマップなども作成できるため、多種多様なビジュアルでデータを表現したい方におすすめといえるでしょう。KPIの設計もできることから、自社に適切なマーケティング施策を立案したい企業に好まれている傾向にあります。

情報の閲覧権限や使用ルールも設定できるので、安全性の高いデータ分析ツールといえます。Excelファイルでの出力にも対応しているため、社内でのデータ共有も効率化できるでしょう。ビジュアルに特化した分析ツールを利用したい方には、Qlik Sense Desktopをおすすめします。

参考:Qlik Sense Desktop をダウンロード

Pentaho

初期費用無料
料金要問い合わせ
お試しプランあり
メリット利用者数の制限なし
ビッグデータの解析に特化
デメリット専門用語が多く理解が難しい

Pentahoはビッグデータの解析に特化したオープンソースのデータ分析ツールです。ライセンス費用が発生せずユーザー数の制限もないため、コストを抑えたい企業におすすめといえるでしょう。データマイニングや予測解析などの機能も利用できるため、データドリブンを行っている企業にも使い勝手の良いツールと考えられます。レポート作成やデータ分析も効率的に行えるため、社内のリソース削減にも役立つでしょう。

日本語のマニュアルが充実していないデメリットはありますが、操作方法は非常にわかりやすい仕様になっています。膨大なデータから戦略立案をしてみたい方は、Pentahoを試してみるとよいでしょう。

参考:Pentaho:日立

Grafana

初期費用無料
料金要問い合わせ
お試しプランあり
メリットリアルタイム分析が可能
独自のダッシュボード作成に対応
デメリット専門知識が必要

Grafanaはデータの可視化に特化したアメリカのデータ分析ツールです。オープンソースのデータ分析ツールであり、プラグインを導入すれば自社に適切な機能を追加できます。ダッシュボードの独自カスタマイズにも対応しているため、操作性に優れたツールといえるでしょう。複数のデータソースにアクセスしてダッシュボードにまとめてくれるため、短時間で多くの情報を分析できます。

一定の値を超えると特定のアクションを起こすアラート機能も利用できるので、リアルタイムでのデータ分析を行うことも可能です。ビッグデータを可視化してモニタリングしたい方は、Grafanaを活用してみるとよいでしょう。

参考:Grafana

Import.io

初期費用無料
料金Starter:$399/月
Standard:$599/月
Advance:$1,099/月
Custo:問い合わせ
お試しプランなし
メリットデータ収集が簡単にできる
データ分析精度が高い
デメリットコストが高い

Import.ioはクラウド型のデータ分析ツールです。ソフトウェアをインストールする必要がないため、パソコンの容量やスペックを気にせずビッグデータを分析できます。Webサイトから直接データをインポートできるため、短時間で情報を収集できるでしょう。リアルタイムでのデータ作成もでき、モニタリング解析を行うことも可能です。

予測解析やデータマイニングなどの機能にはやや物足りない印象がありますが、データ収集に関して特化しているため他の製品と合わせた活用すると良いかもしれません。データの収集に特化したツールを利用したい方は、Import.ioを試してみると良いでしょう。

参考:Import.io

自社に適切なデータ分析ツールの選び方

ここからは、自社に合ったデータ分析ツールの選び方について解説します。

  • 使用するツールとの連携
  • 導入費用・ランニングコスト
  • 操作性
  • 使用できる機能

上記の項目を意識して、適切なツールを導入してください。

使用するツールとの連携

データ分析ツールによって、連携できる外部ツールは異なります。例えば「Google Date Studio」はGoogle社が提供するほぼ全てのビジネスツールにアクセスできますが、一部のデータソースには対応していません。またExcelなどのファイル形式で出力できない場合もあるため注意が必要です。

Excelなどにアクセスなどにアクセス製品を活用すれば、レポートの共有や情報の管理などを効率化できます。したがってデータ分析ツールを導入する際は、分析だけではなく接続できる外部ツールも確認しておきましょう。

導入費用・ランニングコスト

ツールの導入にはコストが発生することが一般的です。ツールによっては導入に数十万円以上の費用が生じる可能性があります。また複数人でダッシュボードを共有する場合は、ユーザーライセンス料も必要になるでしょう。月額制のランニングコストが発生することも少なくありません。

適切なツールを導入すれば業務の効率化や売上改善などは見込めますが、発生するコストに対する対策はしっかりと行いましょう。

操作性

近年のデータ分析ツールは操作性に優れている傾向にありますが、具体的な使い方は製品によって異なります。

「Zoho Analytics」などのドラッグ&ドロップで使用できるツールであれば直感的にレポートを作成できるでしょう。「Quick Sense Desktop」のような可視化に特化しているものは魅力的なビジュアルでグラフなどを作成できますが、操作方法はやや複雑な傾向にあります。そのため効率的にデータ分析を行う場合は、自社にとって使いやすいツールを活用してください。

使用できる機能

データ分析ツールによって使用できる機能はやや異なります。データを集めて可視化するなどの機能は搭載していることが一般的ですが、グルーピングやツリーマップの作成などには対応していないツールも存在します。また予測解析やリアルタイム分析なども製品によっては使用できません。したがってデータ分析ツールを導入する場合は自社の目的を明確にして、使用できる機能を正しく選ぶことが大切です。

データ分析ツールを導入する際の注意点

最後に、データ分析ツールを導入する際の注意点を見ていきましょう。具体的には下記の通りです。

  • データ分析に関する一定のスキルが求められる
  • 無料のデータ分析ツールでは使用できない機能がある

順番に解説します。

データ分析に関する一定のスキルが求められる

データ分析ツールは使い方を学習すれば誰でも使用できるかもしれません。しかし得た情報の分析には専門の知識が必要になります。分析方法によってはフレームワークの使い方も理解しておく必要があるでしょう。

社内にデータサイエンティストや情報分析に特化した方が在籍していれば、大きな支障は出ないと考えられます。しかしデータ分析に長けた人材が不足している場合は適切な人材を補充するか、分析方法を理解してからツールを導入することをおすすめします。

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無料のデータ分析ツールでは使用できない機能がある

「Google Date Studio」や「Microsoft PowerBI Desktop」の無料版では、一定のデータ解析はできるもののデータマイニングやシミュレーション機能などは利用できません。AIを使ったデータ分析や資料作成なども搭載していないので、一部の操作は自身で行う手間が発生するでしょう。

しかし無料ツールでもデータ分析をもとに戦略の立案などをすることは可能なので、導入してから自社に必要な機能があるかを確認してください。

データ分析ツールを活用して最適な施策を考えよう

データ分析ツールはビッグデータの可視化やマーケティング戦略の立案などに活用できるツールです。ただしツールによって導入コストランニングコスト、使用できる機能は異なります。したがってデータ分析ツールを導入する際は、自社に適切な製品を選びましょう。

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